スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

プロレス

熱気渦巻く新日本プロレス東京ドーム大会「1.4」を見て、プロレスはやっぱり素晴らしいなぁと改めて感嘆した件。

12:00
プロレスは素晴らしいと改めて思いました!

今日は完全なにわかの気持ちで、ただただ楽しかったという気持ちを残したいと思います。新日本プロレス1月4日東京ドーム大会、素晴らしいエンターテインメントでした。俗に「1.4(イッテンヨン)」「闘強導夢」などと呼ばれ、新日の新年恒例となっている興行ですが、今年の出来は大変素晴らしいものだったのではないかと思います。

会場となる東京ドームは3万人あまりの観衆を飲み込み、ほぼ札止めという大満員。開場前のドーム周辺には大変な列が生まれたとかで、この規模の箱でやるにふさわしい「格」が漂っています。一時の低迷期には明らかにスタンドに多くの空席が見えたものが、今大会はそういったブロックが見られません。女性ファンの姿、そして外国人ファンの姿も多く見られるなど、客層も多彩に広がっているようす。惰性ではない熱気がそこにはありました。

↓ドーム前にはたくさんの人、グッズ売り場も大行列!

プロレスの復活、それも納得できる人出!

野球より多いんじゃなかろうか!


↓上から下までビッシリと人で埋まった!


明るい状態で写してもまったく問題ナシ!

掛け値なしの「満員」です!


↓イベントのアンバサダーとしてSKE48の松井珠理奈さんが堂々参戦!

仕事じゃなくて好きをこじらせてここにきたタイプ!

ちなみに、ハリウッドJURINAはプロレスラーとしてのリングネームです!


僕のイメージにあるプロレスというのは、オヤジのもので、「最強」を争っているものでした。雰囲気は場末の飲み屋のよう。リングの上には腹にたっぷりと脂肪をためた不格好な中年が上がり、それに似つかわしくない強さを発揮する。そんな世界観。しかし、今新たに時代を迎えているプロレスはエンターテインメントとしての納得感を全体に備えています。

美しく整えられた舞台と光輝く演出。リングに上がるレスラーたちは、締まった肉体に分厚い筋肉を載せています。コスチュームのデザイン、登場時のウォーキング、煽りVTRでの演出・演技や、キャッチコピー、ロゴデザインにいたるまでどれもがカッコよく仕上がっています。場末とは正反対の華麗さがあります。

そして、そこで争われるのは「最強」ではなく「最高」です。強いかどうかはもはや意識の遠い外側にあり、誰が一番最高なのかを問う肉体コミュニケーションが展開されている。それはプロレスの本質であり、一時の低迷期において間違えてしまった部分だったのかもしれません。

「最強」を争う世界では相手のワザを受けるのはナンセンスであるけれど、「最高」を争う世界では相手のワザを全部受けてこそ讃えられる。そんな単純なことを長い間、間違えていたのかなと、今さらながらに思わされます。それぐらい、この日のプロレスのリングには「最高」への意志が貫かれていました。

プロレスとはもともと技巧が問われるものです。「垂直落下」などが乱発された時代は技巧よりも危険さで説得力を出すような試合もありましたが、本質的には危険さではなく魅せ方が問われるもの。ひとつの打撃、ひとつのアピール、ひとつの逃げ方にどんな感情を乗せ、どんな表現をするかが試合を作ります。だから、上手い選手ほど「何もしていないのに」試合を盛り上げることができる。

この大会ではほぼ全試合に渡り(ジェイ・ホワイトは若かったが…)、そういう上手さで試合が作られていました。まるで全試合がメインイベントかのように充実したバトルが展開され、「こんな展開にするのか!」という驚きと「これは勝負アリですわ!」という納得がともなっていました。しょっぱい試合がない。

そのなかでも印象的だったのは、やはりメインイベント。ダブルメインイベントと銘打たれた試合はどちらも素晴らしく、その2戦だけでも興行として成立するようなエンターテインメントでしたが、特に一戦目のケニー・オメガVSクリス・ジェリコ戦は、まさに夢のような試合でした。

知らない外人だと思うので簡単にグーグル検索しますと、ケニー・オメガは外国出身でありながら日本のプロレスを自身の「ホーム」とする選手。日本のプロレスを目指し、日本のプロレスでつけたチカラで逆に世界に名を轟かせる選手です。リングネームの「オメガ」や必殺技の「片翼の天使」はゲーム・ファイナルファンタジーシリーズの用語を元にしていると言います。

クリス・ジェリコは米国のトップ団体WWEでトップ選手として活躍してきた名選手。日本のプロレスとも深い関わりがあり「ライオン・ハート」「ライオン道」などのリングネームでWAR(昔、天龍がやっていた団体)などのリングに上がってきました。日本にルーツを持ち、アメリカでスターとなったトップ選手です。

歩んだ道のりがどこか重なり、どこか対照的でもある両選手。ケニー・「オメガ」がギリシャ文字の最後の一字であり、クリス・ジェリコの愛称のひとつである「アルファ」がギリシャ文字の最初の一字であるというのも、どちらが「最高」なのかを争うにふさわしい因縁を演出します。

↓知らない外人同士の試合、こんなときは煽りVTRが役に立つ!



いろいろ悶着(ストーリー)を作ったうえで、反則裁定ナシの完全決着戦をやります、と!

WWEのトップレスラーを新日本のやり方でやっつけますよ、オウやれるものならやってみろ、と!

そういう位置づけの試合です!



まずスゴイなと思わされたのはクリス・ジェリコのプロレスの上手さ。WWEの試合運びだと比較的短時間での試合も多く、年齢的にもアラフィフということで日本式の長時間つづくタフな戦いはどうかなと思う部分もありました。ましてや、スーパースターとして確固たる地位を築いた選手です。日米野球におけるメジャーリーガーくらいのテンションで、「こなす」のかなと思う向きも。

しかし、フタを開けてみれば日本仕込みのタフで激しい試合。試合時間はゆうに30分を超え、合間には日本時代の得意技である「ライオンサルト(セカンドロープに足をかけて後ろ向きに跳び、半回転して相手にのしかかる技)」や、日本時代の所属軍団リーダーであった冬木弘道(故人)の得意技である「マッチョポーズ(ポージングしてギャーと吠える)」「サムソンクラッチ(背後についた相手に対して仰向けに倒れ込みながら逆に丸め込む返し技)」など、次々に繰り出される日本ファンの心をつかむワザの数々。

↓おおおおおおおライオンサルトだ!

