スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

サッカー

ご近所サッカー観戦・FC東京VSファジアーノ岡山戦でハロウィンと大金ドリームは見損ねるも、人生の真理とカラスの巣を見出した件。

08:00
あのガラ空きごっつぁんゴールが余計だったか!

本日はお出掛けの記録です。「何故?」と聞かれると困る感じのセレクトではあるのですが、ご近所でサッカーを見てきました。25日、味の素スタジアムで行なわれた、J1リーグのFC東京VSファジアーノ岡山の試合です。優勝争いとはまったく関係なく、残留争いというほどの緊迫感もなく、「38分の1の試合」という感じの一戦。まぁやってるほうと応援しているほうはそんなことはない真剣勝負なのでしょうが、外野としてはお散歩気分でのお出掛けです。

↓あいにくの雨もほどほどの賑わい!
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お散歩気分での訪問ですので、早速散策など楽しんでいきます。本来ならこの日はハロウィン直前の試合ということで、スタジアム内に子どもたちを招待してハロウィンパレード的なことも予定されていたようですが、天候悪くパレードは中止にしたとのこと。そんなこともあってかスタジアム周辺のイベントスペースはいたって穏やかなもの。参加型のイベントも待たずにすぐ参加できる感じで、サクサクこなせます。

↓ハロウィン用のフォトスポットがありました。
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↓参加したらアイシングクッキーをくれました。
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↓イオンのペイを使っている人に配っていたカードをもらいました。
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↓入場時にはキティちゃんのクリアファイルと色紙をいただきました。
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いざ入場しますと、場内もほどほどの賑わいでゆったりとしています。自席の周辺にも基本的に人がおらず何ならひとりで3席くらい荷物置きに使えるんじゃないかくらいのゆったり感ですが、それなのに目の前のちょうどピッチに被るあたりのところにやたら長身のお兄さんが座っていたりして、本日も座席運は末吉くらいの感触。まぁ絶対に撮りたい写真があるということでもないので、座席運の貯金と思ってのんびり過ごします。

↓アウェー側は「アウェーだしな…」という感じの少数精鋭。
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↓ホーム側も「まぁ雨だしな…」くらいの集まり具合。
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↓サッカー界名物、サポーター間の衝突を避けるための緩衝地帯。
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↓サッカー界名物、応援団が掲げるチェ・ゲバラ等の英雄の肖像。

「さすが岡山の英雄はゲバラではなく桃太郎か…」「サポーターチームの名前はきびだんご団のようだな…」「応援歌も桃太郎の歌だな…」などと思いながら、よく覚えてないけれどたぶん初めて見る実物のファジアーノ岡山を新鮮な気持ちで見守りつつキックオフを迎えるわけですが、実は僕にはひとつ隠しアイテムがありました。この試合に向けて、すべての試合の熱さを三倍マシマシくらいにしてくれる魔法の紙、スポーツくじを買ってきたのです。しかも今回はできるだけ長い時間試合を熱く楽しむために、入念なプランをもって。

まず試合に先立ち、両チームの戦力や近況などを見ましたところ、FC東京のほうが力量上位であろうと見たてました。そのうえで「FC東京の2-1勝利」という予想にベットをしたのです。「強そうなほうの2-1勝利」にベットをすると何がいいかというと、最初の1点がどちらに入っても「想定内!」という気分で一切ハズレ感を出すことなく熱い観戦が維持されるのです。さらに「強そうなほうがポンポーンと2点取った」とか、「1点ずつ取り合った」とかでも予想のド真ん中の範囲ですし、よしんば試合がドロドロの「0-0」で推移しても、「最後の5分くらいで一気にドバドバ入るかもしれんし…」と希望を持って見守れるという寸法。「0-0」とか「1-0」とかを買っていると、試合の早い時間帯でハズレが確定するケースがありますし、「0-0」のくじなんて持ってると「どっちもミスしろ!」みたいなイヤーな観戦になるでしょう。その点、「2-1」のハズレを確定させるには結構時間がかかりますし、両チームの得点を願わないといけないので応援も前向きになるということで、我ながら完璧な買い目と思っている次第です。

↓これがあれば試合は常にマシマシで熱くなる!
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そして始まった試合。前半は互いに固いというかリスクを取らないというか、あまり動きのない試合です。岡山はガッチリと守りを固め、たまに縦の長いボールで裏に抜けようと狙うくらい。FC東京はボールを長く保持して相手守備を崩そうとしますが、崩し切るほどの速さも正確さもなくキレイにまわしてまた戻す、みたいなサッカーがつづきます。折からの雨と冷え込みで「ダウン着てくればよかったな…」と思うくらいの気候ですが、ピッチ上もなかなかの冷え込みよう。うーむ、前半のハイライトはことあるごとに山下良美主審を取り囲むFC東京側の執拗さだったかもしれません。

↓キャプテンオンリーのルールを導入したとか言ってた気がするが気のせいだったかもしれない。
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ハーフタイムにはハロウィン中止のぶんまで取り返していくように、ハロウィンのお化けっぽいキャラクターたちが大集合し、フィールド内を練り歩き始めます。お膝元の調布市では11月に水木しげる先生の功績を讃える「ゲゲゲ忌」なるイベントを開催しているそうで、その縁からゲゲゲの鬼太郎とねこ娘が来てくれたのだとか。さらに、ハロウィンのコスプレをしたチームマスコットの東京ドロンパなども現れ、場内を盛り上げてくれます。相手方を意識して「鬼ヶ島」にちなんだイベントなどを用意していたこの日のFC東京ですが、桃太郎に鬼太郎をぶつけてくるのは楽しい仕掛けだなと思いました。ともに鬼を倒す側なのか、桃太郎が鬼太郎を倒しにいくのか、展開も読み切れないですからね。

↓桃太郎ならぬ鬼太郎がハロウィンにやってきてくれました!
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↓犬!猿!キジ!は来ませんでしたがネコが来ました!
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↓地元のタヌキもハロウィンで盛り上がっています!

