スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

パリ五輪

背面スパイク!フェイクセット!数々のトラブルに見舞われながらも楽しくて遊び心のあるバレーで全日本男子がパリ五輪へ好発進の巻。

08:00
遊び心で数々のトラブルを跳ね返した!

行ってまいりましたワールドカップバレー、今度は男子の部です。今季の国際リーグ戦・ネーションズリーグで3位となり「46年ぶりの国際大会メダル獲得」となった全日本男子は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。個人的にも生涯で見たなかで最強の全日本男子だと思いますし、パリ五輪で「証明」することができれば栄光のミュンヘン五輪代表をも超え得る存在だと感じています。この全日本は強い、そして面白い。なるほど、激烈なチケット争奪戦と爆発的な熱気となるのも納得です。

↓おなじみ国立競技場代々木第一体育館に日本のバレーファンが集結!
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↓場外では間違い探しののぼりも設置してありました!
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女子の部で数回観戦していたこともあって散策はほどほどに会場入りする僕。ただ、男子の部は少し趣が違うところも。入場口のロビー周辺にはやたらとやる気を出したキリンさんがブースを出展しており、お茶とビールを販売しています。「ビール買いやすくていいですね!」とベテランファンもニッコリ。さらにスポーツドリンクを無料で配布してくれたりもしています。僕も1本いただきまして水分補給にはまったく不安ありません。

↓スポドリありがとうございました!
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全日本男子の試合を迎える頃には場内は超満員。外周部のコンコースには自由席を見つけられず立ち見観戦を余儀なくされた人たちの姿も。チケットを買えなかった人たちが場外にもあふれているとかで大変な盛況ぶりです。女子の部が100%の入りだとすれば、男子の部は120%。ギッチギチのドッカンドッカンで盛り上がっています。

ユニフォームの着用率も非常に高く、手に手に自作のウチワやバナーを持っているなど楽しみ上手な観衆たちが集っている様子。「ははーん、推し活だな?」と僕も観戦モードから熱狂モードへとスイッチオン。練習時間から大歓声が鳴り止まない熱狂の波に乗るようにして、石川祐希さんと盒桐さんが互いにスパイクを打ち合うアップなどをしている際には「ランくーん!」などの声掛けを楽しみます(←いい年してクンとか言ってるんじゃない説)。

↓「一時代にひとりいればラッキー」クラスの選手が何人も集っている奇跡の全日本男子です!

日本男子はサイズこそあまりありませんが、とにかくよく整備されたチームです。石川祐希さんや盒桐さんのような万能タイプの選手を擁し、守備でも攻撃でも穴がありません。西田有志さんらが繰り出すサーブは強く、攻撃的。エースも含めて多くのブレイクポイントを生み出します。攻撃に掛かればブラジル代表でも見ているような美しいシンクロから、ミドル・レフト・ライト・バックアタックを多彩に打ち分けてきます。司令塔であるセッターのトス回しもミドルを常に意識させるような勇気と駆け引きのあるもので、相手に的を絞らせません。賢く丁寧に立ち回れば、これほど違うものなのかと驚かされる、美しくて強いチームです。

グループ内の世界ランクでも2番手ということで、上位2ヶ国が得るパリ五輪の切符もココで獲りたいところ。そのためにも一番世界ランクが低いフィンランドに対してはしっかりとストレートで勝っていきたい…そんな気持ちで迎えた初戦です。迎えた第1セット、「1点目はエースで」という開幕感で石川さんが最初の得点を決めると、日本は順調に得点を重ねていきます。石川祐希さんがサービスエースを連発すれば、盒桐さんはミドルからのバックアタックやブロックでも得点を重ね、山内晶大さんもサーブとクイックで存在感を示し、日本のいいところが存分に発揮されるようなセットに。セット途中にはブザーの押し間違えといったトラブルもありましたが、最後は期待の大砲・宮浦健人さんが決めて第1セットを先取。上々の立ち上がりです。

↓長いラリーとなったセットポイント、最後は宮浦さんが決めた!


第2セットに入ると、日本はさらに躍動します。スコア2-2の場面では何と盒桐さんが「背面スパイク」を決めてみせます。フランス代表のエースであるイアルバン・ヌガペトさんが得意とするプレーですが、「あれいいなーやってみたいなー」とでもいう気持ちで取り入れたものでしょうか。まるで子どものような遊び心で、自身のプレーの幅を広げ、日本の視聴者の「スパイクは前向きに打つもの」という固定観念を打ち砕いていきます。

さらに盒桐さんは、すでに全日本男子の代名詞ともなっている「フェイクセット」(※スパイクを打つ素振りから空中でトスに切り替えて相手のブロックを翻弄する)を繰り出し、会場も大盛り上がり。盒桐さんは自由というか囚われないというか、とにかく相手のコートにボールが落ちればいいんだという、柔軟なプレーがとても魅力的です。「レシーブ、トス、スパイク」が必須なのではなく、1手目でも2手目でも「ボールを落とせるならそれでいい」し、いつでもそのチャンスをうかがっているぞという目の離せなさがある。「バレーって楽しそうだな」と思ってしまう選手です。

↓最近、「漫画みたい、というか漫画を超えてる選手」が多過ぎやしませんかね!


↓これぞ全日本男子!フェイクセット決まった!


余裕の2セット連取となった日本。会場でもストレート勝ちへの期待が高まりますが、どうもこの日はトラブルデーである模様。第1セットにはブザーが間違って鳴っていたりしましたが、第3セットではさらに大きな機材トラブルが発生します。何と、上空からプレーを撮影しているスパイダーカムのワイヤーが切れてしまったようなのです。ブラーンブラーンと振り子のように揺れるカメラは、バランスを失って残ったケーブルも捻じれてしまっているようでした。この重量のものが落下すれば大変な危険がありますので、試合も中断せざるを得ません。一度は下に降ろそうとしたようでしたがそれもままならず、結局、以降は天井付近にスパイダーカムを固定して、使用するのは止めることに。

ただ、処置が終わるまでにかなり長く掛かってしまったこともあって、第1セット・第2セットの日本の勢いはすっかり失われてしまいました。第3セットはシーソーゲームのような展開となり、日本は一度はマッチポイントを握るも、際どいコースのスパイクがアウトになることがつづき、最後はデュースの末にフィンランドが競り勝つことに。うーむ、これが初戦の難しさでしょうか。

↓ワイヤーが切れたか緩んだかして、スパイダーカムは振り子のようにしばし大きく揺れていました!
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俄然勢いを取り戻したフィンランドは第4セットに入ってもノッています。日本はレセプションで苦しみ、ブレイクを次々に許します。自慢のサーブでお返ししたいところですが、それも決まらず。ジワジワと離されて、セット終盤には6点差をつけられる格好に。これはもう第5セット勝負ということで割り切っていくしかありません。ストレート勝ちどころか、よもやよもやの初戦でのつまずきが不安になるようなフルセットの戦いにもつれ込みます。

↓そんな苦戦のなかでもピンチサーバーで甲斐優斗さんが登場するとドッカン盛り上がる場内です!


