スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

野球

埼玉西武ライオンズがとある選手だけ誕生日ポストをハブったのかを確認した結果、正解が分かるのは最速で12月20日と判明した件。

08:00
本当に「1人だけハブる」なんてことがあるのか確認します!

皆さま、勤労感謝の日はいかがお過ごしでしたでしょうか。僕は日頃の勤労に感謝しまして泥のように寝ておりました。三度寝か四度寝かのあと夕方になって目覚めたとき「頑張ったね、いつもありがとう」と自分で自分に呼び掛け、少し泣きました。そして牛丼を作って食べて片付けてからパソコンに向かい、粛々と各種のお問合せメールをしたためて送りました。その後、YouTubeを見ながら「頑張ったね、いつもありがとう」と画面に呼び掛けて、もう一度泣きました。特に何事もない日でした。

しかし、そんな日が本当に「何事でもない日」にされているという話をキャッチし、ムムムと立ち上がりました。何と、我が埼玉西武ライオンズの公式Xにおいて、この日がある特定の選手の誕生日であったにもかかわらず、お祝いポストをしていないというのです。「祝う気持ちでないなら祝わなくてもよいのでは…?」「ていうか別に祝わなくてもよいのでは?」「会社から誕生日祝われたこと一度もないですけど」と秒で正論にたどり着いた僕ですが、スポーツ新聞やら週刊誌の言いぐさを鵜呑みにするわけにはまいりません。自分の目で確かめて、そのうえで判断しなくては。忘れたのか、わざと忘れたのか、わりとしょっちゅう忘れているのか。その実態に応じてアドバイスを送りたい、そんな気持ちです。

↓誕生日ポストとか始めるもんじゃないな、と思いますよね!



まず、実態を把握せねばなりません。そもそも我が埼玉西武ライオンズ公式Xは、そんな律儀な誕生日ポストをしていたのかということ、そしてそれがどの程度律儀であったのかということ。その程度により話はまったく変わってきます。「半分くらいやっていない」という話であれば、もはやそれは忘れたとかわざと忘れたとかの話ですらなく、「ちゃんとしていない」or「閑散期の空き埋めポストとして便利に活用している」ということ。

その実態を調べるのに苦労するかと思いましたが、思いのほか簡単でした。我が埼玉西武ライオンズの誕生日お祝いポストは「今日は #●●●● 投手(or選手)の●歳の誕生日!おめでとうございます!お祝いのコメント、お待ちしてます!【選手名鑑へのリンク】 #埼玉西武ライオンズ #seibulions」という定型文で行なわれていました。ここ1年分ほどのポストを定型文で検索しますと、ズラリと誕生日お祝いポストが並んだではありませんか。


●2022年10月10日:宮川哲 投手
●2022年10月22日:仲三河優太 選手
●2022年10月23日:松井稼頭央 監督
●2022年11月7日:十亀剣 投手
●2022年11月15日:平良海馬 投手
●2022年11月23日:とある 選手
●2022年11月24日:武隈祥太 投手
●2022年11月28日:松本航 投手
●2022年12月6日:高木渉 選手
●2022年12月8日:岸潤一郎 選手
●2022年12月20日:平井克典 投手
●2022年12月20日:外崎修汰 選手
●2022年12月25日:羽田慎之介 投手
●2022年12月26日:渡部健人 選手
●2023年1月1日:へレラ 投手
●2023年1月3日:佐藤隼輔 投手
●2023年1月15日:豆田泰志 投手
●2023年1月15日:佐藤龍世 選手
●2023年1月23日:ボー 投手
●2023年1月24日:黒田将矢 投手
●2023年1月26日:浜屋将太 投手
●2023年1月31日:上間永遠 投手
●2023年2月3日:高橋光成 投手
●2023年2月10日:赤上優人 投手
●2023年2月10日:伊藤翔 投手
●2023年2月16日:源田壮亮 選手
●2023年2月26日:張奕 投手
●2023年3月1日:粟津凱士 投手
●2023年3月4日:公文克彦 投手
●2023年3月4日:牧野翔矢 選手
●2023年3月18日:野田海人 選手
●2023年3月18日:モンテル 選手
●2023年3月24日:ジョセフ 選手
●2023年4月6日:愛斗 選手
●2023年4月7日:三浦大輝 投手
●2023年4月13日:若林楽人 選手
●2023年4月19日:是澤涼輔 選手
●2023年4月23日:増田達至 投手
●2023年4月24日:本田圭佑 投手
●2023年4月24日:金子侑司 選手
●2023年4月29日:出井敏博 投手
●2023年4月30日:ティノコ 投手
●2023年5月9日:山田陽翔 投手
●2023年5月9日:今井達也 投手
●2023年5月9日:中山誠吾 選手
●2023年5月13日:佐々木健 投手
●2023年5月16日:エンス 投手
●2023年5月17日:長谷川信哉 選手
●2023年5月20日:鈴木将平 選手
●2023年5月21日:大曲錬 投手
●2023年5月24日:山野辺翔 選手
●2023年5月25日:古川雄大 選手
●2023年6月3日:柘植世那 選手
●2023年6月3日:齊藤大将 投手
●2023年6月7日:呉念庭 選手
●2023年6月7日:野村和輝 選手
●2023年6月10日:西川愛也 選手
●2023年6月15日:古市尊 選手
●2023年6月15日:ブランドン 選手
●2023年6月28日:川野涼多 選手
●2023年6月28日:菅井信也 投手
●2023年6月30日:岡田雅利 選手
●2023年6月30日:川越誠司 選手
●2023年7月10日:児玉亮涼 選手
●2023年7月13日:森脇亮介 投手
●2023年7月13日:水上由伸 投手
●2023年7月17日:井上広輝 投手
●2023年7月17日:陽川尚将 選手
●2023年7月19日:青山美夏人 投手
●2023年8月7日:齊藤誠人 選手
●2023年8月13日:滝澤夏央 選手
●2023年8月15日:中村剛也 選手
●2023年8月16日:平沼翔太 選手
●2023年8月20日:隅田知一郎 投手
●2023年8月27日:中熊大智 選手
●2023年9月3日:栗山巧 選手
●2023年9月8日:蛭間拓哉 選手
●2023年9月10日:古賀悠斗 選手
●2023年9月12日:コドラド 選手
●2023年9月15日:與座海人 投手
●2023年9月19日:田村伊知郎 投手
●2023年9月21日:渡邉勇太朗 投手
●2023年9月28日:山村崇嘉 選手
●2023年10月10日:宮川哲 投手
●2023年10月22日:仲三河優太 選手
●2023年10月23日:松井稼頭央 監督
●2023年11月15日:平良海馬 投手


一覧で眺めたときにわかることは、選手以外でお祝いの対象になっているのは監督だけであること、昨シーズンで現役を引退した十亀剣さんが2023年は対象から外れたように現役選手に限られていること、是澤涼輔さんやコドラドさんなど育成契約の選手も含めて対象となっていること、などです。要するに、まぁそうだろうなという話ではありますが「現役全選手+監督」が対象となっていそうであることです。

本当にそうなのかな?ということで、今度は埼玉西武ライオンズの選手名鑑を公式サイトで見ながら、2023年の選手についてどのぐらい誕生日ポストを行なっているのかを見てきます。「公式サイトの選手一覧に抜け漏れがある」とか「公式サイトの誕生日の記載が間違っている」とか考え出せばキリがありませんが、ここは一旦ビリーブでいきましょう。選手名鑑くらいみんながよく見るページであれば、仮に間違っていたとしても一年の間に修正が入るでしょうから。

そうやって見ていったとき、2023年の所属選手で11月22日時点で誕生日ポストがなかったのは、昨年12月20日に加入したマキノンさん(12月15日生まれ)、昨年12月25日に加入したペイトンさん(12月7日生まれ)、7月18日にトレードで加入した高松渡さん(7月2日生まれ)、8月3日に加入したクリスキーさん(2月3日生まれ)の4名のみということが判明いたしました。誕生日と加入日が微妙にかするのが惜しい選手もいますが、数日ズレで祝われても仕方がありませんので、これはやむなしでしょう。逆に、7月18日にトレードで移籍した川越誠司さん(6月30日生まれ)はお祝いポストが投稿されていますので、そのあたりの出入りについても間際まできっちりこなしている印象でした。

事前の予想では「1人ぶんくらいは球団もファンも忘れているのでは?」と思っていただけに、思いがけない我が球団のSNS活用ぶりに感心いたしました。シーズン途中の移籍であったり、「投手」「選手」の使い分けであったり、年齢が毎年変わることを考えれば、ヒマなときに1年分まとめて予約投稿しておこうなんてできるはずがありませんので、「さーて、今週の誕生日選手は?」くらいの頻度で、最新状況を確認しながら投稿しているのでしょう。1月1日生まれというSNS担当泣かせのヘレラさんに対してもしっかりとお祝いポストが投稿されているなど、「うちの担当はようやっとる」と鼻も高い感じです。

さらに投稿ルールにも細かい決まりが見えてきました。まず、お祝いポストは「当日午前8時に投稿」というのが基本線であること。ただし、誕生日が同じ選手が複数いる場合は、2人目以降は「10分間隔」で投稿されること。そして、そのときの投稿の順番は「背番号の小さい人から順番」であること。一年でもっともライオンズ選手が生まれている5月9日は「8時00分に背番号36の山田陽翔さん」「8時10分に背番号48の今井達也さん」「8時20分に背番号50の中山誠吾さん」と順番に投稿されておりました。なるほど、理にかなった感じです。

