スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

ウィンタースポーツ

グッチさんによる羽生結弦氏の写真展「In Focus: Yuzuru Hanyu Lensed by Jiro Konami」鑑賞で、心の富裕層になった件。

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何度も行きたくなる写真展でした!

本日はお出掛けの記録です。行ってまいりました、5月22日よりグッチ銀座ギャラリーで開催されている羽生結弦氏の新たな写真展「In Focus:Yuzuru Hanyu Lensed by Jiro Konami」へ。2023年6月に同じ会場で行なわれた、このギャラリーのオープニングイベント「YUZURU HANYU:A JOURNEY BEYOND DREAMS featured by ELLE」も素晴らしい写真展でしたが、その素晴らしさをさらに超えていくような素晴らしい写真展でした(←良過ぎて語彙力低下気味)。

最初に感想…というか光のなかで圧倒されたときの呻きみたいなことですが、これは何度も通いたくなる写真展でしたし、通うごとに理解や発見が深まっていくのではないかという思いで、とても一度で堪能し切れるようなものではないと感じました。GUCCIさんと作り上げる写真…「アート」の上質さというのは前回の写真展でも存分に味合わせていただいたわけですが、とにかくあらゆるものが上質で1点1点が「その1枚について語り合える」ようなものばかり。僕が音楽家なら、その1枚で曲でも作りそうな気さえしてきます。

これまでも数多のアーティストによって魅力の鉱脈を掘られてきた羽生氏ですが、「埋蔵量まだまだあるね…」と見惚れながらの観覧でした。GUCCIブランドの魅力を発信することで、GUCCIにお越しいただくことを念頭においた写真展であるという性質からは、この展示が全国ツアーに出たりしないことはその通りなのだと思いますが、これが現地でしか味わえないというのはあまりにも惜しい。写真集にならないものか、グッズは出ないものかと惜しみつつ、それほどのプレミアムな体験だからこそ世界的ブランドが発信するにふさわしいものなのだろうと思い、せめて心に焼きつけようと滞在をつづけました。

初日ということもあって来場者も多く、また予約合戦のなかで都合のいい時間を選べたわけでもない事情から、駆け足(※約1時間の滞在)での鑑賞とはなりましたが、これでは全然時間が足りないくらいの濃密さでした。近く千葉県・幕張メッセで羽生氏が出演するアイスショー「ファンタジー・オン・アイス2024」が開催されますので、遠方からもたくさんの方がいらっしゃることと思いますが、言わずもがなの「必見」だなと感じました。銀座を散歩して写真展を見て、お買い物をして、ご飯を食べる…そんな一日を作ってもいいくらいに。僕も時折銀座を訪れる用事がありますので、余裕のあるタイミングで再訪し、このアートを繰り返し心に焼きつけていきたいと思います!

↓行けないけど雰囲気を感じたいという方は動画でまとめておりますので、雰囲気をお楽しみください!




さて、改めましてお出掛けの記録ですが、実は今回、僕は予約合戦に破れておりました。受付が始まる日、いつそのお知らせが来るのかとグッチさんのLINEをずっと凝視していたのですが、始業後に断腸の思いでオンライン会議の司会などをしていたわずかな時間帯の間に予約が開始されており、完全に出遅れてしまったのです。「司会でなければ基本スマホいじってるから普通に予約できたのに…」と思ったかどうかはさておき(そんなわけないですよ!在宅でもちゃんと働いてますよ!)、何とかかんとか飛び込めたのは2日目の午後。
「その時間の業務はどうする気なんですかね…?」という世間の疑問は一旦置いておき、まずは予約できたことを喜びつつ、同時に痛恨の失態に悶えておりました。早く行ったらいいことがあるわけでもなく、誰かがSNSで報告していたとしてもそれで自分の楽しみが失われるわけではないので初日でなければいけない理由は何もないのですが、せっかく画面まで開いていたのに初日に飛び込めなかったことは情けなく、落ち込みました。仕事にかまけて推し事に遅れるというのは人生の優先順位が間違っている。社会人気取りでカッコつけずに「電波が…ガ…ワル…いので…落ちます!」と言ってログアウトすればよかった。猛省しました。

しかし、これで諦める僕ではありません。「予約の変更」メニューから予約画面を開き、ときどき更新しては止むに止まれずキャンセルとなった枠があればそこに飛び込もうと構えていたのです。迎えた開催前日、キャンセルが出るならこの日であろうという読みの通りに、夕食時になって来場を断念された誰かのキャンセル枠を抑えることができたときは感謝で震えました。辛い事情があってのことかもしれませんので浮かれ過ぎるわけにもいきませんが、ちゃんとキャンセル処理してくださったこと、その枠を僕が活用させていただけること、貴重な機会をありがたく思うばかり。ふぅー、毎度のことですが羽生氏関連案件の「行けるか行けないか」のドキドキ感は凄いですね!

↓めでたく今回も初日におうかがいさせていただくことになりました!


