スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

バスケットボール

アルバルク東京の新本拠地トヨタアリーナ東京は思いがけない近さと一体感で、そこで観戦することが楽しみになる素敵アリーナだった件。

08:00
トヨタアリーナ東京、いいじゃない!

本日はお出かけの記録です。バスケBリーグが開幕を迎えるにあたり、今季からB1リーグ・アルバルク東京の新ホームアリーナとして開業した新施設「トヨタアリーナ東京」を訪問してきました。新たなアリーナがどんな観戦体験を提供してくれるのか、期待と不安を抱えながらの訪問です。

↓降り立ったのはりんかい線・東京テレポート駅!
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↓階段やエスカレーターにも装飾を施して熱烈なお出迎えです!
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さて、正直に言って今回の訪問、僕のなかではネガティブ寄りの気持ちがありました。ここ数シーズンはよくアルバルク東京の試合を観戦しているのですが、その大きな理由に原宿にある国立競技場代々木第一体育館をホームとしていたという点がありました。あの立地、あの環境、近くて便利で賑やかで気分が上がる総合的な観戦体験に大きな魅力を覚えていたのです。水曜のナイトゲームもふらっと見に行けるような気安さや、代々木第一の建築的美しさやレガシー感なども含めて、とても気持ちのいい観戦体験だったのです。

それが今季から遠い遠いお台場に行ってしまう。チケット代もダイナミックプライシング制度も含めてガツンと料金が上がる。新しいアリーナはキレイかもしれないけれど、全体的に負担感が重くなるなと。試合を見に行くのにもちょっと気合がいるなと。まぁベルーナドームくんだりに野球見に行けるんだったらお台場は気楽だろうという話もありますが、「ずっと代々木第一にいてくれてもいいんだよ…」という地元に残された彼女みたいな顔で、彼が住む新しい街に来たわけです。

しかし、その少し薄暗い表情はいつしか晴れやかになっていきました。りんかい線・東京テレポート駅から駅徒歩5分と聞いていたアリーナですが、お台場の開けた平地と絶妙な配置によって、駅を出て1分と歩かないうちに視界にはトヨタアリーナ東京が入ってきます。実際にはそこからさらに公園を抜けてアリーナにたどり着くので駅徒歩5分はかかるのでしょうが、公園入口部分にバルーンで入場ゲートを設け、キッチンカーなどを並べますと、もう「そこからアリーナ敷地内」といった感覚になり、気分的には駅直結くらいの錯覚を覚えることに。

まぁもともとMEGAWEBとかがあった場所なので、駅から遠いはずもないのですが、東京アクアティクスセンターとか有明アリーナとかの「お台場にあるスポーツ競技会場の絶妙にどこからも遠い感」がまったくなく、新宿・渋谷から乗り換えなし直通というりんかい線の特性もあって、代々木第一体育館へ行くのと比べても気分的には遠さを感じません。時間は相応に掛かっていますが、個人的な感覚では「乗り換え1回、ほぼ駅直結」が維持されていて大きなネガティブ感はないなと気分が上がります。

↓駅徒歩1分でこの視界だと脳が「ほぼ駅直結」とカンチガイする効果あり!
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↓公園に屋台など出すことで「もう敷地内」とカンチガイさせる効果も活用!
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実際にアリーナにたどり着きますと外観などはやはり新築だけに大変キレイです。造りは全体的にコンパクトですが、アリーナ前にはそこそこの広場スペースがありつつ、アリーナ横にはバスケを楽しめる屋外コートなどもあって、雰囲気は良好。トヨタ関連施設ならではなのか、デカめのハイエースみたいな次世代車両「e-Palette」を売店に転用していたりして、新鮮な刺激も与えてくれます。お台場ならではの「生活感との隔絶」もあり、特別な場所に来たなという高揚感を覚えます。

↓もうだいぶ前から敷地内にいる気分ですが、アリーナの看板前に来ました!
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↓トヨタの次世代車両は売店としても使えるようです!
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↓トヨタアリーナ東京入口前に到着!
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↓隣接するバスケコート前には記念撮影にピッタリのオブジェもありました!

こちらは庶民用の一般入口で、高額ボックス席などに座るVIPにはまた別の入口があるようでしたが、そこは気にせずで早速入場していきます。もしかしたら今回のお出かけで一番気分が上がったのはこの入場の場面かもしれませんが、手荷物検査しまして、チケット読み込みまして、扉くぐりまして、チラシなどもらいまして、そのまま視界が開けた前方に10メートルほど進んだらですよ、扉も階段も何もなく同じ視界が連続したままで試合会場のコートまで着いてしまったのです。「え!?近!?」ってなりましたよね。空間すべてを試合会場にしてしまうような、まるで代々木第一のようなこの試合と地続きの一体感。昨今の「入口のすぐ前にフォトスポットとか作っちゃってそこで人流を詰まらせている」設計ミスの会場に視察に来てほしいような体験でした。完全に錯覚ではありますが、りんかい線のエスカレーターを降りたらそこはバスケ会場だった、くらいの気分になりました。

↓入場時にチラシもらってそのまま前方に10メートル進んだ視界がコレって!
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建物の構造としては5階建てとなっておりますが、一般客の入場口は3階フロアになり、そこがいわゆる「1階スタンドの最後部」にあたります。前のほうの良席のお客さんはスタンド内を降りていき、いわゆる「2階スタンド」にあたるお客さんは4階へ上がっていくという流れ。建物内は試合会場を取り囲むようにグルリとコンコースが一周しており、その左右にビッシリと必要な施設が配置されています。トイレ、売店、階段、エレベーター、ごみ箱、休憩所、トイレ、売店、階段、エレベーター、ごみ箱、展示スペース、トイレ、売店、階段、エレベーター、ごみ箱、キッズプレイスペース…といったリズム感で、必要なものがコレでもかコレでもかと連続して出てきます。

この配置感は両国国技館の体験に近いでしょうか。試合会場を取り囲むコンコースに売店やら展示スペースやらがこれでもかと配置してあり、周回しても楽しいし、自分の座席付近だけ利用しても用は足りるというあの過ごしやすさがトヨタアリーナ東京にはあります。よくあるアリーナの「この面、何もないな」という空白地帯がまったくない、充実の施設群です。特に驚いたのはトイレで、僕は男性用しか見ていないので女性用のトイレを見ると評価が変わるかもしれませんが、なかに入ったときに「大体このぐらいだろ?」というアリーナトイレ相場感を大きく上回る便器数がセットされており「広っ!」となりました。

あとで配置図などを見ると、人がたくさんいそうな場所には大きなトイレが設置されており、3階フロアのコンコース片面はほぼ全部トイレといってもいいくらいにトイレが用意されています。アリーナとかスタジアムなんて「みんな同じ時間にトイレに行く異常な環境」なんですから、人数に比しての適切な個数の設置じゃ滞るのが当たり前なわけですが、トヨタアリーナ東京には「どうせ試合開始直前とハーフタイムに一斉にトイレ行くんだろ?わかった、行け!」というトイレ絶対行かせるマンの存在を感じましたよね。

↓トイレに囲まれた試合会場という雰囲気も!
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で、僕もせっかくならいろいろ楽しみたいと売店やら展示スペースやら巡ったのですが、ちょっと1回ではよくわかりませんでした。バラエティに富んだ売店がたくさんあって目移りする感じでして、これは何度か訪れるなかで少しずつクリアしていく体験なんだなと思います。初手は選手プロデュースグルメの売店、次はマスコットのコラボカフェ、次は音羽山部屋監修のちゃんこ屋、みたいな感じで。これも両国国技館の体験と近くて、ちゃんこがラインナップされていることも含めてなんとなく国技館を参考にしている気がしてきます。