本人このあと客の歓声にニッコリ!

「ライオン・ハートを覚えていてくれてサンキュー」の笑顔!


しかも、対戦相手の得意技やムーブまでよく研究し、それに沿った試合作りをしてきます。相手の技の引き出しを知り、それを活かして観衆を盛り上げる上手さがあります。日本のレスラーで言えば武藤敬司さんなどもそうなのですが、本当に上手いレスラーは派手な動きなどしなくても基本的な技と、何でもない動きだけで特別な試合を作ってしまうのです。そういう懐の深さが、この試合の魅力をグンと引き上げていました。

↓雑誌社のカメラマンからカメラを奪って場外でダウンする相手を撮影、という発想力も素晴らしい!

こういうのイイね!

誰でもできそうで、なかなか思いつかないことをやる人は好き!


↓さらに試合中には友人であり、日本でも活躍したエディ・ゲレロ(2代目ブラックタイガー)のムーブも披露!

あぁ、動作に込められた意味がわかると、何倍もストーリーが膨らむというプロレスだ…!

これはプロレスラーだ…!


↓クリス・ジェリコの試合直前のインスタでは友人で故人のエディ・ゲレロ(前述)とクリス・ベノワ(日本で活躍した際はワイルド・ペガサスと名乗る)を描いたファンアートをアップしている!

日本のリングで試合をするということに、特別な意義を感じてやってきている!

そのことがビンビン伝わってくる!


一方のケニー・オメガはクリス・ジェリコの懐の深さに抱かれ、存分に暴れます。高い身体能力から繰り出す場外へのダイブでは、「相手にかわされて海外向け実況席の机を破壊する」という見せ場を美しくやり遂げます。さらにリングの支柱にのぼっての落下攻撃、ロープをノータッチで飛び越えて体当たりするトペ・コン・ヒーロなど、一歩間違えば怪我をしかねない技を華麗に繰り出すのはとても見栄えする戦いぶりでした。

試合は反則決着ナシのルールだけあって、凶器攻撃あり、レフェリー無視アリと何でもアリの展開。リング下に何故か入っていた机やイスを大量に運び出してそれでぶん殴ったり、救急箱から何故か大量のスプレー缶が出てきて、それを噴霧したりとやりたい放題。何が飛び出すかわからない展開に大いにわきました。

そんななかでもクリス・ジェリコの上手さは光ります。自分で引っ張り出して配置した3つのパイプ椅子と長机、コレをしばらく寝かせてから試合の決着に使ってきたのです。パイプ椅子のふたつは自分が殴って攻撃する用に、そしてリング外に置いた長机は自分がその上に叩き落とされる用に。「いつ使うんだ」「どこで使うんだ」と思わせておいて、忘れるまで寝かせてから使ってくる。匠のプロレスでした。

↓この長机は自分でそこに広げたヤツなんですが、見事な調整力で真上に落下し、まっぷたつにします!

ジェリコ、コーナーポストにのぼる

オメガ、蹴りを喰らわせる

しかしジェリコは一発では落ちず

もう一発蹴りを誘う

次の蹴りが来るまでに右足を踏み替えて左後方に跳べるようにポジショニング

蹴りを喰らったあと、勢いよく机に跳ぶ!

自分で仕掛けた机が見事にまっぷたつ!

プロレスが上手いwwwwwww

すごい寝かせてから使ったなwwwww



そして試合の決着でも自分が持ち込んだパイプ椅子が巧みに使われます。試合途中では凌いできたケニー・オメガの必殺技・片翼の天使(肩車した相手をさかさまに叩きつける技)を、「自分がリングに持ち込んだパイプ椅子の上に叩きつけられる」ことで威力を増加させ、納得のフォール負けを喰らいます。両者の魅力が遺憾なく発揮され、どちらの価値も失われない見事なプロレス。さすが世界トップの激突だと、大満足の一戦となりました。

これでダブルメンイベントのもう一戦が物足りないと、何だか尻すぼみになってしまう感じもしますが、オカダ・カズチカVS内藤哲也戦もまったくヒケをとらない大熱戦。ストーリー的には長期防衛中の現王者オカダを、人気面では上回る勢いの内藤がくだし、新しい局面へと移行するだろう…つまり「内藤が勝つだろう」とプロレス的には予想される一戦でした。そんな流れを押し返して、相手の得意技を自らの得意技で切り返してからの決め技レインメーカー(ラリアット)連打で、納得の決着を見せたオカダの強さは大変なものだと感嘆しました。デカイ、強い、イイ男、なるほど金の取れる王者です!

プロレスは長いネタフリと、それぞれの個性を理解してようやく全容が見えるロングラン公演のようなもの。僕は全然熱心ではないので、よくわからない部分がたくさんあります。それでも一線を越えてくるというか、楽しめるところまで今の新日本は来ているのだろうと感じます。「何も知らない人が楽しめてこそエンターテインメント」は僕の持論ですが、映画やコンサートのように何も知らない状態からでも興奮できる、そんな質の高さを今回の「1.4」には感じました。もう少し、せめて大筋がわかる程度には流れを追ってみようかなと思いました。そうしたらもっと楽しめるかもしれませんので…!


テレ朝は来年はプライムタイム地上波でやることを再検討すべき!

「マッスルガール!」第3話は脚本家自身が「とんだ茶番」と語る茶番だった件。

13:28
お前、ジホだろ!マッスルガール!

現代女子アスリートにとって恋と競技の両立は重要な課題。バレーボールの大林素子さんは、ソウル五輪を前に男関係を断ち切り、競技一本に人生を懸けたことでおなじみ。結果としてメダルは獲得できず、男関係もサッパリということで散々な感じで現在に至っています。今思えば「別れる必要ないね」「むしろ男を取るべきだった」「メダルより結婚のほうが難しいぞ」と、確かにこの選択は失敗だったように感じられます。しかし、本当にそうなのでしょうか。すべてのアスリートにとって恋と競技は両立すべきものなのでしょうか。

女子プロレス界には「三禁」という言葉があります。

全日本女子プロレスを源流として、女子プロレス界に脈々と受け継がれてきた、「酒・煙草・男をたしなんではいけない」という鉄の掟。特に男を禁じる部分は重要とされ、発覚すればクビというAKB並みの厳しさで遵守されてきたもの。何故男を頑なに禁じたのか。禁じた張本人たちの中でも諸説入り乱れており、ハッキリとしたことはいまだにわかりません。ただ公式の見解として言われたものでは、「男ができると観客の前で股を開くのを嫌がるようになる。怪我をして体にアザや傷を作るのを嫌がるようになる」というのが理由とされています。