現地には予約時間なりに到着したので開場前のワクワク感ある雰囲気を味わうことはできませんでしたが、それでもグッチさんの前には明らかにお仲間とわかるキルティングトート夫人などが多数待機しています。僕もそのなかに加わりまして予約時に取得したQRコードを開いて今か今かと待っておりました。すると予約時間の少し前にお店の方がわざわざ外に出てきて声を掛けてくれました。くぅー、何という上質なご対応であることか。

10人ほどの小グループで店内に招き入れられると、エレベーターが到着するごとに少しずつギャラリーへと送られていきます。普段グッチさんを訪れたときは「おはようございます!羽生結弦選手のオーディオストーリーの者です!QR読み込みます!ありがとうございました!」というつむじ風並みの滞在時間で、グッチに似つかわしくない自分の存在を何とかかき消しているのですが、エレベーターを待っている間は少し店内を眺める余裕もありましたので、チラチラッと見渡しましたらば…どの商品も値札がなくて…値札なんてついてないんだなと今さらながら思いましたよね…。

↓まぁ、何か買い物するときは特典ポストカードも欲しいので値札があろうがなかろうがオンラインにするわけですが!


やがてギャラリーへと案内された僕。エレベーターの扉が開くと、そこはもう夢の空間。写真展のキービジュアルにもなっている作品や、雪の精のような羽生氏を壁画サイズで映す大型作品など、圧倒されるようなアートが待ち受けていました。この2作品の時点でも今回の展示を手掛けたフォトグラファー・小浪次郎氏の掘り出す新たな羽生氏の魅力が広がるようで、エレベーターの扉前で立ち止まってしまいそうになったほど(←扉の前で止まらないでくださいね!)。入口の説明を見れば、今回は約100点もの作品が展示されていると言います。無料で見させていただけるような案件とは思えない大ボリュームです!

↓エレベーターを降りれば夢が始まる!
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↓「雪の精」前を通って左手へと道なりに進むと右側壁面にはオシャレの極みのような展示が!
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↓そして左手側にはオープンなギャラリースペースが!
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↓ギャラリースペースでは撮影の模様を収録した映像展示や、サインの展示もありました!
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想像を凌駕する充実の展示に、「右手の壁の小サイズの展示群を見るだけで1時間くらいかかるのでは…?」とランチタイムを充当した滞在時間の残りが早くも心配になる僕。嬉しい悲鳴を上げながら鑑賞に勤しみます。多くの方がこの思い出を記録しようとスマホで撮影をしておりますので、撮影可能スペース(ロープで区切られている)はにぎにぎしい雰囲気です。ただ、混雑するようなことはありません。おそらく前回の写真展のフィードバックも含めて、各時間帯の入場者数を調整されているのでしょう。混み過ぎてゆったりと展示を見られなければ本末転倒なわけで、「賑わいを感じつつ、ゆったりと展示を見られる」ちょうどいい塩梅が実現しています。いい美術館やいい博物館に来たときのような気持ち。そのなかでお互いに譲り合いながら記念撮影などをするのは、ゆるやかなつながりを感じる素敵な時間でした。

↓ウチのリビングもこんな感じにしたい!
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通常の写真展ですと、基本的には羽生氏がバッチリ映った写真が並ぶものですが、今回はそのあたりもアートな試みが。羽生氏の姿自体もスニーカーの裏だけとか、暗闇に浮かぶ表情だけとか、髪の毛?らしきものだけ映したものとか、あえてそういう露出にしたと思われる薄っすらと羽生氏の姿が見える写真など、さまざまな表現手法がとられています。さらには、太陽や雲を映したものなど、被写体としての羽生氏が含まれな作品さえも。

ただ、そうした作品についても、羽生氏自身が発信するアイスストーリーでの映像表現とリンクするようで、ごく自然に「姿は映っていなくても、心は映っている」と自分の心が感じていきます。言葉で説明できたりはしないのですが、何となく、とりとめもなく、フンワリとその風景のなかに漂う羽生氏の想いを感じながら、心をアートに委ねます。「うーん、いい…」言葉にすればそうとしかならない、ただとても刺激的な時間です。

撮影可能スペースでの記念撮影を終えたあとは、ギャラリースペースへと踏み出していきます。サインをまじまじと眺め、そのサインを書いている場面も収録された映像展示を鑑賞し、羽生氏の多彩な表情やグッチをまとったさまざまな姿をゆったりと歩きながら楽しみます。5台あるモニュメント型の展示は両面に作品が掲出されており、反対面については心に焼きつける格好となるわけですが、その写真もまた素晴らしい。前回の写真展では壁になっていたギャラリー奥側の部分が今回は窓から日差しが射し込む明るい設営になっているので、日差しに照らされたグッチを纏う羽生氏が映えること映えること。

モニュメントの間をうねうねと通過していくと、右から左から羽生氏が現れてくるかのようで、さまざまな時空の羽生氏を眺めている感覚を味わえたりも(←独特な感想で伝わらないかもしれないが/走馬灯的な)。さらに、よく見ればこのモニュメントの1台は次々に写真が切り替わる仕掛けになっており、思わずずーっと見てしまいました。途中で「あ、この切り替わるカットを全部撮影しようと、撮影スペースでたくさんの人が僕がどくのを待っているんだ」と気づいて慌てたりもしましたが。

↓多彩な表情集!
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↓ポーズが切り替わるモニュメント!
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↓ギャラリースペースのドア部分にも写真を展示するなど発想も刺激的!
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で、僕は前回の写真展の会場をイメージしていたのですっかり抜け落ちていたのですが、こちらのギャラリーはもう1フロア上の階があるのです。スペースの一角には階段があり、サンルーフ的な上層の部屋でもさらなる展示が見られるとのこと。角度的に記念撮影はできない位置ですが、階段の周囲にも23点の作品を展示したテーブルがあったりして、お楽しみはまだまだ広がっていたのです。