勝負の第5セット。日本は盒桐さんのサービスエースなどで中盤まで10-6とリードするも、この試合中にたびたびブレイクを許していた相手2番のサーブでまさかの5連続ブレイク、フィンランドが10-12と逆転します。相手にマークされて決定率が上がってこない石川祐希さんはベンチに下がってしまいました。まさか負けるのか、史上最強の全日本男子がアッサリ負けるのか。大エースを下げて、ここから勝てるのか。しかし、日本はエースひとりのチームではありませんでした。ここで悪い流れを断ち切ったのは盒桐さん。バックアタックを決めてようやくサイドアウトにすると、日本は小野寺太志さんのサーブから相手を崩し、怒涛の5連続得点で逆転!大接戦となりましたが、見事に初戦勝利となりました!

↓最後は盒桐さんが決めて、日本勝利!


いやー、苦しかった。ここまで苦戦するとは思っていませんでしたが、これが「勝てそう」なチームの重圧でしょうか。ここで勝って、パリ五輪を決めるというのは、当然できるし、やらねばならないという意識で見据える目標でしょう。挑戦者というよりは守るべきものがある側の戦いです。ホームの大歓声、度重なるトラブル、そういったものも空気を重くしたかもしれません。

ただ、そんななかでも軽やかに、しなやかに、楽しくバレーをすることができました。追い詰められると「手堅く」という意識でエースエースエースになったり、レフトレフトレフトになったりするものですが、最後まで自分たちの自由で多彩なバレーをやり抜きました。エース不在で逆転勝利は、強さ・しなやかさの一端でしょう。ヒヤヒヤしましたが、見ていて面白い試合でした。この面白さにパリ五輪の切符が加われば、最高の気分になれるはず。期待して見守りたいと思います!

↓なお、試合後の記念撮影でバボちゃんが起き上がれなくなって起こしてあげるトラブルもありました!ほんとトラブルつづきの日です!
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↓まぁ、いろいろありましたが選手は楽しそうなので心配無用でしょう!
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↓ブラブラするスパイダーカムなど現地の様子は動画でまとめておきました!


落下しなくてよかったですが、あぁなると降ろすこともできないんだなと思いました!

上からの映像も欲しいので、ガッチリ直しておいてくださいね!

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大熱狂&大興奮でもっとたくさんチケット取ればよかったなと思いました!

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023で日本VSペルー戦を観戦し、「勝負」の来週末はミセス特等席を狙おうと思った件。

08:00
パリ五輪、ココで決めましょう!

ワールドカップ、ワールドカップ、ワールドカップのコンボがやってきた2023年。前のワールドカップがまだ終わらないうちに、また新たなワールドカップが始まりました。今度はバレーボールです。日本も開催地のひとつとなったFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023はパリ五輪の切符がかかる重要な大会。自国開催の追い風を受けてココでポポポーンと五輪切符を決めたいところ。僕も奮って応援に出かけました。

↓やってまいりましたおなじみ国立競技場代々木第一体育館!
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↓選手ののぼりなどがお出迎え!
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日本戦は19時過ぎの4試合目ということですが、昼の時点から出足は好調です。会場には多くの人が詰めかけ、グッズの売店などに行列を作っています。ラインナップは8割バボちゃんグッズという感じで「せ、関菜々巳さんのアクスタはどこかね!」「た、盒桐さんの抱き枕はありますか!?」という需要には対応してくれていない感じですが、レプリカTシャツなどを買い求めるお客さんが多い模様。子どもたちはバボちゃんぬいぐるみなどを買ってもらっているようでした。

スポンサーさまからも出展があるようで、「やっちゃえ!」でおなじみの日産さんは電気自動車をバックに記念撮影ができるブースを出展。カプコンさんはバレーのスパイクを撃って球速を測れるゲーム筐体を出展しており、僕も体験させていただきました。自分のイメージでは「ズドン!バーン!」という鋭いスパイクをイメージしているのに、実際に飛ぶボールはポヨーンという感じで何となく釈然としませんでしたが、体験した人はクリアファイルをもらえるということで早速お土産をゲットです。

↓クリアファイルをいただきました!
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散策はほどほどに早速入場しますと、場内ではご自由にどうぞのウチワのほか、久光製薬サロンパスさんより試供品のプレゼントなどが。さらに自席につくと、背もたれにスティックバルーンが貼り付けてあります。これを膨らませて、カンカン叩いて全日本を応援しようじゃないかというご提案です。金色のバルーンは華やかで、会場の応援もグッと盛り上がりそう。場内DJの方が積極的に応援練習を促してくれたり、掛け声やスマホ点灯指示で誘導してくれたりするので、観衆もスッと応援に入っていけている感触。試合の合間合間で「ここでハグしてちょーだい!」的なパリピ感強めの盛り上げをしてくるので、僕は目立たないように気配を消していたりしましたが、強火の「ホーム感」が演出されています。

それにしても会場の熱量が高いなぁと思っていたところ、どうやらこの日は日本代表応援ソングを歌うMrs. GREEN APPLEさんも来場していた模様。ゲスト放送席には専用のテーブルがありましたので、あるいは今後も会場で見守ってくれるのかなと思います。ミセスさんのファンの人たちは推しがいる興奮と「これがバレーボールか!」というフレッシュさで会場をグッと盛り上げてくれています。僕もワンチャン「ANTENNA」の生歌が聴けるか?と思ってテンション上がったのですが、会場でのパフォーマンスは見られず。コートでのパフォーマンスはしない運営のようなので「一緒に応援」を楽しむのがよさそうです。もしミセスさんをガッツリ見たいという人がいたら、早めの時間に入場して、南側の2階スタンド自由席のDブロックとかEブロックとかを確保すると放送席の角度的にいいかもしれません。

↓応援用のバルーンスティックは全員膨らませて叩くように!
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↓日本戦の始まる頃には場内は一気に華やかになりました!
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↓放送席にはレジェンド木村沙織さんと大会テーマソングを歌うMrs. GREEN APPLEさんが来てくれました!

早めの入場でライバル国のチェックなどをゆったりしておりますといよいよ日本戦の時間に。この日の対戦相手はグループ内で世界ランクが一番下位のペルーということで、日本としてはしっかり勝って勢いをつけたいところ。そして、その目論見通りに日本は素晴らしい躍動で発進します。

第1セット、日本は課題としていたサーブからの攻撃をしっかり繰り出します。特に宮部藍梨さんの前後に揺さぶるサーブが効果的でブレイクを重ねていきます。第1セット中盤には宮部さんのサーブで8連続ブレイクという場面も。無回転サーブが伸びていたりするのか、ペルーは後ろに下がりながらのレセプションで真上に上がってしまうケースがよく見られました。日本はセッター関菜々巳さんがミドル、レフト、ライト、バックアタック、ブロード、ブロードをおとりにバックアタックなどなど多彩な攻め手を演出し、ペルーを圧倒。「スタメンみんなが点を取って気持ちよくスタートしましょう」というセットにすることができました。まずは25-9の大差で先取です。

↓林琴奈さんのスパイクがよく決まりました!
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↓宮部さんのサーブはクセがありそうです!
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第2セットに入っても日本は優勢に試合を進めます。井上愛里沙さんや古賀紗理那さんがバックセンターからズドンとスパイクを決めるのはもちろん、守備面でも落ちそうなボールを粘って粘ってひとつふたつつなぐというところが見られ、この大会へ向けての意気込みがうかがわれるような戦いぶり。セット中盤には和田由紀子さんの「相手が避けたくなる」ような強烈なサーブでのサービスエースや、石川真佑さんの得点も生まれるなど、「全員出場して全員持ち味を発揮して気持ちよくスタートしましょう」に向けて順調に試合を進めます。このセットも25-19と取って、勝利まであと1セットです。

↓中継で和田由紀子さんは「異次元ユッコ」というキレのあるニックネームをつけられていました!


