スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

サッカー

一度くらいは見ておきたいと思っていた「キヅール」を見る機会に恵まれ、国立競技場でJFLいわてグルージャ盛岡の試合を見てきた件。

08:00
ついにあのツルを見ました!

皆さんは「キヅール」をご存知でしょうか。2017年に誕生したキヅールは僕の郷里が生み出した狂っ…個性的なマスコットキャラクターです。いわてグルージャ盛岡というサッカークラブのマスコットなのですが、何がそんなに有名かというとその狂っ…折鶴をモチーフとした独特なフォルムと、それでいこうと決めた狂…心意気みたいなものが評判でして、「そいつがマスコットをしているクラブのことは知らないが、キヅールのことは知っている」と評されるほどの存在なのです。

僕も長年にわたり、何かのついでがあったら一度見てみたいと思いながら、「わざわざそのために都合を合わせるのは違うと思う」「理想はたまたま行った競馬場とかで見たい」「こっちから行くんじゃなくてそっちから来てほしい」みたいな微妙な心理的ブレーキも掛かっており、実際にそれを見る機会には恵まれてきませんでした。

しかし、この週末、僕はついにその機会を得たのです。「新宿の日」だとか何とかいう理由で、JFLのクリアソン新宿なるチームが国立競技場で試合をやるんだかやらないんだかという機会があり、ぜひ見にきてほしいということで見に行くことにしたのですが、その対戦相手が件のいわてグルージャ盛岡で、キヅールが上京してくるというのです。うむ、ここまで状況が整う機会を逃したら、もうキヅールを見る機会はないかもしれない。そんなことを思いましてのお出掛けとなりました。

↓ということでやってきましたおなじみ国立競技場!
P6151235


国立競技場開催とは言ってもそこはJFLの試合ですので、ゴールデンウィークに見たJリーグの試合のようなお祭り感はありません。東京体育館の横を抜けていく王道ルートで国立競技場に向かった際も、「ここにゲートとかあることが多いんだよなぁ」の場所には特に何もなく、「ここに巨大なバナーが貼ってあることが多いんだよなぁ」の場所にも特に何もなく、目を凝らして立て看板とか張り紙を見ないと今日がどこ対どこなのかもよくわからないくらいの感じです。

しかし、そんなときにも心にビビッと伝わってくるのが郷里の気配なのか。遠くから響く笛の音と太鼓の音、そして「サッコラチョイワヤッセ」なる呪文の声。おぉこれは郷里が誇る東北お祭りのJ2リーグ所属・さんさ踊りの掛け声ではありませんか(※J1リーグは青森ねぶた、秋田竿燈、仙台七夕/J2リーグはほかに山形花笠)。「踊らされたことはあるが祭りそのものを見たことはない」くらいの距離感ではありますが、やはりこの響きには心を惹きつけられるものがあります。お祭り気分もグッと高まってまいりました。

↓「サッコラ」は「幸呼来(幸が来るように)」という意味だそうです!
P6151208

チョイワヤッセは特に意味はないと思います!

そういうの教えずに、ただただ踊りだけやらされるんですよね!

さて、まずは散策を…とスタジアム外周を歩き始めますと、僕の額のあたりでピキーンという音が鳴り、ざらつくプレッシャーを覚えます。野球場とかサッカー場とかでは基本的に感じることのないビジネスの気配です。「高い意識を感じる…!?」「もしやこの意識、経営者か…?」「サッカーを通じた社会貢献とか世界につながるこの道とか夢みたいなことを言っている経営者でもいるのか…?」などと警戒心を高める僕。

すると案の定、この日の国立競技場には意識の高いビジネスマンと意識の高いスポンサーブースが大挙押し寄せているではありませんか。「新宿の日」というだけあって新宿圏からやってきたビジネススーツによるビジネスブースの多いこと多いこと。こどもたちの環境への意識を高めるブースだとか、新NISAだの保険だの資産運用の相談ができるブースだとか、専門学校の生徒さんたちが出展するワークショップだとか、同じ駄菓子を配るにしてもブースで要求される意識の高いこと高いこと。

そればかりか経営者たちがビジネスの話をするために集まってくるのか、謎の「ラウンジ」がボコボコ設置されています。「NSROOM/SKYBOX」(※国立競技場のVIP用個室)の入口のご案内に始まり、簿記会計の資格スクールなどを運営する会社による「千駄ヶ谷ラウンジ」なるラウンジのご案内、さらには「外苑ラウンジ経営者交流会」というド直球の経営者向けラウンジまで。ピキーンと高い意識を感じたので、僕もなるべく経営者に見えるツラをしながら「何ですかコレ?」と聞いてみたのですが「招待状はお持ちですか?」「ないですね」「招待状をお持ちの方のみのご案内となっております」みたいな取りつく島ナシの反応で、何かこう「あぁこの巨大な建物の1層から3層が平民のエリアでその上に上級国民がいるんだな」みたいな気持ちになりまして、今なら「サッカーは労働者のもの!」とか言ってるヨーロッパのフーリガンの気持ちも分かるような気がしましたよね。

↓国立競技場のVIPルームにたくさんVIPがくるようです!
P6151320


↓このラウンジは真の経営者というよりは強化経営者くらいの集まりな気がします!
P6151318


↓このラウンジってサッカー見るんですかね?見ないんですかね?
P6151313


まぁ、新宿区でJFLのサッカークラブを運営して国立競技場で試合をしようというクラブとそれを応援する人たちの集まりなわけですから、これぐらいの意識の高さはあって当然でしょう。「夢」と「野心」がなければそんなこと始めるはずもありません。その意識の高さゆえか非常に撤収も早く、多くのブースは試合開始を迎える頃には誰もいなくなってしまいましたが、「ハーフタイムくらいまでダラダラお客来ますよ?」なんて話は経営者層には理解が及ばなくて当然。13時試合開始って言ってんだから、遅くとも12時には集合しているのが経営者マインドなのです。何というプレッシャーか…!

経営者のプレッシャーにすっかり疲れてしまった僕は、導かれるように郷里から上京してきたブースへと向かいます。するとそこには懐かしい郷里の風が吹いているではありませんか。自分たちはそんなに食べないけど県外にはプッシュしている観光者向けグルメ「わんこそば」を模したマスコットキャラクター「そばっち」(※ねづっちのイントネーションで)を並べた観光案内ブースや、いわてグルージャ盛岡のグッズショップと言い張りながら郷里のソウルフード「福田パン」を売るブースなどが、しっかりと活動をつづけています。

僕もあまりの懐かしさに「福田パンください!」と涙を流しながら近づいていきますが、ビックリしましたよね、お値段が500円で。「え?福田パンなのに500円も取るんですか…?」「150円くらいでようやく妥当価格というか…100円でもまぁそんなもんかなと思うくらいのパンのはずですが…」「500円出すなら東京にはもっと美味いパンいくらでもありますけど…?」などとクチからあふれ出そうになる本音をこらえつつ、ここで食べることに意味があるのだと思い直して一押しのあんバター味を購入。味はいつも通り「給食のパンにあんことバターを挟んだ味」でしたが、ちょうどいいお昼ご飯になりました。