フードの売店なんて「本当にこんなにいるかな?」と思うくらいにありまして、場内コンコースだけでもたくさんあるのに、さらに屋外テラスエリアにもズラズラキッチンカーを並べているものですから、買い出しの時間が短いこと短いこと。実はこちらの運営さんは原則として飲食物持ち込み禁止ということをうたっているのですが(※許容できる程度の例外規定あり)、なるほどここまでするなら原則飲食物持ち込み禁止をうたうのも理解できるかなとは思いました。フードにもチカラを入れているので、ぜひセットでお楽しみくださいと言うだけの内容は出してきていると思います。どうしても手持ちのお金がなければ事前に食べてくればいいわけで、上手にアリーナグルメを楽しんでいけるといいですね。

↓まずは定番の選手プロデュースグルメの店とか!
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↓そしてマスコットのコラボカフェとか!
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↓そこはかとなく名古屋を推してきている肉系丼もの屋とか!
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↓屋外テラスにもキッチンカーがたくさん出ていて選択肢多過ぎィ!
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そうした売店の体験においてもひとつ印象的だったのが、売店で買い物をしているときにも開放された隙間から試合会場が見えるようなお店を設けているんですね。「弁当を買いに出ている間はモニターで試合をチェック」になってしまうのではなく、試合会場と地続きのエリアに売店があり、没入感が損なわれないで買い物ができるような工夫をしているのです。随所に感心することしきりで、誰が考えているのか知りませんが、これがトヨタイズムなんだって言われたら「じゃあクルマもトヨタにしようかな」って思いますね。

↓コチラのお店、カウンターの奥にスタンドが見えますよね?
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↓スタンドから見るとこんな感じになっているんです!
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リボンビジョンの下、画面中央にお店があります!

会計を待っている間も試合とつながっていられる!



そのほか5階フロアにはスカイラウンジなる、イートイン的に飲食を楽しみつつ、試合観戦もできるスペースが設置されていたりして、どこで何を飲み食いしてどんな観戦体験にするか、いろいろ工夫ができそうな感触。一度ラウンジに入ったらもう出てこないんじゃないかって気もしないではないですが、庶民にも「ラウンジ」という名前のスペースを与えてくれる優しさに感謝したいところですよね。

↓こちらがスカイラウンジ!普段は画面右手のカーテンを開けて外が見えるそうです!
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↓もちろんこのラウンジも試合としっかりつながっています!ラウンジの柱が見えますね!
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すっかり売店の視察ばかりになってしまいましたが、いよいよ会場内へ。今回はお値段お安めの天井席に入ったのですが、もう何度目かになりますがまたしてもこのアリーナに驚かされます。とにかく「近い」のです。まずコートが近いし、ビジョンがデカくて見やすいし、よくよく見たらアリーナを周回するようにリボンビジョンが大小2本走っていて得点表示などもいつでも見えるようになっています。

そして会場全体がものすごくコンパクトです。バスケ設営の場合1万人収容という話ですが、箱のサイズ感としてはマックスで7000人くらいの会場かな?と思う感じでキュッと圧縮されているのです。もうバスケ特化型というか、1階スタンドの最前列などはスタンド席とは言えないレベルの近さですし、余剰のスペースもほぼありません。バスケのコートを真ん中に置いて、その周囲にビッシリ1万席並べました以上!みたいな造りです。コンサート設営の場合は少し中央部が手狭になるかもしれませんが、このコンパクトさなら一番上の天井席からでも選手の表情まで見えるでしょう。近いは正義、そんな会場です。

スタンドはいわゆるすり鉢状の構造なのですが、勾配はやや緩めで、体感として「もっと急勾配の会場はあるな」と思いました。前の人が前のめりになったら少し頭が邪魔になるかもしれません。ただ、その緩やかさのぶん手すりなどの余計な構造物はほとんどなく、とにかく前の人の頭以外は邪魔になる可能性のあるものは何もありません。視界全体としてはスッキリと開けており、「何故僕の視界に手すりが…」「誰だよこのアホな階段の折り返し作ったの…」「階段の折り返しはお前の記念撮影スポットじゃないからどけ!」などとプンスカする心配はなさそう。

勾配が緩やかであるぶん、一段ごとのスペースもゆったりしており、着席したままの状態でもギリギリ足を通過させることができるくらいにはヒザと前席の背もたれの間に隙間を作れます。座席下のスペースはカバンを置けるサイズが十分にあり、何より椅子が柔らかい!一番後ろの天井席でも座面も背もたれもフカフカで、3時間座っていてもまったく苦にならないイイ椅子でした。「前の席のアフロ」に年中憤っている視界にうるさい僕でも、勾配が緩やかな分を勘案しても総合的に満足できる絶妙な設計だなと思います。これはちょっと設計時の話とかいろいろ知りたくなる感じですね。

↓ほぼ最後部から見てもこの近さ!1万人収容の会場とは思えない!
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↓センターの大型ビジョンは情報量充実!
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↓スコア表示や広告表示、場内演出にも活用される二重のリボンビジョン!
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↓スタンドはキレイなすり鉢状で手すりなどなく視界良好!
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↓椅子は天井席でもフカフカです!
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↓広いとは言わないけれど、このコンパクトさに1万席入れたにしては上出来の席間!
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いやー、いいんじゃないでしょうか、トヨタアリーナ東京。ややネガティブなところからスタートしたこともあって、期待をいい意味で大きく裏切られました。こうして振り返っていても「アレがああだっらよかったのにな」がパッと思いつかない、けなすところがすぐに出てこないアリーナでした。ここまで触れていない部分でも照明が明るくていいなと思いましたし(※これはむしろ明る過ぎと言われるかも)、音響もなんとなくよかった気がします。あんまり音の良し悪しもわからないのですが、よくハーフタイムショーとかでありがちな「スポーツ会場の音響だと歌声が割れてひずんで何言ってるかわからない」という現象が起きず、低温含めて迫力ある音なのに歌詞がハッキリ聞き取れたのはスゴイなと思いましたよね。

とまぁ、会場の感想が長くなり、試合の感想にたどり着きませんでしたが、おかげさまで試合のほうも大変楽しく観戦することができ、大満足のお出かけとなりました。もしも関東近郊のアリーナを転々とするバスケのチームがあって、友だちを誘って見に行くならどのアリーナで試合する日にすべきかという検討機会が発生したら、僕はトヨタアリーナ東京で試合する日を選ぶと思います。代々木第一の近さという利点はやや気にはなりますが、総合的な観戦体験としてはコチラが上かなと思いましたので。近さの部分は、多摩とか八王子とかの友だちを呼ばなければいいだけですからね。むしろ豊洲のタワマンに住んでる友だちだったら原宿に行くほうが遠いでしょうし。人を誘って探検したくなるアリーナ、そんな楽しい場所としてどんどん進化していってほしいなと思いました!

↓散策の様子など動画でまとめておりますので今後行かれる方はご参照ください!

次はもっと早く行って、いろいろ見て回りたいです!

見逃しているものがたくさんありそうなので!



心配なのはアルバルク東京が今季弱そうだなってことくらいですかね!

連休のご近所行脚でバスケBリーグ・アルバルク東京の試合を観戦し、代々木開催ファイナルを飾る有終のステッカー祭を堪能した件。

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有終のステッカーをありがとうございます!