迎えた後半、早速試合が動きます。狭いところを通したパスを受け、佐藤恵允さんがエリア内で右足を振り抜くと、相手DFの股を抜いたボールはゴール隅へコロコロ転がり込みました。もう少しGKの反応があればという感じのシュートではありましたが、タイミングよくいいコースに飛ばしたナイスコントロールショットでした。



これで一気にFC東京の流れになるかと思いきや、ファジアーノ岡山も選手交代でチームに活力を注入し、反撃に出ます。交代で入ったルカオさんのところでボールがおさまるようになり、ようやく攻撃らしい攻撃を始めたファジアーノ岡山。押し気味に試合を進めた後半28分には、コーナーキックからヘッドでズドンと決めて同点に追いつきます。

こうなると僕も俄然熱くなってまいります。手元にある「FC東京2-1勝利」のスポーツくじ。目の前の試合は後半28分を過ぎて1-1。「FC東京が勝利を狙って残り時間攻勢に出て、1点取って勝ち切るは十分あるんじゃない…?」とにわかに目の前にお金がチラつき始めました。途端にFC東京の応援歌など歌い始め、応援にも明らかに熱と邪念がこもります。

そして迎えた後半43分、FC東京は右サイドから縦に送って、佐藤恵允さんが裏に抜け出しました。DFとの競り合いを制し、前に出てくるGKよりも先にボールに触った佐藤さんは、GKをかわして中央に切り返します。若干コントロールし切れず大きく転がったボールの先、エリア内中央には何故かFC東京の俵積田晃太さんしかおらず、ファジアーノ岡山のDF陣は棒立ちになっています。まさかまさかのゴール前総ガラ空きで、FC東京が美味しく勝ち越し!そして僕の手元にある「FC東京2-1勝利」のスポーツくじが黄金色に輝き始めました!

↓後半43分に「FC東京2-1勝利の状態」に到達!勝った!これは勝った!


いやー……今までに見たFC東京の試合のなかでも、一番盛り上がったのがこの日のこの時間だったかもしれません。もう残り時間は5分くらいで、意気消沈した岡山にはおそらく反撃のチカラはなく、FC東京ももうリスクを冒す必要はなく、このまま2-1で終わりだと思いましたよね。紙のスポーツくじで当てたことがないもので、「紙ってどうやって換金するんだろう!」「やっぱり売り場に持って行くのかな!」「オッズ5倍くらいついてたよな!」とか思いながら、夕食のメニューのランクアップまで考えてたんですよ。本当に夢心地で。

そしたらですね……そのわずか2分後くらいですよ、FC東京はまたしても佐藤恵允さんがボールを持ちますと、エリア外からズドンと打ちよりまして。それが決まりよりまして。そんな簡単に決まるような距離ではなかったんですが、ちょっとDFに当たった?のと、GKの反応がいまいちなのと、シュート自体の強さとかバウンドとかが全部悪いほうに重なりまして、夢から一転ハズレ確定の3-1になってしまったのです。なんかさっきまで見てた夢が全部消え失せまして、目の前の紙は輝きを失ってただの紙に戻りました。今まで見たFC東京の試合で、一番落ち込んだのはこの瞬間だったかなと思います。ほら、僕、FC東京が勝とうが負けようが特に何の感情もわかないタイプなので、上がりも下がりもしてこなかったんですよね、これまで!

↓えーーーーーーーーーーー…………!


ただ、それで胸の炎が消えたかというと、むしろ燃え盛るのですから人間というのは不思議なもの。残された時間とアディショナルタイムの5分間、僕は手の平をクルッと返して猛然とファジアーノ岡山を応援し始めました。もはや邪念100%という感じですが、この外し方は悔し過ぎるので、岡山がもう1点取って大ハズレにしてくれと。「どの道ダメだった」と思えるようにしてくれと。その結果、特にその後何も起きはしませんでしたが、最後の1秒まで僕は試合に没頭し、熱く盛り上がることができました。

そして思いました。一瞬夢を見させてくれた、あのガラ空きごっつぁんゴールのほうが余計だったんだなと。あんなゴールが決まってしまったことで、このクジは外れたんだと。本当なら、最後の佐藤さんのミドルズドンで歓喜の大爆発を迎えるはずだった運命が、あんなア…あまり見られないようなゴールが決まってしまったことで一手ズレてしまったのだと。

こんな感じで人生にもいろいろなズレがあるんだろうなと思いましたよね。一見すると幸運に見えるような出来事が、その後の大ハズレの布石になっているようなことがあるんだろうなと。ひょんなことから大バズりした人が過去の悪事を発掘されて社会的に抹殺されたりとか、そういうことが。そんなことで、思いがけず人生の真理にたどり着いたような気がするお散歩観戦となりました。熱くて楽しい試合をありがとうございました!

↓僕に夢を見させ、そしてその夢を摘んだのはあなたですね!顔を覚えたぞ!
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↓あと、カラスの巣を見つけたのでお知らせします!
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ハロウィンっぽい不吉さを演出する巣!


当たったつもりでランクアップご飯を食べて、いい休日になりました!

サッカー日本代表が世界のサッカー王国ブラジル代表から歴史的初勝利を挙げ、僕の胸にファブリシオ・ブルーノさんの名が刻まれた件。

08:00
ブラジルにもヨシダ(概念)がいた!

2026年ワールドカップを目指すサッカー日本代表がやってくれました!何とあの世界最強のサッカー王国として、実態はさておき今も世界中から多くの敬意と憧れを集めるブラジル代表に対して歴史的初勝利を記録したのです。これには2025年の戦い全般に漂っていた「あれ?」という感じも払拭されずにはいられません。ワールドカップ優勝を夢として掲げるに十分なチカラと手応えを示すことができたのではないでしょうか。




大観衆が詰め掛けもはや椅子を置く隙間もなくビッシリと青で埋まった東京・味の素スタジアム。豪華なメンバーが集った放送席には、ピッチ解説としてかつてブラジル代表からゴールを奪ったことがある槙野智章さんも駆けつけてくれました。ほかの日ならさておき、この日ばかりは「ブラジルから1点も取ったことのない解説の内田篤人さん」よりも「ブラジルから1点取ったことがあるピッチ解説の槙野智章さん」のほうが、大きな存在感を放っていると言っても過言ではないかもしれないこともないのではないかという説もある、そんな顔ぶれです。何せブラジル代表(※A代表)から得点を奪ったことがある選手は歴史上5人しかいないのですから、これは槙野さんの言葉にも耳を傾けるしかない、義務感に近い神妙な感情で僕も耳をそばだてます。そばだてた耳に「どうですか影山さん」と呼び掛けられるたびに「どの影山さんですか!?」「あぁアレじゃなくて!」「飛行機でやったらそりゃANAも怒りますよね!」とドキマギすることになる状況も、これはもう槙野さんに免じて受け入れていくしかありません。

しかし、戦前の雰囲気は決していいものではありません。アジア予選の最終盤ではオーストラリアに黒星を喫したり、9月のアメリカ遠征では本大会で開催国として居並ぶメキシコ・アメリカを相手に無得点の1敗1分と低調な結果に終わり、2025年は右肩下がりに雰囲気が低下している日本代表。先日10日のパラグアイ戦もほぼ負けの展開から「相手GKのトス」と「最後のドサクサ」で何とか追いついたという格好の2-2ドローとなっていました。一方でブラジルは同じ10日に韓国代表を相手に5-0の大勝を飾っており、かつてのような世界のメガスター集団という感じではないとは言え、やはりブラジルはブラジルだなと震えるばかりの強さ。「ひと昔前ならビニシウスVS槙野のマッチアップとか煽ったんやろうか…」「ひと昔前エグいな…」「政治家だってもうちょっと現実味のあること言うぞ…」などと戦う前から敗北の歴史が積み重なるイメージだけが膨らんでいくほどです。はたして日本代表はこの強敵を相手にどう戦っていくものか。

↓ひと昔前とは違う、世界の最前線で戦うメンバーだけが集った充実のスタメン!