↓福田パンが500円か…!これは経営者向けの価格…!
P6151332


↓あまりの福田インフレにキヅールグッズが安く見えてくる…!
P6151330


↓ちなみに福田パンはこういうパンで見た通りの味がします!
P6151349


そんなことで散策を終えた僕は、いよいよ試合会場へ。JFLの試合とは言ってもさすが国立開催のビッグマッチです。なかなかの数のお客さんが集っており、大変にぎやかな雰囲気。そんななか一番の元気を見せていたのはいわてグルージャ盛岡のサポーターたち。人数的にはホーム側であるクリアソン新宿を上回るほどの大集団で、バナーを柵沿いにビッシリ掲出したり、小さいビッグユニフォームを掲げたりとサポーター感あふれる応援でチームを盛り上げています。

そうした応援活動のなかでもやはり一番の押しポイントはキヅールである模様で、グルージャ側スタンドには「私どもよりもキヅールをご覧になりたいわけですよね?」という正直ベースのアピールが高らかにこだましています。一番目立ついい場所には「敵地 ツル、襲来」などと40代男性のセンスを感じさせるバナーを掲げ、「折れない心」(※折鶴と掛かってます)だの「一岩昇鶴」(※岩手が一丸となってJ3再昇格を目指せみたいなことだと思います/鶴と掛かってます)だの、ツル一本鎗で押してくるその力強さ。他クラブならチェ・ゲバラとかを掲げるエリアにも岩手のゲバラこと石川啄木の肖像を掲げるあたりも含めて(※ほかに宮沢賢治先生の肖像もありました)、東京の経営者層には決して飲まれない強き魂が燃え盛っています。そうです、啄木ならきっとこう言うでしょう。「金は稼ぐものではない、借りるものだ!」と(←ある意味で経営者が言いそう)。そして「借りた金は返すな!」と(←これも経営者が言いそう)。「どれだけ借りられるかが人間の器量だ!」と(←全部経営者が言いそう)。そう、我々は決して金には屈しない。見ていろ東京の経営者層、森と土に生きるイーハトーブの民の強さを!

↓一応クラブのエンブレムが鶴モチーフで「グルージャ」自体が鶴という意味なので、チーム全体が鶴の扱いです!
P6151282


↓縁もゆかりもないチェ・ゲバラとか掲げてるクラブにガツンと見せつける郷土愛!
P6151361


↓経営者層によるキックインセレモニーのあとはいよいよ試合開始です!
P6151289


今日初めてやったのかな?くらいの声量で響き渡る「5、4、3、2、1、クリアソン」の掛け声とともに始まった試合。JFLらしい熱いハートと肉体をぶつけ合う試合には場内は大盛り上がり。歓声や拍手の大きさに「もしかしたら今日は1万人の大台いくかも!」と僕も手応えを覚えます。ボックス席ではVIPたちが手に持った小さなカードを互いに与え合う様子も見られ、サポーター同士の心のつながり・一体感がスタジアム全体に広がっているのを肌で感じます。0-0ながらも時間を忘れるほどの熱戦は、体感45分であっという間に前半終了です。

そして、迎えたハーフタイム。ついに本日のテーマであるアレがやってきました。場内を盛り上げるべく、いわてグルージャ盛岡のマスコット「キヅール」が姿を現したのです。クリアソン新宿側のマスコットが意識の高いマーケティングの末に選ばれたであろう「猫」モチーフであるのとは対照的に、岩手県の県鳥でもなく(※県鳥はキジ)、冬になると川にバサバサ飛んでくるハクチョウでもなく、南部藩の家紋からセレクトした鶴をモチーフにデザインを公募したら「何故か折鶴型デザインが応募してきて」「何故かそれが投票で選ばれて」「採用することになっちゃった」という打算なき自由と民主主義のもとに選ばれたキヅール。僕はついにあのキヅールをこの目で見たのです!

↓知っている人には今さらな話でしょうが、コレがキヅールです!
P6151483


ハーフタイムには午前中からやっていた観衆参加型の運動会イベントの決勝戦として400メートルリレーをやるとかで、キヅールもその盛り上げに加わったのですが、キヅール自身はまったくもって何もできる様子がありません。一応自力で歩行はできるようですが、翼を畳む機能はないらしく、狭い人混みなどを移動する際は介護の係員さんが翼を畳んで手で抑えながら移動していきます。そんな翼なもので何ができるはずもなく、もちろんクチバシで何かできるはずもなく、自力でできるのは歩行と上下動、せいぜいがお辞儀くらいといった雰囲気。

よくよく見ると首のあたりに四角い窓のようなものがあって、そこから足の本体が布越しに前を見ているようなのですが、もちろん手を出したり声を出したりできるはずもなく、キヅールはただただそこにいるだけです。ただ、そこにいるだけで誰よりも目立っているという点では、これぞ真のマスコットという風格も感じなくはありません。正直、新しい猫のキャラクターを見せられたところで、もはや何も感じないですからね。似たようなのがいっぱいいるので。頑張ったら成功できるとは限らないのが、ビジネスもマスコットも難しくて面白いところなのかもしれないなと思いますよね。

↓運動会イベントでくりあにゃんはゴールテープを持ってくれたりするのだが…
P6151387


↓キヅールはゴールテープを持つ人を見守るのみ!何しに来たんだ!?
P6151386


↓帰るときは翼がぶつからないように介護の係員さんが補助!

念願のキヅールを見ることができてすっかり満足して迎えた後半戦。見ている感じでは何も起きずにスコアレスドローで終了しそうな雰囲気だったのですが、アディショナルタイムに突入した後半47分、いわてグルージャ盛岡が右サイドでゴチャゴチャして中央にクロスを入れたら、何かいいところにおさまりまして、グルージャが先制&決勝点となりました。まさにキヅール魂というか、意識高く運営やらを頑張ったクリアソン新宿には勝点1すら与えず、グルージャが勝点3を持っていったのには僕も熱い郷土愛を覚えましたよね。「見たか経営者!」という魂の一撃、率直に言って爽快でした!

↓アディショナルタイムに決めました!
P6151437


↓歓喜に沸くキヅール戦士たち!
P6151442


↓スタンドのサポーターも大盛り上がりです!
P6151449

↓ちなみにこの日の観衆はJFL史上最多となる16755人だったそうです!
P6151433


↓なお、チケット販売数は26000枚を超えていたそうですが、まぁそこは気にしないでください!


試合後にはサポーターへの挨拶やらフィールドウォークイベントやらもあり、キヅールはそこでも大人気&大活躍を見せておりました。一度は見ておきたかったキヅールを存分に見ることができ、郷里のチームの勝利も見ることができて大変よいお出掛けだったのではないかと思います。今回は残念ながら勝利を得られなかったクリアソン新宿も、「東京23区のなかでもっともJリーグに近い」「新宿から世界を豊かにする」「Enrich the world.」(※いずれもクラブ公式Xより)といった夢と野心を抱いて、引きつづき頑張っていただけたらいいなと思います。国立競技場をホームとする23区内のJリーグクラブ、あるほうが望ましいと僕も思っておりますので。大きな夢に向かって、これからも頑張ってください!