階段で上の階に上がりますと…いやぁ…何と言うか…とても贅沢な気持ちになりましたよね…。いつかこんな暮らしをしたいと誰もが夢に見るような、大きな窓と暖かい日差しと、そこに提げられたアートな展示が、「あぁここでコーヒー飲みながら読書して人生を終えたい」と思ってしまうくらい満たされた気持ちになりました。日本一暖かい場所は議論の余地があるかもしれませんが(仙台説強そう)、銀座で一番暖かい場所はココだなと思いましたよね…。

↓階段で上層へと向かいます!
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↓おぉ…何という暖かく心満たされる空間…!
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↓見下ろす空間がまた美しい…!
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↓この美しさの果てに、すべてを支える逞しい足を置くとは…!
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いやー…素晴らしかった。羽生氏関連の写真展は数多く参加してきましたが、いい写真を見ることに加えて自分自身の感性が刺激されるような時間でした。いっちょ前にカメラなど構えておきながら、記念撮影とブツ撮りしかしていないことがもったいないというか、自分でも何か世界の素敵な瞬間を見つけて発信していきたいな、なんてことを思ってしまうような体験でした。もちろん写真家の方のようにはいかないわけですが、自分自身の表現というのはあってもいいと思いますからね。せっかくこの世に生まれたわけですし。

こうした素晴らしい時間や、心の豊かさというのは、巡り巡って僕をグッチさんと引き合わせるのかもしれません。僕が何を着て何を持っていても何がどうなるわけではありませんが、上質なものを持ち、感性を育み、心豊かに生きていくことができたなら、毎日が「このギャラリーで体験した時間」のような日々になるのかもしれません。生活と節約にまみれている間に限りある生命が尽きてしまうのと、生命ある間にできる限りの心の豊かさを求めていくことと、どちらが本当にいい生命の使い方なのかなと立ち止まるような気持ちでした。

心の豊かさ、その入口をノックしたかのようで。

ぜひまたこちらの写真展を訪問させていただき、心豊かな時間を過ごしたいと思います。最近、僕銀座の某百貨店の株も買いまして、イベント無料券みたいなのをいただきましたので、それもあわせて楽しんだりしたら、アーティスティックでアカデミックな新しい自分が誕生しちゃったりするかもしれませんよね(←イベント無料券の単語で台無しな感じもするが)。満足度の高い一日になるだろうなぁと今から再訪が楽しみです。これから行かれる方は存分にお楽しみいただき、もう行った方は何度もお楽しみいただき、ともに豊かな時間を過ごせたらいいなと思います!

↓素晴らしい写真展をありがとうございました!またうかがいます!
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なお、今回はギャラリー以外のフロアには展示物は特にないそうです!

鑑賞後は存分にお買い物をお楽しみください!



グッチさん訪問時はオーディオストーリーの取得もお忘れなく!

ゴールデンウィークの終わりにふさわしい、努力しつづける勇気と元気が湧き出す特番・羽生結弦氏「RE_PRAYツアー舞台裏SP」の巻。

08:00
ゴールデンウィークにRE_PRAYをリプレイ!

長いようで短いゴールデンウィークも今日で終わりますが、皆さま不元気でしょうか。僕ももちろん不元気なのですが、その気持ちを少しでもかき消し、未来に向かって前向きに頑張ろうと思わせてくれる特番が放送されました。5日にCSテレ朝チャンネルで放送された「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd RE_PRAY TOUR 舞台裏SP」です。

羽生結弦氏のRE_PRAY横浜&宮城公演から本編をお届けしつつ、舞台裏の様子もつぶさに届けてくれたコチラの番組を見ながら、「決意をもって平日を生きていく」「サボらない自信はないけれど」と僕も奮い立ちました。6日夜にもう一回「あーイヤだ」「連休終わるのやっぱりヤダヤダ」「ずっと休みたいから3億ください!」とか落ち込むかもしれませんが、そのときは次のアイスストーリーを万全に迎えられるように今日を頑張れ、と自分を励まそうと思います。素晴らしいゴールデンウィークの贈り物、ありがとうございました!

↓僕がポッキーくわえて寝ている日にも、懸命に努力をしている誰かがいる!



番組は去年8月のオンライン会議の模様からスタート。羽生氏やMIKIKO先生をはじめとする関係者が集い、共有画面にはオーバル型で最大1万席くらい作れそうなアリーナの図面が映し出され、リンクや大型映像装置の設営場所を仮置きしつつ演出プランを検討しているようでした。僕もこのアリーナなら協賛スポンサーさまの広告も完璧に映えそう…などと頷きつつ、リアルオンライン会議まで覗き見させていただけることに興奮を覚えます。

そうした制作の舞台裏と並行して、「このショーは見ている方々がプレイヤー」「RE_PRAYというゲームが存在していてお客さんはそのゲームをプレイしていく」「そのプレイがだんだんだんだん物語の進行によって変化していく」といった羽生氏の解説コメントが織り込まれ、「RE_PRAY」初見の方にもわかりやすく公演の内容を伝えてくれる構成である模様。さいたまでの初公演で覚えた「これは…何だ…?」という衝撃を懐かしみつつ、休日にご家族でたまたまご覧になる方がいることにも心を配ったわかりやすくてためになる構成だなと感心したりします。