と、このようにしっかりと運営されているなかで迎えた11月23日。とある選手が誕生日を迎えたわけですが、午前8時に公式アカウントに動きはありませんでした。一応、日付が変わるまで待ってみましたが、やはり動きはありませんでした。ということは、これは確信をもって断言させていただきますが、埼玉西武ライオンズは、とある選手の誕生日お祝いポストを、意図的に投稿していない、これは間違いないと言っていいでしょう。

しかし、まだコレだけでは「ハブった!」と騒ぎ立てるわけにはまいりません。とある選手は目下FA宣言しているところです。ある意味で、「現時点ですでに西武の選手ではない」という考え方もできます。昨今の感情のこじれにより「ハブったんだろ!」と思い込んでしまいがちですが、「FA宣言から、残留or移籍の決断が出るまでに誕生日を迎える」という非常にレアなケースであったため、たまたまそうなったという可能性もあるでしょう。確かに、今まさに各球団と交渉しているなかで、「ウチの選手ですから!」みたいなアピールはよろしくないと言えなくもない(※別に誕生日くらい誰が祝ってもいいだろ、という正論はさておき)。

これは、同じようなケースでどうだったか、それを見ないと何とも言えません。そんな選手ほかにいるかなぁ?と心配されましたが、さすが最多FA流出球団・埼玉西武ライオンズです。いましたよ、「FA宣言から、残留or移籍の決断が出るまでに誕生日を迎える」というレアケースがほかにも。2018年11月7日にFA宣言を行ない、11月12日に誕生日を迎え、2018年11月20日に東北楽天ゴールデンイーグルスにFA移籍した浅村栄斗さんが。もし、ここでもお祝いポストがないということであれば、これは「そういう微妙な時期なので」ということでスマートに納得するのがいいですよね(※さすがに「同じくらいムカついていた説」は無理があると思う)。

で、調べましたところ、何と埼玉西武ライオンズは「全選手誕生日お祝いポスト」を2020年からスタートさせており、2018年の浅村さんへのお祝いは確認できませんでした。当日は秋季キャンプで奮闘する選手たちの模様や、日米野球に出場した選手たちへの激励の投稿をしておりましたので、誕生日のお祝いをしたってよさそうなものではありますが、運営として「やる」と決まっていることでないのであれば、やらなくても仕方のないこと。残念ながら「今年だけ意図してハブったのか」「2018年も誕生日ポストの仕組みがあれば同様だったのか」は判定出せず、と言うしかなさそうです。

↓2016年には気まぐれに誕生日を思い出したりしていますが、2017年は何もやっていないので、純粋な気まぐれと思われます!



とまぁ、若干のウヤムヤ感は否めませんが、今年の事例をもって「1人だけハブった」と断定するのは難しそうです。今後、同じぐらいの時期にFA宣言をした選手が登場し、その選手の所属がハッキリしないなかで誕生日がスルーされたかどうかで今年の事例の答え合わせができる、そのように結論づけられるのではないでしょうか。今後の選手がFA宣言中なのに誕生日をお祝いされていれば「あ、とある選手はやっぱりムカついてたんでハブったんだ」という確信が得られますし、逆にFA宣言中は誕生日ポストをしないというマイルールであれば「それはそれでそういう運営」と納得できることでしょう。

答えが出るのは、最速なら現在FA宣言中の平井克典さんが生まれた12月20日ということになりますが、そこまでに平井さんの交渉が決着していた場合は、12月20日生まれの外崎修汰さんがFA権を再取得すると見込まれ、かつ11月28日生まれの松本航さんがFA権を獲得すると見込まれる2026年か、11月15日生まれの平良海馬さんがFA権を獲得すると見込まれる2027年になるでしょう。はたしてそのとき埼玉西武ライオンズ公式Xは彼らの誕生日をお祝いするのか。普通にお祝いされるようでしたら、「2023年はやっぱムカついてたんだな」と思っていただければと幸いです。まだこのクイズの正解は出ておりませんので、それまでは判断保留でお願いできればと思います!

↓「こんなにいたら西武だし普通に1人くらい忘れてるだろ…」と疑ったことについては、素直に謝罪です!
P4021809

まぁ、1人くらい忘れててくれたほうがよかった説もあるかもしれませんが!

その辺はキッチリしておりました!


いっそ10月下旬〜1月上旬生まれの選手を獲るの止めちゃうのも手!

埼玉西武ライオンズ・山川穂高のFA宣言怪文書を原文の意図をなるべく汲んで書き直したので、各位こちらにてご判断願いますの巻。

08:00
自分が本当はどう思われているかをガチで知りたい宣言!

昨日は埼玉西武ライオンズ界隈より怪文書を発信してしまい、申し訳ございませんでした。「今はハライチ岩井さんのコメントだけでお腹いっぱいなのだが」「何言ってるかわからないし、わからないのに何かムカつく」「何から何まで隠しやがって、言いたいことがあるならハッキリ言え!」などのお叱りの声、僕のもとにも届いております。埼玉西武ライオンズに成り代わりましてお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでしたッ!謝ッ!謝謝謝ァッ!

名前を出すことも憚られますが、昨日、我が埼玉西武ライオンズに籍を置く山川穂高が、今季取得した国内FA権を行使することを宣言いたしました。事情を改めて振り返ることはいたしませんが、通常のFA移籍以上に界隈を極めて不穏な空気に包み込みながらの宣言であることは皆さまもご承知かと思います。誰がその立場にあったとしても、難しい決断、困難な選択だっただろうとは思います。

それゆえか、率直に言って何を言っているのかわからないようなコメントで、山川はFAを宣言いたしました。もちろんガン無視するというのもひとつの選択肢ではあるのですが、「何を言っているのかよくわからない」ことが結果として「どう受け止め、どういう心証を抱くか」という各位の判断に望ましくない影響を与えているように感じました。「何を言っているのかよくわからない」ことが、本来下すべき判断、本来持つべき心証に正しく至ることを阻害するのは、誰にとっても望ましくない状況だろうと思います。

僭越ながら、僕も「イチを聞いて5000兆を知る」と言われた男(※こう言うと嘘っぽいが)。「あー」とか「うー」とかだけで、その人が大体何を言っているのかを察し、4000字くらいに膨らませることに関しては自信があります(※もはやそれは降霊だろ説/山川じゃなくて大川)。まずは僕が、「言いたいことがあるならハッキリ言え!」の声にお応えしてあの怪文書を読み解き、誠意をもって整えますので、そのうえで皆さまがそれぞれにご自身の判断と心証を定めていただきたく思う次第です。そうすることが今後のために、よいことだと信じて。

↓まずは山川のコメント(原文ママ)をご覧ください!
【埼玉西武ライオンズ球団公式サイト:「山川穂高選手フリーエージェント(FA)権利行使についてのお知らせ」より】

この度、私が取得させて頂いたFA権の行使について、皆様にお伝えさせて頂きます。結論を先に申し上げますと、今回、FA宣言をさせて頂くことを決断致しました。

皆様に多大なる不快な気持ち、不信感を生んでしまった一連の出来事を通じて、ただ野球をするということだけではなく、関係する全てのことを、自分ひとりで考え、また、家族と考えさせて頂きました。野球から離れることだけではなく、社会から離れることまでも考えました。

それでも、私の心から消えずに残り続けたことは、野球がやりたい、野球をさせて頂きたいという答えでした。プロ野球選手として恥ずべきことですが、ここまでの気持ちになったのは、これまでの野球人生で初めてのことです。

この私の意志を受け入れて頂けることがあるならば、ライオンズに居続けることが、ファンの皆様、球団の皆様に対する感謝の形、謝罪の形、誠意であるということも考えています。同時に、FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました。

FA宣言により西武ライオンズ以外の球団の考えを聞いた上で、残留か移籍の判断をさせて頂くことは、新たな野球人生へと歩ませて頂きたいという、私の一方的な願い、自分本位な意思のように聞こえてしまうであろうことも、重々承知しております。それでも、私が宣言させて頂くことで、何より、私自身のこれからの野球人生に対して、重い責任を持ち続けることの覚悟であることを、どうか少しでもご理解いただけたら幸いです。

結びになりますが、ご伝達が遅れましたことにつきまして、誠に申し訳ございませんでした。お待ちいただき、また、ご心配いただきましたこと、心より感謝申し上げます。




このコメントの根幹を成す部分は「FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなる」というロジックです。今回のFA宣言で一番難しいのは、自分の行為で球団とファンと野球界に多大な迷惑を掛けたことを念頭に、それでもFA権を行使することになった「ロジック」の部分です。

もし「心証」を最優先にするのならば「一生タダで働きます、だからどうか球団に置いてください、野球がしたいです、僕には野球がすべてなんです」とでも言って泣いて土下座するのがベストなわけですが、我が身をその立場に置いて考えれば「心証」に全振りすることは現実的ではありません。心証に関しては誹謗中傷や罵詈雑言が極端に多くならない程度であればヨシと妥協しつつ、職業野球人として「金銭」や「環境」を求めたいというのは当然の考えです。

その点で、すでにある程度の答えは出ているものと見ます。諸説あるものの、西武球団からは「単年での減額提示」がされている模様です。これは「あと1年西武で野球をすれば、自身の評価を上げるチャンスを得つつ、移籍にあたってのハードルを低くし、事件が風化した頃に大手を振ってFA移籍できる」という温情提示です。受けてもいい、総合的に判断すれば受けるほうが得、とさえ思える提示です。その温情提示を受けずにFAを宣言するということは、「もう我慢ならん」ということなのだろうと思います(※諸説あり/FAによる球団の損を少なくするための男気説も)。何が理由かはわかりませんが、「出る」は答えなのだと。