そして第3セット。ようやくペルーもエンジンが掛かってきたようですが、日本はすでにほぼ全員が出場し、ほぼ全員がいい感触を得ている状態です。ライトからは和田由紀子さんが角度のあるスパイクをズバスバ決め、渡邊彩さんが相手ブロックを翻弄するようにブロード攻撃を決め、要所要所では古賀紗理那さんが得点を重ね、余裕あるリードを保ったまま勝利へ近づいていきます。試合終盤にはついに「全員出場」も果たし、この試合のミッションをきっちり達成しました。力量差から言えば勝って当然という試合ではあるものの、大事な大会の特別な初戦を万全な形で終えることができたのは何よりです。来週末の「勝負」に向けて、まずは満点の立ち上がりとなりました!

↓最後はまたも和田由紀子さんが決めて異次元の活躍でした!


↓試合を通じて古賀さんがドッシリと落ち着いていて頼もしかったです!




ここからの7試合でパリ五輪への切符を争うこの大会。日本のいるグループBでは世界ランク1位&今年のネーションズリーグで優勝したトルコ、東京五輪&2022年世界選手権で銀のブラジルがライバルとなるでしょう。各グループの五輪切符は2枚。有り体に言えば、日本とトルコとブラジルとでやり合って2枚の切符を取り合うという格好になるだろうと思います。互いの対戦は来週末ですので、日本としては5連勝(できれば全部3-0勝ち)で23日のトルコ戦、24日のブラジル戦を迎えたいところです。

よしんばこの大会で切符が獲れなくても、世界ランクで常に上位につける日本はこの先の選考で順当に出場権を獲れるだろうとは思いますが、そうなれば切符が確定するのは2024年6月以降となります。300日近く「切符が確定した状態での準備時間」が変わってきますので、やはりココで獲るのがベストです。そもそも本番でメダルを目指そうと言うのなら、この「3分の2」程度は勝ち抜かないといけないというもの。勝って、ココで、決める。その精神でしっかりパリ行きを決めましょう!

↓会場の雰囲気や散策の記録などは動画でまとめておきました!


次はミセス特等席を狙いますかね!

五輪が決まる試合を見られるといいなと思います!



男子バスケがパリ行きを決めたなかでバレーが遅れを取るわけにはいきません!

48年ぶり自力!団体球技最速!パリ五輪出場権を獲得したバスケ日本代表アカツキジャパンが見せてくれた、虚構を超えた現実の巻。

08:00
超えることなどないと思っていた虚構を超えた!

試合終了のあと、会場の観衆たちは大合唱していました。流れるのは映画「THE FIRST SLAM DUNK」のエンディングテーマ「第ゼロ感」。「不確かな夢叶えるのさ」というサビのフレーズにつづけて轟く「オーオオ オーオー!」の大合唱。映画のなかでは主人公側である湘北高校が、最強の座に君臨する山王工業に対して逆転への反撃を開始するときに、湘北メンバーと観衆の心の高まりに合わせるように流れていました。いけ、走れ、撃て、勝て。大歓声が心に火をつける、そんな歌として共有されました。

あの歌が、あの虚構が、このチームにはよく似合う。格下の立場であっても自分たちに自信を持ち、世界の強豪を倒すためにやってきたこと。とっておきの飛び道具で、苦境をひっくり返してきたこと。チビの生きる道はドリブルなんだと、スピードとクイックネスで世界の壁をすり抜けてきたこと。どうしても苦しいとき、それでもアイツならアイツなら何とかしてくれると仲間たちが信じるエースがいたこと。頑健な土台となってチームを支える大黒柱がいたこと。そして、諦めたらそこで試合終了だと知っているから、誰もが最後まで絶対に諦めなかったこと。虚構のなかで描かれた「日本バスケにもこんなチームがあったらいいのにな…」が、ついに現実に現れた。「第ゼロ感」が似合うチームを現実の日本が手にした。誰もがカッコよくて、誰もが最高でした。君が好きだと叫びたい!

↓男子バスケ日本代表、ワールドカップで初めての3勝!48年ぶりに自力で五輪出場権獲得!パリ行き決定!


↓この物語はパリ五輪でつづきが描かれる!まさか男子バスケが団体球技で最初の五輪切符を獲るとは!


試合前、僕は刻一刻と動く状況に応じて、細かい計算を重ねていました。日本はどうなったら五輪に行けて、どうなったら五輪に行けないのか。検討を重ねた結果、「カーボベルデに17点差以上で負けたらパリ五輪はナイ」と覚悟しました。勝てばもちろん100%で決まるパリ行きですが、これだけの劇的勝利を重ねてきたのに、まだ普通に敗退の道が見えていることに震え上がりました。この美しい勝利が、ぬか喜びになったらどれだけの落胆になるだろう。怖くなりました。勝てばいい、勝てば問題ない、勝ってくれ、もう一度祈るように試合を見守りました。

迎えたティップオフ。日本は最初の攻撃でジョシュ・ホーキンソンさんがファウルを受けます。今大会、ずっと苦境を支えてきてくれたホーキンソンさんのフリースローが2本決まって、日本は幸先のいい立ち上がりです。返しの相手の攻撃にダブルチームを仕掛けるなど、今日の日本は「第4クォーターのような戦いが何故最初からできないのか」という課題に向き合うように初っ端からガツンといきました。

しかし、カーボベルデもさすがの強さです。コートのなかでもひときわ大きい2メートル21センチのタバレスさんがゴール下を支配し、ポートボールでもやっているかのようにボールを受けてはさばき、味方の得点を生み出していきます。そして、カーボベルデはスリーポイントの本数も成功率もなかなかのものがあります。ヘッドコーチも第1クォーターからヘッドコーチチャレンジを使ってくるなど、向こうも最初からガツンと主導権争いにきたでしょうか。結局第1クォーター終えて17-19とリードを許す格好に。「負けてもまだ大丈夫」な試合であるとは言え、17点差など離されるときはあっという間の点差です。大丈夫ではあるが、まだまだ安心はできない、そんな立ち上がりです。

↓渡邊雄太さんのダンク!バスケットカウントでアンドワン!盛り上がっていきたい!