公演の見えている部分については複数回感想なども書いているので割愛し、主に舞台裏の部分に注目していくと、そこには紛うことなきプロフェッショナルの姿勢があふれ出ています。演出や設営に細やかなチェックとアップデートを重ねることは当然として、とにかくスタッフさんとのコミュニケーションが密で丁寧です。会場が違っても、居る場所が違っても、仕事を始めるときの羽生氏はまず「挨拶」から始まります。「お願いします」「ありがとうございます」「ミーティング中失礼します、羽生です」といった声掛けを天井にいるスタッフさんにまでひとりひとり届けていきます。いつしか照明をパカパカ点滅させてスタッフさんと羽生氏が心を通わせるようにさえなっていた模様。それがあの宮城公演でのスタッフ紹介の際の「ピカピカして!」「いつもの!」というやり取りにつながるのだと思ったら、スタートとラストが結びつくようで感動を覚えました。これは映像の前で独りで演じている孤高の舞台ではなく、人と人との絆が作り上げたエンターテインメントなんだと。演者であると同時に、全員のチカラを束ねる総監督として羽生氏はそこにいたのだと。

リンクにいる羽生氏とスタンドにいるMIKIKO先生がマイクで会話をしながら「鶏と蛇と豚」を作り上げていく場面や、 オープニングでのわずかなセンターポジションのズレを修正するために目印となるライトを追加する場面、さらには会場のリンクに「アイスリンク仙台のライン」を投影することで練習拠点での感覚と本番会場での感覚を合わせていく場面など、興味深い場面が惜しげもなく放映されていく番組。そのひとつひとつに羽生氏の創意工夫がこもっており、だからこそあれだけの作品にもなるのだと感心することしきりです。熱心になり過ぎて手にしたスケート靴のカバーをマイクだと思ってスタッフさんに話し掛けてしまう一幕もあったようですが、それはつまり「それぐらいマイクで会話することが身体に馴染んでいる」ということ。面白失敗場面でありつつ、どれだけ綿密に演出を作り上げてきたかが滲む場面でもあったなと思います。

公演のコンセプトなどをひとしきり紹介したあとは、いよいよ公演本編の上映へ。本編は公演第1部を横浜公演から、公演第2部を宮城追加公演からお届けするマルチな構成になっています。こちらも舞台裏スペシャルだけあって、「マルチアングル舞台裏カメラ」とでも言いたくなるような感じで、羽生氏がバックステージに控えているところからつぶさに映してくれるという大サービス付きです。公演直前までつづく緊迫のウォームアップや、仕事場に入るときの境界に手で触れて挨拶する姿、今まさに舞台に飛び出そうとするときの小刻みなジャンプとスタッフさんの秒読み、幕間の着替えに急ぎ向かう様子なども、まるでその場にいるかのように見ることができました。

公演日によって演目が変化するいわゆる「トロッコ問題」のくだりでは、ひとつめの展開を見せたあと一度巻き戻ってふたつめの展開を見せてくれるという編集をしてみせたり、佐賀公演での地域挙げてのおもてなしの紹介や宮城追加公演に訪れた世界各国からのファンの声を挟み込んでみたり、公演の全容や周辺状況までもわかる構成は贅沢の一言。これを見れば「RE_PRAY」がわかる!くらい言ってもいいかもしれない番組でした。こんなに放送しても映像商品化への影響は心配ないということなのであれば、ブルーレイが登場する日がさらに楽しみになりますね!

↓公演をこれからご覧になると言う方は、取り急ぎTELASAでどうぞ!




舞台裏SPを見終えて、本当によかった、ハッピーだなと思ったのは、舞台裏の羽生氏が元気であったことです。競技会時代から酷使した身体は「万全」であることのほうが少なく、ひとりで2時間10演目以上を演じる類を見ない構成であることから、プロ転向後の公演では閉幕と同時に舞台裏で息も絶え絶えになる姿が垣間見られてきました。「生命を削る」の言葉が大げさではない、見ている側が「もうちょっと抑えてはどうか」と言いたくなるような消耗ぶりは、ありがたくもあり心配でもあり、そこまでさせていることにためらいを覚えるものでした。

しかし、RE_PRAYの舞台裏はとにかく元気です。消耗や疲労はもちろんあるのでしょうが、羽生氏は自力でしっかり立っていますし、息遣いも穏やかですし、スタッフさんとの談笑なども普通に行なわれています。さいたま公演や佐賀公演ではもしかしたら「過酷な舞台裏」だったりしたのかもしれませんが、トレーニングを見直すことでツアー終盤にはしっかりと課題をクリアしていた模様。第1部と第2部の間に流れた解説によれば、佐賀公演を終えたあとに「根本的に変えないとダメだ」という思いからトレーニング方法を見直し、ウェイトを使っての筋力トレーニングを取り入れたことの解説が行なわれていました。第1部最後の演目「破滅への使者」のあとは、あえて休憩を取らずに動きつづけることで、もう止めなさいという身体の指令…「防御本能」を外すという対応も編み出していたようです。トレーニングで強化した体力で、休まずに走りつづけるからこそ、最後まで元気でいられる。「ラクになった」のではなく「強くなった」のだということが分かりやすく伝わってきました。