なお、ワンピースの懸賞金みたいなシステムで言うと、市場価値は日本約332億円VSブラジル約1613億円とのこと!

くー、これだけ充実してもさらに5倍か!



ウォームアップ中には笑顔も見せていたブラジル代表が引き締まった表情へと一変して迎えた選手入場。キックオフ前には8月に亡くなったレジェンド・釜本邦茂さんへ黙祷を捧げる場面も。互いに緊張感を滲ませながら、いよいよ試合が始まります。日本はおなじみの3バックの布陣から、サイドが引いて5枚の守備ブロックを作り、しっかりとブラジルの攻撃を受け止めていく構え。ブラジルは名将アンチェロッティ監督就任の影響か組織的なサッカーを展開してきますが、ときおり見せる自陣でのおしゃれなヒールパスや、瞬間的な速さで突破してくる攻撃など、ブラジルらしさもたっぷり。シュートやチャンスは少なめながらも、互いに相手ゴールを脅かしつつ熱量の高い試合を演じます。

そんななか試合が動いたのは前半26分。ブラジルは右サイドからパウロ・エンヒッキさんが縦の細かいパス交換で抜け出し、そのまま先制点を決められました。さらに直後の前半32分、今度は日本陣内で長いボール回しをされた末に、球際の競り合いでひとつ負けたのをきっかけに、一気にマルティネッリさんに裏を取られ、今度もそのまま追加点を決められました。このあたりはブラジルの嗅覚というか、「これがチャンスになる」という未来絵図を描いて反応するまでの速度が違うなと感じさせられる場面でした。ガッチリ構えた日本の守備がまだ前を向いている状態で、もう裏に入られているんですから。漫画なら背後を取られて「は…速い!」とか慄くセリフが入るところです。

↓このままいったら普通に5点くらい取られそうな気配!


日本はその後特に反撃のチャンスはなく、結局前半は0-2で折り返しに。ひたすらボールを回されて、ここぞの瞬間的な強襲で2点を失うこれぞブラジル戦という展開に、僕も「森保 解任」検索で世間の空気を探らずにはおれません。うーむ、まだまだ「マスコミ 偏向」「公明 裏金」「野党 節操」の勢いには及びませんが、単刀直入な「森保解任」4文字での投稿なども散見されキナ臭い雰囲気です。ただ、まだ世間も揺れている感じで「森保解任して名波繰り上がったらと思うと震え止まらん」など解任一辺倒というムードまでではありません。後半に向けてしっかりと巻き返しを図ってほしいところです。

両チームメンバー交替なく迎えた後半戦。そこには「まさか」の展開が待っていました。攻勢を強める日本が後半5分にエリア内中央から惜しいシュートを放つなど圧力を掛けるなか、後半7分、自陣でボールを保持するブラジルは最終ラインに何でもないバックパスを戻します。これを受けたファブリシオ・ブルーノさんは、詰めてくる日本の動きに「やべ!パスコースない」と慌てたか、大きく蹴り出せばいいものを何故かエリア内でコースを塞いでいる南野拓実さんに転倒しながらナイスパスを決めてしまいます。「ヨシダだ」「ヨシダみたい」「ヨシダって今何してるんだっけ?」と我が家の茶の間が戦慄するなか、南野さんはこのチャンスボールを落ち着いてゴールに叩き込み、まずは1点!

↓ブラジル代表でもこういうのやるんですね!まぁむしろブラジルっぽいって話もありますが!


ブラジルは一気に3枚を代えて前線にフレッシュな選手を投入してきますが、勢いがあるのは日本のほう。後半17分には、右サイドを突破した伊東純也さんのクロスが逆サイドまで抜けると、これを叩いた中村敬斗さんのシュートに対して、またしてもファブリシオ・ブルーノさんが出張ってきて、何とまさかのクリア失敗で自ゴールに蹴り込んでしまいます。記録上は中村さんのゴールですが、本当のブラジル代表守備陣(本当のベンゼマみたいなどこかにきっとあると語られる概念)であればコレをやったかな?逆に本当のヨシダならやりそうだな?という限りなくオウンに近いゴール。一気に試合の形勢が変わってまいりました!

↓1試合で2回ヨシダったらワールドカップでお会いするのは難しいかもですね!


さらにブラジルゴールへと襲い掛かる日本。後半25分にはまたしても伊東さんから鋭いクロスが送られると、ここに上田綺世さんが飛び込んで素晴らしい高さの打点からシュートを放ちます。ここでもまた地味にファブリシオ・ブルーノさんが上田さんと競り合いながら、最終的にはヘッドで自ゴールクロスバーを叩いていたりするのですが、さすがに三度目のヨシダはならず、ここはコーナーキックに。しかし、もう日本の勢いは止められません。このコーナーキックから上田さんが打ち直しのゴールを決め、日本が怒涛のゴールラッシュでついに逆転!

↓ブラジル代表も頭を抱える悪夢の展開に!


後半29分にはお互いに3枚のカードを切り、激しさを増す試合。しかし、ペースは引きつづき日本のまま。1対1で素晴らしい守備を見せた鈴木淳之介さんに対して、ブラジル代表のエステバンさんがユニフォームをつかんで引きずり倒しにくるなど、どちらが格上なのかもわからなくなるような競り合いも生まれます。すでにスタジアムはお祭り騒ぎ、日本ベンチでは笑顔も見られ、歴史的勝利へ一歩一歩近づいていきます。やがて時計は規定の45分をまわると、表示されたアディショナルタイムは6分。ブラジルも最後までゴールを狙って懸命に戦いますが、日本は集中を切らさず相手のあがきを最後まで凌ぎ切りました。前半を終えたときは「森保解任」を検索するような試合だったものが、まさかこの歴史的勝利へとつながろうとは。最後に長い笛が吹かれると、まるで何かに優勝したような感じで、日本がブラジルに勝利しました!

↓あえて言うならキリンチャレンジカップ優勝です!

まさか「アンチェロッティ 解任」のほうが盛り上がりそうな試合になるとは!

またしても森保監督が世界の名将にサッカーの難しさを教えてしまったな!