↓試合後には「クリアソン新宿」「行ってみたい」でたくさんの反響が観測されました!
Screenshot_20250615-183804

意識高そうなSNSの反響ですね!

こんな反響があったら行きたくなりますもんね!



JFL然とした試合なら1万人は来ないわけで、そこは上手だなと思いました!

大型連休のご近所観戦で清水エスパルスの国立開催試合に繰り出し、東京に居ながらにして静岡へプチ旅行した気分を味わった件。

08:00
プチ旅行気分を味わってきました!

本日はお出掛けの記録です。大型4連休に留まった僕の今年のゴールデンウィーク、折からの物価高騰もあってあまり大きなお出掛けはできない…ということでご近所観戦に繰り出すことに。まずは国立競技場に出向きましてサッカー・Jリーグなど拝見することにしました。

この日の対戦カードは清水エスパルスVS名古屋グランパス。エスパルスによる国立開催試合です。「どっちも東京でも関東でもないけど大丈夫だろうか…」という率直な感想はありつつも、コチラとしては向こうから静岡が勝手に近づいてきたのですからありがたい話です。じっくり静岡散策を楽しもうと少し早めに現地入りすれば、すでに国立競技場は大体オレンジで染まっています。

「ありったけの風船を持ってこい」という話でも出ているのか、普通の風船からバルーン式のマスコットやエンブレムなどなど、いたるところに風船オブジェが設置され、楽しげな雰囲気に。もちろん風船だけではなく肉入りのマスコットも大挙押し寄せており、まだ開場すらしていないのにキャラグリーティングでお祭りのような状態になっています。まったく知識がない人なら「ここが有名なディズニーランドだよ」と言っても信じるかもしれないなと思いましたよね。もちろん嘘なんですけど、嘘を言ってもいいかなと思うキャラ大集合でした。

↓バルーンアートがお出迎えする入場ゲート!
P5030864


↓記念撮影スポットもバルーンアートで華やかに!
P5030894


↓由縁は存じ上げませんが風船が好きってことは分かりました!
P5030933


↓いろんな知らないマスコットが大集合です!
P5030905


↓ほぼオジサンの形態のマスコットもいるようでしたが、どういう設定なのかはよくわかりませんでした!
P5031166


開場を待ちながら競技場の周囲をそぞろ歩けば、歩いても歩いてもブースが立ち並んでいます。各種トークイベントの開催やフードワゴンの出店はもちろんのこと、スポンサー各社はガバガバ設定のクジ類で来場者を喜ばせてくれていますし、関連自治体の皆さんは地域をアピールするという名目で楽しい出し物を持ち寄ってくれています。「おそらくステッカーでしょうなぁ」と思って挑んだスポンサークジの景品が缶バッジだったりキーホルダーだったりするものですから、僕もたちまち上機嫌に。さらに入場時には特製のシャツまでいただきまして、お土産付きのプチ静岡旅行という気分にもなりました。うむ、やはり国立開催はどのチームも気合いがガバガバ入っているので、物見遊山にはピッタリですね。

↓JR東海ツアーズ様からはステッカーやキーホルダーをいただきました!
P5030947


↓家電のコジマ様からは缶バッジをいただきました!
P5030953


↓清水エスパルス様からは特製のオレンジユニシャツをいただきました!

ひとしきり散策を終えて入場すれば、場内イベントもまた目白押し。エスパルスが運営するダンススクールの生徒さんたちが元気なダンスを披露してくれたかと思えば、マスコットたちの踊りや、チームのオフィシャルチアダンスチームによるダンスなど、それぞれがパフォーマンスを披露し、「踊れる人はとにかく全員出ます!」という感じで盛り上げてくれます。

そして、「やたら風船が好きなんだな」という予感を確信に変える「マスコットが乗った飛行機型のバルーンをドローンで持ち上げてピッチを飛行させる」という力業の出し物には、「これはドローンショー…なのか?」「風船にヘリウム入れるではアカンのか…?」「ていうかドローンに人形乗せればよくない…?」と首を傾げながらも、とにかく壮大な光景で大変楽しい気分になりました。人間は何か飛んでいると無条件に喜んでしまう生き物なのかもしれないなと思いましたよね。万博の目玉が空飛ぶクルマみたいな話で。

↓壮大な出し物でよかったと思います!


↓残念ながら離陸を断念した青のほうも、のちほど人力で飛びました!
P5031085


さて、飛行機も飛んだしいよいよ試合開始…となるかと思えば、まだまだおもてなしが。何らかの縁があるらしいFUNKY MONKEY BΛBY'Sさんがスペシャルゲストとして登場し、何らかのイベントでテーマソングになった「ALWAYS」を含むスペシャルライブを開催してくれると言うではありませんか。1曲ですぐ帰るアーティストさんも多いなか、FUNKY MONKEY BΛBY'Sさんは「ALWAYS」のほかヒット曲「あとひとつ」「ちっぽけな勇気」も披露してくれまして、この部分だけでも数千円分はあるんじゃないかという得した気分に。特にエスパルス側へのサービスは手厚く、サポーターが陣取るゴール裏にファンキー加藤さんが向かったかと思えば、選手や社長と怒鳴り合いするとき用の台(←違う)に乗ってサポーターの目の前で熱唱してくれています。この距離感で「あの空へー!」をやったらサポーターもハート掴まれちゃいますよね。サッカーっぽい熱のある、いい感じのライブでした。

↓壁に足乗っけて歌うのとか、いかにもって感じで盛り上がりました!
P5031065


何ならもう帰ろうかくらいたっぷり楽しんだところで、いよいよ本番のサッカーの時間です。この日は大変天気もよく、日差しも温かく、絶好のサッカー日和。ピッチの緑に両チームのオレンジと赤がよく映えます。名古屋グランパス側はアウェー戦ということもあって若干勢力少なめですが、清水エスパルス側は東京のチームかと思うほどの大サポーターが詰め掛けています。旅行気分で遠征してきたとかなのでしょうか。名古屋から来るのも静岡から来るのももはやあんま変わんないような気もしますが、やはりホームチームとしての意気込みがあるのでしょう。僕も手厚いおもてなしを受けましたので、今日は熱烈エスパルス応援で観戦する所存です。

↓コレオグラフィもバッチリ決まっていました!
P5031125



そして迎えたキックオフ…なのですが、いやー、得てして試合はこんなものというか、現実は都合よくいかないというか、徹頭徹尾優勢なのは名古屋グランパスです。グランパスはしっかりと自分たちのやることを整理できている感じで、ひとつの動きに対するアクションが迅速です。一歩の出足、ひとつのパスに迷いがなく、エスパルス側にゆっくりと考えながらゲームを進める余裕を与えません。試合の多くの時間がエスパルス陣内で進み、エスパルスはボールを前に運ぶこともままならない感触。前に運べれば何とかできそうなのですが、運ばせてもらえない、そんな試合です。

前半の半ばを過ぎると、かなりグランパスに押し込まれる格好となり、連続して得点機会…というか失点機会が生まれることに。ついに前半36分にはスローインの流れからエスパルスの守備陣の間にポカッと隙間が空いたところを突かれ、グランパスに先制点が入ります。こういうのが入っちゃうと苦しい感じもしますが、気を取り直して後半巻き返してもらいたいところです。

↓いいところに入り、見逃さずにそこに出した、キレイなゴール!