プロになってラクになることなどない、プロになってラクになるのが当たり前なわけがない、たとえ五輪2連覇の選手であっても進化しつづけなければならない。この界隈に薄っすらと横たわる古い常識みたいなものさえ打ち砕くようなプロフェッショナリズムがそこにはありました。五輪2連覇の選手がさらに進化してようやく遂行できるものを見させていただいていることへの感謝は、「そういうものを楽しみとして見るのだから」「自分の仕事に対しては自分もプロとして胸を張れる程度に」「せめて自分なりに頑張ろう」という決意を奮い立たせるものでした。

「あぁ、やっぱりこれはスポーツだ」と思います。誰かが生命を削って頑張る姿や、破れて立ち上がり勝って歓喜する姿、すなわち人生の縮図を自分自身に重ねて、「自分の人生もそうできるはずだ」と奮い立つことができるのがスポーツエンターテインメントの素晴らしさです。虚構や演技ではない、その人自身の苦しみと悲しみと痛みと頑張りと感謝と喜びと…人生と同じものが凝縮されたのがスポーツエンターテインメントです。過酷で、理不尽で、思い通りにならないものだからこそ、それに挑む姿から勇気や元気が湧き出してくる。この舞台裏スペシャルを見て、いい試合を見たあとのような気持ちになりました。なるほど、ゴールデンウィークに放送されるわけです。

↓改めましてRE_PRAYお疲れ様でした!


番組の最後、MIKIKO先生からの「身体能力的にももちろん天才的なものを持っていて」「表現とか解釈の面でも群を抜いたものを持っているんですけど」「あそこまで努力することに驚く」という評価に改めて深くうなずきます。優れた資質があることはその通りですが、その資質だけに頼らず、むしろ自信は乏しく自己評価は低く、これまでもこれからも努力と挑戦をせずにはいられない人であるだろう羽生氏。だからこそ、羽生氏が「達成感は強いですね」と語る姿に喜びを覚えますし、納得の公演を見られたことに感謝を覚えます。

努力しつづける、という最大の才能。

生きる指針として、目標として、その場にいるための心意気として、追いかけていけたらいいなと思います。

それでは皆さま、ゴールデンウィークから現実へ、頑張ってお帰りください!



また近い将来、「頑張れるようになる目標」を置いてもらえると嬉しいです!

羽生結弦氏「RE_PRAY」攻略本のサイズが内容の充実のため倍になり、ピザ屋ならたぶんしないサイズ違いのお詫びをいただいた件。

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面積は倍にする!お値段はそのまま!ごめんなさい!

その誠実さとこだわりから常に驚かされることの連続である羽生結弦氏プロデュース案件で、またしても身震いするような出来事が起きました。先だって惜しまれつつもツアーファイナルを迎えた羽生結弦アイスストーリー「RE_PRAY」に関するさまざまな解説をまとめた「オフィシャルプレイヤーズガイド(攻略本)」が2024年6月末に発売されるのですが、このたび僕を含めた注文済みのお客のもとに驚きのお詫びが届きました。何と、より内容を充実するために当初A5判を想定していたものを縦300ミリ×横225ミリ(A4変形判)に変更するというのです。しかも、ページの面積は倍になるのに、お値段はそのままであると。一体何をお詫びされているのか、ちょっとわからないですね!

↓サイズが大きくなったことへのお詫びメールをいただきました!

Sサイズで注文したピザがMサイズで届いた場合、ピザ屋はお詫びするだろうか…?

たぶんお詫びじゃなく「そのままお召し上がりください」って言いますよね…?

なので、お詫びはナシで大丈夫です!



僕も本など出したこともありますし、ときおり雑誌に寄稿させていただいたりもする経験から申し上げれば、このような決断は前代未聞と言いますか、世に例がないとまでは言わないものの「まずもってやらない」ことです。紙の本はWEBのように縦長に伸びていくわけではありません。人間が読みやすい文字のサイズはある程度決まっているわけで、面積が倍になったからと言って文字を倍に大きくするわけにもいきません。ページを増やすぶんには今あるページを活かして後ろにつづきを足すこともできますが、判型が変われば最低でも配置替えは発生します。基本的には「全ページ作り直し」になる、そういう変更です。

ストアからの案内によれば「編集過程でより内容を充実させるために」とありますので、ある程度制作には着手していたのでしょう。6月末発売だとすれば、印刷・加工〜配送に1ヶ月、内容と刷り上がりの校正作業を行なうのに1ヶ月、原稿と印刷データの制作に2ヶ月として、4月末時点ではおおよそ本の形(コピー本なら作れる程度)には仕上がっていてほしいところ。同人誌制作のように綱渡りの日程を組めばギリギリまで詰めることは可能ですが、少なくとも「作り始める前に判型変更を決めた」わけではないだろうと思います。変更を決めた時点でなるべく速やかにお知らせする運営さんだろうとも思いますし。

だとすると、これは大変な決断です。

大きな手戻りを含む、制作側全員に影響のある決断です。

とても言い出しづらく、受け入れられづらい決断です。

内容を充実させるためには手戻りも厭わない、という姿勢。手戻りしたところで儲かるわけでもなければ、品物の評価が変動するわけでもないのに、それでも決断した高潔さたるや。比較検討される対象があれば世情を見て「もうちょっとクオリティ上げないとアカンな」と思うこともあるでしょうが、「RE_PRAYの攻略本」は世界でその1冊しか出ないのです。何が載っていたとしても、それしかないのです。もっといいものがあり得たのかはお客にはわかりませんし、何が入りきらずにこぼれたのかもわかりません。どんなものであっても、どの道、買うのです。しかし、作り手の側が、内容を充実させるために、一度崩して作り直すことを決めた。現実に見たことはありませんが高名な陶芸家がツボを叩き割るのと同じことをしたのです。何というこだわりでしょう。世のなかの数多の適当なイベントパンフレット制作者にも届け、この心意気!