ファブリシオ・ブルーノさんがいなければどう転んでいたか分からないという側面はあるものの、勝ちは勝ち。これまで何十年・10何試合と歴史を重ねたなか、いつもいつもブラジル代表が本気モードだったわけでもベストメンバーだったわけでもないのに一度も勝てなかったものが、最後頭抱えるまで本気を出したブラジル代表に歴史的黒星をつけてやったのですから大いに自信にしていいところ。

ほんのひとつ、ほんの少しのキッカケや流れがあれば、日本代表はブラジル代表にも届き得る。ドイツ、スペイン、そしてブラジル。森保ジャパンはまたひとつワールドカップ王者を相手に歴史的逆転勝利を見せてくれました。もはやここまでくると世界の名将率いるワールドカップ優勝国に前半ボロボロにされると、何故か後半から逆転イベントが発生する法則でもあるんじゃないかと思えてきます。これはぜひ本番でも、そういう強豪との対戦を引き当てて、世界を驚かせたいもの。「森保 解任」を検索されている皆さんも、この圧倒的結果の前にはその手の平を回転させ、「名波 だけ 解任」でも検索しながら穏やかに過ごしていただければと思います!

↓何か次の試合でウソのように負けそうな記念写真ですが、次負けても何の問題もないので大丈夫です!

本番のイメージがバッチリわきました!

来年、これをアメリカ大陸で再現しましょう!



歴史的な試合だったのでファブリシオ・ブルーノさんの名前だけ覚えました!

横浜F・マリノスの身売り話で7201日産自動車から逃げられると思いきや、話が急速に萎み株主優待でも出してもらわんとかなわん件。

08:00
いいからマリノスごと日産本体を売れ!

ババンババンバンバッドニュースが飛び込んでまいりました。先日、低迷するボロ株として僕のポートフォリオにイヤな影を差しちゃってくれている7201日産自動車に浮上の兆しがありました。かねてより実質的親会社として運営しているJ1リーグ・横浜Fマリノスの身売り話です。

数千億円の真っ赤な赤字(赤血)を吐き出しながら、工場と従業員を切りまくっている日産自動車にとって、内向きにも外向きにも経営改革への姿勢を見せることは必須&急務でした。それをリストラの痛みは少なく、対外的なアピール力は強いという高コスパで実践できる策がマリノス身売りだったはず。僕は7201日産自動車を掴まされた哀れな株主として、「おぉたまにはまともなことを考える」と好感を持って見つめていました。

しかし、その舌の根も乾かず、アドバルーンも上空に達せず、ノジマさんに正式なオファーが届いたんだか届かないんだかも定かではない、わずか3日間ほどの観測期間を経て、日産自動車は「日産は横浜F・マリノスの筆頭株主であり続けます」などと言い出したのです。株主構成の強化は検討するが、マリノスは日産の象徴であり、地域社会に貢献しつづけるために日産はマリノスの筆頭株主をやめへんでー!と。

これはつまり、

「金だけ出してクチは出さないオーナーが来ないかな」とのたまうサポーターと同じレベルで、

「金だけ出してクチは出さない資本提携の相手が来ないかな」と言い出したと、

そういう話じゃないですか!

タダでさえ面倒な顧客が多くて自由にいじれないクラブに、前の持ち主がデカい顔でついてくるなんて、「前の住人が居座っている借地権付きの中古住宅を買う」みたいな話で、誰がそんな案件に手を出すのかという話。「増資するんで助けてください」ならまだしも、株主構成の強化とかいう舐めた話、もし僕がノジマの社長だったとしたら「いやー、やっぱりマリノスは日産はんの象徴でおまっせ!絶対に手離したらあきまへん!マリノスとスカイラインはワイらにとっても青春の象徴でおま!フェアレディィィィゼェェェット!」みたいなことを熱弁してお引き取りいただきますよね。誰がそんな半端ものを買うかと。

↓そんなご都合身売り話ならファンに「助けてください」って株売ったほうがいいのでは…?

サポーターなら記念に100株くらいずつ買いますよ!

手続きがお互い超面倒臭そうですけど!

まぁサポーターなら株などど言わずとも日産スタジアムの駐車場にレンガでも敷けば1個2万円くらいで買うと思いますけどね!



一部マリノス界隈からは「マリノスは黒字経営だから手離す必要はないのだ!」と元気な声も上がっているようですが、この報せがグッドニュースかどうかという点で僕は懐疑的に見ております。そもそもマリノスが毎年謎の決算マジックでほんのわずかだけ黒字になっているのは、ほんのわずか黒字になるようにお金が出てくる魔法の財布があるからでしょう。しかし、今後その財布のフタはどんどん固くなっていくのです。そのときに「クチを出せるなら金も出す」という別の財布を見つけておくことは必要なステップだったはず。日産との心のつながりは過半数の株を譲って手元に残ったぶんだけでも十分だったでしょうし、何なら「N」の文字を残すだけでも事足りたはず。「売られずに済んだ」のではなく「売らせ損なった」。勢いとお金とアイディアのある新しい風を捕まえる機会を逸した。ホンダとの経営統合が頓挫したのとまったく同じ性質の失敗談と認識すべきでしょう。

そして何よりこのガバナンスのなさ。株主として見る7201日産自動車は「見栄っ張りでウソつきのガバガバガバナンス企業」という印象ですが、今回の身売り話もまったく同じ印象です。身売りなんて大事な話が速攻で外に漏れる。まだ正式オファーもしていない段階の口先時点で相手方の名前も漏れる。漏れたうえで何故か相手方より自分が上に立とうとする自己主張を始める。そして世間の反応に影響されたんだか内輪揉めなんだか話がコロコロ変わる。組織として物事を決める体制も、決めたことを遂行する実行力も、相手方への誠意も配慮もない、こんなことを繰り返している企業と誰がまともに話をしようと思ってくれるのか。

最終的に「筆頭株主は維持したまま、一部の株を売却したい」が真意なのであれば、その腹が固まって、資本提携が決まった時点で発表すればいいのであって、そこまで一切何も漏れないというのがあるべき姿です。それがあることないこと途中段階でドバドバ漏れてくるのはどういうことか。内緒でコッソリ「売ってるんですか?」なんて聞こうものなら、その日の夕方にはニュースで名前が出されそうで、話もオチオチできません。これはアレですか、日産内部の売りたい勢が外堀埋めに行っていて、日産内部の売りたくない勢が必死に横から水を掛けているみたいなことですか。半沢直樹みたいな世界観で社内抗争でもしているんですか。とにかくちゃんとしてほしい。マリノスもまともに売れないんじゃ、日産本体はいつどうやったら売れるんですか。どうやったらババヌキでババを他人にまわせるんですか。イーロン・マスクが日産買収するって話も漏れるだけ漏れて何もなかったし!

