スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

野球

ビックリするほど弱いと評判の埼玉西武ライオンズが今季初めて本拠地で迎えた週末、現地で観たらビックリするほど弱くてビックリした件。

07:00
ビックリするくらい弱かったです!

球春が到来しているプロ11球団の皆さま、こんにちは。僕も遅ればせながら我が埼玉西武ライオンズの弱さを肉眼で観測しようと、本拠地ベルーナドームに行ってまいりました。テレビやネットで見ているだけだとAIによるディープフェイクの可能性もあるかもしれませんからね!ないでしょうけどね!

プロ野球が開幕して以来、本拠地ベルーナドームで迎える最初の週末。しかし、そこに広がるのは開幕からだいぶ経ったあとのような日常感、平熱モード、閑散ぶりでした。開幕週に千葉マリンでやっているので、首都圏の多くの人にとっては「ベルーナドームよりむしろ行きやすい」「距離的にはどっこいだけどベルーナドームは行き帰りに気が滅入る」「幕張は街並みがキレイ」などといった事情もあっての閑散だったかもしれません。皆さんの開幕はすでに終わってしまっており、僕だけが「最初の週末だー」とウッキウキで来てしまったかのよう。道中は静かで、天気も悪い。

そんななか、いつものように西武山口線、通称レオライナーで西武球場前駅へ向かうと、途中で見慣れない対向車とすれ違いました。「電車なのに対向車?」と思われるかもしれませんが、この路線は線路はなく普通にタイヤで走っておりますので広義のバスと言ってもいい路線です。1車線の道路の途中にすれ違いポイントを設けているので、すれ違ったそれは紛うことなき対向車なのです。で、その見慣れない対向車はどうやら、40年ぶりにこの路線に導入された新車両LOO系(レオ系)だったようなのです!

↓これが40年ぶりの西武山口線新車両LOO系だ!
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↓車両側面にはライオンズのマークも入っていますよ!
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↓さらに車両の内部にはユニフォームやサインボールの展示が!
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3名ほどの撮り鉄が車両に群がるのを眺めながら、「いよいよ盛り上がってまいりました!」と改札へと向かえば、駅のなかも新シーズンに向けての新しい装飾で華やかです。改札口では西口監督の立て看板が仁王立ちしているなど、記念撮影だけでも楽しい雰囲気(むしろ記念撮影だけのほうが楽しい説)。もっとも道行く人たちはその辺はあまり気にしていないようで、試合にまっしぐらという感じですが、チームが元気いい今のうちにしっかり目に焼き付けておこうと思いながら見てまわります。ほら、途中でひっぺがされるかもしれないし…。(※怒れる暴徒的なヤツで)

↓新しいハンバーガーの告知みたいな感じですが、チームの象徴です!
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↓GOLD LEFTYに見せかけてCOLD LEFTYです!
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↓2語句しかないのにどっちもそうならない感じがする標語!
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↓どうでもいいですが、土曜の昼間にこの無人駅みたいな光景が見られるのはすごいですよね!
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駅前広場は雨もあって人はまばらです。例年なら選手全員の顔写真が貼ってある駅前のボードは汎用的なお迎え看板になっていますし、例年なら選手の顔ポスターでも貼ってありそうな柱にも汎用お迎えポスターが貼ってあったりして、飾り付けも心なしかまばらな感じ。目に入るいくばくかの装飾たち。事実ではあるけれども2008年以降の掲出がなくて、もうすぐ20年が経過しそうな日本一年度を記したフラッグ。特に人が群がっていない等身大パネルのフォトスポット。だいぶ見慣れて足を止める者もなくなったライオン像。もはや意識すらされなくなった刻印レンガ。2026年の暑熱対策として堂々導入されたパラソル。そこはかとない寂しさも含めて目に焼き付けながら球場へと向かいます。

↓「日本一の年度だけ貼ろう」という意地はもう捨ててもいいかもしれないフラッグ!
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↓今は開いていませんが夏になったらみんなに日陰を提供する予定の暑熱対策パラソルです!

しかし、ご安心ください。ライオンズファンは決して消滅してしまったわけではなかったのです。土産でも物色しようと公式グッズストアに向かえば、そこにはライオンズファンがごった返し、前にも後ろにも進めないほどの大にぎわいになっているではありませんか。そうか、みんな雨だからストアのなかにいたんだ!僕も嬉しくなってストアにインすれば、入口には昨年大ブームを巻き起こしたビッグチェーンネックレス…通称クソデカネックレスが早速ズラリと並んでいます。さらに今季は進化系として光るバージョンも登場しているとのこと。僕は買いませんでしたが(!)、ライオンズファンなら買うしかない逸品です!

↓クソデカネックレス買い放題です!
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ひとしきりグッズをひやかしまして、いよいよ場内へ。前から「おかしいなー?」と思っていた「ファンクラブ会員としてログイン済の公式アプリでチケット出しているのに、別口でファンクラブ会員証も何故か提示させられる」という謎オペレーションが改善され、ファンクラブ会員証を出さなくてよくなったので入場は大変スムーズです。そのぶん?入場時のオマケピンバッジをくれなくなったことには「ふむー?」となりましたが、この日は注力開催日ということでノースリーブのダウンジャケットをいただきましたので、お土産としてはそれでヨシとしましょう。

場内では取り立てて目新しいものはありませんでしたが、電車の車両を活用した展示スペースで、ライオンズの栄光の歴史を振り返る展示がされていたので、そちらを見て「K」の痕跡を確認することに。いつも通り、バットだのグローブだの目立つ展示からは「K」の痕跡が排除されており、貼られた写真も絶妙に「K」が見えないものばかりでしたが、説明文には「K」の名前を確認することができてひと安心。「積極的にチョイスはしないが、全部コンプリートする機会には消すまでではない」というラインを感じることができて、よかったなと思います。

↓「K」の痕跡を確認しました!
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その後は自席へと向かいまして、試合開始を待ちます。見渡せば一塁側にも三塁側にも結構ゴソッと空いているブロックがあったりして、おやおやといった感じ。なるほどプロ11球団との比較でも1試合平均の動員数は最少で、まだ本拠地で3試合しかやっていないソフバンの動員数を5試合やってるのに下回っているのですから、そりゃゲーム差も広がるわけです。

それにしても、この試合が「今季本拠地で迎える最初の週末」なわけですから、有名人のひとりくらいは呼ばれるものかと思ったのですがそれもなく、まるでド平日の試合のように淡々と試合前イベントは進んでいきます。ホントに?ホントです?これが下位球団の開幕ってヤツなのかもしれませんが、渋谷西武並みの盛り上がりのなさに、西武ホールディングスが言う「聖域なき流動化」の気配を感じずにはいられませんでしたよね。

↓この日の観衆は屋根ナシの神宮・マリンより少ない21983人だったとのことです!
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↓何となく流れでプレイボール!

そして始まった試合。我が方の先発は西武の「武」を背負う男・武内夏暉さん(※「西」を背負う男を募集中です)。武内さんは初回こそ2安打を許しますが、それも牽制アウトなどで帳消しにしつつ素晴らしいピッチングを見せます。いずれの球種もキレ・制球ともに素晴らしく、外角の高低をついた投球で三振の山を築きます。終わってみれば被安打は初回の2本だけで、7回無失点10奪三振のベストピッチ。所属球団が西武でなければ夜のスポーツニューストップになっていてもおかしくはない素晴らしい投球でした。「今すぐ高橋光成のパスポートを借りてメジャーに行け!」とドラゴン桜の声で言いたくなるような本当に見事な投球でした。1点、武内さんに1点あげればこの試合は勝っていた、そう思えるほどの快投を見せてもらいました。

しかし、その1点は、ないんですなこれが。西武武内VS西武打線の行き詰まる投手戦(※息は詰まらない)は、互いに1点もあげられないままゼロ行進をつづけます。1回裏・3回裏と二度あった「無死二塁」から攻撃が始まるタイブレーク制みたいなシチュエーションでは、いずれも三塁にすら進めず無得点。武内さんの投球数が100球に迫り、そろそろ交代かと思われたラストチャンスの7回裏も先頭出て無死一塁から攻撃が始まりますが、代走送る⇒送りバント(一死二塁)⇒レフト前に安打(一死一・二塁)⇒三振(二死一・二塁)⇒外野フライ(チェンジ)で得点ならず。「代走で出た選手が、打球判断悪く、レフト前安打で二塁から動けず」という展開には、一瞬脳がバグりましたよね。パワプロでボタン押し間違えたみたいな動きでしたからね。これじゃ西武だけ4アウト制でやらしてもらっても勝てないんじゃなかろうかと思いました!