巻き返したい後半戦ですが、決着は早々につきます。後半開始直後の48分、グランパスにサイドを突破されてエリア内にクロスを送られると、それをクリアしようとしたエスパルスは味方同士でピンボールとなり、最終的にこぼれたボールがエリア内で待つグランパスの和泉竜司さんの足元へ。このプレゼントボールを見事に蹴り込んで、グランパスが早速の追加点。さらに、そのわずか2分後の50分には、グランパス陣内からパスパスパスパスで前進し、エスパルスがまったくボールに触れられないままゴールまで持ち込まれてしまい、あっという間に0-3に。1点でも厳しいかなという感触だったのが3点差になってしまいました。うーん、せっかくの国立開催ですがこれは厳しい。

↓試合としては大勢決した感じとなりましたが、最後まで楽しみましょう!


試合はほぼ決しましたが、僕にとってはそこはさしたる問題ではありません。むしろ決着がついたことでピッチ以外にも目を向ける余裕が生まれ、普段は行く機会もないエスパルスのホームゲームの雰囲気を味わい、プチ旅行気分がグングン高まっていきます。特に目を楽しませてくれたのは、ローカル感あふれる広告たち。スタジアムの大型ビジョンやリボンビジョン、ピッチ上の看板など見ていると、東京ではなじみのないご当地スポンサー様が多数名を連ねており、いい具合のプチ旅行感が出ているじゃないですか。表示しても表示しても新しいローカル広告が出てきますし、運営側も隙あらばスポンサー提供枠をつけようと機会を探っていて、広告万博みたいな感じで楽しみます。

この日はJR東海ツアーズさんが冠スポンサーということで試合中にも何度も広告映像が流れていましたし、選手が交代するとなれば「選手交代パートナー」企業様の広告が表示され、入場者数の発表だとなれば「入場者数発表パートナー」企業様の広告が表示され、終了間近となれば「アディショナルタイムパートナー」企業様の広告が出てくるという具合で、本当にたくさんの支援があるんだなぁと感心させられました。あらゆるものにパートナーが付くシステムだとすると「失点時パートナー」とかもいたんですかね。失点したときだけ出てくるイヤなスポンサーさんとかいたのなら、ぜひ写真を撮りたかったところですが、それは見逃してしまったので次回の課題とできればと思います。

↓選手交代パートナーは静岡県民共済様でした!ありがとうございます!
P5031243


↓他会場の試合情報提供は静岡新聞SBS様でした!ありがとうございます!
P5031305


↓アディショナルタイムパートナーは富士工業様でした!ありがとうございます!
P5031252


↓入場者数発表パートナーも富士工業様でした!ありがとうございます!
P5031224


↓ちなみに入場者数は52847人でJ1今季最多だったとのことです!
P5031225


↓地域で人気と思われる焼肉屋・京昌園様、いつもご支援ありがとうございます!
P5031287


↓東京では見られないかもですが、静岡第一テレビの「KICK OFF! SHIZUOKA」は日曜夕方5時放送中!
P5031290


↓ベストプレーヤー賞の提供はトヨタユナイテッド静岡様よりいただきました!
P5031292


↓トヨタの車はトヨタユナイテッド静岡でお買い求めください!
P5031302

トヨタと静岡でどちらが上位概念かと言えば静岡なんですかね!

相手がグランパスでも関係ない、それでこそ地域密着の精神!



とまぁ、見慣れないものをたくさん見られて大満足の連休キックオフとなりました。XとかYouTubeとか見ていると「もう国立開催やめよう」「旅費もかかるし疲れるし」「やってもいいことがない」的なごもっともな意見も一部エスパルスサポーター方面からはあがっているような気配でしたが、これに懲りずにぜひまた国立に来ていただければと思います。そして清水エスパルスに限らず、「静岡ならギリ東京から行ける」とかの話ではなくて、一種の参勤交代制みたいに各チームが数年に1回くらいずつ国立に来ては首都圏ファンを掘り起こしていくような取り組み、やっていただけるといいのではないかと思います。たまにこういうお祭りがあったほうが、気分が変わって楽しいと思いますのでね。今回は素敵なプチ旅行をさせていただき、ありがとうございました!


「国立を埋める企画」をひねり出す経験はクラブの財産にもなると思います!

Jリーグ開幕のお祭り気分を味わうべく国立競技場での東京ヴェルディVS清水エスパルス戦を観戦し、オリ10対決を大いに楽しんだ件。

08:00
Jリーグ開幕を楽しんできました!

有名なサッカー選手がCMに出ていたから安心して遊んでいた有料オンラインゲームサイトが、日本では違法の賭博サイトだったと気づいて震えているサッカーファンの皆さんこんにちは。単純賭博罪の公訴時効期間は3年だそうですので、2022年ワールドカップあたりまでにやっちゃった人も今年何も起きなければ大丈夫だと思うので、サイトのことは忘れてもう何も触らないようにお過ごしください。

さて、そんなジットリとした不安は楽しい出来事でかき消していくしかありません。この週末はJリーグ開幕ということで、そのお祭り気分でベラジョン有料版を遊んじゃった過去のことは吹き飛ばしましょう。僕は特に吹き飛ばしたいものはありませんが、そんなお祭り気分のおすそわけにあずかろうと、国立競技場で行なわれた東京ヴェルディVS清水エスパルスの試合を見に行ってまいりました。奮ってオーオーウォウウォウするつもりです!

↓やってまいりました近くて便利な国立競技場!
P2162510


↓開幕を祝う大型バナーもドーンと掲出されておりました!
P2162522


国立でヴェルディVSエスパルスなんていうと、記憶が一気に遡って1992年・1993年・1996年のナビスコカップ決勝みたいだな…などと思いながらの訪問。現在進行形のサポーター視点では2023年のJ1昇格プレーオフで、対戦結果は引き分けであったもののリーグ戦上位のヴェルディが昇格した一戦を思い出すところでしょうか。開幕の盛り上がり、長年鎬を削ってきたことでの盛り上がり、試合開始前から国立周辺は大いに盛り上がっていました。

2年連続国立での開幕となったヴェルディは、この機会に地元・東京の浮動層も獲得しようとしてかサービスにも熱がこもっています。何とこの日は来場者先着3万3000名様にシーズン開幕記念のベースボールシャツをプレゼントしてくれるとのこと。「サッカーのクラブってベースボールシャツ配るの好きだね…?」「もしかしてユニフォームをベースボール型にしたほうがいいのでは…?」「もらえるものなら何でももらうんでコチラは野球でもサッカーでも構いませんけど…」と思いつつ、入場時にありがたくベースボールシャツをいただきます。早速身にまとえば心も身体も緑の戦士に早変わり。僕のなかで完全に忘れていたラモスや武田さえも心に甦ってきます。現在進行形のサポーター的には「誰?」かもしれませんが大丈夫です、知らなくても問題はないです。

いざ入場すればスタンドはすでに緑とオレンジに染まり、その境界線すらクッキリと浮かび上がっているほど。やはり地元だけあって数ではヴェルディが優勢ですが、エスパルスもアウェーチームとは思えないほどの大勢力で対抗しています。なるほど、国立開催なのにベースボールシャツの配布が3万3000枚とは若干少ないような気がしていましたが、これだけの大オレンジ軍団が来ると見立てていたのであれば3万3000枚くらいがちょうどいいかもしれません。僕は対戦相手のグッズでも何でもホイホイありがたくもらうタイプですが、熱いサポーターたちは相手チームのグッズはノーサンキューでしょうからね。

↓国立の6割くらいを緑に染めたヴェルディサポーターたち!
P2162571


↓国立の4割くらいをオレンジに染めたエスパルスサポーターたち!
P2162572


↓あの辺に天気図の前線みたいな境界線が出来上がっています!