↓「告白される前に結婚話が週刊誌に載ってた」みたいな感じでビックリしたでしょうね!


↓国が出てきても売れないのかよ、という薄っすらとした絶望感!


↓つい先日の7月6日に「鴻海と協業して追浜工場存続」って夢みたいな話を日産関係者が漏らしたかと思えば!


↓7月15日には追浜工場の生産終了を社長が発表するというこの体たらく!


日産から漏れてきた話は何ひとつ信じてはダメなのでは…?

ていうか、記者会見しても話変わったりするからもはや何ひとつ信じてはダメなのでは…?



とにかく僕の望みは、7201日産自動車の株価が上がって含み損が解消し、この株と損なく縁を切ることです。手離し運転可能なプロパイロットとやらでフェアレディZ(※意識高いZ世代向けの車種)が爆売れするなら結構ですし、そうでないなら経営陣も工場もマリノスもスパッと切る覚悟を持って本気の経営改革に乗り出してもらわなくては困ります。チームが勝とうが負けようがファンの資産は減りませんが、僕の資産は日産の態度次第で減るのです。必死なのです。生活を懸けてメッセージを送っているのです。「社長出てこい!」はコッチのセリフなのです(←株主総会には出てくるでしょうから正式にそこで詰めればいいって話ではありますが)。

できることなら、この中途半端な株式譲渡話に憤ったサッカー好きの大富豪みたいな人が、「めんどくせぇな!じゃあ日産ごと買っちゃえ!」と日産を高値でTOBしてくれたら、僕としては最高にありがたいところです。それができる怒りの大富豪が来たらマリノスも必然として強くなってしまうでしょうし、ファンにとっても悪い話ではないはず。問題は、その交渉を日産が最後までヘンなプライドで意地を張らずにできる気がしない点ですが。よしんば買収が無理なら、せめて株主優待くらい出していただきたいもの。今のゴミのような紹介案件ではなく、マリノス戦のチケットを年間10枚くらいくれたら多少株価も反応するかもしれませんからね。そうしたら僕の悪態にももうちょっと手心が加わると思います!

↓日産がTOBされるかマリノスが売れて日産の経営改革が進みますように…!

あと株主優待でマリノスのチケットとか配りますように…!

あと議決権行使で松たか子さんとかのクオカード配りますように…!

あと隠れ優待で銀座のCROSSING CAFEのドリンクチケットとかついてきますように…!



ハンドルもマリノスも中途半端じゃなくガッツリ手離せばインパクトあり!

7201日産自動車の株主がボロ株から逃げられるよう、横浜F・マリノスの身売り話は一切の聖域なく低姿勢で断行してもらいたい件。

08:00
いいから早く日産本体を売れ!

老後のことを考えて株式投資などをしているのですが、所有株のなかにいくつか忌々しい銘柄があります。配当もロクに出さず、株主優待もショボく、株価は右肩下がりで、そのくせいっちょ前にツラだけはデカい、そんな株が。僕のポートフォリオにおける、そんな忌々銘柄の筆頭格にあたるのが7201日産自動車です。まー、この株はヒドイ。

僕はクルマもバイクも乗らないので投資先としてのモビリティメーカーしか認知していないのですが、トヨタやホンダやヤマハ発動機は毎年結構な配当をくれて素敵な株主優待をくれて株価も上昇傾向で含み益となり、ウクライナ侵攻が始まってもトランプ関税が発動しても何やかんやで利益をひねり出してくる優等生です。スズキ、マツダあたりも含めてコロナ禍のあたりに比べたら、どこも株価は倍くらいになっています。

それとは対照的に配当もロクに出さず(そもそも利益がない)、株主優待も空手形みたいなもので(新車を購入する人を紹介したら5000円くれるという紹介案件としてもゴミの内容)、株価は右肩下がりで浮上の気配なく(たまにウソついて上がるぞ)、常に含み損の表示で気分を悪くさせる(コロナショックの底よりさらに下を掘ってる)、それが僕にとっての7201日産自動車という株です。

カルロス・ゴーンが逮捕された2018年11月頃は1株1200円ほどをつけていた株価はそれ以降反発すらせずにダラダラ下がりつづけると、下り坂のまま怒涛のコロナショック入り。そこからコロナバブルで若干の上昇局面を形成すると、業績がじょじょに悪化するなかでも何度かのウソ発表(※予測なのでウソではないという設定)でプチ高値を形成しては、のちにウソがバレて(※あくまでも予測が外れただけという設定)、下を掘るということを繰り返してきました。

2024年11月7日、それまで公表していた2025年3月期の業績予想を「5000億円の黒字」から「1500億円の黒字」に70%下方修正(なら第1四半期の時点で分かりそうなものだが)。利回り5%超の設定で買いが集まっていた期末配当の予想も1株25円⇒未定に変更。本格的な経営難に突入し、結局配当は無配に。利回りにダマされた間抜けは皆大損。

2024年12月23日、ホンダと日産は経営統合に向けた本格的協議に入ると発表。大々的な記者会見まで行なうも、実質ホンダによる救済でありながらも「対等」を強調する日産と、経営立て直しを求めるも一向に成果が見えないことに痺れを切らしたホンダとで協議は難航。ホンダは完全子会社化を打診するも、経営難で困っている日産側が「狂気の判断」とこれを拒否。破談に終わる。ホンダを信じた間抜けは想像以上の日産の狂気に大損。

2025年4月24日、それまで公表していた2025年3月期の業績予想を「800億円の赤字」から「7000億〜7500億円の赤字」へと7000億円下方修正(3月で締まった年の決算なのにまだ500億円くらい幅があるドンブリ勘定)。その後7月に「中長期的な将来成長に向け」という設定で転換社債型新株予約権付社債を発行して約8600億円を調達。要するに「新しい株券刷ってそれを担保にお金用意した」という話で、希薄化を嫌った株主から売りが殺到。株価200円台に突入。逆に、世界中に株券相当の社債を押しつけたことで「償還まで日産を倒産させづらくなった」と評価する声も。そのうち何とかなるだろ言うても世界の日産やぞとノンキだった間抜けが根こそぎ大損。

岩盤とも思われた300円の壁も一時突破されるなど、今や日産は「200円台なら買ってやってもいい」というボロ株の一員です。残る希望はプロパイロットと名乗る自動運転技術くらいですが、これも中身はイギリスのWayve AI(※ソフトバンクが出資している会社)の技術を乗っけているというもので、日産じゃなくてイギリスのスタートアップ企業がすごいという話。いっそソフトバンクに日産ごと買収してほしい、それが株主としての偽らざる本音です。

↓市街地でも手離し運転できるのはすごいけれど、その根幹はイギリスにある!