現在ではこのような考え方は異端でしょう。アスリートが恋をためらうことなどなくなり、むしろ恋によって強くなってさえいます。ただ、女子プロレス界が指摘したように、それはあくまで「股を開かない競技」限定なのではないでしょうか。とかくいやらしい目線でスポーツを見る輩の多い昨今。薄手の競技用ユニフォームや、開脚・前屈姿勢などによからぬことを考える連中の多いこと。もしそこに男関係の噂でもあれば、連中の妄想は加速し、さらによからぬことを考えることは必定。そのいやらしい目線をアスリートが敏感に察知したなら、股を開くことがためらわれるでしょう。それは競技にとって大マイナス。

体操で「白い妖精」と呼ばれたコマネチも、清らかな少女であればこそ美しい記憶となり、「コマネチ」というギャグも生まれたのです。恋愛・男関係がすべての競技においてプラスとは限らない…現代では非常識かもしれないこの考えを、僕らはもう一度見直していく必要があるように思うのです。「恋は必要だよ」派の代表・ラサール石井さんあたりにも、一度その辺をじっくりと考えてもらいたいものですよね。

ということで、現代社会に「三禁」のメッセージを強烈に発信した、2日のTBS「マッスルガール!」をチェックしていきましょう。



◆脚本家が自分で「茶番だったな」と総括するのは反則です!

毎週火曜日、楽しみにしている「マッスルガール!」。最近では人気もグッと高まってきており、twitterなどでも多くの感想が見られるようになりました。「イ・ホンギ最高」「ホンギのセリフに涙がこぼれました」「素晴らしいドラマです」など絶賛の声。疑っている方も多いでしょうが、どうぞご自身で検索してみてください。彼女たちの反応を見れば、このドラマが必見であることは納得できるでしょうから…。

<第3話あらすじ>

マッスルガール杯優勝と借金返済を目指して練習に励む白鳥プロレスの面々。しかし、リーダーである魚沼まい(亜耶バネッサ)の様子がおかしい。練習にも身が入らず、どこかにコソコソ出掛けていく魚沼。不審に思ってあとをつけた一同は、何と魚沼のデート現場を目撃してしまう。これは団体伝統の酒・煙草・男を禁じた「三禁」を破る、重大な違反行為だった。

魚沼を問い詰める梓(市川由衣)は、口論の末「そんな選手いらない」と言い放ってしまうのだった。梓のもとを去った魚沼はどこへ向かうのか、大事な選手を失った白鳥プロレスの運命は…。

今週は、深夜枠にふさわしいちょいエロな茶番劇!

ネタバレすると、プロレスを捨てて男を取ったら、その男はデートレイプ魔で輪姦されそうになり、それを韓流スターが果敢に救出して、女性ファンが「キャー!」という話です!


そんな感じで「三禁」がテーマとなった今回の第3話。結果的に一同は元サヤに戻るわけですが、それは相手の男が「レイプ魔」だったからにほかなりません。ちゃんとした男性であれば、魚沼まいはそのまま団体を離脱し、プロレスラーを引退していたことは確実。相当にレスラーたちの欲求不満はたまっています。

そんな団体に韓流イケメンが住み込みで働いているという現実。将来的にはイケメンを取り合って団体内抗争に突入するというストーリーもありえるのではないでしょうか。韓流ファンのみなさんには、女子レスラーに集団で抑え込まれるイ・ホンギさんの姿を想像しながら、今後の物語に期待してもらいたいものですね。

<第3話の見逃せない名場面>

●市川由衣さんの白目に浮き出る、謎の血の塊

●女性レスラーたちの地味にやらしいコスチューム姿

●今日も練習に励む白鳥プロレスの一同。ジホ(イ・ホンギ)もカウントを取る練習などに打ち込む

●ジホが韓流スターであることに気づいた梓は、ジホをじっと見つめる

●その姿を見ていた須藤つかさ(山本ひかる)は、「梓さん、何かキム(ジホの偽名)を見つめる視線が熱くないですか〜」と指摘。酒・煙草・男を禁じる「三禁」の掟により、特に男関係のストレスが相当たまっている感を漂わせる

●そんなとき、道場に忍び込んだ怪しい男が発見される。痴漢の疑いアリと取り押さえるが、魚沼は「この人ワタシのファンなの」と擁護

●その日の練習で魚沼は「顔はダメだよ。ボディ!ボディ!」と、顔に傷がつくのを嫌がる素振り。さらに、梓がいなくなるや休憩に入り「お爺さんの妹さんのダンナさんの姪っ子さんの結婚式に行く」と言ってコソコソ外出。男とのデートに向かう

●魚沼は初めてのデートで大興奮。男の手を握ろうとして手を引っ込めたりと、小学生みたいなドギマギ感を見せる。番組中は「この人38くらいに見えるけどキッツイ演技するなぁ」と思っていたが、演じる亜耶バネッサさんはまだ25歳ということでギリギリOK

●そんな魚沼はデートなのにいつもの「すき家」に行ってしまう

●団体経営は火の車のくせに、昼飯は絶対に「すき家」でと決めている白鳥プロレスの面々と、案の定鉢合わせに

●声を掛けそうになるジホを慌てて止める星薫(志田光)。「すき家」の店員も「お客様、店内でフェイスロックはお控えください」とご立腹

●「いやーホントおいしかったですね」「ハイ、またきましょうね」という「すき家」デートの感想。スポンサーも感涙

●「すき家」でメシ食った帰りに、「まいさんさえよければ、僕の家に行きませんか」と誘う男。セクロスを予感してドキッとするも、身体中にアザがあるのが恥ずかしく誘いに乗れない女

●さすがにねーだろ、「すき家→セクロス」の流れ

●場面替わって、道場でのお説教タイム。恋にうつつを抜かしている場合じゃないと、梓もご立腹

●「アンタにアタシの気持ちなんてわかんないわよ」「普通に女子高生やってきて、普通に恋愛してきたアンタには!」という、めっちゃたまってる感の反論を展開する魚沼

●梓は三禁の主旨を説明。社長として絶対に恋愛は許せないと激昂

●「男のとこでもどこでも行きなさいよ!」「辞めればいいんだろ!」という子どものケンカ

●間に挟まれる回想シーンでは、市川由衣さんが制服&ツインテール姿を披露。魚沼まいが「三禁」でたまっている間にも、ヌクヌクと女子高生恋愛をやっていた場面が流れ、魚沼の暗く歪んだ青春に視聴者も涙する

●出て行った魚沼は男のもとへ。追いすがるジホ

●「ほっといて!」「もうどうでもいいのプロレスは!」「私は普通の女の子に戻るの!」

●魚沼は男のマンションで煙草吸いながらワインをあけて、初めてのセクロスへ突入

●しかし、男はデートレイプの常習犯だったのだ!