開幕戦ということで試合前のセレモニーも華やかなもの。ピッチにはヴェルディの旗がズラリと並び、その中央にはセンターサークルサイズのエンブレムが掲出され、いよいよ始まるなという気分も大いに盛り上がります。ここ数年はユニフォームなどでもVの字みたいなロゴマークを表示していたヴェルディですが、やっぱりヴェルディのユニフォームは鳥ってイメージがありますからね。あの鳥はコンドルじゃなく始祖鳥なんだそうですが、ヴェルディ=鳥、大変カッコイイなと思いました。

↓鳥も登場していよいよ開幕戦の始まりです!
P2162574


↓ヴェルディサポーターは見事なコレオグラフィーで鳥を描きました!
P2162595


↓エスパルスサポーターも「図柄が複雑なら勝ちというわけではない」という見事なコレオ!
P2162587


華やかな雰囲気のなかいよいよ始まった試合は、ともに一進一退という感じで、なかなかチャンスらしいチャンスが生まれない固い展開となります。このあたりは開幕戦ならではの緊張感もあるでしょうか。そんななか、ふんわりとゴールに迫ったのは東京ヴェルディ。前半15分と32分にそれぞれ右サイドのコーナーキックからエリア内でシュートを放つ場面を作り、観衆の腰をオッと浮かせます。特に前半32分のほうはあとちょっと強いシュートを撃てればそのまま入ったかなという惜しい場面でした。まぁ、ここは止めたエスパルスのゴールキーパーを褒めるしかありません。

しかし、全体としてはヴェルディはあまり攻め手がない感じでもあります。よく言えば組織的な攻撃、よく言わなければ変化や違いを作り出せる個の物足りなさ。みんなで持ち上がってキレイな攻撃は見せるのですが、勝負の場面で何かを起こせる感じがあまり見受けられません。逆にそのあたりに強みを見せたのはエスパルス。中央には元日本代表の乾貴士さんを擁し、自由で細かいつなぎによって真ん中を強引にこじ開けていくような力強さがあります。ヴェルディが全体で持ち上がったあとに跳ね返したボールを、エスパルスの前線の選手がターン一発で詰めてきた相手をかわして前進したりするものですから、そこから一気に怒涛の攻撃へと移る場面もしばしば。サイドの突破も鋭く、楽しい攻撃を見せてくれます。

エスパルスの攻撃が実を結んだのは前半40分。エスパルスが最終ラインから攻撃を組み立てようというとき、「中央に当ててチョコチョコつないでくるぞ」という頭があったのか、ヴェルディの守備陣は少し前掛かりになり過ぎました。それまでの攻撃と一転して、あまり使っていなかった右サイドへ縦一本で長いパスを送ると、ヴェルディは完全に裏を取られてしまいます。右サイドを破って中央にクロスを送ると、完全フリーで待ち構えていた北川航也さんが押し込んでエスパルスが先制!

↓前半32分、ヴェルディのシュートはエスパルスGKの好セーブに阻まれる!
P2162632


↓前半40分、エスパルスは見事なゴールで先制!

エスパルスの1点リードで折り返して後半戦へ。次の1点が勝負を分けるぞと、さらに熱気を帯びる両チームですが、ゴールに迫るのはエスパルスのほう。乾さんがドリブルから惜しいシュートを放つなど、ヴェルディに反撃の機運を与えません。ヴェルディ側に得点の匂いを感じたのは、後半43分にエリア内で放ったボレーくらいだったでしょうか(※うまく当たらず)。エスパルスはしっかり主導権を握ったまま試合を畳みにかかります。

唯一ヒヤッとしたのは後半40分の交代の場面。エスパルスはここで2枚替えを指示し、乾さんをベンチに下げようとしたのです。「開幕戦で乾さんを交代させるのは乾さん的にアリなんだっけ…?」と外野としては少しザワッとしますが、何とこの場面、一旦サイドラインまでやってきた乾さんが再びピッチのなかに戻っていったではありませんか。どうやらここはエスパルス側の指示がうまく伝わっていなかったようで、そもそも乾さんは交代の予定ではなかった模様。

最終的には後半アディショナルタイムに入ってから、交代枠3枚を一気に使う際に乾さんもお役御免となりますが、ここは乾さんも納得の交代だったようで、ベンチには労いのムードも広がりました。結局試合はエスパルスが前半に挙げた1点を守り切り、因縁の対決に勝利。試合中もずっと元気いっぱいだったエスパルスの秋葉監督がピッチングフォームみたいな大きなガッツポーズを見せていたのが印象的でした。J1復帰を勝利で飾ったエスパルスの皆さん、おめでとうございます!

↓一度33番の乾さんが交代というお知らせが出たのだが…
P2162681


↓乾さんも交代だと思ってサイドラインまでやってきたものの…
P2162683


↓まだ交代ではなかったようでピッチに戻っていきました!
P2162684


ヴェルディ側としては東京・国立で迎える開幕戦に敗れ、さぞ残念だったことと思いますが、戦い終えた選手たちにサポーターが温かい声援とチャントを贈るなど、最後まで楽しい開幕戦を演出してくれていました。最近はFC町田ゼルビアあたりも勢力を拡大してきておりますが、古豪としての存在感を発揮し、東京と言えばヴェルディ、国立と言えばヴェルディ、そんな奮闘を期待したいもの。ぜひ頑張っていただければと思います。

そんなこんなで、ベースボールシャツをいただいた時点からだいぶご機嫌だったうえに、開幕戦の熱い戦いも大いに楽しませていただき充実の一日となりました。次回はあのカッコいい始祖鳥のエンブレムを配布シャツにも入れていただけますと、嬉しいかなと思います。選手のユニフォームには鳥が入っていて、自分のベースボールシャツには鳥が入っていないのを見比べましたら、やっぱり鳥が入っているほうがいいなと思いました。今後の配布の際にはぜひご検討ください!

↓5万2541人の大観衆が熱い試合を見守りました!
P2162677


↓勝利に沸くエスパルスの面々!
P2162731


↓ヴェルディの面々はサポーターにご声援ありがとうございましたの礼!
P2162748


↓リヴェルンとヴェルディ君もお疲れ様でした!
P2162745



「ヴェルディVSオリ10で国立開幕」は毎年恒例でもいいなと思いました!