本日はお出掛けの記録です。まだ平日気分を引きずるなかの大型連休幕開けとして、近くて気軽でお金を賭けられるエンターテインメントとしておなじみのバスケットボールBリーグを観戦してまいりました。今回はこれが今季のレギュラーシーズンホーム最終戦であり、そして新アリーナ完成を控えて国立競技場代々木第一体育館での開催はこれが最後となるアルバルク東京の試合を見てまいりました。

「近い」が主な理由で足を運んでいるご近所観戦ですが、何度もこの代々木第一体育館にアルバルク東京の試合を見に来たことを思うと何だか少しセンチメンタルな気持ちにもなってまいります。サッカーでは持ち回りで国立競技場開催をするTHE国立DAYという取り組みをしていますが、バスケでも持ち回りで国立開催をしてくれたらいいのに…そんなことを思いながら惜別の観戦としてまいりましょう。

↓チームは問わない!どこかたまに代々木でやってください!
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この日はレギュラーシーズンのホーム最終戦ということもあって、いつにも増して大盤振る舞いのアルバルク東京。代々木第一のどこにそんなスペースがあるのかと毎回首を傾げるレベルでさまざまなブースを出展し、さまざまなプレゼントを配布してくれています。今回も公式サイトのイベント紹介ページを見れば、縦書きマンガの1話目みたいな感じでスクロールしてもスクロールしても終わらないイベント情報の群れ。僕なんて特に気合が入っているわけでもないのに、イベント消化時間から逆算して2時間前くらいに会場入りをしてしまいましたよね。

しかし、実際に会場入りしてみると、想像以上にイベント消化への道のりは険しいものでした。自分の段取りが悪いという話もあるのですが、最初にターゲットにしたmy routeとかいう使ったことのないトヨタ系のアプリで行なうスタンプラリーが思いがけず難しく、代々木第一体育館のなかをグルグル3周ほど巡ることになったのです。「アプリのなかにルートを表示するためのアプリじゃないのかよ…」「どこにあるのか全然分からん…」「似たようなQRコードが何種類も壁に貼ってあって目がチカチカする…」などと言いながらグルグル巡っていると、見つからなかった最後のひとつはスタート地点の背後にあったというオチで(※サイトに場所が書いてあったことはあとで気づいた)、こちらは景品がもらえる先着300名に間に合わず。

そこで手間取った影響で、そのほかのイベントにも出遅れてしまい、オリジナルウェットティッシュがもらえる人材派遣会社のクジとか、缶バッジがもらえる銀行のアンケートとか、水筒を持参すると新しい水筒が当たるクジとか、トヨタイムズスポーツとかいうトヨタ系の使ったことないアプリをインストールすると引けるクジとか、チーム公式アプリから参加するミニカーが当たるクイズとか、動画を見るとポストカードがもらえるイベントとか、多くの配布イベントは参加できずに終了してしまいました。全然こなせないイベント群を前に、「いっそ先行入場できるファンクラブに入るべきか?」って思ったほど。「2時間じゃブースをまわり切れないから3時間前に入場したい」というファン心ゼロの理由でファンクラブに入ることを検討させるとは、さすが世界のトヨタだと唸りましたよね。

まぁそのように多くのイベントが不参加で終わってもなお、手に余るほどのお土産をいただけるのですからありがたい限りです。入場時には先行1万人という触れ込み(※満員で約1万人収容なので実質全員配布)で特製ハリセンをいただきましたし、同じく入場時にはクリアファイルもいただきました。公式SNSをフォローすると引けるクジでは素敵なステッカー2種をいただいたほか、中古パソコン屋さんのブースでは素敵なステッカーをいただき、さらにたくさんたまるけど使い道が月に一度の福引きしかないハチポとかいう地域コインのブースのスタンプラリーでは素敵なステッカーを3種もいただくなど、たくさんの素敵ステッカーをいただくことができました。ステッカーはナンボあってもいいですからね。

そして今回最大級の配布物として、とても全員は消化できないし消化するつもりもなさそうなパナソニックさんの最新美容家電体験ブースで、ドライヤーとか髭剃りとかの新製品を体験すると引けるクジに参加し、素敵なマイクロファイバークロスをいただくことができました。ここまでくると一気通貫でステッカーをいただきたかったところですが、コチラのブースはそもそもステッカーの配布がないとのことで、パナソニックさんの本気に震える一幕も。参加賞というには申し訳ないほどの立派な配布物、大事にリビングの掃除などに使わせていただこうと思います。

↓入場時にハリセンをいただきました!
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↓同じく入場時にクリアファイルをいただきました!
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↓菊地祥平さんのステッカーをいただきました!
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↓汎用的なステッカーをいただきました!
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↓ステッカーというよりはシールをいただきました!
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↓会場内6ヶ所を巡るというわりと大掛かりなスタンプラリーでステッカーをいただきました!
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↓お掃除に便利なマイクロファイバークロスをいただきました!

そんなことで時間は瞬く間に過ぎ、巡れるブースを巡り終えた頃にはもうティップオフの時間です。チアの熱いダンスと噴き上がるリアル炎の熱で、コートの熱気は最高潮。選手たちも観衆も大変気合いが入っている模様です。それもそのはず、この試合の勝ち負けにはレギュラーシーズン最終戦と代々木最終戦を勝って終えたいという以上の大きな意味があり、何とここで勝てば今季成績ですでに確定済みのB1中地区の2位に加えて、リーグ全体を通しての4位相当が確定するという状況だったのです。そうなれば8チームで行なうポストシーズン準々決勝のホーム開催も決定します。勝っても負けても対戦カードが変わるわけではないものの、ホームでやれるかアウェー戦になるかは大きな違い。うむ、これは熱い試合を楽しめそうです。

↓ということでティップオフしました!
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試合冒頭は調子よくスコアを重ねるアルバルク東京ペースで始まります。第1クォーター5分経過頃には12-5と早くも7点をリード。しかし、すぐさま試合は暗雲漂う流れとなっていきます。対戦相手の川崎ブレイブサンダースはシュートの成功率が高く、スリーポイントをスパスパ決めてきますし、アルバルク東京はミスで勝手にボールを失う場面が目立ちます。相手にカットされるのはまだしも(←まだしもでもないが/パスが緩い)、自分たちのパス回しの途中で味方にパスが当たってボールが自陣側に転がり、拾った相手にダンクシュートまで持ち込まれたのには、握り締めた「アルバルク大勝」のスポーツくじもグシャッとなりましたよね。

そんなプレーが出るようでは逆転されるのも当たり前で、はじめの5分で7点差つけていたはずの第1クォーターは、終わりの5分で逆に7点差をつけられて18-25で終える形となりました。その流れは第2クォーターに入っても変わらず、一時は最大14点差をつけられる場面も。第2クォーター終盤にアルバルク東京は安藤周人さんの連続得点で追い上げを見せますが、それでも第1クォーター終了時の7点差まで引き戻すのが精一杯。後半に向けては、もうちょっとシュートの確率が上がるような攻撃をしていきたいところです。

↓思わず頭を抱えてクジ券がグシャグシャになるようなミスからの失点!


↓FLOWさんのハーフタイムショーで気分を上げて後半に臨みます!



迎えた後半。試合序盤から出足鋭く動いていた川崎側は疲労も出始めた頃合いなのか、シュートもなかなか決まらず、ファウル数も重なるような格好に。逆に尻上がりによくなってきたアルバルク東京はレオナルド・メインデルさんが攻守にわたって好プレーを連発し、一気に追い上げを見せます。56-58の2点差に迫ったところでは、相手のカウンター速攻を追走し、背後からボールを叩き落す見事なショットブロック。さらに第3クォーター残り2分というところでは、相手のファウルを誘って一時逆転となるフリースローを決めました。もはや点差はあってなきがごとしの1点差、62-63で試合は第4クォーターに入ります。

↓レオ様の見事なブロックでいよいよ勝利は射程圏に!