●何故それがわかったかというと、トボトボと歩いているジホの横で「ひゅー!そろそろ始まったかな」「これで何人目だよ、女ダマすの」「今度は女子レスラーだって」というバカな犯行声明を出して歩いて行く兄ちゃんたちがいたから

●セクロススタート…と思いきや、腕ひしぎをかけて抵抗してしまう魚沼

●今度こそセクロススタート…と思いきや、ヒザ十字をかけて抵抗してしまう魚沼

●「ワタシやっぱりプロレスが好きなんです」とセクロス中止を訴える魚沼

●しかし男は「わかりました」「そのプロレスをしましょう」「団体戦だよ!」と言い放つと、仲間が乱入。3対1での変則タッグマッチセクロスがスタート

●ついに魚沼が犯される…と思ったそのとき!

●そこに乱入してきたのは白鳥プロレスの面々!オートロックも玄関の鍵も、白鳥プロレスを止めることはできないのだ!

●ジホは「男と男の戦いだ!」と宣戦布告し、デートレイプ魔と格闘

●韓流スターのイ・ホンギさんがカッコいいセリフをいいながらバトルする展開には、「感動しました」「カッコいい」「こんな男性に出会いたい」という女性視聴者が多数発生。そんな感想であふれるtwitterを見て「嘘だろ…」「この茶番で…」「女って簡単にダマされるんだな…」と僕も感動

●無事道場に帰るも、今回の騒動に責任を感じ退団を決意する魚沼

●梓はそんな魚沼をラリアットでぶっ飛ばし、「こんな風に隙があるから変な男にダマされるんだよ」「信じられない!こんな男を見る目のない人に恋愛相談してたなんて。どうりでアタシの付き合う男は変なヤツばかりなわけだ」「アタシの青春返せ!」と罵倒

●「そんなの知るかよ!」という魚沼のごもっともな反論

●笑いがこぼれ、打ち解ける二人

●魚沼まい:「プロレスが…やりたいです」

●視聴者:「お前は三井かwww」

●平安を取り戻した白鳥プロレス。正直に自分の気持ちを吐露する梓と魚沼を見て反省したジホは、自分が韓流スターであることを告白。しかし梓は「知ってたよ」「お前ジホだろ」という、どっちらけの反応でジホの告白は華麗にスルーされる。これには、テレビの前で見守るスーパーストロングマシンも「気持ちわかるわー」とジホに同情したに違いない

●という、今週の一連の動きについて報告を受けた青薔薇軍の社長は「とんだ茶番だったな」と総括

ドラマに「とんだ茶番だったな」と先越されたwwwwwwwww

何だこのひとりノリツッコミみたいな脚本wwwwwwwwwww


放送が終了したら「とんだ茶番だな!」と突っ込もうと思っていた視聴者に先んじ、ドラマの中で「茶番でした」と総括するまさかの展開。これが脚本家の良心なのか。スポンサーの意向やプロデューサーの提示する方向性に唯々諾々と従いながらも、どうしても隠せない「こんな話あるわけねぇだろ」という脚本家自身の想いが表れた名台詞に、僕の感想も「爽やかで潔い茶番だな」と変化。清清しい気持ちで、次週を待つことができるようになったのです…。

次週は白鳥プロレスの裏切り者・向日葵(赤井沙希)が「いつになったら白鳥潰してくれるんですか!」と焦りを見せるもよう。本格的に白鳥潰しを開始する青薔薇軍がどんな茶番を展開するのか、来週も「マッスルガール!」から目が離せませんね。


韓流スター、イ・ホンギさんの茶番を見られるのは「マッスルガール!」だけ!

「マッスルガール!」第2話は足立区から練馬区にモナカ買いに行く話だった件。

12:58
マッスルガール放映の時は来た!それだけだ!

火曜の夜の睡眠導入剤、水曜の元気を奪う魔の時間、今週もあなたの心を3・2・1でピンフォールするアレがやってまいりました。韓流ファンの「イ・ホンギー!」という声援と、それ以外の圧倒的大多数の「え、本気?」というスタッフ・放送局への疑問。ふたつのパワーがぶつかり合って、大きなうねりを生み出す怪作「マッスルガール」が性懲りもなくまた放送されてしまったのです。この国難のときに。

前作「土俵ガール!」も相当なご都合主義でしたが、今作「マッスルガール!」はそれに輪をかけてのご都合主義作品。いや、奇跡主義と言ってもいいでしょう。「ひょんなこと」という奇跡を連発し、あらゆることを可能にする作品、それが「マッスルガール!」なのです。

しかし、それもまたヨシ。よく考えてみてください。ドラマとは奇跡そのものではありませんか。僕が憧れた「東京ラブストーリー」という作品では、突然同僚の美人が「カンチ、セックスしよ?」と言い出しましたが、現実の東京ではそんなことは起こりません(※この目で確認してきました。15年くらいかけて)。今クールで一番人気の「JIN」とやらも、現代の医者が江戸時代にタイムスリップするという大ウソの上に成り立つ作品。リアルっぽいウソなのか、茶番っぽいウソなのか、違いはそれだけです。

ならば、プロレスをテーマにする「マッスルガール!」が茶番っぽいウソを基本とするのは、ある意味で当然のこと。プロレスという競技は、それがウソと知りながらもなお、あまりにスケールのでかいウソにビックリするのが醍醐味。こちらを「えーーーーーっ!?」と言わせるウソをついてこそ、プロレス作品というものです。その意味で、今週も「マッスルガール!」は最高のプロレスだったと、僕は思うのです。何度も、何度も、「えーーーーーっ!?」と言わされたのですから…。

ということで、「脚本が宣伝にめちゃめちゃ協力的だとこうなる」という悪い例を、26日のTBS「マッスルガール!」からチェックしていきましょう。



◆あらたなスポンサーの登場により、トンデモない大移動発生!