↓カナリオさんの打球速度がかなり遅かったので!



武内さんが退いて甲斐野央さんを送り込んだ8回表、「やっと別の投手が出てきたぞ」とばかりに襲い掛かる楽天打線。相手方は次々に的確にカードを切り、安打⇒代走⇒内野フライ⇒代打⇒盗塁⇒四球⇒前進守備の外野を超える2点タイムリー三塁打、で均衡を破る2点が楽天に入りました。僕はあえて獅子の心で武内さんのほうを向きながら「この球団で7回無失点10奪三振程度で勝てると思うなよ!」「勝ちたいなら9回無失点&自分でホームランしかないんだ!」「勝つために二刀流を身につけろ!」と激励しようと思ったら、本人もその域に達しているようで、何だか涙があふれてきました。がんばれー、負けんなー、チカラの限り生きてやれー。

↓ま、メジャーでは勝利数とか重視しないって話ですし!気にしない気にしない!


2点という絶望的な大差をつけられた西武は、コンシードするわけにもいかないので一応の反撃を試みます。8回裏、FA新戦力として加入するも「そんなアレだよなぁ…?」という実績そのままに、「西武の投手と対戦できない」というハンデもあって打率0割台に突入した石井一成さんにとうとう代打が送られました。送られた代打もキャッチャーの古賀悠斗さんということで、打つかどうかという意味でもやりくりの意味でも微妙な感じの攻撃。今、我が方で一番期待できる打者がルーキー捕手の小島大河さんなのですから、捕手の代打は本当に代打にしかなりません。楽天は使った代打・代走を活かしてガチャガチャとメンバーを変えてやりくりしていたのに比べると、少ない手札がさらに少なく感じられます。この回の小島さんの打席が終わった段階では、帰宅を決めた人が一斉に動き出しましたが、まぁ、そうでしょうな、という感じです。

試合は最終盤を迎え、これは塩や情けではないのでしょうが、9回裏に相手守備の乱れがあって「二死一塁からセカンド後方へのポテンヒットで一塁走者生還」となったのが、この日最大の盛り上がり場面でした。まぁコレを見てから帰ったほうがよかったのか、とっとと帰ったほうがよかったのかは判断に悩むところですが、得点が入るところが見られたのは素直に嬉しかったのでヨシとしましょう。楽天スーパーポイントみたいな1点、ありがとうございます!

↓カナリオさんを「恐怖の8番」に据えた采配がハマりました!



↓サッカーなら面白そうな点差で、埼玉西武ライオンズは惜敗!
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惜敗って感じでもないですが、そこは物は言いようってことで!

切り替えて、次、次、次です!



その後は試合後イベントなどに参加します。この日はグラウンド内に入って、ダイヤモンド撮影会をするとのこと。一塁・三塁ベース上で記念撮影ができるということで、楽天のタオルを掲げた観衆たちがたくさん記念撮影をしていました。僕もしっかりと三塁ベースで地団駄を踏みながら記念撮影をしまして、充実の球春到来となりました。景気のいい感想がまったくないので不安がらせてしまっているかもしれませんが、これはこれでしっかり楽しめる、いい開幕となりました。

順位表を見ますと12球団(プロ11球団+西武)で得点最少(17)、失点最多(36)、本塁打最少(2)、失策最多(7)と「秋まで球団がもつかな?」という数値が並んでいて気が滅入りますが、順位とか数字とかは気にせず、目の前の1試合をどれだけ熱く楽しくやれるかを考えて、頑張っていってもらいたいもの。強い・勝つではなく、熱い・面白いが真に求めるものですので、それが球場にあればある程度は強さや勝利やファンもついてくるでしょう。とりあえず、もう成り手がいないので監督解任はしないでいきましょうね!ホント、成り手がいないので監督解任はしないでいきましょうね!成り手がいないので監督解任はしないでいきましょうね!ね!ね!


最後に一言、成り手がいないので監督解任だけはしないでいきましょう!

「打破」を掲げて開幕に臨んだ埼玉西武ライオンズ、新人開幕投手にプロの洗礼を浴びせられ渋谷西武での優勝セールはなさそうな件。

07:00
打破したいのは相手投手ではなく閉塞感!

2026年の日本プロ野球が開幕いたしました。我が埼玉西武ライオンズはスローガン「打破」を掲げ、千葉ロッテマリーンズとの開幕戦に臨みました。その結果は1-3の大善戦。ハッキリした球春の到来とはなりませんでしたが、どうやら今年もプロ野球11球団に混じって勝ったり負けたりはできそうだぞと大いに手応えを覚える開幕となりました。



弱い者は本拠地で開幕を迎える資格はない修羅のルールのもとZOZOマリンスタジアムに堂々登場した我が方。相手は開幕セレモニーとしてド派手な花火を打ち上げながらフラッグなど振り回しています。ロッテ選手たちがひとりずつ白煙と火花に彩られて登場するなか、不動の敬礼でインパクトを残す西岡剛1軍チーフ打撃兼走塁兼面白コーチは早速ロッテにポジティブな情熱を与えています。さすがはクイズ番組で十二支を聞かれて「子丑寅卯辰巳…金魚!バッタ!セキセイインコ!」と言ってのけた男です(※定期的にこの話を思い出すためにメモとして混ぜています)。カメラ目線のウインクもバッチリ決まって、開幕気分が大いに盛り上がってまいりました。イチロー、ニッチロー、サブロー、ダー!(←アントニオ猪木さん風の言い方で開幕への意気込み)

もちろん我が埼玉西武ライオンズも負けてはいません。ダラダラッとベンチのフェンスを乗り越えて三塁側に整列すると、FA新戦力・桑原将志さんや、かなり期待の新戦力・カナリオさん、さらに昨年ドラフト1位で獲得した新戦力・小島大河さんを開幕スタメン捕手に抜擢するなど、去年より大幅に戦力アップした雰囲気を出してこの舞台に居並びました。そんな我が方が相手だから裏ローテをまわしてきた…わけではないのでしょうが、相手方はこの開幕戦に球団としても76年ぶりだという新人開幕投手・毛利海大さんをあててきました(※パ・リーグ的にはミヒロと読みそうだがカイトです)。「プロには甘く入ったらやられる」「(西武には)いいバッターがたくさん揃っている」「強力打線」などと対西武打線への緊張感を滲ませる毛利さんに、「お世辞が上手いな」「でもお世辞も言い過ぎると嫌味に聞こえるぞ」「営業かコンサルにでもなる気か!」と社会人の洗礼を浴びせてやろうではありませんか。プロの洗礼?あーそれはコッチが浴びます!

↓新人開幕投手を攻め立てる強力西武打線は、初回から得点圏に走者を進める猛攻!

西武相手に投げる1イニングはパワプロでの1試合よりも遥かに疲れることであろう!

はたしてどこまでこの重圧に耐えられるかな!?