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そんな揺蕩う勝負の流れをここぞでグッと引き寄せるチカラが、今大会の日本にはありました。トム・ホーバスHCが明確な指針として示した「スリーポイント」で勝つというチカラ。スラムダンクの三井寿のように、格下のチームが苦境をひっくり返す切り札を、日本は持っていた。当たりの日とハズレの日がある切り札ですが、同じ切り札を何枚か持っていればひとりくらい「当たりの日」が出てくるもの。フィンランド戦では河村勇輝さんが、ベネズエラ戦では比江島慎さんが、そしてカーボベルデ戦では富永啓生さんが「極大当たり」を引いてくれた。

河村さんやホーキンソンさんが順調に得点を重ねて逆転、そしてリードを築くなかで、その攻勢を決定づけるようにコートに仁王立ちした富永さん。すでに第1クォーター最後にスリーポイントを1本決めていたところに加えて、スリーポイントもう1本、さらにスリーポイントもう1本、おまけにスリーポイントもう1本。ここまで4本放って4本決める「成功率100%」を叩き出し、一気に日本はリードを広げます。そして、この人のスリーポイントが決まると日本が沸きます。とうとう気づきましたよね、僕らはスリーポイントが好きなのだと。豪快なダンクもいいけれど、美しい放物線を描いてシュパッとネットと擦れる音だけがする「スウィッシュ」がとりわけ好きなのだと。このチームは強いだけでなく、好みなのだと。まさしく「swish da 着火 you」なのだと!

↓ケイセイ100%が日本の心に火をつけた!


第2クォーター終えて50-37、13点差の大きなリードを築きました。その勢いは第3クォーターに入ってもつづきます。カーボベルデの反撃を十分なリードを保ったまま凌ぎつつ、ホーキンソンさんは自陣ゴール下から相手のゴールまで自ら運んでバスケットカウント・アンドワンで3点プレーを決めてみせ、富永“ケイセイ100%”さんは今日5本目と6本目となるスリーポイントを成功。ホーキンソンさんと富永さんが第3クォーター時点で20点を超える大量得点で、一時は20点差をつける試合運び。「16点差負けまで大丈夫」と思っているなかで20点リード、これなら第4クォーターで1点も取れなくてもパリに行けそうです!

↓ゴール下でリバウンドを取ってから相手のゴールへ自分で攻めていく!何という献身、何という万能!


「もう大丈夫だ」と内心で緊張が緩んだ第4クォーター、漫画のようなことを起こしてきたチームが漫画のようなことを始めます。急に、何故か、まったく点が入らない。完全に決まったと思ったシュートもことごとく落ち、何と、第4クォーター「7分14秒間」にわたって日本は1点も取ることができませんでした。「第4クォーター1点も取れなくても大丈夫だろ」とは言いましたが、それは冗談であって、本当に1点も取らないとは思いもしませんでした。負けたら五輪が消えるわけではないものの、負ければ最後の試合が終わるまで切符は確定しません。23時過ぎまで?確定を待たないと?喜べない?それは辛い!

気づけば点差はグングン詰まり、73-68の5点差になっています。もう完全に射程圏です。現実的に逆転が起きる範囲です。ホーバスHCは静かな声で選手を落ち着かせようと努めています。ようやく日本が得点を動かしたのは残り2分46秒、相手がくれたテクニカルファウルでのフリースローでした。相手は判定を巡って少しフラストレーションが溜まっていたところもあり、そうした苛立ちが生んだテクニカルファウルでした。助かった。相手のヘッドコーチが第1クォーターの「わりとどうでもいい」ところで使ったヘッドコーチチャレンジも、こうなってみるとありがたかった。

しかし、その1点では相手の勢いを止めるには至らず、さらに点差が詰まって一時は3点差にまで迫られます。もう「1プレーで逆転」まであり得る範囲です。そんな最後のピンチを花と添えるかのように、今大会のMVPに最後の活躍の機会が巡ってきました。5試合ほぼ出ずっぱりで、ビッグマンの少ない日本のインサイドを支えてきたホーキンソンさん。怪我をしても、疲れ切っても、ファウルで退場となっても、ホーキンソンさんがいなくなってしまえば日本代表はバスケにならなかったでしょう。守備面だけでも欠かせない存在であるのに、守ったあとの反撃でもよく走り、よく決めました。ゴール下から決めるだけではなく、スリーポイントもいくつも決めましたし、フリースローは正確無比でした。

「5試合ほぼ出ずっぱり(※カーボベルデ戦は40分フル出場!)」の選手が「フリースローをチームダントツの45本獲得し40本成功(88.9%)」というのは、激しいゴール下の競り合いのなかでも自分はファウルをおかさず、攻撃では果敢にシュートを放って相手のファウルを受けてきたということです。大和魂と言いたくなるような、侍と呼びたくなるような、美しい戦いぶりでした。どれだけの消耗があるか計り知れませんが、そのチカラと献身がなければ日本はパリ五輪には行けなかったと思います。日替わりのヒーローは何人も生まれましたが、毎日ヒーローはホーキンソンさんただひとりです。

試合時間残り49秒、ホーキンソンさんは相手ゴール下の密集地帯で何人もの壁が立ちはだかるなかでシュートを決めると、ファウルで得たフリースローも決めて再び点差を5点に広げます。そして、残り15秒では今大会の日本代表を象徴するかのように「ジョシュ・ホーキンソン」が「スリーポイント」を決めるという形で、点差を9点に広げました。もう勝った、もう間違いない。日本はゆったりとボールを保持すると、最後の5秒は「抱き合って喜ぶ」ことに使いました。今大会3勝目、そしてパリ五輪出場決定、目指していたすべてを手にする最高の大会の有終の美を飾りました!

↓何て美しい大会なんだ!この5試合を見られて本当によかった!

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河村さんは保持したウィニングボールを涙のような雄叫びをあげる渡邊雄太さんに渡しに行きました。渡邊さんには日の丸も届けられました。「このチームでパリ五輪に行けなければ自分は代表を去る」と背水の陣を敷いて、自らの全身全霊を絞り出してきました。NBAで5季戦ってきた日本の大黒柱が、誰よりも熱く、誰よりも本気でこのチームを勝たせようとしてきました。その背中がみんなを引っ張り、みんなを支えてきました。みんなが認めるリーダーがいて、その人が誰よりも本気だったことが、このチームを強く熱くした要因だったと思います。強いキャプテンシーがあったから、どんなときも崩れなかった。

スタンド総立ちで大合唱する「第ゼロ感」の中央でヒーローたちが見せる笑顔は、日本バスケ界が生み出した最高の瞬間だったかもしれません。大会が始まる前、世間的な注目は低く、燃えているのはバスケ界だけでした。あのフィンランド戦、あの劇的な試合は「終わったあとで気づかれる」ような具合でした。あの1勝だけで終わっていたら、結局パリ五輪を逃していたら、あの試合は苦い記憶にさえなっていたかもしれません。「あんないい試合をしたのに」と。しかし、物語は動き出しました。スラムダンクが描かなかったさらに先へ。あの素晴らしい勝利のあとで、嘘のようにボロ負けして終わるのではなく、さらに素晴らしい戦いがあるかもしれない未来へ向かってつながりました。つづきが見たい。パリでつづきが見たい。その前にBリーグで彼らを見たい。

「バスケットは…好きですか?」
「大好きです」
「今度は嘘じゃないっす」

そんなやり取りが、日本という大きな舞台で交わされた気がしました。

バスケット、面白くて、熱くて、好きです!

ありがとうアカツキジャパン、朝日を見せてくれて!

↓その名の通りのアカツキがここに!







↓勝ったら「第ゼロ感」を流して大合唱は恒例にしたいですね!


この大会を、この代表を、後押しするための公開期間だったような気がします!

日本バスケのテーマソングを生み出してくれてありがとうございます!