ただ、今回に関しては難しい部分があります。それは「本当に行き先があるのか?」という不安です。水面下で事前交渉が行なわれている可能性もありますが(※やってはいけませんよ)、仮にそれがあったとしても、本当に獲得する球団は現れるのかという点で100%の確信は持てないでしょう。世間の風次第では、ジャニーズが紅白から消されたように、まったく受け入れられないという可能性もあります。どの球団も、球場前に抗議するファンが5万人くらい集まったり、このタイミングで民事訴訟を起こされたりしたら獲得には二の足を踏むでしょう。そういう「風」が吹く可能性を考えたら、残留という退路を断つわけにはいかないのです。損得を勘定するのは人間の基本的な権利なのです。

「西武からは絶対に出たい」
「もう1年すらも我慢はできない」
「でも絶対移籍できるかは正直わからん」
「万一声が掛からなければ残留するしかない」
「残留と移籍を両天秤で進めたい」
「できれば最低限の心証は保ちたい」

という条件でひねり出されたのが「FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなる」というロジックです。これはどういう意味かと言うと、「本来ならばFA権というのは選手が移籍先を自由に選べる権利のことであるが」「ある種の踏み絵として、自分が各プロ野球団から獲ってもいい案件と思われているのか、あるいはガチで拒絶されている案件なのか、お世辞とか建前ではなくリアルなところを知りたい」「そのリアルが本当に厳しいものであったなら、あぁそうなんだと思って反省するし、そうでもなければそうでもないんだなと思います」ということだと理解しました。よくあるFAの「自分の評価を知りたい」のとは逆の「自分の悪評具合を確かめたい」とでもいう感じの。

「本当にオファーがないのか、一個もないのか、西武以外ガチでないのか」を確かめないと西武に残留する決断はできない、というのは心情としても理解できるものでしょう。学級会の揉め事だって「なぁ、俺悪くないよな!」「なぁ、俺は悪くないよな!」「西原!橋本!中島!磯野!俺は悪くないと言ってくれよ!」「そうか…俺はそんなにみんなに嫌われているのか…」「ゴメン…俺…みんなの気持ちがわかってなかったよ…」なんて展開、よくありますよね。ガチで確かめないと納得できないことというのは、あるのです。

そのロジックを活かす形で整えていけば、もう少し皆さまの理解も捗り、真の判断・真の心証というものにもたどりつけるのではないかと思います。こまごまとした気になる点もありますので、そのあたりをついでに直しつつ、原文の意図をなるべく汲む形でコメントを整えてまいりますので、それを踏まえて各位ご検討いただければと思います。ご検討のほど、よろしくお願いいたします!

↓気になるところを直しつつ、文意を汲んで整えてまいります!
【青文字は原文の修正箇所を抜粋したもの】
この度、私が取得させて頂いたFA権の行使について、皆様にお伝えさせて頂きます。
・「行使」は言葉の圧が強い。この状況では避けるべき
・「頂く」は、「もらう」の意味以外ではひらがなにしたほうがよい
・「させていただく」はシンプルに「する」「いたす」でよい。「こんなことをしたら舐めてると思われるかな?」と心配なときに、特にヘリ下りを強調したい場合はOK
・冒頭は謝罪から始めるほうが無難。謝る気持ちがなければ無理に嘘は言わなくてOK(確認:相手先やご家族に対しては今回は特に言及しないという方針でよかったでしょうか?)

結論を先に申し上げますと、今回、FA宣言をさせて頂くことを決断致しました。
・「結論」は言葉の圧が強い。この状況では避けるべき
・「決断」は言葉の圧が強い。この状況では避けるべき
・何かを決められるような立場だとはみなされていないことを念頭に置くこと

皆様に多大なる不快な気持ち、不信感を生んでしまった一連の出来事を通じて、
・「一連の出来事」について説明がないので読んでも理解できない。週刊誌報道通りでよければそれでもよいが、「信じたい」という気持ちの人ほど本人からの説明を待っている。補足を
・「多大なる不快な気持ち」は言い方として違和感あるので直す
・「不信感を生んでしまった」は言い方として違和感あるので直す
・なお、本当に世間が抱いているのは「不快な気持ち」でも「不信感」でもないので直す

ただ野球をするということだけではなく、関係する全てのことを、自分ひとりで考え、また、家族と考えさせて頂きました。
・「ただ野球をする」ことができるかどうかが問われているタイミングなので、「野球自体はできる前提」の言い方は避ける
・「関係する全てのこと」とは?補足を
・「全て」を考えたのは本当なのか?嘘では?嘘でないなら考えたことを列記する(100個くらいでよいです)。嘘なら直す
・結局ひとりで考えたのか?家族と考えたのか?矛盾しているので整理を

野球から離れることだけではなく、社会から離れることまでも考えました。
・「社会から離れる」とは?不穏な事態を想起させるのは脅しに聞こえるので言い方を直す
・「野球から離れることを考えた」のは本当なのか?ずっと野球をしていたようだが。嘘であれば直す。考えるだけで行動には移さないタイプということであれば現状ママでOK
・でも考えるだけじゃなく行動に移しちゃったタイプなのでやっぱり直す

それでも、私の心から消えずに残り続けたことは、野球がやりたい、野球をさせて頂きたいという答えでした。
・野球への想いが終始継続していると「野球から離れることを考えた」のが嘘に聞こえるので前後整える
・「答え」は言葉の圧が強い。この状況では避けるべき
・何かを決められるような立場だとはみなされていないことを念頭に置くこと

プロ野球選手として恥ずべきことですが、ここまでの気持ちになったのは、これまでの野球人生で初めてのことです。
・野球への想いを訴えるために、逆に野球への想いの薄さを表現してしまっている。書き直し
・「野球したくないけど稼げるからやってる」という人を否定することにつながるので、勝手に大きな主語で「恥」と決めないように
・「人生で一番反省した」ことを語るべきタイミングで「人生で一番野球やりたいと思った」と言い出すのはよくない。書き直し

この私の意志を受け入れて頂けることがあるならば、
・「意志」は言葉の圧が強い。この状況では避けるべき
・「受け入れる」の語は使用を控える
・何かを決められるような立場だとはみなされていないことを念頭に置くこと

ライオンズに居続けることが、ファンの皆様、球団の皆様に対する感謝の形、謝罪の形、誠意であるということも考えています。
・「反省のために社会奉仕活動」と言ってしまう人と同様に、暗に「反省のためにライオンズ残留」と言ってしまうのはよくない。書き直し
・こう言えば「なら、移籍しなくてよいのでは?」と言われて当然なので削除。考えるだけで行動には移さないタイプということであれば現状ママでOK
・でも考えるだけじゃなく行動に移しちゃったタイプなのでやっぱり直す

同時に、FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました。
・意図が伝わらないので書き直し
・「権利」は言葉の圧が強い。この状況では避けるべき
・何かを決められるような立場だとはみなされていないことを念頭に置くこと
・すでに世間から散々いろんな声が聞こえてきたと思うが「これまで聞くことがなかった声」とは?今までガン無視で何も聞いてこなかったという意味なら現状ママでOK
・その声がどのように「自分自身を戒める」ことにつながるのか説明を。具体例を交えて書くと説得力が増す。事例があれば入れる(なければ入れなくてよい/作り話は避ける)。
・「戒めることとなるのではないかとも考えました」は結局戒めるのか戒めないのかよくわからないので簡潔に。考えるだけで行動には移さないタイプということであれば現状ママでOK
・でも考えるだけじゃなく行動に移しちゃったタイプなのでやっぱり直す

FA宣言により西武ライオンズ以外の球団の考えを聞いた上で、
・球団名は正式名称の「埼玉西武ライオンズ」に正す。「埼玉」がつくのイヤなんだよね派、ということであれば許容
・野球をすることができるかどうかが問われているタイミングなので、「他球団から話を聞ける前提」の言い方は避ける

残留か移籍の判断をさせて頂くことは、
・どこからもオファーがない可能性を念頭に置いて書き直し
・「残留か移籍の」⇒「残留か移籍かの」
・「判断」は言葉の圧が強い。この状況では避けるべき
・何かを決められるような立場だとはみなされていないことを念頭に置くこと

新たな野球人生へと歩ませて頂きたいという、私の一方的な願い、自分本位な意思のように聞こえてしまうであろうことも、重々承知しております。
・どの部分が「新たな」なのか?今年と来年で何か違うところがあれば具体例を書く。「移籍は大前提」という言外の匂わせであれば現状ママでOK
・野球をすることができるかどうかが問われているタイミングなので、「野球人生がまだつづく前提」の言い方は避ける
・「に聞こえてしまうであろう」は聞いた側に責任をなすりつけるような言い方なので止める。本心から思ってもいないヘリ下りなのであれば、かえって不愉快なので止める

それでも、私が宣言させて頂くことで、何より、私自身のこれからの野球人生に対して、重い責任を持ち続けることの覚悟であることを、どうか少しでもご理解いただけたら幸いです。
・全体的に意図が伝わらないので書き直し
・野球をすることができるかどうかが問われているタイミングなので、「野球人生がこれからもつづく前提」の言い方は避ける
・「自分の人生に責任を持つ」のは当たり前のことなので大げさに言わない。書き直し
・「覚悟」は言葉の圧が強い。この状況では避けるべき
・「ご理解」の時点で圧が強いのに、意図すら伝わらないのは一層不愉快なので止める
・何かを決められるような立場だとはみなされていないことを念頭に置くこと