第1話では、ひょんなことから出会ったジホと白鳥プロレスの面々。第2話ではひょんなことから出会ったお母さんを追いかけてジホが失踪し、ひょんなことから白鳥プロレスの面々と再会し、ひょんなことから事務所の社長に見つかって、ひょんなことから警官に社長が取り押さえられて、ジホと白鳥プロレスの同居生活が始まることに。この広い東京で、尋ね人と簡単に会えるなんて、素敵な話ですね。

<第2話あらすじ>

母親らしき人物を見かけ、追いかけるジホ(イ・ホンギ)。しかし、必死の捜索にもかかわらず母親を見失ってしまう。一方、白鳥プロレスでは試合を裁くレフェリーがいないため、まともな興行ができない状態。日本プロレス協会のレフェリー資格を持つ人間に片っ端から電話する梓(市川由衣)。しかし、レフェリーたちには青薔薇軍から圧力が掛かっており、誰も白鳥プロレスに協力してくれない。

それぞれが途方に暮れる、ジホと梓。しかし、ひょんなことからジホと白鳥プロレスの面々は再会し、ともに「家族」として支え合うことを誓うのだった。

ジホの母親の行方は?団体の存亡は?そして、白鳥プロレスで息を潜める裏切り者とは…?

簡単にまとめると、出てったヤツが帰ってきましたよ、って話です!


あらすじからもわかるように、第2話ではおもに人と人の出会いという奇跡を連発。韓国からきた青年が、たまたま失踪した母親を見つけた…まぁこれは百歩譲ってヨシとしましょう。

しかし、その後ジホが川原でボンヤリしているところに、つかさ(山本ひかる)がたまたま通りかかるとか、事務所の社長が失踪したジホを何故か発見できてしまうとか、都合よく尋ね人に会えるのはいかがなものか。偶然でカバーするには広すぎる大東京。これだけ出会い力がある連中が、最終回までジホの母親に出会えないかと思うと、ちょっと楽しくなってきますね。

ということで第2話の注目ポイント。今週から「あわ家惣兵衛」さんが新たなスポンサーとして番組に参加していますので、その辺にもご注目ください。

<第2話の見逃せないポイント>

●市川由衣さんの白目に浮き出る、謎の血の塊

●女性レスラーたちの地味にやらしいコスチューム姿

●失踪した母親を見つけたジホは走って追いかける

●しかし、踏み切りなどに阻まれ見失ってしまう

●周辺住民に写真を見せて聞き込みを開始するジホ。ちょっと刑事ドラマっぽい

●一方、ジホが失踪した芸能事務所では「ジホは病気の検査であっちゃこっちゃ行ってる」と弁明中。よくそれで通るな…

●その頃、白鳥プロレスではいなくなったジホを気遣いつつも、懸命にプロレス練習。リアルプロレスラー・星薫(志田光)がロメロスペシャルを仕掛けると、向日葵(赤井沙希)は「ギブ!ギブ!」とリアルに反応。ロメロでギブはアカンやろ…

●さらに、須藤つかさはローリングクレイドルの特訓中。しかし、仕掛けているほうが疲れてしまうという大失態。これには魚沼まい(亜耶バネッサ)も激怒。「モナカ10個買出しダッシュ」という厳しい罰をくだす

●そして梓は「日本プロレスレフェリー協会」なる団体の会員名簿を引っ張り出し、レフェリーをしてくれる人物を探している。そんな団体あるのか、ていうかプロレスのレフェリーって資格が必要なのか…

●そんなとき道場に乱入する青薔薇軍の社長

●開口一番「いい汗の匂いだー」と言い放つド変態

●実は青薔薇軍はレフェリー協会に手を回し、白鳥プロレスの依頼を受けないように圧力を掛けていたのだ

●白鳥プロレスの面々はいろいろと気分も悪くなったので、「すき家」で牛丼を食べることにしました

●場面は替わって、ジホは引き続き母親を捜索中。しかし、逆に街角のポスターで、自分が有名スターであることがバレてしまう。ポスター貼りすぎ。選挙か

●すったもんだの末、途方に暮れるジホと、モナカ買出しに行ったつかさが、どこかの川原で出会ったー

●「こんなところで何をしてるの」「川ヲ見テマシタ」

●はぁ?

●つかさは自分の暗い青春の日々と、家族の大切さをジホに訴える。「キムがいてくれると家族がひとり増えたみたいで、テンション上がるんだよね!」だって

●そんな会話の中、つかさの持っていたモナカの袋が、母親が持っていた袋と同じだと気づくジホ。それは「あわ家惣兵衛」という実在の和菓子屋のものだった…!

●ちなみに「あわ家惣兵衛」は練馬区大泉学園にあります

●白鳥プロレスのある足立区から、わざわざ練馬区までダッシュでモナカ買いに行くあたり、さすがはプロレスラー!

●ジホの母親も、わざわざ練馬区までお菓子買いに行くなんて、超スイーツ(笑)!

●店の前で母親がこないかと待ち受けるジホ。でも「ついさっき、和菓子買って帰ってきたところを見かけた」よね。1日に2回もお菓子屋いかねーだろ。「あら大変、モナカだけ買ってどら焼き買うの忘れたわ!もう1回行かなくちゃ」って?

●そんなジホの前に現れる梓。寒いでしょと言いつつマフラーを渡す。マフラーだけか…できればコートとか…

●何と、そんなありえない場所にいるジホを、何故か事務所の社長(桑野信義)が発見。「ジホはどこに行ったんだ?」「ひょっとして和菓子屋かな?」ってどんな発想だよ

●芸能事務所の社長と、プロレス団体の社長。ふたりが韓国人を奪い合う

●そこにたまたま駆けつけた警官は、桑マンと市川由衣の顔を見て「コイツは犯罪者の顔だな」と認定。桑マンが逮捕される

●白鳥プロレスに戻ったジホ。向日葵は「いっぱい食べな」と言いながら、たくわん3枚をプレゼント。貧乏ってツライ

●ここにきて、ようやくジホが「母親を探している」ことに気づく一同。「明日から一緒にお母さんを探してあげる!」と宣言

●感動的な場面で、バックに流れる「FTisland」の番組主題歌。もちろん宣伝です

●同居することになった一同。星薫はやらしいケツを揺らして歓喜。たまってんなぁ

●翌朝、普通にプロレス練習スタート

●えぇっ…母親探してやれよ…

●そのとき、青薔薇軍に謎の電話が。何と向日葵は青薔薇軍の密偵だったのだ!

●青薔薇軍の密告によりジホの居場所が芸能事務所に報告される。梓もまた、新聞報道によりジホの正体を知る。次週どうなる!?

足立区と練馬区を大往復した第2話。ジホの正体もいきなりバレてしまい、ますますジェットコースター的展開の予感。第3話では魚沼まい(亜耶バネッサ)の男関係が暴露されるとのことで、こちらも要注目ですね。

↓「マッスルガール!」第2話は韓流ファンによって拡散中の様相!