でもこれはまだ「旅路の最中」!パリ五輪で描かれる未来に期待です!

パリ五輪への切符を甘くつかんだ!ベネズエラ戦最大15点差からの逆転勝利で、日本で「比江島セレブレーション」大流行の予感の巻。

08:00
比江島!比江島!比江島!比江島!比江島!

三本立てた指を突き出し、舌ペロしながら首を振る……「今一番マネしたい」ポーズ。パリ五輪を目指してバスケW杯の順位決定戦に臨む日本代表アカツキジャパンは、最年長のベテラン比江島慎さんの神懸かり的活躍によって大きく二歩前進しました。いや、もはやパリへの切符を甘づかみしたと言ってもいい。あとは最後までしっかりチカラを込めて握るだけ。パリへの道を比江島ステップで駆け抜けるだけです!

↓ポーズだけでも覚えて帰ってくださいね!



パリ五輪の切符を争うアジア勢のなかで唯一1次ラウンドで勝利を挙げた日本は、グループOの首位に立って順位決定戦を迎えました。しかし、安心できるような状況ではまったくありません。グループMでは中国が1勝を挙げ、次戦フィリピンとのアジア勢による直接対決で「2勝3敗」とする可能性が出てきました。また、グループPでもレバノンがコートジボワールに勝利し、こちらも次戦イランとのアジア勢による直接対決で2勝3敗となる可能性が出てきました。日本の属するグループOでは、地力で勝ると見られるフィンランドが今大会初勝利を挙げ、得失点差でもまくってきました。今の優位は1試合の結果で失われる程度のもの。絶対に勝つ、勝たねばとんでもない地獄が待ち受けている、そんな際どい綱渡りがつづきます。

日本のスターティングファイブはオーストラリア戦と同じ、河村勇輝さん、比江島慎さん、渡邊雄太さん、馬場雄大さん、ジョシュ・ホーキンソンさんの5人。チームが固まってきたと前向きにとらえることもできますが、「ほぼ不動」のメンバーとなっている渡邊さんとホーキンソンさんの負担は相当のものとなっているはず。ただ、それは仕方のないことです。サイズで劣る日本は、このふたりを外して強いセットを作る見込みは立たないのです。ふたりがどれだけ頑張れるのか、最後まで頑張れるのか、たとえ頑張れなくてもやるしかない。日本がパリ行きを決めるのと精魂尽き果てるのとどちらが先か、そういう戦いです。

迎えたティップオフ。日本は渡邊さんをオープンにしてしっかりとスリーポイントを決めて立ち上がります。一方ベネズエラもすぐさまスリーを返して点の取り合いは望むところといった構え。休養日が一日少なく、チームにベテランが多く、さらに怪我人が出て全部で10人しか選手がいないというベネズエラのコンディション面も計算しているのか、日本は序盤からダブルチームでボールを奪いに行くなどハイテンポな勝負を仕掛けていきます。

しかし、仕掛け自体は悪くないのですが、日本は肝心のシュートが入りません。スリーはそんなにスパスパ決まるものではないにしても、2点のシュートも「入れられそうなもの」が入らない。ベネズエラもかなり外しているのに、それ以上に日本の確率が悪い。お互いにリズムに乗れないまま、第1クォーターを15-19の4点ビハインドで終えた日本。ちょっと、「熱さ」が足りていない印象で、このままヌルヌル最後までいってしまうと怖いなという不穏な立ち上がりです。

↓そんななかでも「入る前に入ったことを確信」する比江島さんのスリーなどで日本も奮闘!


第2クォーター、日本は渡邊さんをベンチで休ませながらのスタート。しかし、相変わらずシュートは入らず、ベネズエラがじわじわと加点していくと、たまらず2分ほどで渡邊さんは自らコートに戻ってきました。日本も河村さんのドライブからのシュート、さらにバスケットカウントでワンスローを得るなどして点差を詰めるものの、要所要所でベネズエラが「日本のお株を奪う」スリーポイントを決めて流れを引き戻します。

全体として決してベネズエラの仕掛けにやられているというわけではないのですが、日本がシュートを外したあとや、不用意なターンオーバーを許した際に「速攻からベネズエラがラクに決めているゴール」のぶんで追いつけない感触。一時は10点ビハインド、第2クォーター終えたところでは36-41の5点ビハインドで前半を終えます。あれだけ外して、あれだけいらないターンオーバーを出して5点差ならまぁ悪くありません。スコアとしては十分逆転が見えるところですが、そこに至る「熱さ」がもうひとつ出てこないのが心配です。ホームの大熱狂を生み出すには、選手からのスイッチオンが欲しいところです。

↓富永さんがスリーを決めるとドンと会場も沸くのですが、この日は「5分の1」でこの1本だけ!


第3クォーター、日本はスターティングファイブと同じ顔触れでスタートし、順調に得点を重ねていきます。渡邊さんは見事なブロックのあとスリーポイント、つづく相手の攻撃のあと再びスリーポイント、つづく相手の攻撃でオフェンスファウルを誘うという「都合10点プレー」などの働きも見せ、一時は1点差まで点差を詰めます。

ところが、ここからつづけざまにトラブルが。まず、スタメンにも入っていた比江島慎さんが、第3クォーター残り7分というかなり早い段階で個人ファウルが4つ目となってしまったのです。バスケットボールでは「個人ファウルが5つ」になると退場となります。比江島さんはあとファウルひとつで退場となるため、かなり起用が難しくなってしまいました。さらにこちらもスタメンの馬場雄大さんがシュートを防ぎにいった際に転倒し、別室で治療を受ける状況になったのです。

主力2枚を欠いた日本は、自分たちが受けたファウルはなかなかとってもらえず、逆に相手にはファウルがきっちり与えられるという笛の傾向もあって、ややフラストレーションが溜まる展開に。解説の田臥勇太さんから「審判と戦ってはいけない」というアドバイスも出るような時間帯となります。リズムが悪いなかでの戦いでジワジワと点差を広げられ、ついには二桁点差にされるという「よくわかんないまま大苦戦」というゲームになってきます。

13点差に広げられたタイミングでは相手のソホさんが、バスケ界隈ではかなりカチンと来る挑発だという「ゴール後にボードを叩く」というアクションも見せていました(※テクニカルファウルで日本にワンスロー)。何でしょう、勝った気でしょうか、勝ったつもりでしょうか。フィンランド戦でもマルカネンさんのダンク後の「勝った感じの叫び」から試合の流れは反転しましたが、日本人が「外面は優しいけど、ものすごくキレやすい」「損得ではなく誇りを傷つけられたときにガチギレする」手合いであることはご存じないのか。今まで「さすが世界の代表はお強い」と思っていた僕も「絶対勝つつつつつつ!!」という怒りモードに移行しました。熱くなってきました!

↓治療を終えて戻ってきた馬場さんと渡邊さんによるアリウープ!相手の体当たりはファウルじゃないのか!