最終第4クォーター、互いにスコアを重ねて逆転逆転のシーソーゲームとなります。気持ちもヒートアップしたか、ファウル合戦のような様相にもなり「マッチアップした相手選手が5つめのファウルで退場となったのを喜び、煽ったら自分もテクニカルファウルもらった」なんていう一幕も(←仲良くケンカした類の話です)。ファウルが多い展開になればホームの利も生きるというもので、アルバルク側は相手のフリースローに猛烈な圧を掛け、チームを後押しします。

残り1分41秒時点でも78-78の同点という、最後までどう転ぶか分からなかった試合を決めたのは、アルバルク東京の連続スリーポイントでした。残り1分20秒、メインデルさんがスリーを決めて81-78、さらに相手がシュートを落としたあとの次の攻撃ではテーブス海さんがスリーを決めて84-78に。試合時間は残り37秒、こうなればもう川崎側はファウルゲームを仕掛けながらスリーポイントを狙うしかない苦しい形に。結局、この連続スリーでつけた差がモノを言い、最後は84-80でアルバルク東京が逃げ切りました。レギュラーシーズンホーム最終戦&代々木最終戦を有終の白星で飾り、そしてチャンピオンシップ準々決勝のホーム開催をガッチリとつかみ取る、見事な勝利でした!

↓試合を決めたスリー、そしてお祝いの体当たり!


↓スリーポイントが決まるたびにピザーラからピザが届くのはイイ広告だなと思いました!
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ということで、いろいろなことが都合よく美しい形の結末となったこの試合。今季は合計20万4561名もの来場者があったとのことで、チームとしても新記録を作って代々木での開催はひと区切りとなりました。少し気が早いですが、来季からはサンロッカーズ渋谷ともどもお台場の青海に建設中のトヨタアリーナ東京を本拠地としての試合開催となるとのことで、そちらも楽しみです。ご近所観戦の気軽さは若干なくなりはしますが、そのぶんを新しい未来の夢で楽しませてもらえたらいいなと思います。バスケの試合は遠くなったとしても、1万人規模のちょうどいい最新アリーナを求めて横浜とか埼玉とか千葉とかに散らばっていたものがお台場に集まるようになれば、トータルではご近所感も上がると思いますしね。

↓チャンピオンシップ優勝を目指して頑張ってください!
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サンロッカーズはここも渋谷区だと言い張って代々木移転ならよかったのに!

失敗・後悔・反省にまみれた日々の癒しをご近所Bリーグ観戦に求めたところ、ついに人生で初めて「WINNER」になることができた件。

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ついにWINNERになりました!

毎日働くこととか毎日会社に行くこととかこの暮らしがこのあと何十年もつづくこととかに憂鬱になっている新入社員の皆さん、おはようございます。皆さんは今時点では「いつかこの暮らしにも慣れるのだろうか」くらいのボンヤリした明るい未来を見ているかもしれませんが、基本的に今のその気持ちはずっと継続しますし、大抵は悪化します。自分のあふれる才能で自他ともに認める成功をおさめたキラキラした人だけがその気持ちに囚われることなく、あーだこーだと高所大所から「働く喜び」とか「生き甲斐」とか「自分の成長」とかのご高説を説いてくる世界が死ぬまでつづきますので、どうぞ死ぬまで頑張って生きてもらえればと思います。

とまぁ、そんな嫌がらせ風味の事実を言い出したのは、僕自身が今大変憂鬱な気持ちで過ごしているからです。これが厄年というヤツなのかもしれませんが、2025年は大変辛く厳しい失敗の年となっております。もちろん毎日ご飯を食べてテレビ見てスマホをいじっているので「それで充分幸せ」と感謝すべきではあるのですが、平年と比べるとやはり凹んでいるなと思うのです。僕は「何にも起きないようにできるだけ何にもしない」というスタンスで人生を生きているのですが、そんななかでも生きるための必要に迫られてやっている仕事であるとか、私生活であるとか趣味の活動であるとか、多少の活動はあるわけです。その各所で、ネンイチあるかないかレベルの大失敗が立てつづけに起きており、心の逃げ場がない大殺界的なことになっております。失敗への後悔で身悶えているのが風化する前に「次の失敗への後悔での身悶えが始まって結果的に前の案件を忘れる」という感じの連鎖が起きており、率直に言ってあまり元気がありません。隙あらば「3億あればなぁ…」みたいな愚痴がこぼれる不安定情緒を抱えている次第。

そんななか、月曜日が来る前に少しでも楽しい気分を補充しておこうと、スポーツ観戦に繰り出したというのが週末の流れでした。野球は埼玉西武ライオンズが福岡に遠征中であることと、仮に行っても余計憂鬱になりそうなのでまず却下。サッカーは最近ちょっと気になっているFC町田ゼルビアの試合を、自称「天空の城」とやらまで見に行こうかと思ったものの「パワハラ臭がすると月曜日が憂鬱になる」と思い直して却下。競馬は土曜の夜中に海外のレースを見ておりまして、途中までは賭けも調子よかったのですが、最後の最後のドバイワールドカップで「世界よ見ろ!」くらいの気持ちでフォーエバーヤングという馬の馬券をしこたま買いましたところ、しこたま外れまして競馬引退を決意したため却下。とにかく、ラクで何にもイヤなことが起きない案件ということで熟考を重ねまして、ご近所開催のバスケBリーグで楽しい気分になろうと思い至った次第です。

↓ということで、渋谷から徒歩圏にある青山学院大学でバスケBリーグの試合を見ることにしました!

近くて、オシャレで、時間が大体決まっていて、特にイヤな気分になる要素がない…弱った身体を重湯で癒すような気持ちで向かったサンロッカーズ渋谷のホームゲーム。渋谷駅から街歩きなどしながら現地に向かえば、道中もコンプライアンス意識高そうな人しか歩いておらず、とても爽やかです。若いお姉さんを指名してビールを買う馴れ馴れしいオジサンとか、オジサンと罵り合うオジサンとか、ストロングゼロを印籠みたいに掲げて歩くオジサンとかが一切おらず、小さな子を連れている清潔感のあるオジサンだけがときどきいる。そういうのを見ると「こういう世界でいいんだよ」と思いつつ、「あれ?疲れて憂鬱なオジサンが排除されるターンが来たのかな?」と現実が迫ってくる感じもして、またひとつ「現実を忘れながら生きる」ことの大切さを噛み締めます。気にしない、気にしない。

そんな迫りくる現実さえもバスケの楽しげな雰囲気は忘れさせてくれます。試合開始ギリギリで会場入りすれば、すでにそこは熱狂的な盛り上がり。あまりの熱気でブワーッと汗が出てくるほどです。「すごい熱気だな!」と思っている僕の横を「めちゃ暑くなーい?」と学生風のグループが通り過ぎていったときには、単に会場が暑いだけだったのかとシュンとなる気もしましたが(←夢から醒めることへの耐性が弱っているのですぐにシュンとなる)、いやいや実際熱気もすごいものがありましたよ。スタンドはビッシリ埋まって立ち見客がコンコースを取り囲んでいますし、売店からポップコーンの匂いが立ち込めてアメリカにでも逃げてきたような気分にもなりました。甘いポップコーンの匂いで、雫が垂れるように少しずつ元気も回復していきます。