結びになりますが、ご伝達が遅れましたことにつきまして、誠に申し訳ございませんでした。
・「ご伝達」はファン向けのコメントとしては違和感あるので直す。「自分はもっと前からコメント渡してたんだけど、球団から記者さんへ伝えるのが遅くなってゴメンね」という意味もしくは、球団あるいは日本野球機構へ向けての「宣言がギリギリになってすみません」の意味なら現状ママでOK
・「につきまして〜申し訳ございません」はつながりがおかしいので直す

お待ちいただき、また、ご心配いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
・ファン向けのコメントとしては違和感あるので直す。記者あるいは球団向けのコメントであれば内容としてはOKだが、その場合ファン向けのコメントがないので追加を
・誰も待ったり心配していない可能性を念頭に置いた言い方に直す
・最後は謝罪で終えるほうが無難。謝る気持ちがなければ無理に嘘は言わなくてOK
・署名を入れる


【調整案】
埼玉西武ライオンズファンの皆様、球団関係者の皆様、すべてのプロ野球を愛し支えてくださっている皆様、この度は、私、山川穂高が、自身の愚かな行為によって東京地検に書類送検される事態へと至りましたこと、そのことによりプロ野球とプロ野球選手というものに対する皆様の信頼を裏切ってしまったこと、皆様に多大なるご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。

そのようななかで申し上げるのは憚られることではございますが、本日、私は、FA宣言する旨を、所属する埼玉西武ライオンズ球団に申し入れました。

一連の出来事を通じて皆様が抱いているであろうお怒りや失望、私の愚かな行為が招いた取り返しのつかない事態を前に、一時は野球そのものから離れることも心に浮かびました。そのような厳しい処遇を求める声があることも、重々承知しております。

そうした厳しい声をいただき、自身を省み、この先の人生について改めて深く思案するなかで、私の心から決して消すことができなかったのは野球への想いでした。野球がしたい、野球をやらせていただきたい、それが今の私の願いのすべてです。

そんな私に対して、埼玉西武ライオンズは温かい声を掛けてくださいました。ライオンズにいれば野球を続けられるのだと安堵し、感謝しました。しかし、このまま球団の親心に甘えていていいものかという躊躇いもありました。厳しい処遇を求める声に向き合うことなく、ただ球団から守られ、自分のしたことの責任から目を背けているだけではないのかと恥じ入りました。

FA権が持つ本来の意味からは逸脱するものかもしれませんが、私は、私が本当にこの先もプロ野球選手として生きていくことを皆様に認めていただけるのかを伺うために、FA宣言をすることにいたしました。一度不確かなフリーの立場となり、もう一度野球をやらせていただくことができるのか、野球を通じた償いの機会をいただける人間なのか、皆様からの忌憚ない声に身を委ねようと思いました。

もし、私が、改めて声を掛けていただけるような者でなければ、そのことを戒めとして真摯に受け止め、家族とともに次の人生をゼロから考える所存です。

もし、私が、もう一度野球をやらせていただくことができるのならば、そのときは全身全霊で野球に取り組み、二度とこのような事は起こさず、チームとファンの皆様のために働く所存です。

これがすべて私の身勝手で自分本位な考えであることは承知しております。諸先輩方の尽力によって得られるようになったFA権をこのような形で使うことが不適切であることも理解しております。それでも私がFA宣言をいたしましたのは、これからの人生に踏み出すために、私自身を今一度問い質したいという気持ちからのものであることを、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

自分の考えを皆様にお伝えできるようになるまで、このように長い時間が掛かり、申し訳ございませんでした。埼玉西武ライオンズファンの皆様、球団関係者の皆様、お待ちいただいておりました報道各社様にお詫び申し上げます。

2023年11月14日 埼玉西武ライオンズ 山川穂高

これで、何となく、意味は伝わりましたでしょうか…?

非常に難度の高い怪文書でしたが、大意としてはこういうことだと思います!



はたして、このような思いを前に埼玉西武ライオンズとプロ野球各球団はどのように動くのか、しっかりと見据えていきたいと思います。獲るにせよ獲らないにせよ、オファーを出すにせよ出さないにせよ、思いがしっかりと伝わったうえでのものであればよいなと思います。そして、おそらくはないものと思いますが、埼玉西武ライオンズが改めてオファーを出し、残留するようなことになった場合には、それを尊重しようと思います。「出ると言った人を球団がわざわざ引き留めた」のであるならば、球団にも相応の愛があるのでしょう。球団が愛するものであるならば致し方ありません。その際は、西武としては引きつづき公式戦出場停止処分中という認識でありますので、しかるべき機会を経たうえで再び野球に取り組めるよう、段取りをお願いできればと思う次第です!





3万円くらいいただければ、あんな感じで書き直しますのでお声がけください!

「32-0」ペースの大勝で38年ぶりのアレが見えてきた阪神タイガースの強さを受け、阪神オジサン飲み会の設定は4戦目までに限るの巻。

08:00
阪神タイガース、アレおめでとうございます!

僕は確信しました。2023年、阪神タイガースは38年ぶりにアレすることを。28日、京セラドーム大阪で迎えたプロ野球日本シリーズの第1戦。本拠地での初戦となったオリックス・バファローズは日本一の投手・山本由伸さんを先発マウンドに送り、必勝態勢で臨みます。しかし、阪神は強かった。采配も冴えた。一方、オリックスには万全さも運もなかった。他人事なので痛みも忖度も遠慮もなくハッキリと言わせてもらえば、このシリーズでアレするのは間違いなく阪神です。この初戦を踏まえて、阪神オジサンとの猛虎飲み会は第4戦までに設定することといたしました。第5戦、半々以上でない気がしますからね!

↓来週も野球が見たいので、頑張ってふたつ勝て!オリックス!



1964年以来59年ぶりとなる関西対決の日本シリーズ。互いの球場を行き来するのに15分くらいしかかからないのに合間に「移動日」が設けられていることへのイジりも捗るなか、もはやどちらがホームなのかすらわからない球場の雰囲気。もちろんオリックス側は大勢力で陣取っています。しかし、阪神側も「そもそもこの地域全体が阪神なのである」という存在感で、中間層を含めた「オリックス以外全部」を支配しています。もしかしてこれはオリックス側の「最後の砦での防衛線」なのか、そんな雰囲気も漂います。

阪神側の先発は指名打者の起用があることを除けばほぼシーズンそのまま。一方のオリックスは「日替わり打線」こそがスタイルなのであると言えばシーズンそのままであるとも言えますが、杉本裕太郎さんが故障で不在なこと、セデーニョさんも相手投手との相性なのか起用がないことに加えて、「その打順でその起用か」と少し驚くような打線になっています。パ・リーグの負け球団の視点で言うのもアレかもしれませんが、やはり阪神の充実ぶりが際立つような顔ぶれです。

それでもオリックスには日本一の投手・山本由伸さんがいます。山本さんは初回に1安打こそ許しますが、阪神側のサインミスなのか一死一塁から盗塁を仕掛けた際に「2ストライクなのに打者が振らない」という形での三振ゲッツーとなり、阪神の攻撃は3人で終了。2回表・3回表は三者凡退となり、4回表にオリックスのエラー絡みで生まれた無死一・二塁のピンチもダブルプレーで切り抜けられるなど得点にはつながりません。やはり、この投手を攻略しない限り、オリックスを倒すのは難しい。

一方、阪神側も「1点もやらない」という緊張感をもって臨み、村上頌樹さんは完全試合ペースの好投を見せます。捕手との意思疎通、制球、素晴らしい。そして改めて見る阪神の守備というのは非常に手堅く、少々強い打球が飛んでも難なくさばいて見せます。このあたりは屋根ナシ風アリ雨アリ地面土という難しい環境の甲子園でやっている強みでしょうか。9年ぶりの日本シリーズということで、多くの選手はシリーズ未経験のはずですが、熱くて落ち着いたプレーぶりです。

そして、試合が動いたのは5回表。先頭の佐藤輝明さんがヒットで出塁すると、何と次打者の初球で佐藤さんが走ってきました。初回の出塁でも走ってきていた阪神ですが、やはり山本由伸さん攻略にあたっては「連打などない」という割り切りがあったでしょうか。どんどん仕掛けてきます。打者ノイジーさん、走者佐藤輝明さんという形での初球スチールにはオリックス側も虚を突かれたか、山本さんは送球コースから避けるのが遅れ、捕手の送球も大きく外れました。ベンチの阪神・岡田監督もニンマリです。

この盗塁が決まったことで、ノイジーさんのライトフライは走者を三塁に進める犠牲フライとなりました。1球の油断が走者を2つ進めてしまうことにつながってイヤーな雰囲気のオリックス側。さらに走者が三塁に進んだことで、次打者・渡邉諒 さんは外野フライでもいいという状況に。直球破壊王子とも呼ばれたストレートに滅法強い打者へ150キロ超えの速球から入った選択は果たしてどうだったのか。ここで渡邉さんは初球を振り抜き、詰まりながらもセンター前に落とします。阪神先制!

↓まるでホームのように「チャンス襲来」の大合唱が響く京セラドーム!


城壁の小さな穴を広げるかのような阪神の攻撃は、このチャンスを逃しません。ヒットで一死一・二塁とすると、次打者は送りバントを小フライで失敗となるも、つづく1番・近本光司さんが浅い外野の間を抜く三塁打で2点追加。次打者もタイムリーでつづいて、この回一挙4得点とします。オリックス側は、送りバントが小フライになったときに「わざと落としてゲッツー」を狙う手があったかなと思いますが、「落とそう」という動きの捕手と、「捕ろう」という動きの投手とで、判断が分かれてしまった感じでした。このあたりは「大舞台×」とでもいうか、さすがの山本由伸さんでも日本シリーズは固くなるのかなという場面でした。

↓阪神・近本さんの大舞台での勝負強さ、なるほどヤクルトが何回もブツけるわけです!