第3クォーター終えて53-62の9点ビハインド。終了間際にしっかり2点を挙げるなど、いい形で第4クォーターに入った日本でしたが、第4クォーター立ち上がりに連続でゴールを許してしまい、何と残り8分9秒の時点ではこの試合最大となる15点ビハインドにまで点差が広がります。「残り8分で15点差…?」、脳裏によぎる「負けるのか?」という恐れ。負けたらこのグループは全チームが1勝3敗で並ぶ混戦となります。ここまで大善戦を見せながら、グループ4位で大会を終えるなんて悪夢さえチラリと見え隠れしてきました。このまま終わるのか、終わっていいのか。どうにかしたい、誰か何とかしてくれ!

そんな叫びに応えられる選手がいた。

この大ピンチに神懸かり的なチカラを見せる選手がいた。

チーム最年長、すなわち誰よりも長く苦杯を舐めてきた男がいた。

第3クォーター早々に4ファウル目をおかしてベンチに下がっていた比江島慎さんが、再びコートの上に立っていた。

あとひとつファウルをすれば退場となる比江島さんは、1点もやりたくないこの状況でディフェンスでも身体を張りながら、クリーンにファイトしつづけます。残り7分18秒、ドライブを仕掛けるフェイクからバックステップして、自らスペースを生み出して決めたこの日3本目となるスリーポイント、これで10点差。残り5分38秒、自らボールを要求し、横に動きながら相手のマークを外して決めたこの日4本目となるスリーポイント、これで7点差。会場もいよいよ大熱狂、大興奮になってきました。明らかに比江島さんがスイッチを入れました。

残り4分59秒、自らボールを運んでから始めた攻撃で、遠くにパスを出す素振りで相手の足を止めたのち、すかさずジャンプシュートで2点、これで5点差。残り4分26秒、相手が守備時の陣形が整う前の素早い攻撃、司令塔の河村さんは逆サイドであまっている比江島さんをしっかり見ていました。オープンな状況でボールを受けた比江島さんは、この日5本目となるスリーポイント!しかも比江島さんはボールがバスケットに吸い込まれる前に「確信」の指差しを見せていました。スラムダンクで見たことあるシーンです。三井のヤツです。漫画ではなく本当の試合で見せてくれた名場面。これで2点差!

残り3分49秒、日本はベンチで休ませていたホーキンソンさんをコートに戻し、逆転への攻勢を強めます。ここまでどの試合でも後半は上回ってきた日本の、「逆転の日本」の底力を見せるときです。ベネズエラもゴールを返して再び6点差に広げてきますが、もう勢いは完全に日本のもの。河村さんのドライブを止める足はベネズエラの誰にもなく、自在なタクトを振るって得点を重ねていきます。残り2分50秒、ゴール下でファウルを受けたホーキンソンさんがフリースローを決めて再び3点差。残り2分16秒、ファウルを受けた渡邊さんがフリースローを決めてついに1点差。

そして、残り1分55秒、相手のボールを奪って始めた速攻は、第3クォーターに不在だった馬場さんと比江島さんによるものでした。馬場さんが走り、比江島さんに送る。比江島さんはシュートの態勢から空中でファウルを受け、なおシュートを決める。バスケットカウント!この3点プレーで逆転、そして2点のリードを奪いました!会場では燃えるような大歓声があがり、選手たちも吠えていました。「もしこの大会でパリ五輪の切符を獲れなければ代表を去る」と宣言して臨んだ渡邊さんは誰よりも熱く噴き上がっていました。辞めたくてクチにした言葉ではなく、勝ちたくてクチにした言葉だからこその「言霊」が宿ったような大逆転劇。わずか6分ほどで日本は15点差を跳ね返しました!

↓バスケットカウント!ワンスロー!これで2点では逆転できない差をつけた!

これもスラムダンクで見たことある!仙道のヤツだ!

比江島慎さん、第4クォーターだけでここまで14点!

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残り1分30秒、時間を計算しながら試合を進めそうな場面ですが、日本は攻めます。勝てば終わりではなく、パリに行くには最後の最後まで得失点差の争いがあります。勝てるときに、流れに乗っているときに、自分から止まる必要などありません。「BELIEVE」の信念です。日本はさらに河村さんのスリーで点差を広げると、粘る相手を振り切るように比江島さんがトドメのスリーポイントをもう1本決めてみせます。第4クォーターだけで17点、この日のスリーポイントは何と「7分の6成功=85.7%」という驚異的な確率です。バスケット人生でも最大級の大当たりを、日本バスケの大事な大事な試合で出せるなんて、強いぞ!!

↓最後は河村さんが決めて86-77で日本勝利!得失点差もプラスして、グループOの首位堅持!


↓日本のバスケ界の想いを代弁するように、渡邊さんは「これが普通」「俺らの知ってる比江島慎」「マコは止めれない」と熱弁!

海外挑戦での苦い記憶、あれは実力の問題ではない!

たぶんコミュ力の問題!実力は今大会で証明した通り!



さぁ、これで順位決定戦の1試合目が終わりました。グループO首位の日本は、次戦勝てばもちろんグループ1位、3勝2敗となってアジア最上位=パリ五輪が確定します。次戦に負けた場合はいろいろ複雑ですが、「日本がカーボ・ベルデに負け&フィンランドがベネズエラに負け」だと2勝3敗で並んだ日本とカーボ・ベルデは直接対決の結果(当該チーム間の得失点差の比較)によって、カーボ・ベルデがグループ1位で日本がグループ2位となります。「日本がカーボ・ベルデに負け&フィンランドがベネズエラに勝ち」となり2勝3敗で3チームが並んだ場合は、複雑な三つ巴の争いとなります。

三つ巴となった場合は、「当該チーム間の試合のみでの得失点差の比較」「当該チーム間の試合のみでの総得点の比較」「グループ内全試合での得失点差の比較」「グループ内全試合での総得点の比較」で順位を決めながら、順位が決まったチームを除いて改めて当該チーム間で同じ比較を繰り返して決めていくことになります。結論から言うと日本は「16点差負け」までカーボ・ベルデを上回りますのでグループ2位が確定します(※17点差負けだとカーボ・ベルデに逆転されて3位になる/三つ巴の場合日本がフィンランドを上回る見込みはない)。こう考えると、非常に大きな1勝を挙げることができました。負けていればとんでもない混戦になるところでしたが、勝ったことで視界がクリアになってきました。

ライバルを見渡せば、グループMの中国はこの日アンゴラに勝ったことで状況が複雑になりました。南スーダンがアンゴラに勝てば南スーダンの1位が決まりますが、その場合「中国がフィリピンに勝てば中国が2位」、「フィリピンが中国に勝てば1勝4敗で3チームが並び、フィリピンが2位になる公算が高まる」という状況です。南スーダンがアンゴラに負けた場合、「中国がフィリピンに勝てば2勝3敗での三つ巴となり中国は3位が濃厚」「フィリピンが中国に勝てば、フィリピンが3位、中国が4位」となります。大きな心配はいらないグループではありますが、アジア勢が2位に入る公算はそこそこあるので日本はグループ2位をしっかり確保することが必要です。

グループNのヨルダンは、自分たちが勝って、かつニュージーランドが負ければ「1勝4敗」の三つ巴の末にグループ2位に滑り込む可能性が出てきます(※メキシコに8点差以上で勝つことが条件)。ただし、日本との比較になった場合は勝敗数で上回る日本には勝てませんので、とにかく日本はグループ2位におさまっておくことが重要です。