小賢しい悪知恵がまわる僕なら「アカン内容があふれそうだな…せや!」「すまん!皆が予約してくれたアレ、実は上巻だった!今気づいた!」「ということで下巻の発売が追加決定!」と言い出すところですが、そこで「面積を倍にしてお値段を据え置く」なんてどんな神運営なのかと。せめて、当初160ページ予定だったものを判型を変えて80ページ程度にした、くらいの変更であってほしいなと思います。もともと80ページ程度の予定だったけど、「1ページコラムのつもりが全然おさまらない」「ちょっと伝えたいことが多過ぎましたね…」「せや!面積広げたろ!」だった場合、内容含めて全部が倍増になってしまいますからね。単純計算で制作費も紙代も倍ですからね。それでお値段据え置きはコチラもちょっと受け止められないですよね。ピザ屋でもSとMの間違いならそのまま受け取りますが、1枚のはずが2枚持ってきたら「多いよ」って返しますからね。

↓オフィシャルフォトブックとサイズがほぼ同じになったので、収納時のおさまりはすごくよさそう!



そのようなお客側にとっては特に損のない神変更ではありますが、相応に難しい決断だったのかなと想像します。当初から何故かサイズだけ発表されていましたが、A5サイズであることに僕は強いこだわりを感じていました。このA5サイズというのは主流の判型ではなく、学術書とか専門書とか「雑誌の棚には置かないんだけど、文字だけでなく写真とか図も使いたいのでちょっと面積が欲しい」という本で採用される判型です。羽生氏の「蒼い炎」シリーズなども写真集的な側面を持っており、ちょっと大きめのA5判になっています。まさにそういう用途でゲーム攻略本でもよく採用されており、「ファイナルファンタジーIX」の攻略本なども、やはりA5判で販売されています。

これはもう自分の本棚を見たエグゼクティブプロデューサーが「攻略本はコレのサイズ感(=A5)で」と先に決めたんだろうと思うわけです。ほかのスタッフさんから判型がどうこうの指定が出るとは思えませんので、これはエグゼクティブプロデューサー指定であろうと。ページ数は公表されていないのに判型だけ発表したのは、そういうこだわりも含めて「判型言いたい」だったのかなと。ただ、それではおさまり切らない内容が出てきたのでしょう。「インタビューが長くなった」とかだけならページ数を増やせばいい話なので、図版とか設定画とかで「これは大きく見せないともったいない」というものでもあったのかなと想像します。まぁ最近は攻略本も大判のものがありますし、設定資料集や画集はもともとA4判が多いので、判型を変えたとてゲーム攻略本感が薄まるようなことはありませんが、「攻略本+画集」のイメージでの「プレイヤーズガイド+フォトブック」だったと思うので、悩みながらの決断だったのかなと思います。

ただ、こう言うとアレですが、大きいことはいいことです。

プレイヤーズガイドとフォトブックは本棚の同じ場所にあったほうが並べたときに気持ちいいですし、狭いスペースに文字がギュッと詰まっていると読みづらかったりしますし。キャラクター紹介もストーリー解説も大きい面に大きいイラストと大きい写真でやったほうが読みやすいでしょう。ある程度制作を進めてしまうと、「まぁ作り始めちゃったしこれでいいか」と思いたくなるものですが、「当初の計画」より「手戻りを避ける」より「内容の充実」を取った決断は、そうしなかったときと比較はできませんが、きっとプラスに働いていると思います。

「表紙+82ページ」にはたしてどんな攻略情報が記載されるのか。80ページがいわゆる本文部分なので、残る2ページは普通に考えれば表紙と一体となった裏面部分で、巻頭巻末に見開きで大きく写真とか載っているのだろうと思いますが、攻略本なので三つ折りを挟んでマップ(裏表で2ページ扱い)が載っていたりすると楽しいなとか、極秘袋とじページ(禁断のネタバレ的な)があったら面白いなとか思いながら、到着を待ちたいと思います。楽しんで、こだわって、追求して、作っていただければと思います。

何と言うか、思う存分自分の作りたいものを作って、作ることに関して赤字の心配をしないでいられるように支えられたら、それが一番の応援だったりするのかなと思いました。あまり儲けようともせず、儲かっても寄付してしまうような人にとっては、自分が描く理想をお金由来で妥協せずに済むことは大事なことだと思いますので。僕らが届けるお金と感想が、創作の原動力と必要な数だけスピーカーを並べる腕力につながるよう祈って、品物の到着を待ちたいと思います。もしも値上げが言いづらいならオズマガジンプチみたいに「いつもと同じ大きいのもあるけど、小さいやつもあります」という2パターンにして、「大きいほうが欲しい人は再注文してね!」とかでもいいかなと思いました!

↓エンディングの解説だけでも4ページくらい欲しいので、82ページでもパンパンでしょうね!