相手方の起用への返礼ではないのでしょうが、我が埼玉西武ライオンズが開幕投手として送り込んだのは、2018年のドラフト2位・渡邉勇太朗さん。同じ2位でもコチラは7年間の経験と実績があります。初の開幕投手の栄誉に燃える渡邉さんは、こちらも初回無失点で立ち上がります。しっかりとゼロを並べながら、相手新人開幕投手の疲労と、味方強力打線(※相手新人開幕投手の個人の感想です)の打破を待ちたいところです。

互いにゼロ行進をつづけるなか均衡が崩れたのは2回裏(※ゼロが3つ並んだので行進扱いとする)。ロッテは一死からソトさんの二塁打を足掛かりに、女房役・松川虎生さんの先制タイムリーで新人開幕投手を援護します。くー、こちらがプロの厳しさを教える前に、プロの頼もしさを教える先輩がいたとは。獅子は我が子を1勝10敗くらいの成績に沈めて初年度からムエンゴという現実を教え込み、這い上がってきたものだけをWBCの戦犯に仕立てるなどとよく言われますが、このあたりは球団間の育成方針の違いや個性を感じる一幕でした。「味方は頼もしい」とか「耐えていればいつか点を取ってくれる」とか「僕には仲間がいるんだ」とか甘い夢みたいなものを毛利さんが信じ込まないといいなと、老婆心ながら心配になりましたよね!

そんななか我が西武も負けじと新人教育を敢行します。1点を追う3回表、西武は一死から新人・小島大河さんがプロ初打席で初安打を放ちます。明大ではバッテリーを組んでいた毛利さんから打った記念の一打、思い出深い打席となったことでしょう。しかし、プロで得点するというのは簡単なことではないのです。ここで我が方は、桑原さんの安打で一死一・二塁としてみせたのち、つづく長谷川信哉さんが一塁線へのファウルフライといういぶし銀の進塁打を放ちます。小島さんはプロ初のタッチアップで三塁に進みながら、「もしかしたらプロ初得点もあるかもしれんな」くらいには思ったかもしれません。

だが、そんなに、現実が、甘いはずがないのです。ここでロッテのプロ守備陣は、三塁送球と見せかけて中継がカットに入るトリックプレー。「みんなファウルフライを追って二塁がガラ空きだ!」「よし!三塁に投げたな!」「チャーンス!」と思って二塁を狙いにいった桑原さんを完璧にトリックに引っ掛け、中継に入った小川龍成さんがダッシュで詰め寄ってタッチアウトとしたのです。中継のカメラもダマされたこのトリックプレーには、ロッテファンも「トリックなのか…?」「ウソみたいな詐欺に引っ掛かる人もいるしな…?」「引っ掛かったんだからトリック認定でいいよな…?」とキツネにつままれたような顔をしていたことでしょう。

↓くー、さすがプロ野球!レベルが高いぜ!


さらに西武は4回表、先頭の西川愛也さんが二塁打で出て、無死二塁の大チャンスを築きます。「打破」を掲げ強気の西口監督は、ここで4番に入ったカナリオさんに送りバントではなくそのまま打たせる強硬策(※結果的にはキャッチャーフライ)。その後も外崎修汰さんの覇気で四球をもぎ取ると、渡部聖弥さんのあわや三塁強襲タイムリーツーベースかという痛烈な打球で毛利さんの背筋を凍らせ(※結果的にはサードゴロ)、そして、あのWBCで「恐怖の8番」と世界に恐れられた主砲・源田壮亮さんへとつなぎます。大学野球とはひとつかふたつ次元の違う猛攻に、新人開幕投手の心中やいかばかりか。結果的には源田さんも空振り三振に倒れはしますが、震え上がるような恐怖を感じてもらえたのではないかと思います。ピンチを脱したあとの安堵の雄叫び、今日のところはその蛮勇ともいえる若さを讃えるほかないでしょう。よく投げ、よく抑えた。だが我が埼玉西武ライオンズより残る4球団のほうが遥かに強いということを忘れぬことだな!打ッ破ッ破ッ破ッ破ッ破ッ破ッ!

↓毛利さんがピンチを脱したあとの4回裏、ロッテは再び女房役・松川さんのタイムリーで追加点!


↓結局、毛利さんは5回無失点で勝利投手の権利をもって初の大役を終えました!



さて、埼玉西武ライオンズもこのままでは終われません。何かいいことが起きそうな気がする7回表(※無根拠野球)、ボテボテ内野安打⇒悪送球で二塁進塁⇒次打者が平凡ファーストゴロ⇒のはずがベースカバーいなくて一塁生きる、というラッキー連発により一死一・三塁の大チャンスを築きます。「嫌がらせだな」「味方が勝利投手の権利を消しにかかってきた」「ひとりで勝てると思うなよ」と西武界隈も自球団基準で熱視線を送るなか、ベンチからは代打の切り札・岸潤一郎さんが登場!そして岸さんは豪快な犠牲フライ!いやー、あとは小島大河さんがホームランを打てば逆転、というところまで攻め立てた西武打線でしたが、惜しくも同点・逆転はならず。ただ、十二分に「打破」の精神は見せつけました。これだけの援護があれば、7回2失点でマウンドを降りた西武先発・渡邉さんも「自分が無失点に抑えていれば勝っていた」「無失点に抑えられなかった自分が悪い」「ハイクオリティスタート程度で勝とうなんてのは甘え」と納得でしょう。

結局西武は、その後救援が一発で1点を失いつつも、1-3とサッカーなら面白い試合になってそうなスコアで開幕黒星発進を決めました。ここぞの一本こそ出なかったものの、ヒットもチャンスもそこそこ出ましたし、投手陣も決して崩れたわけではありません。打たなかったので破れただけ。勝手に負けたわけでも、手も足も出なくて負けたわけでもない、堅実な戦いぶりでした。コンディション不良で合流が遅れているネビンさんが戻ってきたら、この試合も2-3あるいは3-3になっていたことでしょう(※初回先制タイムリー、4回追加点のタイムリーの計算)。とりあえずはこの静弱を打ち破って来週中には初勝利を挙げる、くらいの気持ちでジンワリと入っていけばいいのではないかと思います。

まぁ、チュニドラさんのように、謎の抑えが大炎上で9回4点リードから引っくり返されて延長負けなんてドラマティックな試合を見てみたい気持ちもちょっとありますが、そこまでの熱い弱さはなさそうなので、淡々と黒星と白星を重ねていけたらいいなと思います。渋谷の西武百貨店が消滅すると聞いたときの、驚きも何もなく「どっちみち終わってた店」「混んでるのOlive LOUNGEだけ」「まだあったんだ」と思うくらいの平熱感で、無音の5位フィニッシュとか、そんな一年になるのかなと思う開幕戦でした。横たわるその閉塞感みたいなものを打破してくれれば、それが今季の勝利と言えるのかもしれませんね!

↓9回表に3点取って5-1にしてから、9回裏に4点取られて5-5にされて、延長で負けるなんてチュニドラは熱いぜ!


地味に17安打5点って拙攻もすごいし、これは開幕から燃え上がる熱戦!

ギックリ腰(※球団発表)で抹消されるところまで含めて、劇場型のいい抑え獲りましたね!

ハラハラドキドキを楽しめて羨ましいです(※既視感)!



渋谷の西武百貨店で有終の優勝セールなんてことはナイなと思いました!

史上初のベスト8となったWBC日本代表・侍ジャパンの戦いに思う、日本全体が「前回ほど必死ではなかった」という敗因以前の反省。

07:00
反省会のつづきはNetflixで!

いやー、負けました。連覇を狙って日本の侍たちが臨んだWBC2026、日本の戦いは準々決勝で終わりました。強豪ベネズエラを相手に一時は5-2と優位を築くも、走攻守で盛り返され、日本には決定的なミスも出る完全な力負け。もう一回やり直したら勝つかもしれませんが、この試合に関しては「普通に負けた」と思います。不運でも事故でもなく相手が強かった。致し方ない負けでした。

↓大谷さんで始まり大谷さんで終わる!勝っても負けても主人公大谷!