これで大きく傾いた勝負の流れは、オリックス側に不運となって押し寄せます。つづく5回裏、先頭の森友哉さんの打球はスタンドまで飛ぶ大飛球と思われましたが、天井部分の2枚目のスーパーリングの裏に入って落ちて来なかったとのことで、スタジアムルールで二塁進塁までにとどめられます。その後の攻撃でも「判定まで一瞬間が空くストライク」「際どい大ファール」などがあって、この回オリックスの攻撃はゼロで終わります。

もしあの飛球がホームランになっていれば、もしあのボールがボール判定なら、もしあの打球がフェアなら、また空気も違ったかもしれませんでしたが、すべてオリックスにとっては裏目が出ました。しかも、森さんの打球がリングの裏に入って落ちて来なかったとき、オリックスの中嶋監督は指をまわして「ホームランだろ?」というアクションをしながら審判団に話しかけていましたが、「おっ、本拠地球場の特別ルール知らない愚将だな?」という余計な隙まで見せる結果となりました。シリーズ全体の流れすら決めかねないような5回表裏の攻防だったなと思います。

↓このときと同じ案件ですが、中嶋監督も3年ぶりで忘れていましたかね!

そろそろ屋根に野球盤みたいなペイントしてもいいかもですね!

外側のリングを赤く塗って「HOMERUN!」にするとか!



そして、采配面でもオリックスはこの悪い流れを跳ね返せません。てっきり降板するものだと思った山本由伸さんが、何と6回のマウンドにも上がってきたのです。エースを信じるという気持ちの表れなのか。状態は悪くないという判断なのか。あるいは、これが日本プロ野球での最後の登板だからなのか。それとも、「もうこの試合は捨てた」というサインなのか。結局この采配も裏目に出て、四球⇒一ゴロ⇒安打⇒三振⇒安打(+1点)⇒二塁打(+1点)⇒(投手交代)⇒四球⇒安打(+1点/2点目を狙うも本塁タッチアウト)で、この回都合3失点。大量7点差がつき、ちょっともう挽回は難しい試合となってしまいました。

そうした大量点差にも隙を見せない阪神。攻撃面ではキレイな形ではないものの、内野ゴロの間に1点を追加するという形で、相手救援陣からも得点をもぎとって13安打8得点。3四球の大山悠輔さんを除いてスタメン全員が安打を放ち、「逆シリーズ男」は生まれない展開としました。守備面では完全な勝ちパーティではない継投でもオリックス打線を2安打に抑え込み無失点。勝利監督インタビューで「佐藤輝明さんの盗塁はサインですか?」の質問に「いやいや、まだ試合あるんでちょっと言えない」と応じた指揮官の鉄のカーテンも含め、「強い」「隙がない」と唸らされる試合でした。最終スコア8-0を受けて、SNSで「逆33-4」がトレンド入りするのもなるほど納得です。アレぐらいやっても不思議はない、そんな阪神の強さでした!

↓最後は「あと1人」「あと1球」コールが響くなかで阪神勝利!日本一まで「あと3勝」です!」



パ・リーグ民としては、あれだけぶっちぎって離されたオリックスがこのようにコテンパンに負ける姿を見せられるのは穏やかではありませんが、まぁ、そのぐらいはあるかなと思います。今年の阪神は外から見ていても「強そう」と感じる、若く、隙がなく、投打ともに充実したチームでした。ドラフトで獲得した選手が着実に侍級に育ち、黄金時代の幕開けといった雰囲気さえ感じます。一方でオリックスは強いは強いが、去年よりは弱いなと率直に思います。今年のぶっちぎりは、日ハム・西武の弱さ、楽天・ロッテの戦力不足、ソフトバンクの高齢化と不運将による「5弱」状態だったからでしょう。38年ぶりの日本一へと意気上がる近畿地方の勢いを止めるのは、ちょっと難しいのではないかと思います。

もし、この流れを変えて勝利するなら、第2戦先発の宮城さんに完封級の快投を望みたいところ。2連敗で甲子園に乗り込んだとき、今の阪神を押しとどめてひっくり返せるチームがあるとは、ちょっと想像ができません。甲子園で「何とかひとつは勝ちたい」から逆算しても、第2戦は必勝の心で臨みたいもの。それができてようやく阪神の背中が見える…そういうシリーズかなと思います。はたして「来週の土日も野球が見たい」という僕の願いは叶うのか。もしも第2戦もアッサリ阪神が取るようなら、そこからは全力で雨乞いでもしようと思います!

↓初回盗塁時に見逃し三振の森下さんを、何やかんやで1本出るまで打席に立たせる温情采配も冴えました!

なお、対山本由伸さん作戦は「まっすぐ打ってフォーク見送れって言っただけ」だそうです!

そうかー、真っ直ぐ打ってフォーク見送ればいいんだー!


このペースで4連勝してもまだ「32-0」で、「33-4」は遠いなって思いました!

7度のクジで悪魔的喜びに震えた4年ぶりの有観客ドラフト会議は、「みんなプロ入りおめでとう!」の喜びで終わる新井監督祭だった件。

08:00
答え合わせはいつも通り5年後くらいで!

他人の運命を他人が決めるタイプの「運命の日」。これほど緊張感のある分岐点を迎えるのはプロ野球志望の若者と死刑囚くらいかもしれません。彼らがどんな心境でこの日を迎えるのかは知りようもありませんが、きっと呪文みたいなものでも唱えて祈っているのでしょう。「ライガイデチュニド…ライガイデチュニド…ライガイデチュニド…ライガイデチュニド…」の祈り、果たして届くのでしょうか。

今年は阪神岡田監督の「ドラ1指名の事前公表をやめへんか」という提唱もあって、指名を事前公表した球団は2022年の9球団から4球団へと減少しました。確かに今年はコロナ禍を経て久々に有観客で迎えるドラフト会議です。チケットまで販売してお客様を入れる以上、本番のワクワクドキドキをお楽しみいただきたいというのはごもっともです。競合を下ろすために仕掛けるオープンリーチみたいな牽制は僕もいかがなものかと思います。「1位指名はもちろんアレですよ」「はい、うちは前々から決めていたアレです」「アレかアレです」などの言い方でも十分に記事は書けるでしょう。

ただ、こうも思います。「ハッキリ公表したほうが盛り上がる球団もあるよな」と。ドラフトを前に公表された中日ドラゴンズからのENEOS・度会隆輝さんへの1位指名予告は、すぐさまSNS上を駆け巡り「指名拒否」「球界の損失」をトレンド入りさせました。まさに他人の運命をもてあそぶ悪魔的悪趣味ではありますが、これによりグッとドラフトが盛り上がったことは否めません。犯行予告でこんなに世間を盛り上げられるのはルパンと中日しかいないのではないか。若者が流す涙の理由、確かめずにはいられない感じです!

↓逆に運命的なものを感じる過去記事だけど、「コメが好き」って話を人生で一度もしてない日本の野球選手を探すほうが難しいかもしれない!


さぁ、全国からライガイデチュニドの呪文が響くなか、今年もグランドプリンスホテル新高輪国際館パミール3F崑崙に集まったプロ野球12球団。曲名不詳のフゥゥゥフゥ〜みたいな音楽に乗って、先頭で立浪監督系中日ドラゴンズ会の皆さんが入場してくると、会場もグッと盛り上がりを見せます。つづく2番手で日ハム新庄監督がキラキラした鉄格子柄のスーツで入場してくると、もはや流れは完全にアレ。経済分野でのシノギが得意そうな方、リーゼント系の方、仁義なき地域の方、そして阪神と大阪の方。仲間入りの際には盃を深く懐におさめそうな面々は、はたしてどんな入札で人身(※闇組織風の言い方)を獲得するのか。今年は会場に多くのプロ野球ファンも集っているわけですが、何故かクジの箱のド真ん前に中日ドラゴンズファンの方が座っていたりするあたりも含めて悪魔的雰囲気がムンムンです。

そして迎えた一巡目の指名。宣言通りに中日が1位指名した度会隆輝さんには、ロッテ・DeNAも1位指名を行ない3球団が競合。名門花巻東高出身の右腕・西舘勇陽さんには日ハムと巨人が競合。そして、青学大の右腕・常廣羽也斗さんには楽天と広島が競合。さらに、国学院大の大型左腕・武内夏暉さんには公表済球団を含めてヤクルト・西武・ソフトバンクの3球団が競合することになりました。阪神は青学大の下村海翔さんを、オリックスは横山聖哉さんをそれぞれ一本釣り。現在のチーム力や指名巡などを加味した、戦略的な動きなども見える指名です。

注目の度会さんのクジ、ワイプで抜かれる度会さんは「絶対に感情を顔に出してはいけない」という自制心を強く持って、運命の行く末を見守ります。最初に引くのは中日・立浪監督。視聴者からは「あぁ、今は絶対に当たりクジが箱に入ってるんだよなぁ…」「頑張れ当たりクジ!」「若者の夢を守れ!全力回避!」と応援の声も上がります。立浪監督は右手でガッチリとクジをつかむと、度会さんはウンウンと頷きます。つづいてDeNA、そしてロッテとクジ引きが進み、いざ開封へ。大きく息を吐いて見守る度会さんに吉報を届けたのは…出身地&意中の球団・DeNA!三浦監督がガッツポーズを見せると度会さんはようやく破顔一笑し、その後、高校年代での指名漏れの想いなども甦ったか大粒の涙をこぼしました。よかった、本当によかった。クジが若者の希望に寄り添ってくれました!