演技構成のパターン図的なものを最初に載せて(1P)

パターン図上に振った番号に沿って、写真を交えて絵コンテ的に各振付を解説して(2P)

原作解説と動画編集のこだわりを含めたインタビューを入れて(1P)

公演のスタッフロールを収録(1P)

って5ページになってしまった!

本って、こうやって、すぐ長くなっちゃうんですよね!



ウチの本棚に刺さらなくなるので、A3判にするときは先に教えてください!

羽生結弦氏が贈る魔法のレアアイテム「氷解水キーリング」抽選販売に落選したので、マスター氷解水アクアリウム展示を希望するの巻。

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マスター氷解水アクアリウムの展示を希望します!

残念なお知らせです。ちょっとショックを受けています。先だって申し込んでいた、羽生結弦氏アイスストーリー「GIFT」映像商品の数量限定ボックス、すなわち「氷解水キーリング」の抽選販売で落選してしまったのです。当たらないということはまったく想像していなかったので、昨日18時頃から、僕はドラマで余命を告げられた場面みたいな顔をしています。「え…?」「まさか…?」「私が…?」と若干クラッとしました。久々に「落選メールを見返して、やっぱり落選と確認」したりしました。

まぁ、もともと「数量限定」と言っているものですし、氷解水の残量もさることながら、それを1点ずつ職人さんがガラスの瓶に閉じ込めるという製造工程を考えれば、大量にご用意されるとは思っておりませんでした。ただ、言うても28000円のお品です。ブルーレイだけなら7000円、初回限定のパーカーつきボックスでも17000円ですので、計算上は氷解水キーリングは11000円ということになります。あの夜だけの奇跡の水に値段をつけるのは野暮ですが、単純計算で言えば11000円のキーホルダーです。率直に言って、申し込めば当たるのでは?と思っていました。

しかし、それは完全な油断、考え違いでした。

かのブライアン・オーサー氏も言っています。

「ミスター羽生を見くびらないでくれ」と。

一夜限りのあの夜の思い出を手元に残すことの意味は、甲子園の土が無限の価値を持つのと同じで、多くの人にとってかけがえのないものなのです。甲子園の土は「阪神園芸グラウンドキーパーの土」という名前で15リットル2310円で販売されたことがありますが、その値段で「あの日踏み締めた甲子園の土」の価値を計れるはずなどなかったのです。自分自身もそう思ったからこそ爆速で申し込んだはずなのに、ほかの人も同じ気持ちであることへの想像力が決定的に欠けていました。

そして、この界隈の同士たちはお金を持っているのでした…。僕もまったくナイとは言いませんが、明らかに「うわ…私の年収相対的に低過ぎ…」と感じる瞬間があることは否めません。フラッとヘルシンキとかフラッとバルセロナとか、グッチのボンバージャケットお迎えしました!とか、一発一発のパンチのチカラが違う感じの推し方をできる人が多数見受けられるわけですから、キーリングが単純計算でいくらとかを考えているはずもないのでした。

ライバルは果てしなく多く、

氷解水は限りなく希少だった。

僕はお迎えすることができませんでした…!

非常に残念です…!

↓取り逃がしたレアアイテムみたいに、氷解水キーリングへの想いが残る…!


↓グッチの国内在庫を買い尽くすような人々が、氷解水を買わないわけがなかった…!



もしも僕がこの氷解水キーリングに当選していたなら、僕はそれをしかるべき祭壇におさめて御神酒などそなえ、我が家の守り神となっていただくつもりでいました。そして、ここぞというお出掛けの際には氷解水キーリングを携え、旅の無事とか武運長久とか良縁成就とかそのときどきで必要なことを願うつもりでおりました。不穏な夜には強く握り締め、眩しい朝には太陽に掲げ、大切な人と出会ったときには祝福を分け与える、そんなアイテムとしようと思っていたのです。

何なら、同士たちが集まるアイスストーリーの現場などで「氷解水キーリングパワースポット」的なパネルでも立てまして、「どうぞ触れていってください」「きっといいことがありますよ」「あなたの夢が叶いますように…」などと微笑みかけるイメージさえありました。旅の僧みたいな感じで、ありがたいご利益を世界に届けに行く使命感すら生まれかけていました。

どうも、「あの夜のリンクの水」という設定と、職人が手作りしたガラス瓶の見場のよさと、「氷解水」なるパワーワードとが、作り手が思う以上にコチラには刺さっているような気がします。「甲子園の土」だって最初に「甲子園聖遺土」って書いてあったらもっとありがたい感じになったでしょう?「リンク水」だったら特に何もイメージしなかったものが、「氷解水」だと氷の棺で眠りつづける女神が流した涙の雫みたいな感じがしてしまうのです。しかもそこに「キー」とか「リング」とか魔法っぽいワードがくっついているという総合力の高さ(※「入り」は魔法力低かったのでシレッと外した)。

狙ってやっているのかはわかりませんが、「氷解水キーリング」はコチラにとっては完全に魔法のレアアイテムになってしまったのです。普通にSNSで「聖水」とか呼ばれ始めてますしね(※もちろんイヤらしい意味ではない)。心が感じているわけですよ、神性を。これさえあれば幸せになれるし、奇蹟が起こるし、全部の扉が開くし、戦闘中に使えば氷の召喚獣シヴァが出てきてダイヤモンドダスト吐くし、チカラ尽きた仲間も含めてパーティ全員のHPとMPと状態異常が完全回復する使用回数無限のアイテムなんですよ、もはや!