迎えた準々決勝。個人的な肌感としては日本は弛緩していました。地上波中継がないことの影響は多分にあったと思いますが、前回大会のような国民的なお祭り感はなく、見ている人は見ているけれど見ていない人は見ていない「いちコンテンツ」といった感覚を覚えます。2023年と同じような姿勢で世間に接しているつもりの個人的な感覚で言っても、昨年のメジャーリーグ開幕戦のほうが世間は熱かったんじゃないかとさえ思います。「1円でも払う必要があるならいいですー」という層はやはり多いのかなと思いました。このあたりは大会後のどこかでNetflixの勝利宣言が出てくると思いますが、それが「何人」なのか「何倍」なのかで判断しようと思います。大成功ならきっと「加入者1000万人増加」「延べ3億人視聴」とか人数で言うでしょうが、そうでもなければ「昨年同時期比で加入者数20倍!」とか倍率で言ってくるでしょう。社会実験として結果が楽しみです。

この日のベネズエラ戦も日曜日の午前10時という、日本向けに最大限に配慮された試合時間設定となっていましたが、SNSのタイムラインなども静かなもの。東京プールではまだ現地観戦客やインフルエンサーなどが「来ました!」とかまびすしさを演出していたりもしましたが、今大会は準々決勝以降アメリカ開催ということで、そのあたりも出力低めです。何なら東京ドームを借りて公式パブリックビューイングイベントsupported by Netflixくらいやってくれてもよかったのになと思います。「タダで見せろ」はビジネスの部分で折り合わないとしても、「盛り上がりを作れ」はもっと日本からも要求すべきことだったなと思います。権利を抑える人と、どぶ板で盛り上がりを作る人が別では、そりゃあ魂もこもらないというものです。

日本が先発のマウンドに送り込んだのは大エース・山本由伸さん。しかし、いきなりベネズエラからの先制パンチを浴びます。先頭打者ロナルド・アクーニャJrさんによる先頭打者先制ホームラン。高めに投じた156キロのストレートをライトスタンドに運ばれました。初球はカーブで打ち気を外したバッテリーでしたが、そこまでは向こうも想定内で2球目も全力の打ち気だったなと唸ります。このあたりはさすがベネズエラ、メジャー集団といったところ。日本の投手陣でも無双ができるわけではありません。早めにリードを築き、それをしっかりと守って逃げ切る。1点にヒリつく野球が求められます。ただ、さすがは山本由伸さんこちらも負けず劣らずで、後続は3人で抑えて、「出会い頭だけ」と盛り返した状態で初回を終えました。

↓150キロ超えだろうが狙った真っ直ぐならスタンドへ一直線!ホームランは正義!


もちろん、日本もそれで負けるものではありません。1回裏、先頭打者として打席を迎えた大谷翔平さんはお返しとばかりにベネズエラの先発レンジャー・スアレスさんの4球目を先頭打者ホームラン返しでライトスタンドに叩き込みました。打った瞬間にホームランを確信し、「まだ騒ぐ段階じゃない」とベンチを制止する悠然としたふるまいは、まさに主人公。少年漫画であれば、緒戦のパンチ応酬から互いにニヤリとして見開きカットでタイトルロゴ表示…そんな幕開けの攻防となりました。

しかし、その初回に日本には静かに暗雲が広がっていました。四球で塁に出た鈴木誠也さんが、二死一塁の場面から岡本和真さんの打席のカウント0-1からの2球目で盗塁を仕掛け、スライディングの際にヒザ?を痛めてしまったのです。しかも一度セーフの判定は出たものの、ベネズエラ側のチャレンジの結果判定もアウトに。スローで見ればタッチされているのが明らかでしたので、余裕でアウトの範疇だったなと思います。

この場面、負傷退場となったことは結果論としても、疑問の残る場面でした。鈴木さんは足でも魅せるタイプではありますが(2024年はMLBで16盗塁/成功率.727)足で勝負する選手ではなく、日本時代よりもボリュームアップした肉体を見ても積極的に動かしていくような走者ではありません。相手は左投手。打席には岡本さんですので、二死一塁だろうが二死二塁だろうが長打が出ればそれでいいという話もあります。本人も怪我しないように野球をやっているわけではないでしょうから、積極性は買うとしても、「さほどメリットはない」なかで「成功率が低そうな仕掛け」であるとは思います。ベンチが鈴木さんにグリーンライト(いつでも自分の判断で盗塁していい)としていた可能性もありますが、ベンチからの指示にしても自身での判断にしても強引だったなと思います。結果的に怪我までしてしまっては目も当てられません。

2回表、再び山本由伸さんを攻め立てるベネズエラ。先頭のトーバーさん、つづくトレスさんの連続フェンス直撃ツーベースでベネズエラが1点を勝ち越します。山本さんの状態も最高潮という感じではないにしても、落ちるボールが効果的に決まらないなかでストレートに狙いを絞られるとこうも簡単に運ばれるのかと震えます。「山本由伸でも怖い」の感覚、振り返ってみればこの初回・2回でそれをしっかり持てていればな、と思うような2失点目でした。

その後、山本さんは立ち直りを見せ、ゾーン低めへの出し入れの精度も増し、スプリットでの三振も生まれるように。そして打線のほうも3回裏、この試合の勝利を引き寄せるビッグイニングを作ります。WBCで打棒絶好調の源田壮亮さんが四球で出塁すると、若月健矢さんの魂の送りバント、一塁が空いたところでベネズエラ魂の申告敬遠で大谷さんを歩かせ、一死一・二塁というチャンスに。ここで近藤健介さんに代わる形でスタメン入りした佐藤輝明さんがライト線を破る同点タイムリー!さらに先ほど負傷退場した鈴木誠也さんに代わって入った森下翔太さんがレフトスタンドに叩き込む確信スリーラン!昨年春には世界一のドジャースにも勝った世界最強の阪神タイガースからの精鋭が、この大舞台で大きな大きな4点を呼び込みました。これで5-2!

↓禍転じて福となす!途中出場の森下さんが勝ち越しのスリーラン!



その後、4回は互いに無得点となり、山本さんは4回終了69球で降板します。球数制限のルールでは、この試合に50球以上投げた山本さんはこれで今大会の登板は終わりです。その意味では、この試合を限界まで…球数80球まで投げて5回終了までいってもらうというプランも考えられるわけですが、日本は今後の日米友好関係を念頭に置いた総合的判断もあってか、早めの継投でいくことに。

ここでマウンドには埼玉西武ライオンズから参加の隅田知一郎さんが送られます。阪神・石井大智さんが故障による代表離脱となるなかで追加招集された隅田さんが、この大舞台で負けたら終わりの第二先発を託されること自体が、「編成に疑問符」の一端を示す事象だったかもしれません(本来誰がここを投げるべき編成で、誰が石井さんの代わりに救援をするつもりだったのか問題)。隅田さんは素晴らしいチェンジアップやスプリットなども投げますが、チカラでねじ伏せるタイプではなく、短いイニングだからといって出力120%とか150%が出るタイプでもありません。しっかりと試合を作り、一年間を投げ抜く安定感が魅力のタイプ。1勝10敗でも腐らず投げてくれますが、キャリアハイでも10勝10敗という「NPBで毎年10敗している」投手です。

そこには何か理由があるわけですが、それが出たのが一死一塁からガルシアさんに投じた8球目、キャッチャーがインコース低めヒザあたりで構えるなか、真ん中高めに抜けていってしまった150キロ強のストレートでした。日本ならこの1球で仕留めてくるバッターもそういませんし、当たったとしても謎のボール反発力で外野フライになるところですが、この1球でもスタンドに持っていけるのがメジャーの打力です。これで5-4とリードは1点に。しかもここで日本側は狼狽でもしたのか、ランナーも消えてなくなり、まだ1点リードしている状況なのに、二死を取って右打者のスアレスさんの打席を迎えたところで球数23球の隅田さんを下げてしまいます。

送り込まれた藤平さんはしっかりアウトを取ってリードを保ちますが、「ホームランを打たれても同点止まり」の場面で、「勝負の準々決勝の第二先発に送り込んだ投手」を早々に引っ込めるという選択はどうだったのでしょうか。「アカン、チカラ不足」と理解したのなら見極めがそもそも悪いですし、いまさら「左対右」とか思ったのなら右右右で始まる回の頭の時点で思うべきでしたし、「ここが勝負所」と感じたのならベンチの勝負勘がないかなと思います。回の途中からでも送り込めるカードは貴重なわけで、結局それを使う羽目になってしまったのはギクシャクした継投だったなと思います。

↓ま、この三振もスイングしてないと思うんで、右打者誰も抑えられてないって言われればそうかもですが!