と、そのような状況にありながら経営陣は刷新されることなく、現場の工場だけが生産終了で閉鎖され、2027年度までにグループ全体の約15%にあたる2万人規模の削減を目指すというのですから、株主としても労働者としても腹立たしい限り。まず真っ先に上のほうの首をとりあえず全部すげ替えないと、売れるものも売れなくなるというもの。日産という名前にまだ多少なりとも価値がある間に、どうやってこのボロ株をヨソに高値でつかませるか、それだけが僕の関心事であり、この忌々しさから脱する道です。東芝の株を最後まで握ってた人の気持ちが今さらながら分かる気がします。

その日産にとって、「やってる感」が出せる数少ない経営改革のカードが横浜本社ビルの売却と横浜F・マリノスの身売りです。身の丈に合わない金食い虫はとっとと売って「やってる感」くらい出さないと、私が日産に出資しましょうなんて間抜けも出てこなくなるのですから、これはとっととキレイに売り抜けたいところ。本社ビルは立地と「賃貸で日産がそのまま入居する」という回収もセットの方式であることから売却は比較的容易と思われますが、問題はマリノスのほうです。

金額は数十億円程度で大したことがない話としても、面倒さはビルの比ではありません。何せこの物件に手を出すと、権利は一切ないけど俺たちには愛があるという主張で面倒な顧客がセットでついてきて、名前とか本拠地とか哲学とか色とか何ひとつ自由にならず、顧客からいろいろ要求(※カスハラ)されるという未来が待っているのです。「誰かが居座っている物件」を買うみたいな話で、不動産ならプロ(もしくはヤクザ)しか手を出さないような難しさ。株主視点としては、少しでも経営改革されそうな雰囲気を出してほしいので、キレイに売れてほしいのですが、前途多難な様相です。

↓複数の企業に打診しているらしいけれど即答はなさそうな気配!


↓何者かが外堀固める意図でノジマの名前を早速リークしてきた気配!


↓売りたくてしょうがない側が何故か「哲学守る」などと条件つけ始める!



どうでしょう、この売る側の姿勢。ホンダと日産の経営統合話の際に見た「何でこんな大事な話が正式発表前にダラダラ漏れてくるの?」「何で困ってるほうが態度デカいの?」「何で会社傾かせた経営陣が交渉の席についてるの?」というあの悪夢が甦ってくるようでしょう。本来なら「タダでもいいので引き取ってください」くらいの低姿勢で入り、申し訳なさそうに「せめて名前の1文字だけでも残していただければ大変ありがたく…」と訴えて、「じゃ『N』と『M』で好きなほう選んで」「では『N』でお願いします」「あ、そっちなんだ、意外だな」となるのがあるべき姿でしょう。

誰かが流した噂話で勝手に名前が挙がっているノジマさんにしてみれば、すでに女子WEリーグのノジマステラ神奈川相模原を持っているのですから「横浜Nノジマステラ」あたりの名前が本線になるところを(※Fはもう役目を果たしたという判断/選手の所属先も前所属くらいしか書かないし)、売る側が「クラブのアイデンティティーやブランド、哲学を守っていく」などとできない約束をするのを見たらクビも傾げるでしょう。そこに価値を見出して受け継ぐかどうかは買う側が考えること。最終的にはそれを受け継がないと1万人くらい面倒なクレーマーがセットでついてくるので受け継ぐは受け継ぐことになるのでしょうが、本来なら条件など出せる立場ではないはずです。気に入らない相手には売らなければいいだけのことですが、苦しいのはどちらなのかという話です。

こう言うと現状を認めたくない人が「身売りじゃない、株式譲渡先を探しているだけ」「クラブの継続性は失われない」「ほかのクラブだって責任企業は変わっている」とか強がるのでしょうが、それを言うなら株式譲渡先を探しているのは僕のほうです。僕とルノーが!日産のボロ株を!誰かに高値で買ってもらいたいんです!そのためには日産には一度地べたまで降りていただいて、売れるものは何でも処分して、もちろんそこに何の条件もつけず、「私たちは経営立て直しのためにプライドもアイデンティティーも哲学も一度すべて捨てます」の模擬演習をやってもらわなくては。マリノスを売るのにもプライドを捨てられないようでは、日産本体を売ることなど到底できるはずもありません。

僕はマリノスのことはどうでもいい7201日産自動車株主として、日産には聖域なき売却を断行してもらいたいと思います。「あぁこの低姿勢でマリノスを手離せるくらいには息が苦しくなってきたか」と思えたら、日産本体の売却にも光が差してくるでしょう。自力での立て直しは到底無理と踏んでおりますので、ホンダでも鴻海でもアップルでもソフトバンクでもどこかに日産株を買ってもらって、このボロ株と一日も早く利確でお別れしたい……僕はそう思う者なのです。サッカーのサポーターをやりながら忠誠心で日産株を買ってしまった皆さんも内心では同じ気持ちでしょう。ここは投資家としてしっかり声をあげて、聖域なき身売りを後押ししていきましょう。

マリノスを売って日産株が上がる!

日産株を売って手元資金が増える!

その資金で身売り先の株を買う!

新クラブが強くなって株が上がる!

このサクセスストーリーをともに描いていきましょう。クラブにとってもそのほうが幸せな未来が待っているはずです。世の中、結局金。金のない親会社のもとでは勝てるものも勝てません。勝利と名前とどちらが大切なのか。迷う選択ではないはずです。僕も次の逃げ場では必ず逃げますので、どうか7201日産自動車株主に逃げ場をください!



好成績で交渉しやすい間に売っちゃわなかったあたりが日産の経営センス!

一度くらいは見ておきたいと思っていた「キヅール」を見る機会に恵まれ、国立競技場でJFLいわてグルージャ盛岡の試合を見てきた件。

08:00
ついにあのツルを見ました!