↓賑わっていて楽しそうで元気が出る!
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↓DJが会場を盛り上げるなど、オシャレ空間で元気が出る!
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煌びやかな演出のもと選手入場など見守りまして、早速試合を楽しむわけですが、それにあたり少しだけ楽しさのドーピングをすることに。手元のスマホでポチポチと、スポーツくじWINNERを購入しまして、勝ち負けに若干の意味合いを持たせることにしたのです。もちろん、そこに注力し過ぎると「負けて不愉快」とか「損して不愉快」とか余計な凹みが発生しますので、一口200円の最小単位まで、それも放っておけば消えてしまう期間限定ポイントを消化しての購入とし、「誰かにもらった宝くじ」くらいの気分で見られる範囲の投票をしたわけです。

この日の対戦はサンロッカーズ渋谷と仙台89ERSによるものでしたが、前日土曜日の対戦ではサンロッカーズが83-51の32点差で勝っておりました。ここまでの戦績などを見ても、勝ち負けで言えばサンロッカーズのほうが勝つだろうと見立てまして、さてどれぐらいの点差で勝つのか、そこを思案しました。そこには願望と言うか、「いいことも悪いこともそんなに連続しないはず」という祈りのようなものを込めて、前日よりは接戦となる「サンロッカーズ渋谷の10〜14点差勝ち」に投票することに。根拠も予測も特にありませんが、あまりに僅差の予想をすると「点差がついて早めにハズレ確実」になりそうですし、あまりに大差の予想をすると「点差がつかずに早めにハズレ確実」になりそうだったので、競っていても大差でも残り数分でどうとでも転がりそうな範囲の予想で試合時間いっぱいまで楽しむことを目指した感じです。

すると、試合はそんな希望的観測に寄り添っていい感じで進行していきます。第1クォーターの立ち上がり、いきなりサンロッカーズが連続得点で9-0とすると、そこで築いたリードが微増減しながら、ほぼ平行線でスコアが動いていくではありませんか。両チームの戦いぶりなど見ると、サンロッカーズは人がよく動き、ボールもよく回り、中央にドッシリと構えたジョシュ・ホーキンソンさんから視野の広いパスが配給されて、スリーポイントなどもよく決まります。89ERSはそれを警戒するあまりか目先のボールにふたりで絡んでいったりするのですが、結果的にボールは取れず相手にフリーの選手が生まれるという悪循環。その「動きの少なさ」みたいなものが攻撃のほうでも停滞を生んでおり、単独のドライブとかビッグマンがゴール下で頑張るとかシンプルな攻撃が多く、マークがついた状態でタフなシュートを打たされる場面が目立ちます。リバウンドで頑張ってカバーしてはいますが、ちょっと全体的に確率が悪い感じの攻守です。

「これはシーソーゲームはなさそう」
「勝ち負けで言えばサンロッカーズだろう」
「ただ終盤は疲れも出るだろうし」
「メンバー的にも最後はさらに差がつきそう」
「となると1桁点差で終盤まで推移して」
「最後にピュッと差がついて」
「10〜14点差でおさまるのが理想」
「よーし両方頑張れ!」

そんな思考で両チームを応援する思考となり、精神衛生的にも大変よい観戦になっていきます。どちらかがシュートを決めれば相手方にも決めろと祈り、どちらかがシュートを外せば次はディフェンス頑張れと励まし、まるで競技そのもの試合そのものを愛する人のような態度で、ひたすら平行線を祈りながら均等な応援をつづけます。その甲斐あってか第1クォーター終了時点では、「最初のランでついた9点差」をおおよそ維持する21-13の8点差となりました。うむ、このまま終盤までいって、最後にピュッといけばイイ感じなんじゃないでしょうか。

↓第1クォーター途中にはTHE JET BOY BANGERZのHINATAさんによるシュートチャレンジも!
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シュートは惜しくも決まりませんでしたが、それはそれでよかったと思います!

「全部決まる」「最後決まる」「全部外す」あたりがウケる展開ですからね!

第2クォーターは一時16点差まで広がる場面もありますが、89ERSもギアを上げて食い下がります。ジワジワ点差を詰め返すと、前半終了間際にはスリーポイントでのバスケットカウントなども生まれて38-33の5点差まで点差を詰めてきました。第3クォーターはお互いにシュートが決まらないロースコアでの平行線となり、ほぼ状態変わらず49-42の7点差で最終第4クォーターへ。この頃には、まさに思い描いた通りの理想の展開で「当たるのでは…?」「何かすごい上手くいってる」「人生もこんな感じならいいのに」と興奮も高まってきました。競馬で言えば最後の直線200メートルで買ってる馬だけが抜け出したときのような気分です。あとは最後、フィニッシュだけ!

↓文脈よくわかりませんでしたが、幕間には楽しい寸劇もありました!
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↓この日の観衆は3905名、大盛況でした!
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そして迎えた第4クォーター、5点差〜10点差のあたりをフラフラしていたスコアをグッと当たり方向に動かしてくれたのは、最終的にこの日のMVPにも選ばれたトロイ・マーフィージュニアさんでした。8点差で迎えた残り1分43秒でのスリーポイント、そしてその直後のジャンプシュート2点を決めて、ついにスコアは69-56の13点差に。いずれもホーキンソンさんからの長いパスを受けてのものでしたが、この日の両チームの得点差を象徴するようなプレーで、ついにスコアは当たり圏内に入ってきました。

このあとに89ERSが2点決めて、残り51秒で69-58の11点差。追い上げる必要がある89ERSは終盤ファウルゲームを仕掛けるわけですが、ここでマーフィージュニアさんが1本だけ決めて「残り45秒で70-58の12点差、89ERSボール」となったときは、久々に脳から喜びの物質があふれ出てくるような恍惚を味わいましたよね。だって、ここからどちらが2点取っても当たり圏内は変わらないわけじゃないですか。89ERSが追い上げの2点を取っても当たり圏内は変わりませんし、よしんば3点を取っても当たりまではわずか1点です。

で、89ERSの攻めがどうなろうが、リードしているサンロッカーズは焦って攻める理由などないので、もう時間を削りに行くわけじゃないですか。ショットクロックを使い切ってからシュートを打って決まってもいいし、使い切る前にファウルで止められたらそれはそれでフリースローが1本か2本決まればいいし、何と言うか「もうどう転んでも当たる未来」が見えてきたのです。やがて残り5秒とかでサンロッカーズが「攻める気ゼロのボールまわし」を始めたときには、僕自身も勝利のガッツポーズをしましたとも。「やったー!」と高笑いして歓喜のタイムアップを迎えるあの気持ち。いやー、失敗と後悔と反省のなかで忘れていたものを久々に思い出すことができたような気がしましたよね。小さな小さな喜びですが、一応スポーツくじWINNERに関してはコレが人生初当たりでしたし!

↓僕を勝利…当たりへと導いてくれたトロイ・マーフィージュニアさんの活躍!


↓当たり圏内を維持したまま最後にボールまわしをした数秒、最高にいい気分でした!
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↓初めて見ましたがコチラの投票サイトでは当たるとこんな画面が出ました!
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820円の払い戻しでこんなに喜ぶのもアレですが、1試合の時間分お祈りしていたことが、祈った通りに現実になると、「上手くいくこともある」という人生への希望もわいてくるから不思議だなと思います。思った通りにならず「上手くいっていればあんな未来があったのになぁ」と思うこともあれば、そうでないこともある、「両方ある」と思えただけでも十分に嬉し過ぎる出来事でした。いい感じの点差におさめてくれた両チームに感謝しつつ、また今週も頑張っていけたらいいなと思います。特に大きなニュースはない試合ではありましたが、個人的には思い出深い試合になりました!