日本打線がポポポーンと三凡で攻撃を終えたあとの6回表、マウンドには伊藤大海さんが送られます。韓国戦でも代わり端にホームランを浴びて2失点していた伊藤さんですが、この日はそれよりもさらに精彩を欠く出来で、何と投じた19球で1球も150キロを超えてきません。先頭打者2球目でのピッチクロック違反が本来の投球をさせない遠因となったかもしれませんが、高めに投じた140キロ台後半のストレートを普通に粉砕されての安打⇒安打⇒スリーランという逆転劇は、改めてメジャーリーグの強さを実感させるものでした。「日本最高峰」なら通じるけれど、そこから一枚落ちる状態となったら跳ね返される。その見極めをベンチができていたのか、問われるところかなと思いました。

俄然苦しくなった日本ですが、どこか熱量があがり切らないような戦いでイニングを消化していきます。6回裏は日本期待の村上宗隆さんから始まる攻撃でしたがチカラなく倒れ、三者凡退。陛下とか審判へはコワモテでいけても、相手投手に対しては威力を発揮することができませんでした。日本の4番手・種市篤暉さんが打者3人でピシャリと抑えたあとの7回裏は先頭の若月健矢さんをそのまま打席に送るという疑問の残る采配も。残り3イニングで最低2点取らなければならないとき、「大谷前」を一塁に出すことはそれだけで確率を何パーセントも高める一手だったはず。捕手のカードを一枚切ってでも、チームで一番の代打を送る状況だったように思います。左対左を嫌ったということかもしれませんが、それはここまでの継投やら、そもそもベンチに左しか残ってない(もともと左ばっかり選んでいる/森下さんはさっき使っちゃった)という編成やらを踏まえると、今さらのチグハグかなと思います。すでに山本由伸さんはマウンドを降りているわけで、投手との相性を優先するほどの理由もないわけですし。これではイニング間に何やら小園海斗さんに声を掛けていた大谷さんも肩透かしでしょう。まぁ、結局大谷さんも打ちませんでしたが。

そして種市さん回跨ぎの決断をした8回表、先頭のトーバーさんに左中間に運ばれると、吉田正尚さんの肩についてもデータが入っていたか、トーバーさんはノンストップで二塁に到達します。ここでベネズエラがメジャー154本塁打のトレスさんに送りバントをさせてまで欲しがった1点を、日本が守備の乱れで簡単にあげてしまいます。痛恨の二塁牽制悪送球で5-8。ことごとく裏目裏目に出る日本です。

↓ちゃんと二塁に渡れば、アウトにできそうだっただけに惜しい!


大谷さんもベンチで笑顔を見せ、しかめ面をしても勝てるわけではないという姿勢を示しますが、日本としては、このミスからの失点にはかなりガックリときたかなと思います。8回裏、二死から連打で一・二塁とするも、ここまで打率.167と当たりが出ていない牧秀悟さんへの代打は送らずに無得点。9回表は「もし逆転したら準決勝以降どうなるのかな?」「ダルビッシュシステム的な抑えとしての起用なのかな?」「どっちにしても微妙」と気になる継投で菊池雄星さんが、不慣れな三塁の不慣れなバウンド対応などもありつつ何とかゼロで抑えて、最後の攻撃へ。

そして最終9回裏、日本は「恐怖の8番」として源田さんが先頭の打席に。「そういう話じゃないはずだろ」「そこそこだよ?」「つなげればOKくらいで入れてるんじゃないのか」などという西武界隈の声は届かず、普通にチカラ負けで出塁ならず。つづく若月健矢さんの打席では近藤健介さんが送られますが、こちらも「今日信じなかったのに今日信じるのかよ」「さっきの回で代打しなかったのに今代打するのかよ」「誰が好調で誰が好調じゃないんだよ」とチグハグさを漂わせながら凡退。最後の打者として打席に入ったのが大谷さんであったことは、勝っても負けても主人公という運命なのか。前回は最後の投手として勝って物語を終えた大谷さんですが、今回は大谷さんの打席で日本の戦いが終わりました。5-8の完敗。史上初のベスト8。反省会はこれから3年くらいつづくと思いますが、まずはお疲れ様でした…!とにかくお疲れ様でした…!

↓今回は日本に勝つ用意がなかったなと思います!




まぁ、残念ではありましたが、野球なので勝ったり負けたりはするでしょう。前回大会であの神懸かりな美しい優勝を成し遂げた日本代表と今回のチームは大枠で同じなのですから、今回不調だった選手も含めていいの悪いの戦犯云々みたいな話をしても詮無きことです。弱いわけがない。実力が足りないわけがない。ただ今回はベスト8でした、以上。結果についてはそれで終わりで、今後3年くらいかけて過程だったり姿勢の部分が問われる大会になるのだろうと思います。それまでNetflixの見逃し配信は残っているのか、検証という意味ではちょっと気になりますが。

今大会はそもそも日本側にどうしても勝ちたいという必死さはなかったと思います。首脳陣選考の時点で必勝を期した人選とは言えず、指導者としての実力自体が未知数な顔ぶれが多く並んでいました。試合中の采配の成否はすべて結果次第の結果論になりますが、「絶対に勝ちたいこの1試合」で何を決断し、何を後悔し、何を信じ、何に裏切られたか、その経験こそがこの結果論を見切るための唯一の道であり、その点で今回の首脳陣はあまりにもピュアでした。大前提として、それぞれ同じ立場で日本シリーズ以上を勝っている指導陣を揃えるくらいでないと、WBCに臨むのは難しいと思います。特に監督なのかヘッドコーチなのか最後の責任を負って決断する人が、「絶対に勝ちたい試合で下した自分の決断」の成否を噛み締めたことがない人であったなら、どうして日本を託すことができるでしょう。託せるくらいの人ならば、最低でも日本シリーズは勝っているはずです。「日本シリーズを勝った」がスタートラインで、「なら託せるかも?」と考え始める、そういう順番でしょう。

そういう不安は選手側の地力と経験でカバーしてもいいのですが、全体としては前回大会と同じような顔ぶれで新戦力の台頭は乏しく、頼みの主軸も今大会は球団での立場が違ったり、移籍など慌ただしい状況を抱えていたり、そもそも「一度勝ってしまったあと」という燃えづらい状況もあったりして、持っているチカラを出すのは難しい状況だったのではないかと思います。あれほど経験ある選手でも、負けたら終わりのノックアウトステージの試合前に「今日勝って、強いチームとあと3回こっからやると思うんで」という言葉が出てしまうのですから。野球の1試合で絶対勝とうと思ったら、どんなに強いチームでも簡単ではないでしょうに、その難しさをふと見失ってしまう。これがディフェンディングチャンピオンの難しさだなと改めて思います。

それは現場だけの話ではありません。大会中の大きな話題であった放映権の件にしても、本当にこの大会に全員が必死であれば、ああもアッサリと「契約ですもんね」と割り切ったりはしなかったでしょう。「俺たちの応援がなくてどうやって侍ジャパンが世界一になれるんだよ」と東京ドームを取り囲む集団が出てくるくらいの…それは迷惑なんで止めて欲しいんですが、不興で現実を変えるまでの熱量は観衆も含めてなかったわけです。各問題の交渉相手とどれぐらい対話の機会をもったのか、何通レターを送ったのか、何度熱弁を振るったのか、「無駄とはわかっていても尽くさずにはいられない」という情熱がどれだけあったのか。その点は、日本全体として前回には及ばない、低調な部分だったのではないかなと思います。