皆さんは「キヅール」をご存知でしょうか。2017年に誕生したキヅールは僕の郷里が生み出した狂っ…個性的なマスコットキャラクターです。いわてグルージャ盛岡というサッカークラブのマスコットなのですが、何がそんなに有名かというとその狂っ…折鶴をモチーフとした独特なフォルムと、それでいこうと決めた狂…心意気みたいなものが評判でして、「そいつがマスコットをしているクラブのことは知らないが、キヅールのことは知っている」と評されるほどの存在なのです。

僕も長年にわたり、何かのついでがあったら一度見てみたいと思いながら、「わざわざそのために都合を合わせるのは違うと思う」「理想はたまたま行った競馬場とかで見たい」「こっちから行くんじゃなくてそっちから来てほしい」みたいな微妙な心理的ブレーキも掛かっており、実際にそれを見る機会には恵まれてきませんでした。

しかし、この週末、僕はついにその機会を得たのです。「新宿の日」だとか何とかいう理由で、JFLのクリアソン新宿なるチームが国立競技場で試合をやるんだかやらないんだかという機会があり、ぜひ見にきてほしいということで見に行くことにしたのですが、その対戦相手が件のいわてグルージャ盛岡で、キヅールが上京してくるというのです。うむ、ここまで状況が整う機会を逃したら、もうキヅールを見る機会はないかもしれない。そんなことを思いましてのお出掛けとなりました。

↓ということでやってきましたおなじみ国立競技場!
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国立競技場開催とは言ってもそこはJFLの試合ですので、ゴールデンウィークに見たJリーグの試合のようなお祭り感はありません。東京体育館の横を抜けていく王道ルートで国立競技場に向かった際も、「ここにゲートとかあることが多いんだよなぁ」の場所には特に何もなく、「ここに巨大なバナーが貼ってあることが多いんだよなぁ」の場所にも特に何もなく、目を凝らして立て看板とか張り紙を見ないと今日がどこ対どこなのかもよくわからないくらいの感じです。

しかし、そんなときにも心にビビッと伝わってくるのが郷里の気配なのか。遠くから響く笛の音と太鼓の音、そして「サッコラチョイワヤッセ」なる呪文の声。おぉこれは郷里が誇る東北お祭りのJ2リーグ所属・さんさ踊りの掛け声ではありませんか(※J1リーグは青森ねぶた、秋田竿燈、仙台七夕/J2リーグはほかに山形花笠)。「踊らされたことはあるが祭りそのものを見たことはない」くらいの距離感ではありますが、やはりこの響きには心を惹きつけられるものがあります。お祭り気分もグッと高まってまいりました。

↓「サッコラ」は「幸呼来(幸が来るように)」という意味だそうです!
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チョイワヤッセは特に意味はないと思います!

そういうの教えずに、ただただ踊りだけやらされるんですよね!

さて、まずは散策を…とスタジアム外周を歩き始めますと、僕の額のあたりでピキーンという音が鳴り、ざらつくプレッシャーを覚えます。野球場とかサッカー場とかでは基本的に感じることのないビジネスの気配です。「高い意識を感じる…!?」「もしやこの意識、経営者か…?」「サッカーを通じた社会貢献とか世界につながるこの道とか夢みたいなことを言っている経営者でもいるのか…?」などと警戒心を高める僕。

すると案の定、この日の国立競技場には意識の高いビジネスマンと意識の高いスポンサーブースが大挙押し寄せているではありませんか。「新宿の日」というだけあって新宿圏からやってきたビジネススーツによるビジネスブースの多いこと多いこと。こどもたちの環境への意識を高めるブースだとか、新NISAだの保険だの資産運用の相談ができるブースだとか、専門学校の生徒さんたちが出展するワークショップだとか、同じ駄菓子を配るにしてもブースで要求される意識の高いこと高いこと。

そればかりか経営者たちがビジネスの話をするために集まってくるのか、謎の「ラウンジ」がボコボコ設置されています。「NSROOM/SKYBOX」(※国立競技場のVIP用個室)の入口のご案内に始まり、簿記会計の資格スクールなどを運営する会社による「千駄ヶ谷ラウンジ」なるラウンジのご案内、さらには「外苑ラウンジ経営者交流会」というド直球の経営者向けラウンジまで。ピキーンと高い意識を感じたので、僕もなるべく経営者に見えるツラをしながら「何ですかコレ?」と聞いてみたのですが「招待状はお持ちですか?」「ないですね」「招待状をお持ちの方のみのご案内となっております」みたいな取りつく島ナシの反応で、何かこう「あぁこの巨大な建物の1層から3層が平民のエリアでその上に上級国民がいるんだな」みたいな気持ちになりまして、今なら「サッカーは労働者のもの!」とか言ってるヨーロッパのフーリガンの気持ちも分かるような気がしましたよね。

↓国立競技場のVIPルームにたくさんVIPがくるようです!
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↓このラウンジは真の経営者というよりは強化経営者くらいの集まりな気がします!
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↓このラウンジってサッカー見るんですかね?見ないんですかね?
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まぁ、新宿区でJFLのサッカークラブを運営して国立競技場で試合をしようというクラブとそれを応援する人たちの集まりなわけですから、これぐらいの意識の高さはあって当然でしょう。「夢」と「野心」がなければそんなこと始めるはずもありません。その意識の高さゆえか非常に撤収も早く、多くのブースは試合開始を迎える頃には誰もいなくなってしまいましたが、「ハーフタイムくらいまでダラダラお客来ますよ?」なんて話は経営者層には理解が及ばなくて当然。13時試合開始って言ってんだから、遅くとも12時には集合しているのが経営者マインドなのです。何というプレッシャーか…!

経営者のプレッシャーにすっかり疲れてしまった僕は、導かれるように郷里から上京してきたブースへと向かいます。するとそこには懐かしい郷里の風が吹いているではありませんか。自分たちはそんなに食べないけど県外にはプッシュしている観光者向けグルメ「わんこそば」を模したマスコットキャラクター「そばっち」(※ねづっちのイントネーションで)を並べた観光案内ブースや、いわてグルージャ盛岡のグッズショップと言い張りながら郷里のソウルフード「福田パン」を売るブースなどが、しっかりと活動をつづけています。

僕もあまりの懐かしさに「福田パンください!」と涙を流しながら近づいていきますが、ビックリしましたよね、お値段が500円で。「え?福田パンなのに500円も取るんですか…?」「150円くらいでようやく妥当価格というか…100円でもまぁそんなもんかなと思うくらいのパンのはずですが…」「500円出すなら東京にはもっと美味いパンいくらでもありますけど…?」などとクチからあふれ出そうになる本音をこらえつつ、ここで食べることに意味があるのだと思い直して一押しのあんバター味を購入。味はいつも通り「給食のパンにあんことバターを挟んだ味」でしたが、ちょうどいいお昼ご飯になりました。

↓福田パンが500円か…!これは経営者向けの価格…!
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↓あまりの福田インフレにキヅールグッズが安く見えてくる…!
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↓ちなみに福田パンはこういうパンで見た通りの味がします!
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そんなことで散策を終えた僕は、いよいよ試合会場へ。JFLの試合とは言ってもさすが国立開催のビッグマッチです。なかなかの数のお客さんが集っており、大変にぎやかな雰囲気。そんななか一番の元気を見せていたのはいわてグルージャ盛岡のサポーターたち。人数的にはホーム側であるクリアソン新宿を上回るほどの大集団で、バナーを柵沿いにビッシリ掲出したり、小さいビッグユニフォームを掲げたりとサポーター感あふれる応援でチームを盛り上げています。