こんな感じで、人生にもたまには「思い通りに上手くいく回」が来ますように!

今年の「試合始め」にバスケ・Bリーグの観戦に赴き、スポーツくじは惜しくもハズレとなるも試合は大当たりで「運試し」大成功となった件。

08:00
試合始めで運試しをしてきました!

引きつづき正月気分でお過ごしの皆さま、あけましておめでとうございます。僕は例年、1月半ばの成人の日までを正月と認定しており、この3連休までは正月気分で過ごすことにしております。先週もお仕事などはしておりましたが、それはリハビリみたいなもので、この3連休が明けたら今度こそしっかり仕方なく働くために我慢する覚悟を決める時間なのです。溜まっているメールを読み、嫌だなぁと思い、対応は来週でも大丈夫かを検討し、「来週やる」のフラグを立て、自分への説得を開始する。そうやって時が止まった正月を生きてきたのです。

しかし、いよいよその楽しい時間も終わりです。この3連休が明けたら、もういい加減に給料をもらう作業に戻らなければならない。嫌だ。その前に遊びたい。そんなことでスポーツ観戦にでも繰り出そうと思ったわけです。検討にあたっては、今のタイミングだと春高バレーか高校サッカーあたりなのかなと思いつつ、大変我がままで恐縮なのですが、もうちょっと正月気分で見られる軽いヤツがいいな…などと思いました次第。勝っても負けても「勝ったな」「負けたな」と思う程度の、人生の一大事じゃないヤツがいい…そんなことで選びましたのが近くて早くて寒くなくて間違いがないことで評判のバスケ・Bリーグです。

買い物の用事などもあり渋谷方面に繰り出したその流れで、Bリーグの試合でも見てドーンと「試合始め」をしようじゃないかと、まぁそんな寸法でお出掛けをしてきたわけです。選択肢は複数あったのですが、最近はアルバルク東京という東京のチームを見る機会が多かったので、今回は東京にある別のチーム、サンロッカーズ渋谷の試合を見ようと青山学院大学方面に向かいます。こちらの大学の体育館である青山学院記念館がサンロッカーズのホームアリーナということで、先日の箱根駅伝のお祝いも兼ねるのにちょうどよさそうだなと、正月気分も最後の中継所を経てゴールへと向かっていく意気込みです。

↓やってまいりました青山学院記念館!
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↓青学がホームアリーナだなんてオシャレでいいですね!
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表参道に降り立てばそこは「左手にカフェラテを持って、右手のiPhoneで斜め上にある何かを撮影する女子」たちの世界です(←何撮ってるんだろう?)。ここは左手にカフェラテを持っていない人はおそらく人権がない街です。僕もその雰囲気に馴染もうと近くのマックで飲みものなどを買い、マックのカフェラテを左手に掲げて周囲に溶け込みながら会場へと向かいます。カフェラテさえ持っていればスタバだろうがタリーズだろうがベローチェだろうがマックだろうが、きっと何でも大丈夫だろうと思いますので。

入場前には出展イベントなども楽しみます。この日は楽しみながらSDGsが学べるスタンプラリーとやらが開催されており、スタンプを集めると抽選で何かがもらえるクジが引けるとのことで、「きっとステッカーだろうな」と思いながら僕も奮って参加します。ペットボトルのフタをボール代わりにするバスケゲームとかいろいろやりますと3回もクジを引かせていただけるとのことでしたので、ガラガラ回しますと参加賞の白玉とはまったく違う緑色の玉が出たのを見て係の人がザワついたではありませんか。お嬢さんが「あぁっ!」と声を上げると高らかに打ち鳴らされるハンドベル。そして「おめでとうございます!」の声とともに渡されたのは……

↓クリアファイルとステッカーでした。
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「クリファでハンドベルだと1等はフラッシュモブでも始まりそうだな…」などと思いつつ、僕は幸先のいい手応えを覚えます。実はこの観戦にあたって僕にはひとつテーマがありました。それは「運試し」です。年が明けてから運試しと称していろいろやっているのですが、どうにも運がはかばかしくありません。競艇に行けば「1マークまわったところでは買い目通りの順番だったのに、買い目の1艇が2マークで勝手に外側にふっ飛んでいって外す」という納得いかない結果になったり、おみくじを引けば書いてある項目が基本的に全部悪くて「家移りよし」と何故か引っ越しを薦められたり、競馬をすればもちろん当たらず連敗記録を更新し、お年玉年賀ハガキは誰からも1通も来なかったので結果発表の前にハズレが確定…とひどい有様。そろそろいい運を引き当てたい、今年こそは幸運な一年になると信じたい、そんな願をこの試合に掛けて…いや、賭けていたのです。

↓ホームチームの7〜9点差勝ちに1票!
このスポーツくじがドーンと当たりましたらば、いよいよ今年の運試しもコレが大本番という扱いにしまして、2025年が幸運な年になると思いたい。そんな気持ちから、過去の対戦結果などをじっくりと見まして、今回も同じ感じになるだろうと当てにいったわけです。当たったとしても200円が800円になるかどうかという話ですので、大きな福とは言いませんが、少なくとも年初からのハズレつづきの運試し街道の転機にはなるでしょう。ぜひとも僕の運気のためにもサンロッカーズには頑張っていただきたいところです。

入場しますとアリーナは大変な賑わいぶり。もともとあまり大きな会場ではないこともあって、人も通れぬほどの混雑でギッチギチです。空席を見つけることが難しいばかりか、スタンド最上段には立見席に並ぶ人があふれ、その立ち見スペースさえも見出しがたいほど。そこに左手カフェラテ族が集い、若々しい声援を送っているのですから、物見遊山のコチラまで元気になるというものです。「キャンパス」って感じでいいですね!

↓約4000人収容の青山学院記念館は4049人を飲み込んで超満員!
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↓立ち見エリアもギッチリ埋まりました!
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そして始まった試合ですが、賭けているほうのサンロッカーズは何やらボールが回りません。対戦相手のシーホース三河が非常に粘っこくマークしてくることもありますが、どうにも上手くいかない感じ。ひたすら外をまわして時間が過ぎていったり、なかで受けたジョシュ・ホーキンソンさんあたりが苦しい態勢でディフェンスを背負って孤立したまま最後は反転からタフなシュートを撃たされたりする攻めが多くなり、キレイに崩してフリーでシュートみたいな場面をあまり作れません。この苦しい攻めではシュートの確率も上がらないというもの。

「昨日は勝ってたのになー?」と思いながらメンバーなど見ておりますと、昨日は出ていたはずの中心選手・田中大貴さんがいません。そのほかにも主力メンバーを欠いた状態となっており、「出ずっぱりの4人+入れ替わり立ち替わり」みたいなプロらしからぬ編成で試合をしているではありませんか。こうなるとできることも限られてくるのか、ディフェンスではスティールやブロックなどがバチーンと決まる場面も見せますが、攻撃は機能しない時間帯が多く、スコアは伸び悩みます。第1クォーター残り4分32秒の時点で13-10とサンロッカーズ渋谷(賭けてるほう)がリードしたところから約10分間にわたって1点も入らず、その間にシーホース三河(賭けてないほう)に18点を連続で取られて、第2クォーター残り6分45秒時点では13-28とされてしまったときには頭を抱えました。この時点で15点ビハインドで、運試しに勝つには7〜9点差での勝利が必要なわけですから合計22点盛り返さないといけません。あちゃー、おわた。