ヤバイ…人気作みたいになってる…。

サイバースペースといえど、無限ではないというのに…。



裏切り・仲直り・ワープ…プロレス的展開にキミも「えーーーーっ!?」しよう!

例の連中がまたやらかした新ドラマ「マッスルガール!」が絶対オススメの件。

12:25
3・2・1・マッスル!マッスル!マッスルガール!

あの名作が帰ってきました。2010年7月から9月にかけて放映された、天才相撲少女が恋と夢のはざまで揺れる青春を描いたドラマ「土俵ガール!」。今改めて振り返っても、「どんな設定のドラマだよ」という奇奇怪怪な名作と、ざっくり言って同じスタッフが作った「名作の二番煎じ」が4月19日より放映開始されたのです。地上波で、この国難のときに。

新たな名作の名は「マッスルガール!」

プロレスというスポーツを題材に、主人公の少女が恋と夢のはざまで揺れる姿を描く。主人公の父親は決まって借金苦。主役の女優は地上波連ドラ初主演というプレミア感。赤井英和の娘が出ている。有名スポーツ選手がどうでもいい役で一瞬だけゲスト出演。主題歌の宣伝が半端なくしつこい。毎週必ず「すき家」に立ち寄る。…そんな「土俵ガール!」との数々の共通点。あの名作を見守った人のハートを、「お、また始まったな」「よく企画通ったね」「アレは好評だったのか」とキャッチすること請け合いの新ドラマです。

しかも今作はより広い視聴者層をキャッチするため、新たなフックも導入。韓流スターのイ・ホンギさんを主役格として抜擢し、イ・ホンギさんがボーカルを務めるバンド「FTisland」の新曲を主題歌に採用したのです。イ・ホンギさんの日本でのドラマデビューという事態に、女性視聴者が大挙名作応援に参入。僕の見立てでは前作に輪をかけた名作なのですが、公式サイトの掲示板・ツイッター・ブログなどで「最高でした」「カッコいい」「2回見ちゃいました」などのポジティブ感想を連発。普通にオススメのドラマのようになり始めているのです。

まぁ、「このドラマはオススメです!」という点で、僕と韓流ファンの意見が共通していることは確か。プロレスファンのみなさんにぜひチェックいただきたいギミックの数々も盛り込まれていますし、韓国好きもプロレス好きも手を取り合って応援していきたいものです。春ドラマはいまのところコレ一本しか見ていない僕ですが、率直に言って「マッスルガール!」がナンバーワンの面白さです!

ということで、話題が乏しくて困っている市川由衣さんが「ヌードと茶番」を天秤にかけて選んだ、4月19日放映TBS・MBS系ドラマ「マッスルガール!」の第1話をチェックしていきましょう。



◆第1話の冒頭が越中詩郎の葬式から始まる…そんなドラマです!

まずは主要人物のキャスティングと設定の紹介から。

<主な登場人物>

●白鳥梓(市川由衣):破綻寸前のプロレス団体・白鳥プロレスの女社長。借金苦により一時は団体の解散を決意したが、父が愛し父が遺した団体を、そして家族のようなレスラーたちを守るため、借金返済・団体存続へと立ち上がる

●ユ・ジホ(イ・ホンギ):来日中の韓流スター。ひょんなことから梓たちと出会い、レフェリーとして白鳥プロレスの一員となる。誰よりも家族想いな青年で、来日したのも失踪した母親の行方を探すため

●向日葵(赤井沙希):白鳥プロレスの悪役レスラー。リングネームはビッグデビル。演じる赤井沙希さんは「土俵ガール!」などでもおなじみの女優さんで、赤井英和さんの実娘

●魚沼まい(亜耶バネッサ):白鳥プロレスの正規軍リーダー。演じる亜耶バネッサさんは、空手・ラグビーの経験があるスポーツウーマン

●星薫(志田光):白鳥プロレスのレスラー。演じる志田光さんは、女優業かたわらアイスリボンという女子プロレス団体でリングにも上がる、リアルプロレスラー

●須藤つかさ(山本ひかる):白鳥プロレスのレスラー。解散を悲しみ泣き出す仲間思いな一面を見せる。演じるのはヌード写真流出騒動にも負けないハートの強さを見せた山本ひかるさん

●郷原光司(水上剣星):借金のカタに白鳥プロレスの道場を取り上げようとするライバル団体・青薔薇軍の社長。かつては同じ釜の飯を食った仲間だが、白鳥プロレスの経営状況に見切りをつけ独立。団体分裂を引き起こした。実は人情深い男なのか、ジホの懇願にほだされて、梓に借金返済まで3ヶ月の猶予を与えてしまう

●スカル杏子(こいけけいこ):プロレス団体・青薔薇軍のレスラー。白鳥プロレスの道場を取り上げようと、郷原とともに暗躍する

●黒金信浩(桑野信義):ジホの所属事務所社長。公演の直前にジホが失踪したことで東奔西走するハメに

●イ・スンジャ(黒田福美):ジホの母親。「あなたの家族にあげなさい」というメッセージとともにダイヤのネックレスを残し、ジホの前から突如失踪。メモの走り書きに残されていた、東京都足立区の住所が行方を探す唯一の手がかり

●梓の父(越中詩郎):梓の父親。白鳥プロレスを旗揚げし、奮闘をつづけてきたが死去。1000万円の借金を残し、団体消滅の危機を招く。演じる越中詩郎は言わずと知れた名プロレスラー


まぁこの辺の設定から見てわかるように、最終的には梓が借金を返し(おそらくはジホが払う)、レスラーたちは対立を乗り越えながら家族のような団結を深め、ジホと梓は恋に落ち、でもジホはスターなので「仕事と家族」のどちらを選ぶかの選択を迫られ、失踪した母親にほだされて家族=白鳥プロレスを選び、みんなで団体を盛り立てていくというストーリー。敵役で出てくる借金取りはきっといいヤツで、ライバル団体のドンは梓の母親か何かでしょう。

見え見えのストーリーではありますが、そんなことは問題ではありません。まさかの裏切り、大幅な人物設定の変更、ご都合キャラの追加など、何でもアリの脚本に振り回されることこそが本作鑑賞のコツ。プロレス同様、結果ではなく途中経過を楽しむよう心がけたいものですね。

そんなこんなで第1話の注目ポイントをまとめていきましょう。ちょっとくらい無理があっても、「ひょんなことから」をつければ通ってしまう…そんな脚本マジックにもご注目ください。