その結果として、この試合のなかでも散見された小さな綻びのようなものが、あらゆる箇所にずっと生じていたのでしょう。プレミア12の時点からサラッと辞退するのが当たり前となっていた空気感は、チームの求心力の低さを物語るものでした。本大会にあたっても、(アクシデントもあるとは言え)離脱と再編成をギリギリまで繰り返すままならなさ。頼みのメジャー組の参加は希望通りに叶うという僥倖を得ながらも、露骨な球団側の意向がメディアを通じて露見し、それに唯々諾々と従い、「せめて握った内容は黙っててくれ」みたいな話にもならない、よく言えば円満、悪く言えば勝負への必死さが見えない姿勢。ピッチコムの使い方に本番で四苦八苦していたり、リスクを取るべき場面で取らずあまり意味ない場面で取ってみたり、「お前は一塁守れ!お前は三塁!WBCは守備練習じゃねぇんだよ!」とすら言えないベストエフォート野球(※できる範囲で頑張るの意)をやっていたりしたことは、井端監督だとか現場の個人に集約されるものではなく、日本プロ野球、日本野球全体の話と思います。表層でのデータ不足がー分析不足がーみたいなものは、必死さの後ろをついてくるものであって、それがなければままならないでしょう。ドジャースでは通訳「も」やっているアイアトンさんが日本の首脳陣に「まったく知らない情報」を伝えてくれるような座組ができただけでも上出来かなと思います。その感想をメディアに普通に言っちゃうのは「アカンぞぉ」と思いますが。

まぁ、でも、世界の野球という意味ではトータルではよかったと思います。

毎回日本が勝っていたんじゃ他国も面白くないでしょう。Netflixの払った放映権料が日本だけ高かったなんて話もありますが、それは裏を返せば日本以外はそんなにWBCを楽しみにしているわけではない、とも言えます。日本も第1回の時点ではそこまでの盛り上がりではありませんでしたが、世紀の大誤審(!)による敗戦への怒りをキッカケとして、勝利への渇望が急上昇していき、歓喜の世界一へと至りました。そして第2回大会では不振を極めたイチローさんのドラマティックな復活&連覇があり、日本のWBCへの意欲は世界のなかでも突出して高まったのだろうと思います。「苦しんで」「勝った」が日本を熱くした。2023年大会も、その一大会であのドラマに至ったのではなく、2013、2017とベスト4で敗れたうえで、コロナ禍が加わっての15年近い渇望の蓄積があってこその熱狂でした。

それを持ち回りで世界が体験しないことには、大会としての発展はありません。「日本としては今回はそこまでではないし…」という機会に世界の皆さまにお鉢をまわし、自分たちも「全部Netflixに預けたらどうなるかな?」といった社会実験をしたり、「やっぱコレはダメだな」という再確認をしたり、いろいろ渇望を溜めることができたのですから、将来に向けては実りある大会になったのではないかと思います。ずっと勝ちつづけることは難しい現実のなかで、しっかりハッキリ一回負けられたのは、今は悔しいし面白くないですが、前進にはなったかなと思います。いっそ、大誤審とかひどい偏向運営とか嫌がらせとか、頭にくる事件でもあるとなおよかったかもしれませんね!次への原動力となる怒りが蓄積できて!

↓「優勝以外は失敗」という悔しさが、ロス五輪・次回WBCへつながると信じています!




「当たればどうせホームランだから外野守備は軽視」には一理を感じました!

WBC開幕!日本戦のチケットが取れなかったからだけではなく、「世界の祭典」を感じるべく東京プール開幕日の観戦に繰り出した件。

07:00
WBC行ってきました!

強化試合の中継に全力を出し尽くした日本のテレビ局が食べ尽くし番組などを放映する裏で、密かにNetflixだけで配信されるWBC2026。僕も仕方なく「一番安い広告ありプランでええか…」とNetflixに加入したら、高いプランでも結局WBC中継には広告が入るのだと聞き、初戦からケチ大勝利と幸先のいい滑り出しとなりました。史上最も記憶に残らない大会ナンバーワンの座を賭けて2013あたりと戦う今回の侍ジャパンを僕も可能な範囲で応援していければと思います。のっぴきならない所用などもあるのでつきっきりというわけにはいかないのですが、準決勝からは本気で応援します!

さて、そんな開幕にあたり、僕も早速東京プールが行なわれる東京ドームへ現地観戦に行ってまいりました。日本戦のチケットが取れなかったから…というところも若干あるのですが、それはそれとしてこの世界の祭典に参加したいということで奮い立っての観戦です。むしろ、日本代表以外の試合に行ってこそWBC感も味わえるかもしれません。目指すは開幕日に行なわれたチェコVS韓国戦。平日夜、仕事を終えてからでもすぐにたどり着ける東京ドームはやっぱり近くていいですね。話題になっていた写真・動画の投稿の件も、結局朝令暮改で「NPBルールでやる」ということになったそうですし、記念撮影なども頑張っていきたいところです。

↓やってきました東京ドーム!
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↓WBC東京プール開幕戦、の次の試合です!
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↓WBCオブジェは記念撮影で大人気!人気過ぎてまともに撮れず!
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↓球場外周では各国の代表がお出迎えです!

てっきり東京ドームシティ全体がWBC色に染まってイベントてんこ盛りかと思いきや、意外にそうでもない球場前。おーいお茶さんやらdipさんやらいくつかスポンサー関係のブースなどは出展されていますが、それも世界の祭典にしては控えめな限り。まぁ日本の試合がない日だからという話もありますが、思いがけずあっさりした感じです。dipさんではバイトル系アプリのインストールやらSNSフォローやらでプレゼントをいただけるということだったので、そちらにトライなどはしますが、散策もそれぐらいです。

グッズ売り場も、長い列はできておりましたし、日本戦ともなれば大変な混雑になるのでしょうが、この日はまだほどほどの盛況具合です。まぁ、入れ替え制で2試合ぶんのお客が毎日やってくる仕組みでもあるので、場外でそんなにいろいろやらないほうがいいのかもしれませんね。そのぶん入場にはわりと時間が掛かりまして、空港と同じ感じの手荷物検査などあるものですから、散策はそこそこでサクッと場内に入ってしまったほうがいいかもしれません。

↓dipさんのブースでは大谷さんクリアファイルなどがいただけたので行くとよいでしょう!なお、転売禁止の署名を求められます!
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場内に入りますと、まぁこちらもアッサリしたもの。入った瞬間に大量のチラシとか渡されて、何なら謎解きイベントくらいあるんじゃなかろうかと思ってきたのですが、そういうのはまったくありません。入場したら飲食系の買い物などして真っ直ぐ着席、それぐらいのスピード感です。何よりも大事な試合に集中しようじゃないかという骨太さは、真剣勝負の国際大会ならではかもしれませんね。僕もせっかくなのでWBC応援フードで腹ごしらえをすることにしまして、いくつかメニューがあるなかから「絶対勝つ!カレー」なるカレーをいただきました。

↓入場後は大型モニター前で記念撮影するのがよさげ!
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↓WBC応援フードがいくつか販売されていました!
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↓こちらが必勝を祈願する「絶対勝つ!カレー」です!
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そそくさと着席しますと、すでに場内では試合前のイベントが行なわれています。東京プール参加各国の国旗が広がるなか、レーザー光線的な演出で「JAPAN」などの文字も描かれています。火花とともに入場する選手たちやKーPOPスターを招いての始球式、両国国歌の演奏など行ないますと、もう試合開始の時間です。韓国は大きな円陣を組んで必勝を期し、チェコもギュッとした円陣で気合を入れ、いよいよ「世界の野球」の始まりです。

↓おお!巨人戦にも勝るとも劣らないド派手な演出!
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↓WBCだと思って見ると芝生の色まで鮮やかな気がする!
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↓選手たちの登場も火花飛び散る演出で盛り上げていきます!
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↓大きい円陣を組む韓国!
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↓ギュッと詰まった円陣を組むチェコ!
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↓いよいよWBCチェコVS韓国戦が始まりました!