↓入らないわリバウンド取られまくるわで瞬く間にダブルスコアに!
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ま、これも勝負事なので仕方ありません。「今年は運ナイのー」と思いながら、気持ちを切り替えて試合を見守ります。幕間にはジョシュ・ホーキンソンさんのお父さんがコートに登場して福笑いにチャレンジしてくれたり、そのあと何か脱ぎ始めたり踊り始めたりして大いに盛り上げてくれており、十二分に楽しい気分にはなっております。バスケの会場はどこも楽しい雰囲気ではありますが、青学で若者たちに囲まれてこんな陽気なお父さんが踊ってくれているのですからコチラもパリピ気分でノッていかないと損。「ハズレたわー」という気持ちは心の底に沈没させて、僕も応援の声をあげて楽しみます。

↓授業参観で悪目立ちする父親を見るときの息子の顔www



第2クォーター終了時点では28-37の賭けてるほうの9点ビハインド。賭けてるほうが追い上げを見せた第3クォーターもここぞというところで賭けてないほうのスリーポイントがよく決まり、追いつけそうで追いつけない一進一退がつづき、最後は43-48の5点差。点差はさておき、内容の部分で追いつけそうな感じがありません。賭けのことは抜きにしても勝利はなかなか厳しいかもしれない…そんな試合展開です。

そんななかでもこの会場では、チアリーダーとはまた違う位置付けで試合の盛り上げを図る「428 ROCK CREW」というパフォーマンスチームの皆さんがおりまして、観衆のなかを練り歩きながら応援をアシストし、明るく楽しく笑顔をふりまいて元気づけてくれています。ここが大学構内ということもあって学生時代に母校の試合を応援したときのような勝敗・賭け云々ではなく今この青春を盛り上がっていこうじゃないか、という気持ちが沸き立ってきます。若さ、エナジー、素晴らしい。

そんなエナジーがもしかしたらチームにも波及したのか、第4クォーターに入るとそれまでからっきしだったスリーポイントが立てつづけに決まり、49-48と一気に逆転したではありませんか。さらに突き放して一時は57-53と4点リードする場面も。「もしかして7点差勝利まで届くか…?」と賭けへの希望が甦るものの、シーホース三河も手強い。試合を通じて好調だったスリーポイントがこの局面でもよく決まり、さらに第4クォーター残り3分38秒という時点ではシーホース三河の石井講祐さんが「ファウルを受けながらスリーポイントを決め、さらにフリースローも決める」という4点プレーで再逆転。残り1分7秒という時点では再びシーホース三河が57-65の8点リードを築いていました。要するに、残り1分で賭けてるほうの8点ビハインド、賭けの勝利へはあと15点盛り返す必要があります。

これは終わった。

お疲れさまでした。

本年もよろしくお願いします。

それではごきげんよう。

と気が早い僕は帰り支度も始めました。

しかし、ここからボーナスタイムが始まろうとは。第3クォーターまでは打てども打てども決まらなかったスリーポイントが連続で決まり、ファウルで止めた相手のフリースローがことごとく外れ、残り5秒の段階で63-66の3点差までサンロッカーズが迫ってきたのです。「Bリーグは同点なら5分間のオーバータイムだな…!」「5分あれば7点差くらいどうにでもなる…!」「同点で終われば賭け復活なのでは…!」という気づきとともに、僕も大興奮。もちろん満場の大観衆も大変な盛り上がりです。残り5秒、最後の攻撃でベンドラメ礼生さんが自ら持ち込みながらスリーポイントを決めたときには狂乱のような大騒ぎで、ホームのブースターたちは立ち上がって飛び跳ねながらガッツポーズしています。熱い!面白い!当たれ!金!僕も久々に試合中にジャンプしましたよね!

↓残り1分8秒から8点差を追いついた!よおおおっしゃぁ!


賭けと金への不滅の欲望をこじらせながら見守った延長オーバータイム。「5分あれば7点差くらい全然いける」と思ったのの裏返しで、逆に11点差つけられてサンロッカーズ(賭けてるほう)が負けたのは、もはや致し方ないところでしょう。追いついただけでも大したものですし、45分戦った試合において最終的なスタッツで40分以上出場した選手が4人もいるのですから。リード・トラビスさんに至ってはプレータイム45分ですので、延長まで含めてフル出場ということです。そりゃあ延長戦ではヘタりもするでしょう。どうしようもないエネルギー切れです。

「運試し、またハズレか…」と思って帰る道すがら、それでも僕は思いました。同じように駅まで向かう人たちが白い息を吐きながら「すげぇ面白かった!」「素人目に見ても面白い!」「こんなに面白いとは思わなかった!」と大喜びの声を上げていたことにまったくその通りと同調しながら、「試合は大当たりだったよな…」と。少々のお金は当たらなかったかもしれませんが、試合のほうが大当たりであれば、それは運試し大成功だったのではなかろうかと。「お金は当たったけどつまらん試合」より「お金は当たらなかったけれど大興奮大熱狂の試合」のほうが自分としてはいいですからね。本筋の目的は賭けではなく観戦なのですから。

「クリファも当たって試合も大当たりでした」

当選報告を運の神様にお伝えし、正月気分を感謝で締めくくろう、そんな「試合始め」となりました。チケット運とか試合運とか、賭けじゃない部分の引きは今年も剛運マンでいけそうな気がするので、ヨシとしようと思います。この引きの強さでドジャースVSカブスも自力で当てられたらいいなと思いました!

↓素晴らしい「運試し」にさせてくれてありがとうございました!

次は相手方が勝つパターンにも1口賭けて、両面構えで観るようにします!

Bリーグの2024-2025シーズン開幕にあたりご近所チーム・アルバルク東京の開幕戦を訪れ、スポーツとステッカーの秋を楽しんだ件。

08:00
Bリーグ開幕です!

日本にプロスポーツの季節がやってまいりました。「春からずっとスポーツやってるよね?」とお思いの皆さんもいらっしゃるでしょうが、そろそろ一度立ち止まって考えてみませんか。今年の猛暑、ゲリラ豪雨、線状降水帯、台風。夏ってもはや外で遊べるような季節ではないのではないでしょうか。砂漠の旅では日中は日差しを避けて休むといいますが、日本の夏は完全に「夏休み」としたほうがいいのではないか、ゼロベースで考えればそう思います。

春から始めて夏苦しんで秋に終わるのと、秋から始めて冬寒くて春に終わるのと、本当に理想的なのはどちらなのでしょうか。インドアスポーツであればどう考えても道中がラクな「秋⇒春」でしょう。屋外スポーツでは「冬は雪がひどくて」とか「夏のほうが気分が出る」とか若干の異論も出るかもしれませんが、それにしても冬より夏のほうがトータルの厳しさは上な気がします。サッカーとか世界的な観点では「秋⇒春」でやってる競技なのに、何故か意地張って長年「春⇒秋」で頑張って、夏はクオリティが落ちるとか言ってたんですから不思議な話です。試合中にビール飲んだりかき氷食べるのが楽しいって文化でもなさそうなのに。ん?あ?豪雪地域?そんなに雪が降るならスキーとか頑張ったらいいんじゃないですかね!(←雪国出身者の暴論)

そんな「秋⇒春」の日本スポーツを牽引する存在となっているのが、バスケットボール・Bリーグです。ワールドカップからパリ五輪へとつながった男子日本代表の大活躍もあって、世間的な関心も非常に高まっている昨今。今年は日本のリーダーである渡邊雄太さんが6シーズンにわたるNBAでのプレーを経て、B1リーグ・千葉ジェッツへと凱旋加入しました。これは熱い、ということで僕も開幕節の観戦に向かった次第。もっとも、この前振りなら当然千葉ジェッツVS宇都宮ブレックスの試合に行くんだろう的な話なのですが、そちらはあまりの人気でチケットが取れなかったものですから、最近わりとよく見ているアルバルク東京の開幕戦を都民のひとりとして見守ってきました。

↓会場最寄りの原宿駅はアルバルク東京がジャックしていました!
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↓駅の柱に選手たちが並ぶ光景に街のオシャレ民たちも記念撮影をしていましたよ!