↓こんなに泣いて喜んでもらえるなんて嬉しいじゃないですか!


つづく西舘勇陽さんのクジでは日ハム・新庄監督が何度もクジを触ってはモタモタ選んでいます。あとで話を聞けば「ハンコを押したところの厚みが0.02ミリ厚いと思って、右手でこう触って、クジを触って、左が厚かったんですよ」とのこと。新庄監督はクジを胸に押し当て、巨人・阿部監督がションボリするのを待って史上初の「クジ未開封で当てる」盲牌みたいなストーリーを完成させる狙いだった模様。まぁ、もっとも、その手にガッチリつかんだのはハズレクジのほうだったことで(※厚くなかった)、事前に言っていた「右手から金粉が18メートル出ている」の話を含めて、ただのアヤしい勧誘の人みたいになってしまいましたが……!

↓クジ引いてるだけなのにめちゃめちゃ面白いのズルイ!


さぁ、つづいては我が埼玉西武ライオンズもクジに参加した武内夏暉さんのクジです。ヤクルト・高津監督、西武・松井監督、ソフトバンク・小久保監督がクジを開くと、「よっしゃ!」と声を上げたのは西武・松井監督!武内さんがニヤリとしていたのは「やった!」の喜びというよりは「アチャー」の苦笑いだったりするのかなと思いますが、まぁ、監督が「よっしゃ!」と叫んでくれるくらいのオファーであるという点は素直に喜んでもらえればと思います。当方はポスティングにもFAにも協力的な、「入りたくないけど出やすい球団」ですので、真のチカラがついた頃には真の希望が叶うでしょう。西武界隈でも名将松井の声が広がり、今季の成績については許された雰囲気です!

↓松井稼頭央監督がニッコニコで寄ってきたら内心がどうであれ「まぁ、ええか」ってなるとは思います!


そして2球団競合の常廣羽也斗さんのクジ。楽天・今江監督は左で、広島・新井監督は右で、それぞれ人生初のクジに臨みました。見事当たりを引き当てたのは新井監督!「ゲンを担ぐことはしません。チカラで引こうと思ってました」とまるで剛運マンみたいな口ぶりで喜びを語る新井監督を前にしては、「いやいや、引いたときにはもう1枚しかクジ残ってないんで…」「緊張も何もないというか…」「CSでサイン出すときはもっと緊張してください」などと言える空気ではありません。「廣」の字が結んだ縁、大事にしてください!

↓指名されたほうもこんなリアクション見たら笑うしかない!


その後、ハズレ1位として各球団指名を行ない、そこでも再び亜細亜大・草加勝さん、大阪桐蔭高の前田悠伍さんで競合が発生。立浪監督のインタビュー待ち棒立ち事案を経て、さらにその先のハズレハズレ1位でも東洋大・細野晴希さんに競合が発生するなど、実にクジ引きを7回もやるクジ好きにはたまらないドラフトとなりました。昨年はクジ2回の平和なドラフトでしたが、今年はその分まで取り返すかのような悪魔的ドラフト。どちらがいいのかは難しいところですが、盛り上がったことは間違いありません。まぁ、久々の有観客ですし、それなりに希望も叶ったようなので、よかったのではないかなと思います。

そして、これは毎年の繰り返しですが、ドラフトはどんな結果であっても「大成功」です。本当に運命が分かれるのはこの先の日々であって、このクジではありません。この運否天賦を良縁とし、振り返ってみても「大成功だった」と思えればそれでよく、そうできるかどうかはこれからの球団とご本人次第。そこをどう乗り越えて、どう花開いていくのか。その未来を楽しみに、5年後くらいにまたこの日を振り返れたらいいなと思います。ということで各球団の採点&寸評です。



中日ドラゴンズ(100点)

度会さんのクジでは立浪監督がガッチリとハズレクジをつかむも、ハズレ1位のクジではロッテを振り切って草加勝さんとの交渉権を獲得。その後は内野手を2選手上位で指名し、「昨年も支配下で内野手を3選手指名したがとにかく二遊間が欲しい…」「立浪みたいなショートはおらんものか…」「育てるのは一旦諦めて新しいのを獲りたい…」という切実さをうかがわせる指名に。そんななか3位で指名した辻本倫太郎さんは「笑顔」がトレードマークで中日の補強ポイントにもバッチリマッチング。この笑顔で明るい未来を作ってくれると信じよう。

↓最大の補強ポイント「笑顔」を埋める大型新人で100点ドラフト!


北海道日本ハムファイターズ(100点)

二度のクジに敗れたのち、ハズレハズレ1位で東洋大・細野晴希さんを指名。その後は支配下で野手4人を指名する勝負のドラフトとなった。とにかく「かっとばせ」という高身長強フィジカルの大型素材を集め、未来に向けての礎を築こうとするかのよう。そんななか5位指名の星野ひのでさんは「史上初のひらがな入り名前の選手」とのことで、「ははーん、登録名は『ひので』だな?」という気配も。なお、2位指名の進藤勇也さんの「(北海道のイメージは)すぐに風邪を引きそう」と4位指名の明瀬諒介さんの「(お祝いのタイの船盛りに)生ものが苦手」には、北海道での就職に向けてもうちょっと言い方を工夫してもらいたい伸びしろを感じた。

↓美味しい魚をたくさん食べて身体が強くなりそうです、的な方向でお願いします!


東京ヤクルトスワローズ(100点)

大学・社会人を軸に即戦力投手を上位で指名。ハズレ1位での指名となった専修大・西舘昂汰さんは巨人から1位指名を受けた西舘勇陽さんを念頭に「じゃない方」からの脱却を誓うなど意欲的。一般ファンにとっては、まだどちらもどちらでもないところではあるので、早期の活躍でぜひ「我こそ西舘」を確立してもらいたいところ。なお、確立の暁にはいろいろなことがほじくり返されるので、もしツイッター(X)などをやっているようなら、今のうちにいいね等は全部消しておくのをオススメする。もしくは「ニセアカウントに気を付けてください!こっちが本物です!」みたいな転生を試みるパターンでもOK。


埼玉西武ライオンズ(100点)

注目の左腕・武内夏暉さんを見事にクジで引き当てたほか、2位でも期待の右腕・上田大河さんを指名するなど、充実の指名。「補強ポイントは外野だよな!」「外野ひとりも決まってないもんな!」「外野候補の時点で3人思い浮かばないんだよね!」という素人意見など意に介さず、支配下で6名投手を指名する超絶投手王国ドラフトを敢行し、「打つ方は何とかする」という熱いPL魂を感じることに。複数の選手が「素直に嬉しい」というコメントを残している点には、「普通に美味しい」という言い方と同様の若干引っ掛かる感じもしなくはないが、ともに優勝・日本一をつかむために頑張っていってもらいたい。

育成4位では埼玉武蔵ヒートベアーズの金子功児さん、育成6位では群馬ダイヤモンドペガサスの奥村光一さんを指名するなど「勢力圏」を大事にする姿勢を見せるあたりも抜かりなかったが、勢い余って懇意にしている徳島インディゴソックスさんからは育成合わせて3名を指名してしまった。「プロ1部球団に選手を抜かれるプロ2部球団が、今度は独立リーグから選手を抜く立場にまわった」と言われると困るが、まぁ、うん、選手の希望を尊重していくしかないと思う。

↓うん、いい笑顔!大人って感じがしますね!


読売ジャイアンツ(3000点)

西舘勇陽さんをクジで引き当てたほか、社会人から投手・野手をバランスよく指名する手堅いドラフト。育成に時間のかかる高校生は1人も指名せず、阿部新監督就任初年度、優勝はさておきCSまで逃すわけにはいかないという強い意志を感じる指名となった。阿部監督は相当な手応えを感じたようで、普通なら「100点」とか「80点」とか言っている監督の自己採点コメントで驚異の「3000点」の自己評価を叩き出した。「はらたいらか」「麻雀の感覚で言ってます?」「来年3万2000点とか言わなきゃいいが」と驚いたので、コチラの採点も3000点にしておいた。

↓1位指名インタビューでも何度も振られたのに「最高でーす!」は言ってくれなかった!


東北楽天ゴールデンイーグルス(100点)

2度のクジに敗れるも、ハズレハズレ1位で桐蔭横浜大・古謝樹さんを指名。3位にはドラフト特番でも大きく特集された日當直喜さんを指名し、「マーさんにそっくり!」と話題に。ご本人も楽天ファンのようなので、まさに相思相愛の出会いとなった。6位の青学大・中島大輔さんの指名では、「同学の常廣羽也斗さんへの広島・新井監督からの1位指名の挨拶」とたまたまタイミングが重なったことで、新井監督から祝福を受ける場面も。いい出会いになりそうな予感がする日となった。

↓新井監督、引きが強過ぎるだろwww


横浜DeNAベイスターズ(100点)

とにもかくにも度会隆輝さんの交渉権を獲得してくれたことで、プロ野球民の12分の10くらいがホッとした。涙と鼻水が流れ出る大歓喜の表情と、「小学校や中学校の夢の欄に欠かさずベイスターズに入ってプレーをすると書いていたので、入団が決まって感動した」というコメントを見るにつけ、クジの神様への圧倒的感謝がやまない。投手・野手バランスいい指名で、あとはバウアーさんの残留を決められれば満点のオフ。

↓5位指名の石田裕太郎さんもベイスターズファンとのことでこの喜びよう!