<第1話の見逃せないポイント>

●市川由衣さんの白目に浮き出る、謎の血の塊

●女性レスラーたちの地味にやらしいコスチューム姿

●第1話の冒頭でいきなり梓の父親が死ぬ

↓越中詩郎の遺影から始まるドラマって何だよソレ
1









●四十九日の法要の場面、梓は喪服姿なのに所属レスラーはリングコスチュームを着ている。いくら何でもそれは正装じゃねーだろ

●法要に乱入する青薔薇軍一味。梓と青薔薇軍、緊張の初対峙

●そんなドラマの重要場面で、サブリミナル的にカットインしてくる韓国人風男性の歌唱シーン。どうやらこれが「FTisland」が歌う本作主題歌らしい

●「この道場は借金のカタに差し押さえた」「ワケわかんないこと言ってんじゃないよ」という低レベルの罵り合い。後ろのほうではJWPの女子レスラーたちが「ゲスト出演」という名の棒立ちを披露

●借金は1000万円。足立区の一戸建てを担保にしたワリには、借りられる額は少なかった

●借金している側が「アーッ!」と殴り掛かると、青薔薇軍の反撃に遭いぶっ飛ばされる。飛ばされた先には法要のために来ていた和尚さんがおり衝突。突き飛ばされた和尚の坊主頭が、近くにあったゴングに激突。カーンという効果音とともに爆発の映像がカットインし、抗争が幕を開ける。という、ウソみたいだけどウソじゃなくてクソだった名演出

●どったんばったんの大乱闘がスタート。いつの間にかコスチューム姿に変身したJWP女子レスラーが、いつもの乱闘を繰り広げる。何か知らんが梓もキレてしまい、豪快なラリアットで青薔薇軍・社長をKO。借金してる側が、借りた相手を殴り倒すという暴挙に及ぶ

●一方その頃、ジホは都内のホテルから失踪。書き置きに「さガちないでくだすり」というGANTZギャグを差し込む遊び心

●地上30階くらいの窓にチラッと見えたジホの姿を発見する目ざといファンたちが、ヨコをコソコソと歩いて行くジホの姿に気づかないなど、マジカル演出も健在

●ジホは母親が残したメモに記された住所を訪ねるが、そこは更地。いきなり手がかり消滅

●そんな中、練習をつづけるレスラーたち。しかし、梓は第70回の道場マッチを最後に団体解散を決意

●ところがレフェリーは青薔薇軍に買収され、辞表を出して失踪。給料を払わない女社長が、辞表を出した従業員にムッとするという、経営者視点のドラマ制作に全国の零細企業オーナーが歓喜

●「レフェリーがいないと今日の興行ができないですよー!」と言い出す、プロレスをまったく理解していないマジカル脚本

●ていうか、梓がレフェリーやれ

●そんな中、レフェリーを探しに出た梓は「すき家」でそれらしき人物を発見。しかしそれはキムチ牛丼をかきこむジホの姿だった。店に乱入した梓は、背後からジホにスリーパーホールドを仕掛ける。「ひょんなこと」すぎる二人の出会い

●すき家の店員:「お客様!店内でスリーパーホールドはお止めください!」

●技をかけられたジホが「大丈夫デスカ?」と呼び掛け、技をかけた梓が「ヘルプミー!」と答える。嘘のようなホントの脚本

●最後の興行。結構客が入っている。何でこれで借金作るんだよ、ちゃんと経営しろ

●「レフェリー リングイン!」というプロレスをまったく理解していない場内アナウンス

●レフェリーをつとめるのはジホ

●エロイコスチューム姿で女優陣奮闘。ジホを間に挟んで力比べを始めると、どこを刺激されたか恍惚の表情を浮かべるジホ。リングから叩き落されたりまた乗せられたりする際には「チーン」という効果音。韓流ファンはこの演出をアリとするのか心配になる一幕

●何故か「レフェリーいいぞー!」「もっとやれー!」「レフェリー!レフェリー!」という声援が沸き起こる

●ちなみにプロレスシーンには露骨な替え玉を使用しており、よくわからんヤツが突如としてリングに上がっていたりする

●いろいろあって白鳥プロレスの面々と打ち解けたジホ。「キム・チゲ」という偽名を名乗ったジホは、女性陣とキムチ鍋をつつくうちに母親のことを思い出す。母親の失踪、残されたダイヤのネックレスのことを…

●一方女性陣は「今夜は泊まっていきなよ」「襲ったりしないから安心しな」「薫、(襲っちゃ)ダメだよ」「自分すか!?」などの下世話な会話。レスラー・薫は極太のキュウリを握り締めながら大ハシャギ

●ちなみに道場には「三禁厳守」の貼り紙が。これは女子プロレス界に伝わる「酒、煙草、男」を禁じる鉄の掟(主に男)。欲求不満でムラムラしているあたりは、リアルな女子プロレスを描いているとも言える

●道場の片付けを始める梓。何故かこのときだけメガネ姿。越中の思い出を語る梓に、ジホは「頑張レバ大丈夫デスヨ、キット」という根拠ない励ましと、「家族ヲ捨テテシマウノハダメデス!」というメッセージを送る

●翌日、乱入してきた青薔薇軍に、梓は「白鳥プロレスは解散しない!」と啖呵を切る。何か策があるのかと思いきや、梓は「返済を待ってください」と土下座。無策で試合に臨む

●これには思わず借金取りも「カンベンしてくださいよ」と失笑

●梓の姿に胸を打たれ、ジホはダイヤのネックレスを差し出す。一宿一飯の恩義、すごすぎ

●これには思わず借金取りも「泣かせる話じゃないですか」と拍手

●そこで目に飛び込んできたのは道場に貼られたポスター。何と優勝すると1000万円の賞金がもらえる女子プロレスの大会があるというではないか。梓はこの大会に優勝して借金を返すと宣言!

●「そんな大会あるわけねーだろ」「ていうか、プロレスなんだから優勝者は大会前に決めておくものだ」「ブック破りで賞金持ってくって、最低なレスラーじゃねぇか」とプロレスファンもびっくり

●3ヵ月後の大会に向けて、練習に励むメンバーたち。ただし、負ければネックレスも取られるというジホだけ損する設定。事務所の社長には「僕はもう戻らない」と宣言するなど、トンデモない無鉄砲野郎ぶりを披露


そんなこんなで、急展開を見せた第1話。僕もあまりの展開に頭がクラクラしています。第2話では、引き続きレフェリー難にあえぐ白鳥プロレスのもようを描くなど、マジカル脚本は継続の感触。番組最後の「このドラマはフィクションです」という注意書きも、正直いらないのではないか…そんな立ち上がりとなったのです。ドラマに新鮮な驚きを求めているみなさんは、ぜひ来週から「マッスルガール!」に注目していただきたいものですね。

↓マッスルガールの見所(もしあれば)を、直前特番で確認しよう!