あいにくこの日は結構な雨模様。屋外スペースでのイベントなどは雨にたたられ、客足も若干鈍ったでしょうか。それでもそこは開幕戦。駅を出れば国立競技場代々木第一体育館へとつづく歩道橋に向けて人の列ができています。歩道橋のところで人が詰まって先に進めないような具合で、早速賑わいを感じることに。何もなければイライラするかもしれませんが、開幕節ともなればこれぐらいごった返してくれたほうが嬉しいというものです。

入場後は散策の時間です。世界に冠たるトヨタ様の強力なバックアップを受けるアルバルクさんは、これでもかこれでもかとステッカーを配ってくるステッカー屋としてもおなじみですが、今回は開幕節ということもあって、特別な計らいが。何と今回は、来場者全員にスマホライトシール(つまりステッカー)を配布するのに加えて特製のうちわを配布し、そのうちわの裏面に応援メッセージを書いて、指定のハッシュタグをつけてインスタに投稿して、それをスタッフに見せると抽選で選手のサイン入りユニフォームが当たるというスポンサー提供企画が行なわれていたのです。メッセージ書いたりは「まぁいいかな…」と思ったのでスルーしてしまいましたが、今年はステッカーだけじゃないぞという意気込みを早速感じさせていただきました。

その後もさまざまなイベントでもてなしてくれたアルバルク東京さん。YouTubeのチャンネル登録をして動画にいいねすると抽選でステッカーが当たるブース。トヨタイムズスポーツのアプリをダウンロードすると抽選でステッカーが当たるブース。クイズ形式のスタンプラリーに参加すると抽選でステッカーが当たるブース。さまざまなブースでたくさんのステッカーをいただくことができました。もうちょっと早く入場すればアクスタがもらえるブースなどもあったようですが、アクスタはそう簡単にいただけるわけがありませんからね。ステッカーをいただけるだけでも望外の喜びですからね。ステッカーはなんぼあっても困らんですからね。いつもステッカーをありがとうございます!

↓YouTubeのチャンネル登録をしてステッカーをいただきました!
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↓アプリをダウンロードしてステッカーをいただきました!
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↓スタンプラリーをしてステッカーをいただきました!
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↓アクスタが欲しいなら知らないアプリをダウンロードしてスタンプラリー的なことをするくらいはしないとダメですよね!

ひとしきり散策(ステッカー回収)を終えた僕は、開幕気分に胸躍らせながら試合観戦へ向かいます。開幕戦ということもあって演出も豪華で、光と音がバチバチするなか真っ赤な炎が上がっています。周囲にはドンドコ太鼓を叩くマスコットと、ギラギラに踊りつづけるチアリーダーたち。僕もうちわをバンバン叩いてお祭り騒ぎに加わります。

↓アルバルクカラーの赤に染まったアリーナ!
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↓選手たちの燃える心がリアルに噴き出したかのよう!
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そして迎えたティップオフ。選手も観衆も燃える心で熱い試合を、という思いは通じ合っていたのだろうと思いますが、若干それが固さのほうに出てしまったでしょうか。お互いにシュートミスとスティール&ターンオーバーを応酬し、得点が動かないまま互いのゴール下をひたすら2分間ほど往復することに。

アルバルク東京はゴール下に大型選手を入れ替わり立ち替わり送り込んでエリアを制圧したうえでシュートだけ外すという攻撃を繰り出し、対戦相手の越谷アルファーズはスリーポイントを狙っては外すという攻撃を繰り出すという双方互角の攻防のなか、第1クォーターは16-15の僅差となりました。気分的には倍くらいやり合った感じもしましたが、さすが開幕戦という緊張感あふれるロースコアの戦いです。

↓みんな固いので緊張感をほぐしてくれそうなマスコットが踊りに来てくれました!
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さらに緊張感高まる攻防となったのは第2クォーター。ちょうど半分の5分を経過した段階で、このクォーターだけ見ると「6-2」というヒリヒリした展開がつづきます。「ほぼダンク」みたいなシュートもバンバン外れるのはまさに開幕戦という手応えでした。ただ越谷アルファーズはデフェンスでのファウルがやや多く、お互いにシュートが決まらないなかでも多くのフリースローをアルバルク東京に与えてしまい、そのぶんでジワジワと離されていく格好に。

さらに残り3分を切ったところではショットブロック⇒カウンター⇒素早い展開でコーナーからのスリーポイントというアルバルク東京の鮮やかな攻撃が決まって、大きく試合の流れがアルバルクに傾きました。第2クォーター終了間際には残り0.3秒というところで越谷アルファーズがファウルをしてしまい、フリースローで2点を追加されることに。前半終えてみれば何やかんやで31-22の9点差。ホーム・アルバルク東京が勝利へ向けて順調な折り返しとなりました。

↓ハーフタイムにはTENSONGさんが熱いパフォーマンスで盛り上げてくれました!
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後半に入るとようやく固さもほぐれてきたのか、身体もスコアもよく動くようになってきます。そんななかで存在感を発揮したのはアルバルク東京のセバスチャン・サイズさん。インサイドを制してのシュート、相手のファウルを誘ってのフリースロー、ブロックショット・リバウンドで空中戦にも勝り、越谷アルファーズの追撃を許しません。最終的には得点・リバウンドを2桁に乗せるダブルダブルも達成する活躍ぶりでした。

勢いがついたアルバルク東京は小酒部泰輝さんがフィールドゴールの確率100%という精度を見せれば、アルトゥーラス・グダイティスさんはコート端から逆サイドまで粘っこくついていくガードみたいな機動力を見せた末に圧巻の高さでブロックショットを決めるなど、選手たちのナイスプレーが次々に生まれるように。千葉ジェッツVS宇都宮ブレックス戦にもヒケを取らない9443人大観衆の興奮もグンと高まりました。

↓アルバルク東京のブースターは視力検査フラッグで相手のフリースローに圧力をかけていました!
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結局試合は地力と地の利に勝るアルバルク東京が75-57で勝利。見事に開幕戦を勝利で飾りました。ここ数シーズンはチャンピオンシップでの悔しい敗退がつづいていますが、来年秋には新たな本拠地「TOYOTA ARENA TOKYO」のオープンを控えているところでもありますので、今年はひとつ優勝を目指していきたいところ。今季は千葉ジェッツが渡邊雄太さんという超大型補強を果たしたことで引くほど強そうな感じもしますが、ご近所・東京のチームとしてサンロッカーズ渋谷ともども頑張ってもらえたらいいなと思います。まずはB1リーグの中地区を制して、最終的にはクルマ(トヨタ)と飛行機(ジェッツ)の頂上決戦といきたいものです。その際はドーンとアクスタとかミニカーなども配ってもらえたらありがたいですね!

↓スポーツの秋の到来を感じるいい開幕戦でした!


スポーツの日も10月ですし、10月からをスポーツの季節としましょう!

野球みたいに「夏やるもの」という固定観念のあるヤツはもうしょうがないですが!



翌週はバレーボール新リーグも開幕でますますスポーツの秋が盛んです!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

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