グループPではレバノンがコートジボワールから1勝を挙げたことで、かなり複雑な状況となりました。まずはフランスとコートジボワールの試合でフランスが勝った場合、フランスの1位は確定しますが、残るレバノンVSイラン戦で「レバノンが勝てばレバノンが2位」「イランが勝てば3チームが1勝4敗で並んで、当該国間の得失点差の比較になりレバノンかイランかいずれにしてもアジア勢が2位になることが決まる」ということになります。一方、フランスがコートジボワールに負けた場合、レバノンが負ければよいのですが、レバノンが勝った場合、今度は「2勝3敗」での三つ巴が発生し、レバノンが1位となる公算が高まります。いずれにしても、日本がグループ3位に落ちた場合は「グループPのアジア勢がパリに行く」という公算が高そうです。どう転んでも複雑なのですが、まずはフランスにはしっかり勝ってもらうのがよいだろうと思います。レバノン1位は避けたいですからね。

しっかり検討すると意外にアレなのですが、

「次戦カーボ・ベルデに勝てば100%パリ行き、負けても16点差までならパリ行きが濃厚(フランスとレバノン次第)、ただし17点差以上で負けたらパリには行けない」ということになります。

負けても可能性が残るのはポジティブですが、こんなに頑張ったわりに意外にまだピリピリした感じです。

喜びは一旦おさめて、次の試合に集中していきましょう。

確実にパリに行く道は勝つことだけです。勝てば何の問題もない。

勝って、スッキリと、パリに行きましょう!




フィンランド戦で10点差をつけておいたこと、ここにきて効いています!

順風満帆!バスケW杯1次ラウンドを1勝2敗とした日本は、あと1つ勝ってパリ五輪へ行くために真の大本番「順位決定戦」に挑むの巻。

08:00
「ここからが本当の戦いだ!」順位決定戦編スタート!

フィンランド戦での劇的勝利の歓喜と、その試合の模様を24時間も待たずにTVerから削除した何者かに対する怒りとで真っ赤に燃えるみなさんこんにちは。29日、バスケワールドカップ日本代表アカツキジャパンが1次ラウンド最終戦のオーストラリア戦に臨みました。勝てば史上初の2次ラウンド進出、パリ五輪行きの切符も早々獲得…となるはずの試合でしたが、さすが世界ランク3位のチカラは本物でした。日本は善戦見せるも89-109で敗れ、2次ラウンド進出はなりませんでした。

しかし、これは終わりではありません。むしろここからが本当の戦いです。このあと始まる順位決定戦、そこでの戦い次第で日本がパリ五輪に行けるかどうかが決まります。そこでパリの切符を獲ることを最大の目標として、日本はこの大会に臨んでいます。1勝が、1点が、未来を大きく左右する痺れる試合があと2つある。その喜びに胸を震わせつつ、最後まで応援していきたいもの。端的に言えば、日本はここまで「順風満帆」です!

↓この強豪を相手に20点差の負けなら悪くない!


迎えたオーストラリア戦。日本は漲る自信と高まる期待を胸に、「勝って史上初の2次ラウンド」を目指す戦いに向かいました。この先の戦いの仕組みを知る人なら、「メンバーを落としてのらりくらりと」「大差負けしない程度に選手を休ませて」「負担の大きい渡邊雄太さんとジョシュ・ホーキンソンさんに休養を」と考えるところかもしれませんが、日本にそんな皮算用はありません。そんな皮算用をしながら凌げる相手ではありませんし、何よりそんなことをすれば自分たちの核である「BELIEVE」の信念が崩れます。勝つ気で100%やったうえで、次のことはまた考える。もとより全員が5試合を全力で戦い抜く覚悟です!

↓オーストラリア代表ミルズさんは「新しい靴にスムージーをこぼした」渡邊雄太さんへの仕返しに燃えていた!

「渡邊とはロッカーが隣だったんだけど」
「スムージーを僕の新しい靴にこぼされた」
「この試合で仕返しをしたいよ」

スムージーこぼされたんじゃしょうがない!

やっちまってください!

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日本のスターティングファイブはフィンランド戦で大活躍の河村勇輝さんを今大会初めてスタートから起用し、比江島慎さん、馬場雄大さん、渡邊雄太さん、ジョシュ・ホーキンソンさんとしました。オーストラリアについてはある程度承知しているというところもあるのか、あるいはフィンランド戦の勢いをつなげたいというところか、前2戦とは顔ぶれを変えてきました。

迎えたティップオフ。まずはオーストラリアの攻撃を受ける日本は、スムージーの恨みに燃えるミルズさんを河村さんが封殺するいい立ち上がり。比江島さんのドライブからホーキンソンさんにつないだ攻撃は、相手に防がれこそしますが「比江島ステップは通じる」「今日もホーキンソンさんはいい感じ」という手応えを感じるもの。日本の最初の得点も比江島さんの侵入から生まれ「外だけでなくナカもあるぞ」と見せていく日本です。それとは逆にホーキンソンさんがスリーポイントを決めて「こんなパターンもあるぞ」というところも見せるなど、いろいろとバリエーションをつけてきています。

しかし、地力で勝るオーストラリアはジワジワと日本を引き離していきます。ダブルチームでふたり掛かりで急所を抑えにいっても、そこを抜けてフリーで待つ選手にパスを通されるなどさすがの上手さ。日本は第1クォーター途中から投入した富永さんにスリーを狙わせるなどしますが、この日はタッチが合わないようで入らず(※最終的にオーストラリア戦では10回トライして成功ゼロ本)。そのぶん、ここまで2試合無得点だった富樫勇樹さんがキレイなスリーを決めるなどしますが、第1クォーターは17-25とややリードされる形となりました。

↓フリースローの確率も高いけれど、スリーポイントも入るぞ!


第2クォーターに入るとさらに圧力を増してきたオーストラリア。日本のお株を奪うようにスピード感あるゴール下への侵入で得点を重ねていきます。タイムアウトを取ったホーバスHCも「細かいこと!」「言い訳!」と選手たちを一喝し、勝負へのマインドを変えようとしますが、なかなか悪い流れを変えられません。もう少しカット…ボールをもらうための動きが出てくるとよいのですが、少し停滞してしまっている印象。すごく何かをやられたとか、すごく何かをミスしたというわけではないのですが、点差だけはつけられてしまいました。第2クォーターだけでも18-32の14点差、前半トータルでは35-57の22点差という厳しい展開となってきました。

↓第2クォーター終わり際に富樫さんがディープスリーを決めたのはいい追い上げでした!


第3クォーターに入ってもオーストラリアの攻勢はつづきます。もったいないターンオーバーからの失点などもあり、一時は27点差をつけられる場面も。しかし、気持ちはまだ燃えています。ファウルで倒されたホーキンソンさんが腕立て伏せパフォーマンスで健在をアピールしてみたり、相手のダンクで意気消沈しそうになった瞬間にコチラもホーキンソンさんを走らせてお返しのダンクを決めてみせたり、意地の張り合いでも負けてはいません。

まさにホーキンソン劇場といった感じの第3クォーター。リバウンドでも、ゴール下からのシュートでも、このコート上の誰にも勝るような働きぶり。最後もホーキンソンさんがオフェンスリバウンドを拾って自ら得点につなげるなど、フィンランド戦につづく大活躍で第3クォーターだけなら35-30と日本が上回る格好に。70-87の17点ビハインドはまだわかりません!

