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2026年07月20日12:30
山に近づいて、頂の高さを知る!
1ヶ月にわたる長い戦い、2026年サッカーワールドカップ北中米大会が終わりました。決勝はここまで公式戦37戦無敗の無敵艦隊スペインと、メッシ擁する不屈のアルゼンチンという今大会を締めくくるにふさわしい顔合わせと、その顔合わせにふさわしい内容のもと、スペインがワールドカップを16年ぶりに奪還しました。
ここに至る1ヶ月は見ている側にとっても長いものでしたが、ましてやっている側にとっては途方もない負荷だったでしょう。スペイン代表などはやれメキシコだ、やれ西海岸のロサンゼルスだ、やれダラスだ、やれまたロサンゼルスだ、やれニューヨークだとまさにアメリカ大陸をウルトラ往復するような日程でした。行って来いだけでも10キロくらい痩せそうな夏です。
しかし、この決勝に臨む両チームは本当にタフで分厚くて巨大でした。持っているエネルギーの総量のようなものが大きく、大会の負荷でどれだけ削られようとも、勝利に値するチカラを残してここまでやってきていました。特にスペインの余力、90分でキッチリ勝ちつづけてきたこともそうですし、10代の若い選手を中心で起用しつつも、替えても替えても出てくるワールドクラスの選手たちと、チームとしての一貫性。ちょっとやそっとでは限界に追い込むことすらできなそうな、果てしない大きさを感じました。疲労の蓄積か試合中に次々と選手が欠けていったアルゼンチンとは、残していたチカラに少し差があったなと思います。
もちろん試合は一期一会ですので、どんな相手であっても一瞬のキレで勝ち切ることもできる、とは思いますが、これだけの大きさを前にすると、その一瞬を引き当てることは相当に困難だなと思います。格闘技の試合で階級差があるときのように「ちょっとやそっと殴っても効かないのでは…?」と萎縮させられるような気持ちで。
今大会は日本代表も優勝を目指し、その未来に通じる戦いを示しましたが、遠くで見るときの山頂よりも麓から見上げるときのほうが視線をより高く上げないといけないような、そんな気持ちにさせられる決勝戦でした。誰が怪我したとか、誰がいないとかではなく、「誰を出そうとも」に至ってようやく優勝は現実になり、そのうえでなお欠くことができないほどの存在を手にしたチームだけが現実味のある確率を備えるのだなと。焦らず慌てず一歩一歩近づいていく、そんな上り坂を進んでいけたらいいなと思います。
この強さを見ると4年後もスペインが優勝してるんじゃないですかね!
逆に、4年前よく日本勝ちましたよね!
そういう意味では、高いけれど登れない山ではない、そんなことを確信する2026年ワールドカップでした!
↓スペイン優勝!フランスもアルゼンチンも自分で倒した完勝でした!
王者👑#FIFAWorldCup pic.twitter.com/M2QoaX97YN
— FIFAワールドカップ 🏆 (@FIFAWorldCup_JP) July 19, 2026
80663人の大観衆と、大挙押し寄せたVIPと、世界の注目が集まったニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム。日本からも森保監督が中継ゲストとして会場を訪れ、自分たちが目指したピッチに立ちました。試合前にはアメリカ国歌の大熱唱や公式テーマソングのライブパフォーマンスなどもあり、まるでスーパーボウルか何かのような、熱くて、華やかで、盛り上がる、アメリカらしい幕開けです。ここに至る物語の一角に確かに日本もいたのだと、トム・クルーズさんのスピーチにわが胸も熱くなるようです。
ついにキックオフ⚽️
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トム・クルーズがキックオフ前にメッセージ
いよいよ“104試合目”が始まる!