試合はというと、こちらも初回から派手な展開です。1回裏、韓国はいきなりの満塁ホームランで4点を先制。その後もコンスタントに得点を重ねて優位に試合を運んでいきます。チェコもお返しのスリーランホームランなどで反撃を見せますが、やはり地力に勝るのは韓国のようで、ジワジワと点差は広がっていきます。幕間には「7回10点差だとコールドゲームになります」みたいなルール説明も流れてくるのですが、その辺りもチラリと意識するような展開です。

しかし、これぞWBCというか、今の状況が有利だろうが不利だろうが、選手たちもファンも最後まで諦めるところはありません。韓国も手を緩めず攻撃をつづけますし、チェコも1点でも2点でも返していこうと奮闘をつづけます。夜10時に迫ろうかという最終盤になっても熱心なファンが応援歌など歌って選手を鼓舞し、選手たちもそれに応えようと懸命なプレーを見せる熱い戦い。もはや勝負の大勢には影響ない場面でしたが、9回表3-11という状況からチェコが犠牲フライで1点を返したときの場内の盛り上がりは素晴らしいものでした。ナイスゲームでした。

国際大会ということで、試合中も大型ビジョンやら場内アナウンスやらは英語が主軸となっており、雰囲気があって大変よい観戦体験です。満塁ホームランのときに「GLAND SLAM」なんて表示されるとアメリカンな感じで気分もグッとあがってきます。まぁ、そうは言っても大半が日本のお客さんという現実も見据えているのか、「グランドスラム」とか「ホームラン」とかそのまんまだから確実に通じるだろうというあたりは英語で表示しつつも、「盗塁」とか「ホームイン」とか英語にしたら分からない人がいるかもしれないという単語はそのまま日本語で「盗塁」とか「ホームイン」とか出してきたりしていたので、そこはもうちょっと振り切ってもいいのかなと思いました。

大型ビジョンでのデータ表示なども、選手名などは英語表記というかアルファベットで書いてあるのですが、細かいところになると急にスッキリと諦めて「投球回」とか「二ゴロ」とか「併殺打」とか表示してくるものですから、「わからなければわからなくてもいい」くらいの思い切りがあってもよかったかなと思いました。日本のお客さんもむしろ全編英語表示とかのほうが、雰囲気出て盛り上がったのではないかという気もしますし。まぁそういうのが見たければ準決勝以降アメリカに行け!(※阿部寛さんの声で)って話なのかもしれませんが。

↓そのまま読めばわかりそうなヤツは英語でやるという線引き!
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↓あやしいのは全部日本語で書いておきます!
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↓なお、大事なことは日本語でも英語でも説明されていました!
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↓試合は韓国が勝利!WBCを堪能しました!
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↓散策の模様やら会場の雰囲気やらは動画でまとめましたのでご覧ください!



そんなことで自分のなかにWBCの雰囲気をしっかり注入できましたので、Netflixで見守る日本戦も現地さながらに盛り上がっていければと思います。はたして日本全体としては前回のような大祭りになるものかどうか。前回大会を超えるような神懸かりの展開だった場合、Netflixの加入者が爆増するのか、はたまた「内容はいいんだけどなぁ」と首を傾げることになるのか、社会実験的な気持ちも持ちつつ楽しんでいこうと思います。今回の結果を踏まえて今後についても検討していく、そんな大会になるのかなと思います!



「NetflixのサーバVS野球ファン」の試合にも注目したいと思います!

WBCチケット規約が試合・関連イベントの動画・画像・実況その他一切投稿不可と言い出し、スッキリ快適に行きます詐欺ができる件。

07:00
SNSの功罪の功と罪のバランスの問題!

ミラノ・コルティナ五輪を駆け抜けたあと、やはり若干の疲労もあったのか(←競技してるわけでもないのにいっちょ前に)、しばしグッタリとしておりました。すると、気づけばもうWBCの開幕ではありませんか。一番熱いタイミングであろう東京プール開催の週末はのっぴきならない別件があって心はそちらに向いているのですが、その前後においてはWBCに熱く燃えていければと思っております。

日本戦のチケットはてんで取れず、今も順番待ちの表示で「あと5万人…」とか出ているもので現地観戦は他国の試合のみかなと思っておりますが、楽しんでいこうと思います。余談ですが、この順番待ちシステムは厳しいですよね。「あと38万人…」から始まると、いざ自分の順番がきたときに気づかないですからね。で、実際にはもう並んでない人も列から排除されないわけじゃないですか(諦めてブラウザ閉じてるけど待機列にはいるという)。僕自身も2回くらい自分の順番見逃してしまって繰り返し並んでる状態です。しかも、これ順番さえきたらたくさん買えるわけじゃないですか。「悪」とは言わないですが「善」ではないシステムだなと思います。最後の最後まで抽選でやってくれる運営さんを熱く支持しながら生きていこうと思います。

さて、そんななか開催直前になってWBCのチケット規約が物議を醸しているとのこと。どうやら、このWBCにおいては試合および関連イベントに関する写真・動画・実況・テキストその他一切について送信(および送信の補助)をしてはいけないのだとか。この厳しい規約には承認欲求で野球に行っている港区インフルエンサーだとかが猛反発。「野球文化の終わり」「競技普及にまったく貢献しない」「Netflix解約しました」などの憤りを見せているのだとか。ちょっと僕自身も引っ掛かりそうなところがありますので、これはしっかり規約を見ておかねばらならぬと思い立った次第です。

↓これ「投稿禁止」ですからね!「撮影禁止」じゃないですからね!


↓どのメディアも原文へのリンクを貼ってくれないので仕方なく自分で貼ります!

↓一番関係するところはコレです!
保有者は、以下の事項に同意するものとします: (a) 保有者は、本チケットにより入場が認められる試合の全部もしくは一部、または当該試合に関連して提供されるあらゆる興行、アトラクション、準備運動、練習、試合前・試合後・イニング間の活動、宣伝、競技(以下「本試合」といいます。)その他のイベント(以下本試合と合せて「本イベント」といいます。)の、あらゆる写真、画像、動画、音声、ライブストリーム、その他の説明、解説(実況情報を含みます。)(文字、データ、映像のいずれであるかを問いません。)(本試合または本イベントに関連するあらゆる説明、解説、写真、動画、音声、再現、その他の情報(以下「本試合情報」といいます。)を含みます。)を、いかなる媒体を用いても、送信または送信の補助をしてはなりません。

公式サイトの規約のページの一番下に日本語版があるので、それを見ましょう!

オールドメディアもAIまとめで済む記事なんか書かずに、リンク貼ってくれればいいのに!