↓5試合もつかはわからないほど負担は大きいけれど、このチカラは不可欠!


そして迎えた第4クォーター。日本はようやくデフェンスの仕組みも噛み合ってきて、上手く相手の攻撃を跳ね返せるようになってきました。ただ、開始13秒で簡単にふたつファウルをしてしまったのが痛かった。これにより終盤はファウル即フリースローという展開になりましたし、最後の数十秒でファウルで時計を止めながら試合を進めることもやりづらくなりました。さらには、個人ファウルが5つ目となった渡邊雄太さんが退場となってしまう場面もあり、ファウルトラブルといった感じのクォーターに。

それでも日本は最後の最後まで1点を狙い、1点を防ぐ戦いをしました。念頭にあるのはこれから始まる本当の戦い「順位決定戦」のこと。ここでの1点が、すべてパリにつながる一歩だとわかっているからこそ、日本はこの劣勢のなかでもまったく心折れるところはありません。最終的には89-109の20点差で敗れますが、前半終了時よりも点差を詰め、一時は14点差まで盛り返しました。次につながる善戦でした!

↓渡邊雄太さんのコーナーからのスリーで一時14点差まで迫った!


↓「1点1点がパリへの道なんで」「ここからが本当の勝負」と渡邊雄太さんもさらに気合を入れました!

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まずは1次ラウンド、順風満帆に終えられたと思います。0勝3敗を標準的な結果として想定していたなかで、1勝2敗は素晴らしいですし、大敗がなかったのもよかった。フィンランドが3敗で順位決定戦にまわったことも含めて「想定の範囲のなかで最高」と言ってもいい1次ラウンドだったと思います。グループEのような非常に厳しい組でなければ2次ラウンド進出も狙えたかもしれません。「開催国なのにこの組み分けか」と愚痴りたくもなりますが、まぁ今考えても仕方のないことです。

これから日本は順位決定戦の2試合を戦います。次戦はわずか2日後の8月31日です。9月2日のもう1試合と合わせて、残る2試合がパリ五輪へ行けるかどうかの勝負です。仕組みをおさらいすると、日本は順位決定戦のグループOに組み分けられます。そこには1次ラウンドグループEの下位2ヶ国である「日本(1勝2敗/得失点差-28)、フィンランド(3敗/得失点差-62)」と、30日に3戦目を行なう1次ラウンドグループFの下位2ヶ国が加わります。ここまでの戦いからすると「カーボ・ベルデ(2試合終えて1勝1敗/得失点差-19)、ベネズエラ(2試合終えて2敗/得失点差-21)」ではないかと思います。ここまでの成績を持ち越したうえで、この4ヶ国でグループOとしての順位を決めます。日本はすでに1勝を挙げており、得失点差でもー28と健闘していますので、グループOの首位からスタートできる可能性も十分にあります。かなり優位な立場です。

このグループOのなかで1位になれば、大会全体の「17位〜20位」に組み分けられます。そして、同じように順位決定戦を戦っている「グループM(A組&B組の下位)」「グループN(C組&D組の下位)」「グループP(G組&H組の下位)」の1位と比較して、17位なのか18位なのか19位なのか20位なのかを決める流れです。直接対戦のない他グループとの比較の際は、勝敗⇒得失点差⇒総得点⇒FIBAランキングによって決めていきます。こうした作業を順次やっていって最終の順位を決めるわけです。

そして、その最終順位がアジア(※オセアニアを除く)の国のなかで一番上になれば、パリ五輪への出場権が手に入るのです。日本と切符を争うアジアのライバルは「A組のフィリピン(3敗/得失点差-23)」「B組の中国(2試合終えて2敗/得失点差-62)」「C組のヨルダン(2試合終えて2敗/得失点差-29)」「G組のイラン(2試合終えて2敗/得失点差-49)」「H組のレバノン(3敗/得失点差ー100)」です。この6ヶ国のなかで最終順位で一番上になりたい。

今後の展望を予想すると、まず中国とフィリピンは気になります。中国には30日の試合結果次第で2次ラウンド進出の可能性がわずかにあることもさりながら、この2ヶ国は順位決定戦に進んだ場合、同じグループMに組み分けられ、アジア勢同士での直接対決があります。どちらかは1勝することが確実なのです。そして、残る1試合も欧州・北米との対戦ではないと見込まれますので、勝ち負けしてもおかしくありません。グループMでアジア勢が「2勝3敗」で2番手に入る可能性は想定しておくべきだろうと思います。

C組のヨルダンは30日の夜にアメリカと対戦しますので、3敗でグループNにまわるでしょう。その先で2連勝というのもなかなか考えづらいので、1勝4敗か5敗かでグループNの3番手まででしょうか。ヨルダンがアジア勢の1位になるのは、かなり厳しい道ではないかと思います。

そしてイランとレバノン。イランは30日にスペイン戦を戦いますので3敗でグループPに進むでしょう。ここもグループPでアジア同士の直接対決がありますので、どちらかは1勝します。ただ、グループPにはフランスが来ることが決まっています。イランはフランス戦を残していますので、レバノンに勝っても1勝4敗、グループPの3番手まででしょうか。レバノンはイランに勝って、もう1試合(おそらくコートジボワール)に勝てば2勝3敗まであり得ますが、現時点の得失点差がー100です。そもそも2勝することが難しいだろうと思いますが、よしんば2勝したとしても得失点差では大きな不利を抱えています。

開催国のひとつであるフィリピンがここまで勝ち星を挙げられていないこと、そしてイランがコートジボワール戦で僅差の敗戦を喫したことは、日本にとっては追い風となっています。特にイランに関しては、試合時間残り6秒まで1点リードしていたのに、ファウルでフリースローを与えたうえに、それを不服としたヘッドコーチが荒れたことでさらにテクニカルファウルでもう1本フリースローを与えてしまい、それを決められて逆転されるという自滅に近いような形でした。イランらしいと言えばそれまでですが、日本にとってはポジティブな結果となりました。

↓バスケットの神様は日本に「パリに行け」と言っているような気がします!


可能性の低いパターンまで考慮すればいろいろあり得ますが、「グループOの2番手」に入ればパリ五輪に行けるだろうと思います。そして、あと1つ勝って2勝3敗以上にできれば、得失点差も含めてグループOの2番手は濃厚だろうと思います。31日にF組4位となったチームとの対戦がありますので、勝てる可能性が一番高いのはそこでしょう。日本は1日休養を挟みますが、F組は30日に試合があって連戦となりますので、コンディション面でも優位です。逆に、31日の試合でF組4位に負けると、グループOはフィンランドが盛り返してくることも含めて、もつれた展開になるかもしれません。とにかく最後の試合の最後の1秒まで、全力で戦い、信じ抜くことが必要です。あと1つ、あと1つ勝ってパリへ行く。「勝てば五輪」そういう試合がこれから始まります。他グループの動向なども見守りつつ、そういう痺れる試合を楽しんでいきましょう。

あと1つ勝って、パリへ。

アカツキジャパンの戦いはまだ始まったばかりです!

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フィンランド戦の勝利を本当に喜べるのはパリ五輪の切符を獲ったときです!

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