🏆#FIFAワールドカップ 決勝
🆚スペイン×アルゼンチン
📅7/20(月)4:00 キックオフ
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そして姿を見せた選手たち。スペイン、アルゼンチン、ヤマル、メッシ。素晴らしい役者が集いました。両国の国歌斉唱、まるでラスベガスのボクシングビッグマッチのような試合開始のコール、そしてキックオフへ。
いよいよ始まった決勝、構図は戦前の見立て通りです。ボールを保持して主導権を握るスペインと、守りを固めてここぞという急所では体当たりも辞さない球際の強さを見せるアルゼンチン。100回のチャンスで何回決めるかというスペインと、1回のチャンスで1回メッシが決めるかというアルゼンチン、それぞれのスタイルが鮮明で、一貫性があって、とても美しい。開始4分で素晴らしいタッチからヤマルが狙い、それをアルゼンチンが身体を張って守り、その直後にカウンターからメッシが爆走するという場面がありましたが、その応酬を1試合やってやるぞ、そんな構図の戦いです。
激しく当たりにいくアルゼンチンと、それを驚異的なボールさばきでいなすスペイン。質が高く、それぞれが「どうせこうくるんでしょ」と理解しているので、これだけの激しさであっても荒れ狂う試合にはならないのもすごいところ。大会中のひとつのムーブメントとして、アルゼンチンとメッシさんが判定で優遇されているみたいな批判もあった今大会ですが、スペインはそれすらも飲み込んで、「アルゼンチンのスタイルをやらせたうえで、それをいなして勝つ」とでも言わんばかり。メッシさんに対してはスペイン側もガツンと当たりにいくところも含めて、スタイルこそ違えどがっぷり四つの時間がつづきます。前半はそんな睨み合いだけで終わったような気さえするほど。スペインがシュート2本、アルゼンチンは0本。勝負所はまだまだ先のようです。
そんな試合展開からすると、話題のハーフタイムショーも、まるでこれが第二オープニングセレモニーのようなタイミングでの実施となり、いい効果だったかもしれません。元ブラジル代表のロナウドさんとロナウジーニョさんを引き連れてマドンナさんが口火を切ると、ジャスティンビーバーさんやBTS、シャキーラさんなど世界のスターたちがハーフタイムを盛り上げてくれます。一部伝統的なサッカーファンからは「長い」とか「いらない」とか「俺たちが歌う時間だ」とか揶揄されてもいますが、このアメリカンスポーツ的な演出は率直に楽しいですし、ぜひ今後も実施してほしいなと思います。ハイドレーションブレイクだの5人交代制だのと選手のコンディションを気遣う現代なのですから、むしろハーフタイムも30分くらい取ることを前提にしたらいいんじゃないのと思います。ハーフタイムショーがあれば中継側も納得するでしょうし、選手はよりよい状態で後半に臨めて、観衆もトイレの不安が消えてといいこと尽くめ。すごくよかったと思います!
↓「メッシ39歳かーすげー」に負けず劣らず、永遠に輝きつづけるマドンナ!
世界の歌姫のオーラ
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マドンナがハーフタイムショーに登場
運転席には🇧🇷ロナウジーニョとロナウドが!
🏆#FIFAワールドカップ 決勝
🆚スペイン×アルゼンチン
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↓BTSは元の歌詞では「ピンポン」のところを「フットボール」に替えてDynamiteを披露!
圧巻のハーフタイムショー✨✨
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バイキング・ロー🛶×BTSのダイナマイト
最高の演出に盛り上がりは最高潮🧨
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🆚スペイン×アルゼンチン
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迎えた後半戦。引きつづき試合の構図は変わりません。しかし、モメンタムはじょじょにスペインへと傾いていきます。前半にアクシデントで1枚交代のカードを切っていたアルゼンチンは後半開始でももう1枚、さらに後半13分にももう1枚、スペインが動く前にカードを先に先に切らざるを得ない状況です。そして、いつものダーティーな当たりに対してイエローカードも2枚提示されていました。スコアこそ動いていませんが、ジリジリと後退を余儀なくされています。
その傾きがさらに決定的となったのは後半30分過ぎから後半終了間際にかけての時間帯。交代カードの切り合いのなかで、先に3枚(2回+ハーフタイム)を消費していたアルゼンチンはスペインの交代に対して出すカードの枚数と出せる回数が追いつきませんでした。新しい状況への対応をダーティーさで埋める格好となったアルゼンチンは、この時間帯で3枚のイエローカードをたてつづけにもらいます。なかでも攻撃のキーマンとしてチームとメッシさんを支えてきたエンソ・フェルナンデスさんは10分ほどの間に2枚のイエローを受けてしまい、何と後半アディショナルタイムに退場に。
しかし、ある意味では、それもスペインの術中だったかもしれません。スペインは自分たちから積極的に小競り合いを仕掛けこそしないものの、サッカーにはそういうやり方があることも十分に知っているしたたかなチームでした。後半7分には後ろから体当たりを受けたスペインのロドリさんが、クルリとスピンして派手に倒れ込み相手のイエローカードを誘おうとしていましたし、エンソ・フェルナンデスさんが退場した場面も、当たりの強さもさることながら、スペインの吹っ飛び方が上手かった。
あれは蹴られて飛んだというよりは、衝撃をいなすために自ら跳んだという性質の空中1回転だとは思いますが、サッカーの試合で空中1回転を見せられては「当たった結果こうなったならイエローでしょうなぁ」と納得するしかありません。あえて言うなら、退場となった場面よりも、ひとつ前のイエロー(スペインのファウルの場面で審判に対する異議)がこれまでのツケを払った場面だったかなと思います。自分たちはやるけれど、相手がやるのは許さん、はそりゃあ道理が通らんでしょうよ。あそこは粛々と受け止めるべきだったと思います。
↓日本も少し合気道とか学んでもいいかもですね!やられる側前提で!