そうした応援活動のなかでもやはり一番の押しポイントはキヅールである模様で、グルージャ側スタンドには「私どもよりもキヅールをご覧になりたいわけですよね?」という正直ベースのアピールが高らかにこだましています。一番目立ついい場所には「敵地 ツル、襲来」などと40代男性のセンスを感じさせるバナーを掲げ、「折れない心」(※折鶴と掛かってます)だの「一岩昇鶴」(※岩手が一丸となってJ3再昇格を目指せみたいなことだと思います/鶴と掛かってます)だの、ツル一本鎗で押してくるその力強さ。他クラブならチェ・ゲバラとかを掲げるエリアにも岩手のゲバラこと石川啄木の肖像を掲げるあたりも含めて(※ほかに宮沢賢治先生の肖像もありました)、東京の経営者層には決して飲まれない強き魂が燃え盛っています。そうです、啄木ならきっとこう言うでしょう。「金は稼ぐものではない、借りるものだ!」と(←ある意味で経営者が言いそう)。そして「借りた金は返すな!」と(←これも経営者が言いそう)。「どれだけ借りられるかが人間の器量だ!」と(←全部経営者が言いそう)。そう、我々は決して金には屈しない。見ていろ東京の経営者層、森と土に生きるイーハトーブの民の強さを!

↓一応クラブのエンブレムが鶴モチーフで「グルージャ」自体が鶴という意味なので、チーム全体が鶴の扱いです!
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↓縁もゆかりもないチェ・ゲバラとか掲げてるクラブにガツンと見せつける郷土愛!
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↓経営者層によるキックインセレモニーのあとはいよいよ試合開始です!
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今日初めてやったのかな?くらいの声量で響き渡る「5、4、3、2、1、クリアソン」の掛け声とともに始まった試合。JFLらしい熱いハートと肉体をぶつけ合う試合には場内は大盛り上がり。歓声や拍手の大きさに「もしかしたら今日は1万人の大台いくかも!」と僕も手応えを覚えます。ボックス席ではVIPたちが手に持った小さなカードを互いに与え合う様子も見られ、サポーター同士の心のつながり・一体感がスタジアム全体に広がっているのを肌で感じます。0-0ながらも時間を忘れるほどの熱戦は、体感45分であっという間に前半終了です。

そして、迎えたハーフタイム。ついに本日のテーマであるアレがやってきました。場内を盛り上げるべく、いわてグルージャ盛岡のマスコット「キヅール」が姿を現したのです。クリアソン新宿側のマスコットが意識の高いマーケティングの末に選ばれたであろう「猫」モチーフであるのとは対照的に、岩手県の県鳥でもなく(※県鳥はキジ)、冬になると川にバサバサ飛んでくるハクチョウでもなく、南部藩の家紋からセレクトした鶴をモチーフにデザインを公募したら「何故か折鶴型デザインが応募してきて」「何故かそれが投票で選ばれて」「採用することになっちゃった」という打算なき自由と民主主義のもとに選ばれたキヅール。僕はついにあのキヅールをこの目で見たのです!

↓知っている人には今さらな話でしょうが、コレがキヅールです!
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ハーフタイムには午前中からやっていた観衆参加型の運動会イベントの決勝戦として400メートルリレーをやるとかで、キヅールもその盛り上げに加わったのですが、キヅール自身はまったくもって何もできる様子がありません。一応自力で歩行はできるようですが、翼を畳む機能はないらしく、狭い人混みなどを移動する際は介護の係員さんが翼を畳んで手で抑えながら移動していきます。そんな翼なもので何ができるはずもなく、もちろんクチバシで何かできるはずもなく、自力でできるのは歩行と上下動、せいぜいがお辞儀くらいといった雰囲気。

よくよく見ると首のあたりに四角い窓のようなものがあって、そこから足の本体が布越しに前を見ているようなのですが、もちろん手を出したり声を出したりできるはずもなく、キヅールはただただそこにいるだけです。ただ、そこにいるだけで誰よりも目立っているという点では、これぞ真のマスコットという風格も感じなくはありません。正直、新しい猫のキャラクターを見せられたところで、もはや何も感じないですからね。似たようなのがいっぱいいるので。頑張ったら成功できるとは限らないのが、ビジネスもマスコットも難しくて面白いところなのかもしれないなと思いますよね。

↓運動会イベントでくりあにゃんはゴールテープを持ってくれたりするのだが…
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↓キヅールはゴールテープを持つ人を見守るのみ!何しに来たんだ!?
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↓帰るときは翼がぶつからないように介護の係員さんが補助!

念願のキヅールを見ることができてすっかり満足して迎えた後半戦。見ている感じでは何も起きずにスコアレスドローで終了しそうな雰囲気だったのですが、アディショナルタイムに突入した後半47分、いわてグルージャ盛岡が右サイドでゴチャゴチャして中央にクロスを入れたら、何かいいところにおさまりまして、グルージャが先制&決勝点となりました。まさにキヅール魂というか、意識高く運営やらを頑張ったクリアソン新宿には勝点1すら与えず、グルージャが勝点3を持っていったのには僕も熱い郷土愛を覚えましたよね。「見たか経営者!」という魂の一撃、率直に言って爽快でした!

↓アディショナルタイムに決めました!
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↓歓喜に沸くキヅール戦士たち!
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↓スタンドのサポーターも大盛り上がりです!
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↓ちなみにこの日の観衆はJFL史上最多となる16755人だったそうです!
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↓なお、チケット販売数は26000枚を超えていたそうですが、まぁそこは気にしないでください!


試合後にはサポーターへの挨拶やらフィールドウォークイベントやらもあり、キヅールはそこでも大人気&大活躍を見せておりました。一度は見ておきたかったキヅールを存分に見ることができ、郷里のチームの勝利も見ることができて大変よいお出掛けだったのではないかと思います。今回は残念ながら勝利を得られなかったクリアソン新宿も、「東京23区のなかでもっともJリーグに近い」「新宿から世界を豊かにする」「Enrich the world.」(※いずれもクラブ公式Xより)といった夢と野心を抱いて、引きつづき頑張っていただけたらいいなと思います。国立競技場をホームとする23区内のJリーグクラブ、あるほうが望ましいと僕も思っておりますので。大きな夢に向かって、これからも頑張ってください!

↓試合後には「クリアソン新宿」「行ってみたい」でたくさんの反響が観測されました!
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意識高そうなSNSの反響ですね!

こんな反響があったら行きたくなりますもんね!



JFL然とした試合なら1万人は来ないわけで、そこは上手だなと思いました!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)

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