何か、「焦って適当な男に処女をあげちゃった」みたいな、初モノ尽くしの豪華キャストですね!

ガンバレ、市川由衣さん(民放連ドラ初主演)、イ・ホンギさん(日本ドラマ初出演)!



「あらびき団」「マッスルガール!」で火曜深夜は素敵な失笑タイムの予感!

アントニオ猪木さんが避難所の方の暗い気持ちごと意識を吹き飛ばした件。

11:51
元気があれば復興もできる!いくぞ!1・2・3・ダァーッ!

しぼんだ風船に空気を注ぎ、パンパンにして最後は破裂させる。そんな勢いで被災地に元気を注ぎ込むため、あの男が立ち上がりました。燃える闘魂アントニオ猪木。主催するイベントの告知のため始めた新宿中央公園での炊き出しが、ついやめられなくなって10年つづけてしまう。北朝鮮を見たら行ってしまう。イラクから脱出できない邦人がいたら行って連れ帰ってしまう。困っている人を見たら立ち上がってしまう男、それが猪木なのです。

この震災後も猪木はその存在をアピール。著名人がメッセージボードを持って呼び掛ける、「今、わたしにできること。」というACのCMはみなさんもご覧になったことでしょう。カズが「助け合う心をなくさないようにしよう」と呼び掛け、AKB48が「被災地の人が本当に必要なものは何か考えよう。」と呼び掛け、猪木が「間違った情報に惑わされないようにしよう。」と呼び掛けるアレです。

ご存知のように猪木はアントン・ハイセル、永久機関などの事業に傾倒したことで莫大な損失を出しています。サトウキビからバイオ燃料を精製しようとしたプロジェクト、アントン・ハイセル。永久に回るモーターを開発しようとし、大々的なお披露目を行なうも「ネジを締め忘れたため」まったく動かなかった永久機関。プロレスで得た富をごっそりと吸われた経験は、「間違った情報」への注意喚起としてはこの上なく強烈なものです。

今こそ僕らは、反面教師としてではなく、純粋に「惑わされない男」猪木の生き様を学ぶべき。失敗に終わったとはいえ、1980年代から将来のエネルギー問題を見越して活動を始めた猪木の先見性は高く評価されるべきもの。間違った情報にダマされはしても、猪木は何ひとつ「惑わされたり」などしていないのです。明るい未来、元気な未来を見つめ、目の前の困った人を救う。真っ直ぐな道を愚直に進んできただけなのです。僕らもまた猪木のように、明るい未来へ、真っ直ぐ、惑わされずに進んでいきたいものですね。

ということで、被災地の暗い気持ちを吹き飛ばす、猪木の闘魂慰問についてチェックしていきましょう。



◆迷わず行けよ、行けばわかるさ、ありがとー!!

猪木が発した言葉には強いチカラがあります。引退の際に朗読した詩には「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ」という一節がありました。泥棒に300万円入りの財布を盗まれた際には「俺は金持ちじゃないけど、盗った人がそれで少しでも懐が温かくなるんならいいんじゃないですか」と言い放ちました。

そう。いつだって猪木は、「猪木以外が言えば絶対に感動の名言」「ただし、猪木以外は言えない名言」を僕らに与えてくれるのです。

↓猪木:「間違った情報に惑わされないようにしよう。」


猪木:「(必要なものは)電気ですかー!」
猪木:「電気があれば何でもできる」
猪木:「消すぞー!1・2・3・無駄ーッ!」



そんな猪木はこの状況で座していることなどできません。5日、猪木は蝶野正洋さんらを従えて福島県いわき市、宮城県東松島市の避難所3ヶ所を訪問。「エーコラー!」「何だバカヤロー!」「アイアムチョーノ!」「何だコノヤロー!」と練り歩き、避難所で生活する人々に強制的に元気を注入して回ったというのです。

持ち込んだ飲料水3万リットル、ダウンジャケット500着、女性用肌着、紙おむつ、トイレットペーパー、特製タオル5000枚などを届けると、最大の支援物資「元気」を配布。「日本中が自粛、自粛じゃあ何もできない。元気のあるやつが立ち上がれ!」と言いながら、元気に立ち上がった被災者に闘魂ビンタをお見舞い。再び立ち上がれないように吹っ飛ばしてやったのです…!

↓猪木のビンタを受けて高速で吹っ飛ぶ避難所の青年!
猪木の顔がまったくブレないwwwwwwww

しっかりと気を送り込んどるwwwwwwww


↓女だろうとまったく容赦せずビンタする猪木!
2次災害にしか見えないwwwwwwwwww

女性を狙う悪質な犯罪者と、脅迫のために写真を撮る仲間みたいになっとるwww


「元気ですか!」と呼び掛けることには、当初は猪木自身も逡巡したもよう。しかし、避難所ではたくましく人間が生きていました。元気がありました。その元気を闘魂注入でより大きな元気に変える…猪木ならではの支援。この温かい支援を受けて、避難所の人々は「前に進む元気をもらいました」「放射能で避難していますが、やっと気持ちがスッキリしました」「衝撃で何も頭に浮かびませんでしたが、これで元気に始業式を迎えられそう」などと感謝でいっぱい。さすが猪木ですね。

↓おばあちゃんまでも「アラ!イヤヤヤヤヤ!おみそれしますた!」と大喜び!


何か神様か仏様がきたみたいな大感謝wwwwww

タオル掛けてるしデカイし、米軍の救助隊か何かとカンチガイされてないだろうなwww


↓ちなみに猪木のビンタを受けた遠藤昇太さん(29)は「暗い気持ちと一緒に、意識が飛びました」とのこと!
避難所の方:「暗い気持ちと一緒に、カラダも飛びました」
避難所の方:「暗い気持ちと一緒に、記憶も飛びました」
避難所の方:「暗い気持ちと一緒に、何もかも飛びました」

全部飛ばせば、そりゃ暗い気持ちも飛ぶわなwww

ありがとう猪木、これからも何かを飛ばしつづけてくれ!



世界のメディアがどんな目でコレを報道するのか、非常に楽しみです!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

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