↓蹴りで人間をこんなに飛ばせるなら、サッカーより格闘技やったほうがいいです!
【W杯】延長で屈したアルゼンチンに母国メディアは「伝説のチームが散った」…MFフェルナンデスの退場を悔やむ
— スポーツ報知 サッカー取材班 (@hochi_football) July 20, 2026
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試合はスコアレスのまま延長戦へ。次々に生まれるスペインの決定機と、それを辛くも凌ぐアルゼンチン。延長前半6分にはスペインが一度はネットを揺らすも、その直前に?ファウルがあったとかいう話で?ゴールは取り消しに。まだまだアルゼンチンバリアは耐え凌いでいます。
苦しいアルゼンチンはいよいよゴール前でのぶつかり合いに最終防衛線を見出したか、守備の形を5-3-1に変え、サイドの突破をケアしつつ中央を頑張る構えに。スペインはこうなれば「3」の横で自由にボールを持ちながらクロス爆撃を仕掛けてきます。身体を張るアルゼンチンと攻勢を強めるスペイン、試合は若干の小競り合いの様相を見せながら激しさを増していきます。
そして、ついに、ついに試合が動いたのは延長後半1分。スペインはクロス爆撃からヘッドで折り返したボールを、最後はフェラン・トーレスさんが詰めて先制点を挙げます。アルゼンチンは選手の数自体は揃っていましたが、守備ラインは折り返す前のクロスに全部引きつけられ、中盤のシメオネさんも足を気にする様子で動きを止めてしまい、トーレスさんを自由にさせてしまいました。
↓ついにアルゼンチンバリアをこじ開けた!
ついにこじ開けた
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) July 19, 2026
フェラン トーレスが値千金の先制弾
スペインが優勝へ大きな先制ゴール
🏆FIFAワールドカップ 決勝
🆚スペインxアルゼンチン
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それでもメッシさんのアルゼンチンなら、ていうかメッシさんなら何とかしてくれる、そんな期待感で勝負を見守る世界の観衆。延長後半8分に再びスペインがネットを揺らした場面も、右肩が?少し出ていたとかで?オフサイドの判定に。右肩の1ミリは厳密に見るが、右パンチや右キックは大胆に見逃していく運営側の姿勢もあって、アルゼンチンの可能性はまだ残されました。
ラスト10分、アルゼンチンの猛攻は凄まじかった。この圧倒的に不利な状況でも1点取ってしまいそうなメッシさんの仕掛けは、今大会幾多の奇跡を起こしたアルゼンチンの戦いそのものでした。単独突破からあわやのクロス、もしかしたらシュート?というあわやのクロス、相手の顔面を撃ち抜く強烈なシュート…もし同点になればPK戦はアルゼンチンが勝つだろうと思いました。これぞメッシというところを見せました。
それでも及ばなかったのは、この1ヶ月の余力の差なのでしょう。結局は、最初に1枚センターバックのアクシデントでカードを切らなければならなかったところからのジリジリとした後退が、メッシさんをもってしても覆せない状況を生んでしまった。精も魂も悪運も神の加護も尽きた、そんな敗戦でした。次回大会にメッシさんがいるかはわかりませんが、メッシさんがいなければアルゼンチンバリアもさらに弱まるでしょうし、勝つというのは本当に難しいものなんだなと思いました。
スペインは、よくあるサッカー談義の「●●が11人いれば最強」みたいなものの完成形だったなと思います。全員が上手く、全員が賢く、ベンチから誰が出てもそれが保たれる、そんなチームでした。このレベルに行くには、国の単位で自分たちのスタイルを深く自認し、貫いていくことが必要なのだろうと思います。日本もその1丁目には立っていると思いますので、いつかこういう感じのチームになってくれたらいいなと思います。スペインってこんなチームだよね、アルゼンチンってこんなチームだよね的なものとして、日本ってこんなチームだよねと世界に認められながら。何となく、それが見えてきている気もしますしね!
↓トロフィー渡してからなかなか離れないトランプ大統領も退けて、スペイン完全優勝!
ワールドカップ掲げてワー!のときに中央で映り込むトランプさんはちょっと見たかったですけどね!
まぁ端っこに映っちゃってはいるんですけど!
ワールドカップ、そして世界のサッカーにありがとうございます!