オンラインカジノでやらかす人が急増するなかベラジョンを笑っていた自分を猛省し、遅まきながら「吉田を信じるな」の警鐘を鳴らすの巻。

08:00
やっとベラジョンの仕組みを理解しました!

最近オンラインカジノで身を持ち崩すのが大流行しております。東京五輪男子卓球団体で銅メダルメンバーとなった丹羽孝希さんが単純賭博容疑で書類送検されたり、令和ロマンの高比良くるまさんら吉本興業所属のタレント10人弱の面々が任意で事情聴取を受けているなどの話も出ており、にわかに「過去が自分に襲い掛かってくる」という事例が続発中。この界隈の頂点に立つ一平も要するにオンラインカジノ沼にハマったことを考えると、これは決して他人事ではない危険性があるなと震え上がりました。

個人的にはギャンブルについては馬・船・自転車・バイクを少々嗜んでおり、「馬ですら信用できないのに人間が作った機械やサイトなど信用できるか」と心の深いところで実感しておりますので、オンラインカジノに手を出したことも出す気も毛頭ないのですが、それでもこれだけの普通の人が手を出している現状を見ると明日は我が身と思います。先日も友人との新年会で向かった雑居ビルで、エレベーターを降りるフロアを間違えたら美女とイケメンが飲みながらブラックジャックやっていたなんてこともありました。甘い危険はいつもすぐそばにある。皆さまもどうぞオンラインカジノ、賭けゴルフ、賭けマージャン等にはお気をつけください。

さて、そんなオンラインカジノの話題が出るたびに思い出すのはベラジョンです。一時期、元サッカー日本代表の吉田麻也さんをCMに起用し、サッカー日本代表戦の合間などに流れていた「ベラジョン」なる絶対にアヤしいあのオンラインゲームサイト。直観の時点で「近寄ったらダメなヤツ」と確信していたので、遠巻きに「あー出ちゃった」と思いながらCMを見て笑っていただけだったのですが、何故アレがあんなに堂々としていたのか今さらながらに気になってしまったのです。

↓何でこんなに堂々としていられたんだろう…?



↓何でDAZNでメイキングとか配信して堂々としていられたんだろう…?



↓何でワールドカップの会場にも進出するくらい堂々していられたんだろう…?



このベラジョンのCMはすでに放映されてはいませんが、この話題が持ち上がった段階でもスポーツ配信サイト「DAZN」内では「BeeBet」とかいう別のオンラインゲームサイトのCMに元サッカー日本代表の岡崎慎司さんが出演されていたりするなど、スポーツ中継からオンラインゲームサイトへの誘導は盛んに行なわれている模様です。身を持ち崩した人が実際どのサイトでやっていたのかは定かではないものの、これらのサイトで引っ掛かった人もなかにはいるのだろうと思うと、いたたまれない気持ちになります。サッカーとか野球が好きだっただけなのに、こんなことになってしまうなんて……!

で、何故こんなに堂々としていられるのかを改めて調べますと、そもそも外国にはこうしたオンラインカジノが合法である国もあったりしつつ、日本向けに有名サッカー選手が告知しているのはオンラインカジノではなく「●●無料版」という合法のオンラインゲームサイトだったのだと理解しました。CM中にも小さくて薄くて白い文字で「無料版」という但し書きが入っていますが、このベラジョンであったりBeeBetであったり遊雅堂であったりクイーンカジノであったりカジ旅であったりというのは「合法の無料オンラインゲームサイトを盛大に告知し」「同じ名前のオンラインカジノサイトへと誘導する」という流れで人々を沼に誘うカラクリのようなのです。

例えばベラジョンで言えばベラジョン無料版は「verajohnfree」というドメインで運営されていますが、オンラインカジノであるベラジョンカジノは「verajohn」という別のドメインで運営されているなど、無料の国内合法サイトと有料の国内違法サイトをかっちり分けているのです。おそらく運営会社からして別になっているのでしょうし、試していないのでわかりませんがアカウントもまったく別のものなのでしょう。アカウントが一緒だったら「コッチのサイトは無料で合法なんで」と堂々としていられないはずですからね。

じゃあ別にいいじゃんご利用は計画的に…となるかと言うとそうではなく、まずそもそも「ベラジョン無料版」と「ベラジョンカジノ」が別のサイトだなんてCMを見た人は認識していないわけです。しかも紛らわしいのが、「ベラジョン」で検索して真っ先に出てくるのは無料版のほうではなくオンラインカジノのほうなのです(※CM打ってるほうが出ないという逆SEO的な現象)。ベラジョンは完全無料で合法なんだろうとだけ思ってサイトを開いた人は、その段階でうっかり有料のほうを先に見ていたりすることも十二分にあるでしょう。しっかり「無料版」まで入れて検索する人なんて多くないと思いますからね。ていうか、BeeBetに至っては一生懸命無料版のサイトを探しているのですが、いまだにどこにあるのかよくわかりません(BeeBetは無料版サイトがないのかな?)。

そこにさまざまなインフルエンサー的な動きも加わり、さらに誘導は強固なものになっていきます。気になったけどためらっている人が「ベラジョン 違法」などで検索すると出てくる解説サイトには、「ベラジョンの運営元は合法の国にあるので違法性はありません(※日本でプレイするのが合法とは言ってない)」「キュラソーライセンスを保持しています(※キュラソーライセンスって何?)」「すごく危険なサイトということはありません(※安全とは言ってない)」「グレーゾーンと言えるでしょう(※シロとは言ってない)」などのギリギリの言葉遊びを繰り出しながら、合間合間にオンラインカジノサイトのほうへの誘導バナーを差し込んでくるのです。合法だと信じたい人が「無料版は安心なんだなヨシ!」と思って飛んだ先にはオンラインカジノが待っている…引っ掛かるのが間抜けと言えばそれまでですが、ちょっと判断力が鈍っているときなどはうっかりダマされることもあるのではないかと思います。外国籍の豪華客船に乗って日本の領海外で遊ぶとか法を守って遊ぶのは面倒くさいですが、オンラインはとっても手軽なので気軽に沼にハマれそうですしね!

↓「アカウントが乗っ取られました」「事実と異なる内容が多い」などにつづく「違法とわからず反省」構文!


↓同じ銅メダルメンバーでも合法の相場で負けてる水谷隼さんはさすが遵法精神が高い!