まず大前提としてですが、これは「チケット規約」です。日本(とたぶん多くの世界)の憲法やら法律において、何かを投稿したりする権利が制限されているわけではありませんので、突き詰めれば「主催者からのお願い」という話です。ただ、チケット規約ですので、これに反した場合は「そのチケットにより生じる権利を制限するぞ」という話です。違反したときにはチケットを取り上げられて追い出されるかもしれない、そんなことです。

で、チケット規約ですので当然チケットを持っていない人に対して何かができるものではありません。港区承認欲求インフルエンサーが「来ましたー!(私の完璧に仕上がった顔を見よ!どうせおじは野球ユニ好きなんだろ?ほれほれ)」をやる場合には、チケットを持たずに会場に行きまして、チケットがなくても入れる場外とかで「来ましたー!WBCやってまーす!」をやり、「チケットないので帰りまーす!」と帰れば運営側としては何の対処もできないものと思います(野球ユニが普段着という若干のはみ出し者感は出るかもしれないが…)。

ただまぁ、規約の書き方がかなり広範囲に「当該試合に関連して提供されるあらゆる」イベントまでを制限をするものになっており、それは場内に限られるのか場外も含むのか微妙に分からず(チケット規約なので場外はさすがに関係ないのだろうが…)、NPBの規定のように写真投稿はOKとか試合後ならプレー動画投稿もOKみたいな例外規定もないので、チケットがあろうがなかろうが球場内イベントだろうが球場外イベントだろうが、「来ましたー!」の時点で「悪」認定されるかもしれないなとは思います。善意の観戦者がめちゃめちゃ引っ掛かりそうな規約ですので実効性は乏しいと思いつつ(※たぶん海外ファン中心に大量の規約違反が起きるので、そもそも悪認定もされないし、運営側も何の取り締まりもしない)、味方も多いが敵も多い承認欲求界隈はルール遵守を意識しないといけなくなるのでしょう。

そういう意味では、承認欲求メインで考えるなら、出掛ける時点で「行きまーす!」をやるのが一番無難かなと思います。そのほうが背景に映り込むバットを持った野球おじ(※バットの持ち込みは入場規定及び行動規範で禁止されていますのでご注意ください)を消去する手間も省けますし、お互いの平和のためです。何なら「行きまーす!だけやって行かない」ってのも手かもしれないですね。「お前本当は行ってないだろ!」って追及されても現地の写真とか出せない規約ですし、「本当に行きました!」「規約で写真は出せないですけど本当に本当です!」「名誉棄損で訴えます!」って言い張れば行ってなくても押し切れそうな気がしてきました。いろんなユニフォーム用意して、「次はチェコVS台湾戦行きまーす!」「あー、チェコVS台湾戦楽しかったー!」「試合については一切お話しできません(真顔)」とかやってもいいかもですね。下手に現地に行って、たまたま気づいた人に「スマホばっかり見て、試合はまったく見てませんでした」とかレポートされるより確実ですからね。行ったつもりで承認欲求、これが最強かもしれません。

↓あらゆる発信はNetflixでやるので、客の投稿などあてにせず公式を見てくださいね!




で、ここからが個人的な思いなのですが、SNSなどを中心に大ブーイングではあるのは承知しつつも、むしろこういう規約もアリかもしれないなと思ったりします。もちろん「野球の普及につながらない」とか功罪の罪の部分もいくつか思い当たりますし、普通にやりそうなことでこれまで普通にできたことを制限して「悪」認定してくる何者かにはイラッとしなくもないのですが、現地に行ったら現地を楽しむのが一番大事なのに、SNSにそれを阻害されてしまっているなと思ったりもするのです。つまり、この規約には功罪の功の部分もあるなと。

自分自身も「来ました!」をやるタイプなのでわかりますが、アレをやり始めると本当にその現場でやるべきことが実はおろそかになってるんじゃないかと思う瞬間もあるのです。今目の前の試合から目を切ってまで、その一言を投稿するのが本当の喜びなのかと。今目の前の試合から目を切ってまで、その写真を投稿することが本当の喜びなのかと。SNSによって心を毒されると、一言いわずにはいられない、投稿せずにはいられない、みたいな禁断症状が出てしまうのですが、食事を楽しまずに食レポを熱心にしている人、みたいになってしまっている気もするのです。

今回は「投稿禁止、撮影可能」という規約ですが、何なら撮影の部分も本当の幸せなのかなと思う瞬間さえあります。僕もカメラ持ち込んで撮れる限りの機会で撮っているので撮影OKは歓迎なのですが、それも本質的には食事を楽しまずに料理写真撮ってる人、なのかなと思うのです。表現が難しいのですが、撮りたいし、撮るんだけど、そのことでコンテンツを楽しむ部分が実はおろそかになっているんじゃないか、と思ったりするのです。プロのような機材があるわけでも、メディアが構えるベスポジにいるわけでもないのに、何故に自分は撮影ばかりしているのかと思ったりして。ファインダーの限られた画角で見るのではなく、会場全体を広く自分の目で見たほうが、本当に見るべきものが見えるんじゃないのかと。

昨今は音楽ライブでの撮影解禁なんて話もあり、そこで考えさせられたことがあります。King Gnuの常田大希さんが言っていた話ですが、King Gnuでは今度の全国ツアーで公演中の撮影を全編許可するのだそうです。常田さん曰く、日本ほどマナーがいい国はなかなかないのに、日本が一番(ルールが)厳しいのであると。ルールをできるだけ減らしたいのであると。でも数曲だけ解禁とかは嫌であると。何故なら、そうすると撮影会みたいになっちゃって曲が死ぬのであると。無論、全編配信でマネタイズみたいなことは推奨していないという話ですが、「ルールは減らしたい」という思いと「撮影会になると曲が死ぬ」という思いと、その両方を慮った結果が全編撮影可ということなんだなと受け止めました。

実験も含めてさまざまな試みをしつつ、「全員がカメラを持っていて、全員が世界に発信できる」時代のエンターテインメントのあり方を考えているのが今なのかなと思いますが、コンテンツのことを思うと、いっそ「投稿不可、撮影不可」というのもひとつのスマートな結論だなと思ったりするのです。僕もやりたいし、僕もやるんですけど、「いっそ全部禁止されたほうがスッキリする」かもしれないなと。実際、僕自身も一部撮影可能な音楽ライブに参加したことがあって、Mrs. GREEN APPLEさんのステージの様子とか写真撮影したことがあったりするんですが、まぁ撮ってる間はみんなライブを楽しんでないですよね。撮るのに忙しくて。「撮る」って、すごく「楽しむ」を阻害するんだなと実感しました。やってOKってなってたらみんなやっちゃうくらい魅力ある行為ではあるのですが、同時に本当の楽しみを阻害する行為でもあるなと。酒・たばこと健康の関係、みたいな感じで「身体が気持ちよくなるけど、身体によくない」的な性質のものかもしれないなと。

音楽ライブであればまだ、真の核となるコンテンツは「音源」「MV」だと思うので、まぁライブパフォーマンスは一種のお祭り体験ということで「全編撮影OK」みたいな区切り方もあるのかなと思いますが、スポーツエンターテインメントのように「そのライブパフォーマンス」こそが真の核であるものについては「全編撮影不可」「全編投稿不可(ネタバレ観点)」という区切り方もアリなのかなと思ったりするのです。実際、スポーツエンターテインメント以外の多くのもの…映画とか演劇とかでは「撮れない」がスタンダードで、内容の投稿についても全員がOKなわけではないけれど、それで世界がまわっていますからね。何年も前に発売した漫画の話でも「まだ読んでないんでネタバレしないでください」って言われたりするくらいの現代なので、野球の試合結果なんてそれ系の最たるものでしょうしね。音楽は少し撮影OKに寄っていき、スポーツは少し撮影不可に寄っていく、そんなバランスの取り方もあったりするのかなと。歴史上でこういう環境になったことが初なので、試行錯誤はつづくのだと思いますが、功罪のどちらか一面だけに執着するのではなく、いろいろと体験しながらバランスを取っていくのがいいのではないかと思いました。WBCもその実験のひとつとなるのでしょう。

ということなので、WBCについては「現地に行った試合ほどSNSとかブログとかやらない」ということになりそうですが、幸いなことに日本戦のチケットはまったく持っていないのでNetflixなど見ながら感想でもつぶやければいいなと思います。キャンペーン期間ということで、WBCだけ見るつもりなら広告アリプラン初月498円でよいという話ですし、PayPay支払いにするとNetflixクーポン適用で最大50ポイント還元の実質449円くらいで観戦できますので、この機会に今後の契約継続の是非も含めてじっくり検討しようと思います。Netflix×WBCが盛り上がればそれはそれで結構ですし、盛り上がらなければ次回はチケットが取りやすくなるかもしれませんのでね!



「Netflixでしか触れられない大会」になることは罪しかないかもですが!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)

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