福岡ソフトバンクホークス(100点)

武内夏暉さんのクジは外れるも、ハズレ1位で大阪桐蔭高で甲子園優勝&U18日本代表でW杯優勝の前田悠伍さんを指名。例年のように支配下・育成合わせて15人の大量指名を行なうも、ソフバン的独自路線というよりは普通のドラフトといった感触。近年のドラフトがあまり上手くいっていないという自己評価なのか、なんかこうもうちょっと遊び心が欲しいというか何というか…。そんななか、育成3位では高校BIG3と呼ばれた233発トリオから唯一、地元九州ということもあってか佐倉俠史朗さんを指名。入口はどこでも結果を出せば道が開けるのがプロの世界。夢は大きく三冠王だ!

↓上位指名でなくてもいい、その心意気やヨシ!


広島東洋カープ(100点)

常廣羽也斗さんを1位指名してからの新井監督の一連の大暴れはドラフト史に残るものだった。指揮官としての評価は一旦置くとして、「いい人」という点では疑いようもない名将。2位では「広陵」高出身の高太一さんを指名し、5位では「赤」塚健利さんを指名するなど、各方面に響く充実のドラフトだった。3位の滝田一希さんに関しては、ドラフト前に出ていたお母さまを亡くされたという記事のなかでのエスコンフィールドでバイトをして家計を支えたというくだりにあった「バイト先や球団の職員は、自分がドラフト候補だということを知らない」という言葉に胸が詰まった。ぜひ、エスコンフィールドのバイト仲間をビックリさせてほしい。

↓ま、基本的にはみんなバイト先ではドラフト候補だと知られていないだろうが…!自分から言わない限り…!

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千葉ロッテマリーンズ(100点)

度会隆輝さん⇒草加勝さん⇒細野晴希さんと三度クジ引きに敗れ、ハズレハズレハズレ1位で明大の上田希由翔さんを指名。この指名には、のちに西武で2位指名を受ける上田大河さんが「おっ俺だな」と恥ずかしい感じになってしまい、近い将来の上田因縁対決にも期待を持たせるものとなった。さらに2位では最速159キロの右腕・大谷輝龍さんを指名。三度クジを外せばさすがに「理想通り」とは言えないだろうが、吉井監督の自己評価でも「プランA#で100点満点」と納得のドラフトとなった模様。

↓3位の木村優人さんは「気になっていた球団」というオシャレな表現で指名を喜ぶ!


阪神タイガース(100点)

獲得した選手をしっかり侍級に育て上げ、今季の「アレ」をつかんだドラフト巧者は、青学大・下村海翔さんを一本釣り。「公表止めようって自分のためじゃん」「言わないほうが得なヤツじゃん」「11球団に先に言われたら言わなきゃいけない空気になって困るってだけじゃん」と岡田采配にまたしてもしてやられた他球団の想いはいかがなものか。2位で最速159キロの右腕・椎葉剛さんを指名すると、3位では仙台育英で全国制覇を成し遂げた甲子園の星・山田脩也さんを指名し、ドラフト特番で「東海大相模からの転入」エピソードで大特集された百崎蒼生さんを4位で指名するなど、現実と夢とを両方追うようなドラフトに。高校生大型ショートをまとめ取りする格好となったが、「二遊間は何人いても困りませんからね」的なことなのだろう。

↓もちろん自己評価は100点とのこと!


オリックス・バファローズ(100点)

1位では単独指名で上田西高・横山聖哉さんの交渉権を獲得。その後、4位指名までが高校生という「ウチは今めっちゃ強いから」が全面にあふれる未来を見据えたドラフトになった。1位・横山さんが校内の新聞委員会(女子)に取り囲まれて取材攻勢を受ける姿には、早くも将来のオリ姫受けの予感も。緊張から「バッファローズ」と連呼してしまったのもカワイイ要素でいけると思う。4位の報徳学園高・堀柊那の「パ・リーグで対戦してみたいピッチャーはいますか?」「パ・リーグってどっちですか?」もカワイイ要素でいけると思う。カワイイは正義だ。

↓もうすでにオリックス感出てる!


↓バッファローズ連呼はカワイイ要素!


↓パ・リーグってどっちですか?もカワイイ要素!



とまぁ、今年も各球団めでたく100点満点のドラフトとなりました。ひとつ3000点があることも加味すれば、平均342点の大大大成功。球団側は全選手「自分が希望して」獲得する選手なわけですから、100点満点の気持ちで若者たちを大切に育てていってもらいたいもの。相手があることなので、全員が活躍できるわけではありませんが、「自分のチカラはすべて引き出した、これが生涯最高」と思えるところまではしっかり導いていってほしいなと思います。

5年前の我が方のドラフトを振り返ってみれば、1位の松本航さんは安定してローテーションを守ってくれているのはもちろん、6位森脇亮介さん、7位佐藤龍世さんといったあたりも、手術があったりだとか移籍&復帰という紆余曲折があったりはしていますが、しっかりと存在感を見せてくれた5年後でした。順位は期待感の表れではあるものの、活躍は順位と連動しているわけではありません。今日の気持ちが本当に合っているかどうかは、時間をかけて感じていくもの。出会いを喜び、未来に期待し、見守っていきたいと思います。それではまた5年後くらいに気持ちの答え合わせをしましょう!

↓若者たちの未来に輝かしい幸あれ!


他球団の選手であっても、夢を叶えることは素晴らしい!

すべての選手に、おめでとうございます!


2023年ドラフトは「新井の年」という間違った覚え方をしてしまいそうです!

オリックス・バファローズの日本シリーズ進出共同記者会見でのやり取りに学ぶ、イヤーな質問に対する暴徒を刺激しない返し方の巻。

08:00
59年ぶりの関西ダービーになってしまったか!

「アレ」へ向けてクライマックスを迎えたプロ野球。「アレ」を争う日本シリーズは、セ・リーグを制した阪神タイガースと、パ・リーグを3連覇したオリックス・バファローズとによる関西ダービーとなりました。やはりリーグ優勝チームは強かった。CSでコケるリーグ優勝チームなどあるはずがない。だって、強かったからシーズンを制したんだもん。CSで負けるのは間違って優勝した偽チャンピオンだけ。そう納得させられる分厚い地力を見せつけた両球団でした。本当におめでとうございます。

個人的にはパ・リーグの千葉ロッテマリーンズの日本シリーズ進出を期待していた部分もあり、少し残念ではあります。もちろんこれは千葉ロッテが好きなわけでも、オリックスが憎いわけでもないのですが、やはり近くで阪神を見たかった。仲良しの阪神ファンのオジサンたちと一緒に、「まーたロッテですな」「33-4の再現なるか」「あの年の濃霧ギブアップ負けは最高でしたね!」などと言いながら球場でお酒を飲みたかったのです。まぁ、球場だと周囲に心の狭い人がいるかもしれませんので、どこか個室居酒屋にでも繰り出して「アレ」を見守ろうと思います。楽しみです。

↓関東圏での日本シリーズ開催はならず!まぁ、関東でやっていたとしてもチケットは取れなかったかもですが!


そんなプロ野球界の頂上決戦を見守るなか、我が埼玉西武ライオンズ界隈は荒れていました。「え?何か荒れる要素ありましたっけ?」と驚かれるかもしれませんが、我が方はオフシーズンはほぼ暴徒化するレベルで荒れている世紀末球団です(※1990年代くらいで時が止まったチームの意)。どこそこの球団が日本一と聞けば「あー、あそこにはウチから移籍したアイツがいるな」と恨み節を漏らし、どこそこの球団が我が方の選手を調査と聞けば「あー、絶対アイツ金で移籍するな」と疑念を深め、そのたびにツメで黒板をキーキー擦っているのです。

そのせいかトレンドには連日「西武ファン」という単語が並び、トレンド経由で暴徒化する我が方の模様を見た人々に「うわぁ…」と呆れられる始末。大体がFAとかに関する「正論」(※出て行くのは選手の権利的な)を振りかざす人に対して怒りのお気持ちレスをつけまくるパターンだったりするので、ますます悪循環という感触も。なるほど、テレビ局が調べた「オリックスが人気な理由」が「若手が育ちやすい環境」「チームが明るく雰囲気◎」「ファンに品がある」だというのも納得です。人気のチームはファンに品がある、まったくその通り。我々はこの言葉を、反省点を凝縮して作ったナイフだと思って、心臓に深々と突き刺しておこうと思います。「ギニヤー!品の悪いのが全員阪神に行ってるからそうでもないのが残ってるだけだろー!」などと断末魔の叫びをあげながら。

↓メンタルヘルスをこじらせた末に「移籍は離婚だと思ってファンに気遣いしろ」などと言い出す面倒な手合いも登場!

うへー、面倒くさっ!泥沼みたいなメンタルだな!

こういうのがいるから逃げ出したくなるんでしょうね!