このような仕組みだと理解すると、合法のほうの知名度や安心感の醸成に一役買うことも限りなくブラックなのではないかと今さらながらに思えてきます。僕もよもや引っ掛かる間抜けはいないだろうと思いながら「ベラジョンwww」などとあのCMを笑っていたことについては、一歩先への想像力を欠いていたことを反省するばかりです。CMと実態が全然違うアプリ(ラストウォー:サバイバルとか)のCMに出演するよりもさらに一段よろしくないところに吉田麻也さんなり岡崎慎司さんなりが出演していることに対して、「吉田の話は信じないでください!」くらいの警鐘は鳴らさなければいけなかったなと思います。サッカー界隈の皆さんはもちろんご承知だろうとは思いますが「へー、日本代表、すごーい」みたいな人が世間の大半であることをすっかり失念していたのは僕としても大きな落度でした。申し訳ございません。

昨今は「悪をスポンサードすることや悪を起用することも悪に加担するEvilな行為」とみなす向きが強まっています。たとえばフジテレビにCMを出稿すると、悪に加担する側と認定するような風潮が。その感覚で言えば、CMに出演するのはその企業の活動なり商品なりを支持・支援する行為であるわけですから、知らぬ存ぜぬイノセントというのは通用しなくなっているのではないかと思うのです。CMとは、その人のイメージや信頼を商品のイメージや信頼へと転換する行為なのですから。信頼できる有名人が美味しいと言ったからその商品はきっと美味しいんだろうと消費者は思うわけで。本当にあなたが出演している暗号資産取引サイトは大丈夫なところなのか、本当にあなたが出演しているウォーターサーバは大丈夫なところなのか、本当にあなたが出演している育毛剤は大丈夫なところなのか、自分自身でもしっかりと確認し、その企業や商品への理解を深めたうえで広告に出演することは有名人の責任の一端であろうと思うのです。

大きなチカラを持った者は、そのチカラを正しく使わなければならない。

アスリートと言えば「有名で人気者なのに緩い」みたいに思われがちなところがありますので、各位十分に意識を高めていただき、アヤしいサービスに加担しないようご留意いただければと思います。

頼まれたら・もらえるお金を計算して・CMに出る、ではなく、

サービスや商品に・心から賛同したから・CMに出る、へ。

若い世代がどんどんダマされやすくなっている気がする現代社会において、有名人にはそういった姿勢も求められる…僕はそう思う者なのです。CMのような大きなオファーを受ける際は、自分と家族とでみっちりそのサービスや商品を試してから検討するくらいしたって、バチは当たらないと思いますからね。「CMに出てる本人がオンラインカジノにハマって書類送検された」のであれば、Evilだなとは思いつつも「あぁ本当にイイと思ってたんだな」とある種の誠意は感じるかもしれませんね!

↓なお、ベラジョン無料版のラジオCMは、フジサンケイグループのニッポン放送CMグランプリを受賞したとのことです!

里崎智也さんが「いいですね〜」って言っているなら大丈夫だな!

って、普通の素直な人はなるんですよね!

有名人には素直な人を守る義務がある、そういう時代だと思います!



「吉田か…」「里崎か…」で察することができる人は大丈夫だと思います!

DAZNの「無料は槙野」「中村憲剛さんらは要会員登録」とすみ分けた配信に、新規獲得と収益拡大が両立する未来の課金を見た件。

08:00
無料はワイワイ、有料はネットリ!

ひとしきり世間を巻き込んで盛り上がりました「サッカーワールドカップ最終予選のアウェー戦がタダで見られない」問題。「そうかー、じゃあ見なくていいや」と世間も一旦は落ち着いたわけではありますが、さまざまな方のご尽力によって問題は見事に解決されました。何と、DAZN様のありがたい申し出によってアウェー戦の無料配信が実施され、日本全体が一丸となってサッカー日本代表を応援できる環境が整ったのです。

↓誰がお金を出したかは知らないけれど、タダになることはいつでも歓迎です!


↓みんなが100万回パス(いいね等)をつないだら無料配信するとの建付けでした!


「うーん、この出来レース感」といった言葉をグッと飲み込む大人たちに支えられ、無事に11月の2連戦を無料配信することになったわけですが、15日に行なわれたインドネシア戦の中継に対しては不満が噴出していました。この無料配信というのは通常の「中継」として行なわれるものではなく、「FAN ZONE」なるグループチャットでワイワイ盛り上がろうというコミュニケーションチャンネルで行なわれていたためです。YouTuberで言うと「●●同時視聴雑談」みたいな内容の番組に、放映権を持っているので正規の映像が一緒に映せると、そういう建付けだったわけです。

その結果、何が起きたかというとワイワイガヤガヤと雑談をしながら見守る同時視聴配信に「出演芸人のガヤがうるさい」「出演芸人のガヤがいらない」「出演芸人のワイプがデカくて試合が見づらい」と文句タラタラになったわけです。まさに世間でよく遭遇する「金払いのいい客は文句が少なく」「無料とか割引とかにこだわるケチほど些細なことでクレームを入れる」現象そのもの。貧すればクレーマー化するという終末世界の地獄絵図を前に、タダで見られたことへの感謝よりもガヤへの文句が先に噴出するなら、やはり何事もタダにするものではないなと改めて思わされましたよね。100円でも10円でも課金させれば、ガタッとヘンな輩は減るというのに(※ヘンな人はネットで課金する手段を持っていなかったりするので)。

そんなインドネシア戦の反省を踏まえたか、DAZNが「だーかーら、FAN ZONEだっつってんだろ!」という姿勢を鮮明にしてきたのが無料配信第2戦となる中国戦でした。インドネシア戦ではいわゆる解説ポジションに林陵平さんを置いてしまうというミスキャストがありましたが、中国戦でその位置に置いたのはサッカー選手としてのキャリアを持つ面白オジサン・槙野智章さんでした。中途半端にサッカー中継みたいな顔をするのではなく、サッカーを見ながら盛り上がっている居酒屋を映す番組に「たまたま本物の試合映像がのっちゃっている」という建付けがより鮮明になり、配信視聴者もようやく番組の楽しみ方を理解した模様。試合開始前に岩政大樹さんが10分ほどネットリと本日の試合展望を語ったあとに槙野さんが「いやー勉強になるなぁ!」とオチをつけた場面などは、無料視聴者からも拍手喝采でした。「小難しい話はいいんだよ!」「つづきはアントラーズを勝たせてから言え!」「俺たちはもう飲んでいるから何も理解できない!」という視聴者がガッチリ一丸となり、ようやく楽しい「FAN ZONE」が始まったのでした。

↓しおりんもいるし、普通にコッチのほうが楽しそう!



迎えた中国戦は、まさにFAN ZONE向きの一戦。大アウェーの雰囲気というのはもちろん、まるでここだけ昭和にタイムスリップしたかのように、起きる出来事がハチャメチャです。早速試合前には「ピッチの横幅が通常より3メートルほど狭い」という小細工が発覚。それを「横幅を狭くすることで日本がサイドのポケットをつく余地を失わせる戦略」と考えるか、「よくわかんないけど看板の位置とかの都合で何となくそうなっちゃった」と考えるかは難しいところですが、飲みながら見るにはこれぐらいアクシデントがあるほうが面白いというもの。

スタンドを埋める真っ赤な大中国応援団。日本の君が代にぶつけられる大ブーイング。声量が出過ぎて何を歌っているのかもわからなくなる大中国国歌。国歌のあとにはスタンドから紙テープが舞い跳び「全女かな?」(※プロレスの話です)と思わされる場面も。とても先日日本で対戦したときには7-0でボコってやった相手とは思えません。十分に警戒(※リアルに何をやってくるかわからないの意)して臨まなければいけないようです。

そして迎えたキックオフ。日本の布陣はおなじみの3バックで3-4-2-1といった形。中国は4-4-2でしょうか。通常の中継であれば「相手の布陣との兼ね合いで…」「システムの嚙み合わせは…」「ここに浮いた選手が出るので…」みたいな話が始まるところですが、FAN ZONEでは自分が買ったWINNERクジのオッズがどうこうとか、仕事中に飲むドリンクの種類はどうこうといった話で盛り上がっています。うーん、いい!平日深夜にシステム論をぶち上げられても頭痛がするだけですからね。そんなことより、クジでも握って飲んでいるほうが健康的というもの。「生で結果だけ見たい」という視聴者にとっては、むしろコッチのほうがいいかもしれませんよね。

槙野さんを中心としたサッカー漫談(遠藤航さんのマウスピースは家に何個あるとか、スパイクの靴底の選び方とか)を聞くこと20分。現地ではさらなるハチャメチャが起きていました。前半20分頃にはGKの鈴木彩艶さんの顔にレーザーポインターらしき緑色の光がチカチカ当てられたほか、前半33分過ぎにはピッチ上に乱入者が出現。中国サポーターの男のようですが、半裸で身体に何やら文字など書き込み、ピッチを駆け回っているではありませんか。あっという間に警備員に取り押さえられましたが、さすが中国といったところ。「やっぱり酒のツマミは乱闘と乱入だな」とお茶の間FAN ZONEもニッコリです!

↓こういう試合はむしろFAN ZONEで見たほうが「おおおぉい!」ってやれそうですね!槙野さんは何故か静観でしたが!


それ以外にも中国側がチョコチョコ蹴ったり体当たりしてきたりするなかで、それをサッカーでねじ伏せられたらそりゃあもう気持ちイイというもの。迎えた前半39分、まず日本は左サイドのコーナーキックから小川航基さんの見事なヘッドで先制!さらに前半終了間際には今度は右サイドのコーナーキックからゴール前を横断するように走り込んだ町田浩樹さんが後ろにすらすと、大外で待ち受けた板倉滉さんがヘッドで追加点!「ピッチの幅が狭かったのでいつもより正確に狙えました」とでも言ってやったらさぞ痛快だろうなと思う最高の前半となりました。

↓前半2-0での折り返し!FAN ZONEはもはや前祝いの雰囲気でした!通常中継のほうは落ち着いた感じでしたが!




ハーフタイムにはSNSの反応などを見ながら、インドネシア戦の反省を活かした中継になっていると視聴者からのお褒めの言葉をあずかり、苦笑いなどするFAN ZONEの面々。リアルタイムでの視聴者数は把握できていないようでしたが、寄せられる多くのコメントなどから無料視聴者の期待と手応えを強く覚えている様子です。視聴者からの質問にも軽快に答えるなど、後半に向かってさらに雑談は盛り上がっていきます。

後半4分に中国が1点を返すと、試合映像の歓声もグンと盛り上がり、まさに居酒屋で見ているような気分が高まります。「インドネシア戦でガヤがうるさいと言われた」×「中国戦ではガヤを抑えて試合映像の音量を上げる方向にした」という掛け合わせの結果として、大音量の試合映像と言葉を聞きとれない程度のガヤが飛び交う「臨場感」が生まれたというのは、災い転じて何とやらだったかもしれません。すぐさま日本が点を取り返してドーンと盛り上がった際には、FAN ZONEも大盛り上がりで、画面に向かってハイタッチでもしたいような気分になりましたからね。飲みながら楽しく見ようという話なら通常の中継よりむしろいいんじゃないかと思うほど。何と言ってもタダですし!

↓通常中継側で同じゴールシーンを見返したら、やはりいつもの感じでした!


その後もしっかりとリードと雑談のペースを守り切る日本。玉井詩織さんがドラマとの裏被りでぬいぐるみに変身するアクシデント?もありつつ、順調に時間を消化していきます。試合終盤には槙野さんも「勝ったな」と余裕が出たのか、橋岡大樹さんに初めて会ったとき「槙野さん、どうやったらテレビ出られますか?」と質問されたというエピソードも披露してくれました。橋岡さんもいい迷惑…じゃなくて気にかけてもらって嬉しかったのではないでしょうか。今度はぜひサッカーに関する質問もしてあげてほしいなと思いました。

そんなこんなで終わってみれば大アウェーのなかで中国に対して3-1の快勝。2位以下に暫定で勝点10の差をつけ、数字上の敗退の可能性こそまだ残るものの、もう事実上ワールドカップ出場は決定と言ってもいいでしょう。何ならあと全部負けても本大会には出られるんじゃないかという独走ぶりですので、3月にホーム・埼玉で行なわれるバーレーン戦・サウジアラビア戦では数字上の可能性も含めて確実にワールドカップ出場を決めてくれることでしょう。

無料でアウェー2連戦を見守りつつホームでの予選突破へと視聴者の関心をしっかりつなげることができたのは、DAZNさんの英断あればこそ。改めてDAZNさんに感謝するとともに、ぜひ今後もこの建付けをつづけていただけたらありがたいなと思いました。今回実施された「無料のFAN ZONE配信は解説が槙野智章さんで半分は雑談です」「サッカー解説がご希望であれば会員登録をして試合中継を見てください」というすみ分けは、視聴者層ともマッチしたいい施策だと思いますので。

そもそもよくある地上波でのダブル中継では「主音声がネットリとマジメな中継」「副音声がガヤでワイワイ楽しく」という割り振りが多いですが、本当は逆なのかもしれません。普段はあまり試合を見ず、飲みながら「生で結果だけ見たい」という層には雑談のようなトークがいい箸休めにもなるでしょうし、そういう層こそむしろボリュームとしては大きいはずです。だからこそこれまでも松木安太郎さんのような居酒屋解説が重宝されてきたわけでしょう。無料配信はガヤまみれで真剣な人がちょっとイラつくくらいにし、上質な有料配信のほうでガッツリとお金をいただく、そんな課金形態を実施してみていただけると新規獲得と収益拡大とのバランスが取れたりするのではないかと思いました。

「ウザい広告を消したいならお金を払ってください」と同じ理屈で、ウザいガヤを消したければお金を払わせるシステムを導入し、無料配信で視聴者層を広げつつ、有料客が満足する上質な配信と共存させていけたら、みんなに幸せな未来が訪れるような気がしますからね。「無料は槙野か〜」と思った人は無料を卒業して有料に移行してくれたら、「槙野でいいです」「違いもわからないし」「むしろ楽しい」という人向けの無料配信もより一層ワイワイガヤガヤできるような気がしました!

↓「お金を払うとコッチが見られる」なら課金するときも納得感ありますよね!

映画館でも音響がすごいスクリーンは高いみたいな感じで!

無料じゃないなら見ないって人は槙野・松木等にお付き合いください!



いいものを全員に無料で届けるのは大変なので、無料はそれなりでいいです!

sports








































婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)

girls




















































































books&DVD






























スポンサードリンク
フモフモの本が出ます!
<アマゾン> 自由すぎるオリンピック観戦術

新書判/224ページ/定価1260円
オール新作の駄文集が、五輪商戦を当て込んでやってきた! フモフモのことは嫌いでも本は買ってください!
サンプルページ…じゃないボツページはコチラ
記事検索
カウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
Twitter プロフィール
フモフモコラムの中の人です。


最新の社説
最新のコメント
今月のひとまとめ
スポンサードリンク
  • ライブドアブログ