「頼む、もう今オフは平沼翔太さん(誰?)のおめでたい話題だけで過ぎて行ってくれ…」「本人も早くおめでたい話題になるように何とかせぇや…」「批判を受け止める前に書類を出してこい…」と祈るような気持ちでキンブオブコントを見守っていた土曜日、「サルゴリラ優勝は妥当ナリ…」「吾輩も大笑いしたナリ…」「ブタゴリラも魚屋を始めるナリ…」などと書き込もうと思ってツイッター(X)を見れば、またしてもトレンド欄には「西武ライオンズ」の文字が。実はキングオブコントを見ていたのでCSの模様は見守っていなかったのですが(※金曜の時点でロッテの勝ち抜けはないと確信したので)、トレンドに西武が出てくる時点で勝敗をスッと理解できるくらいには察しがいいつもりです。あー、これはオリックスが勝ったな、と。そして、あの選手が活躍したな、と。

恐る恐る結果を開くと、なるほど確かに初回に先制のツーランを放っており、あの選手が活躍しております。しかし、それは初回です。「いくら埼玉暴徒ライオンズでも3時間もトレンドに居座るほど荒れ狂うか…?」と訝しむ僕。状況を探っていきますと、どうやら勝ったこと、打ったことに加えて、言ったことが暴徒に勢いをもたらしている模様でした。その言ったことをさらに深堀っていくと、確かにそういう話はしているものの、ある意味誘導尋問を仕掛けられたというか、地雷原を駆け抜けたというか、頑張って角を削ったけれど角が残ったというか、そういう惜しいものでした。これは暴徒のなかから声をあげて暴徒を止めるしかない、そう思った次第。

↓日本シリーズ進出決定直後なのに、何だこの地獄みたいな会見は…!


会見の冒頭、代表質問としていくつかオリックス中嶋監督に問い掛けるくだりで、雲行きは怪しくなっていきます。聞く側としては「阪神阪神ウッキウキ」みたいな雰囲気もあってそのあたりの意気込みを掘っていくわけですが、そうした盛り上がりと中嶋監督の野球哲学とが噛み合わず、若干ムッとした感じのやり取りになってしまったのです。僕もまったく関係ない外野ながら「うへー、めっちゃ怒られてる気分」などと背筋がすくみます。

その噛み合わない流れのまま代表質問はあの選手へと向かったわけですが、ここでもウッキウキ気分が質問の時点であふれ出しています。確かに、僕も第三者的視点から冷静に分析すれば「ホンマ、自分、移籍大正解やったなぁ」「2018年と2019年は偽チャンピオンやったもんなぁ」「泥船から豪華客船へようこそ!お目が高い!」くらいの気持ちで見るのだろうなと思いつつ、それをそのまま質問に乗せてくるとはいかがなものかと思います。むしろ、この聞き方からよくこの程度の返しで留めたなと感心したほどです。

【質問と回答の書き起こし】
――森さん、ナイスバッティングでした。
「ありがとうございまーす」

――あのホームランで勢いに乗ったと思うんですけど、いかがですか。終わってみて。
「いやー、嬉しかったです。はい、あのー、ホッとしてます」

――高めのボール球に見えたんですけど……。
「はい」

――はい。
「あ、ボール球でしたね、はい」

――あの辺の狙いというか、どういうとこだったんでしょうか。
「いやー、その前フォーク見逃してたんで、ま、たぶん真っ直ぐ来るだろうなと。はい、(そう)思って、真っ直ぐ打ちにいきました」

――ま、移籍一年目でのこの日本シリーズ進出ということで、このファイナルステージ、森さん、想いといいますか、懸けるものって相当あったって感じですか、ご自身。
「そうですね、あのー、CS自体は、えー、2、3回か4回、経験さしてもらったんですけど、一回も、えー、日本シリーズに行くことができなかったんで、あのー、何とか、勝てて、はい、日本シリーズ行けてよかったです」

――2回優勝しても行けなかった日本シリーズが、移籍一年目で達成できた、このあたりどうでしょうね?
「うーん、まぁ、あの、嬉しいですね、はい」

――さぁそして日本シリーズ、タイガースとの対戦ということになるんですけども、森さん自身いかがでしょうか、阪神との日本シリーズというのは。
「そうですね、あのー、ま、勢いはあると思うんですけど、はい、あのー、ウチも負けないくらい勢いあると思うんで、はい、あのー、勝てるように頑張ります」

――この部分特に頑張りたいとか、森さんありますか。
「いやもう、全部ですね、もう1球1球全力でやりたいなと思います」

――まぁこのファイナルもライトで3試合いかれましたけれど、そのあたりはどんな感じでとらえてらっしゃいますか。
「いやもぅ、チームに貢献できるなら、はい、あの、どこでも守りますし、はい、あのー、勝ちにこだわって、はい、やっていけたらなと思っています」

――バット、大いに期待しております。
「頑張ります。ありがとうございます」

↓このやり取りが記事になるとこうなりました!

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確かに、記事の見出しにもある通りのやり取りではありますが、実際の応答と文字になったものの印象はだいぶ違うのではないでしょうか。回答する側が古巣を引き合いに出しているわけでもなく、ポジションへのこだわりを捨てたわけでもなく、今の気持ちを「嬉しいです」と答えたに過ぎません。暴徒的には「お前が打ってりゃ行けたんだよ!」(※そんな次元ではなかったが)とか「じゃあウチでも外野やってくれや!」(※キャッチャーいなくなるけど)とか「あー、いい移籍でよござんしたね!」(※本人的にはドラフトで獲られたのが失敗説もある)とか愚痴りたくなるのでしょうが、決してそんな感じの返しをしたわけではないのです。鎮まれ〜(※暴徒をなだめる説得)。

ただ、こうしてついつい暴徒的にはムムッとなる聞き方をされるケースは現実としてありますし、暴徒の矛先が向かう先は質問した側ではなく本人の側なのです(※暴徒は感情が先走る集団なので基本的に見境はない)。できることなら、選手側も自分のなかに暴徒の心情というものをおさめておいていただくと、「あ、これ、暴徒出るヤツ」とピーンと来まして、より上手に危機を回避できるのではないかと思いました。地雷を踏まないだけでなく、積極的に地雷を処理していく姿勢。今後、初めての日本シリーズ出場、初めての日本一といった機会もあるかもしれませんので、ぜひ身につけておいていただけるといいのではないかと思います。

【こんな質問が来たらこう返そう!サンプル例】
――ま、移籍一年目でのこの日本シリーズ進出ということで、このファイナルステージ、森さん、想いといいますか、懸けるものって相当あったって感じですか、ご自身。
「ライオンズ時代の4回とあわせて5度目のCSでしたが、どの年も想いは変わらず、全身全霊で日本シリーズ進出を目指してきました。特に2018年、2019年そして今年は優勝チームとして臨んだCSでしたので、絶対に勝ち抜きたいという気持ちを持っていました。今、こうして勝ち抜くことができたのはとても嬉しく思いますが、その嬉しさが大きいぶん、2018年と2019年に勝ち抜くことができなかったこと、当時のチームメイトそしてファンの皆さんと喜びを分かち合えなかったことの口惜しさも感じます。あのときのファンの皆さんの表情というのは、この先もずっと忘れてはいけないものなんだということを改めて感じています」

――2回優勝しても行けなかった日本シリーズが、移籍一年目で達成できた、このあたりどうでしょうね?
「まず、シーズンとCSとは別のステージだと認識しています。何回優勝したら日本シリーズに行けるというものではありませんので、2回優勝しても行けなかったという言い方で表現することは、自分は適切ではないと思います。自分としてはCSに5度挑戦しているわけですので、5回目の挑戦でついに勝ち抜くことができたというのが率直な感覚です。もちろん、これは相手があることであり、どのチームも懸命に日本シリーズを目指すわけですから勝ち抜くのは簡単なことではありません。今回は勝ち抜く立場となりましたが、その嬉しさも、敗れたときの悔しさも、自分の糧としてさらに成長していければと思います。移籍一年目でそういう機会を得たというのは単純な巡り合わせだと思いますが、できることならもう1年早くこの機会を生み出せるようなチカラが自分にあればよかったなと思います」

――2008年以来日本シリーズ進出も日本一もない泥船から抜け出しての即日本一、美酒のお味はいかがですか。
「はい、今のご質問で美味しいお酒を味わう気分ではなくなりました。自分は確かに移籍をしましたが、育てていただいた球団のことをそのように言われるのは不快に思います。自分が所属している期間にも幾度も日本シリーズ進出のチャンス、日本一を狙えるチャンスがあったわけですから、そのような表現をされるというのは、自分自身が力不足だったせいでもあるのだと、ただただ情けなく申し訳なく思います。記事になさる際にはそういう表現をしないよう、強く求めます。どうぞ記者さんもすべてのチームに敬意をもって、すべてのチームの今年一年の奮闘を労うという気持ちでこのお酒を味わってください。ともに競い合ってくれるチームがあってこその日本一であり、プロ野球であると自分は思っています。そのように思って飲むお酒こそが、何よりも美味しい美酒であると思います。ご理解いただけますよう、よろしくお願いします」

――それでは日本一となったことを踏まえて、埼玉西武ライオンズファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「……はい。今シーズンも日本プロ野球への熱いご声援をありがとうございました。現在は対戦相手という立場に変わりましたが、ベルーナドームを訪れた際に感じる皆さまの青炎の熱気はすさまじく、それに圧倒されないようにするのは大変でしたし、自分もその青炎を背に受けてたくさんのチカラを得ていたのだと改めて感じるシーズンでした。同じリーグなので日本シリーズで対戦することはできませんが、優勝争い、そしてクライマックスシリーズでの対戦をイメージしながら、来シーズンも優勝・日本一を目指して頑張ってまいります。同じプロ野球の仲間として、熱く激しく面白いプロ野球をお見せできるよう努力していきますので、今後ともご期待いただければと思います。一年間ありがとうございました」

↓まぁ、まとめる方が、最初からこれぐらいの感じにしてくれていれば暴徒が刺激されないんですけどね!

暴徒の気持ちの先読みなんてエスパーの領域ですからね!

ライブでエスパーするのは難しいので、記事化の際にじっくり考えて記事化してください!



引退会見で「25年間もプロをやったのに優勝できず…」とか聞かないでしょ!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

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