↓アヤしい水じゃないですよ!この奇跡の夜を演じたリンクの水なんですから!


あと、装備者がチカラ尽きるときに身代わりで砕ける効果もあると思います!

のちに勇者が「あのとき私は魔王の攻撃でチカラ尽きるはずでした。しかし、氷解水キーリングが私の代わりに砕けたのです」とか語るヤツ!



もし、神社仏閣などにお勤めの方で氷解水キーリングが当たった方がいましたら、身勝手なお願いとは承知しつつも、どこかに氷解水キーリングをお祀りいただきまして、拝んだり触ったりさせていただけないものかと思います。あまり神様関係に詳しくないのでやっちゃっていいのかよくわかりませんが、聖剣とか祀っているところもあるんですから、氷解水キーリングがご神体でもいいんじゃなかろうかと思うわけです。僕らがそこに神性を感じるのなら。

そういうのはダメです、神様関係厳しいです、ということでありましたら、公式様にひとつご検討をいただけないものかなと思う案があります。もしも、まだ氷解水を記念にお手元に遺していらっしゃったら、それを職人が作ったガラスのキューブみたいなものにおさめ、あの夜に使用したいくつかのアイテムなどとともに永久に封じたアクアリウムをご用意いただけたりしないものでしょうか。

お手元に残している氷解水がナイのならどうしようもないですが、もし僅かでもあるのなら、それをずっとペットボトルとか梅酒の瓶とかに入れておくのも味気ないでしょう。羽生氏の手元に遺された氷解水は、ただの氷解水ではなく「マスター氷解水」と呼ぶべき特別なもの。「絵を額装する」感じで「マスター氷解水をガラス瓶に封じる」はやられたほうがよいと思います。そのガラス瓶をすごくイイやつにして、キーアイテムとかもおさめ、ロゴを刻印したアクアリウム(というかガラスの柱みたいになるかもしれないが)に仕立てていただければ、それを各地のショーで展示することで多くの人が参拝できるようになるのではなかろうかと。

「最初はキレイに角が立った立方体だったんですが」「お参りの方が撫でることでガラスがすり減りまして」「今はご覧のように球体となりました」みたいな説明などあったら、ありがたみもグンと増してくるというもの。今後のアイスストーリーでも1柱ずつ氷解水アクアリウムを増やしまして、最終的に神殿とすることができたら、文字通りの「聖地」として巡礼も後を絶たないでしょう。実績でご存知のように、僕らはお参りと絵馬が大好きですので、手間と維持管理費が持ち出しになるようなことにはさせないだろうと思います。その柱を模した氷結前水キーリング(簡易版)とかを後付けで作っていただいたりしていもいいかなと思います。

とにかく、このアイテムを取り逃がしたことでトロコン(※トロフィーコンプリート/ゲームで達成すべき目標を全部やり遂げた状態の意)できていない感覚が胸に残っておりますので、何らかの形で氷解水のご利益を授かる機会があればいいなと思います。この奇跡の水のご利益を受けられたら、この先の人生とか抽選とかで、強気にいけるような気がしますのでね。まぁ、大半の氷解水は海に流れて雨になって降り注いでその一部を僕も飲んでるんだとは思うので、「すでに氷解水は我が身に宿っている」と強く信じればいいのかもしれませんが!



「水もしたたるイイ男」ってこうやって生まれた言葉なのかもしれませんね!

羽生結弦氏「プロローグ」「GIFT」映像商品化とともに爆誕した新ギフト「氷解水入りキーリング」はあの夜を形に遺す夢の結晶だった件。

08:00
氷解水という名の夢の結晶!

ついに、ついに、待望の報せが届きました。羽生結弦氏ソロ公演のBlu-ray・DVD化が決定したのです。すでにCS放送での中継を録画保存もしているわけではありますが、やはりすべてを整えて送り出される円盤を手にするときの気持ちは格別です。僕は、これを、所有しているという満足感。円盤を所有したとき、そこにはエターニティ(永遠)が生まれるのです。

今回映像商品化されたのはソロ公演の第1弾「プロローグ」と、東京ドームに一夜限りの夢を刻んだアイスストーリー「GIFT」の2公演。プロローグは全5日の公演から八戸公演最終日の模様を完全収録し、千秋楽への密着の模様やデジタル写真集も付属するのだとか。そして、「GIFT」では公演本編映像に加えてマルチアングルの特典映像を収録し、豪華グッズ付きの限定版も用意されると言います。

その限定版の特典グッズがまた心をくすぐるラインナップ。まず、公演中に羽生氏が着用していたパーカーをモチーフに作られたGIFTパーカー。ふむ、これは非常にわかりやすい。そして、界隈を真に激震させたのは、抽選に選ばれし者だけが手にすることができる数量限定ボックスにつく「GIFT公演アイスリンクの氷解水入りキーリング」なるアイテムです。

「GIFT公演アイスリンクの氷解水入りキーリングとは…?」

急に言われても何のことやらな話かもしれませんが、これは何と「GIFT」公演当日のアイスリンクが溶けた水(氷解水)を、職人がハンドメイドで作ったロゴ入りのガラス瓶におさめ、その瓶を装飾としてつけたキーリングなのだとか。高校球児が甲子園の土を持ち帰るみたいな感覚で、アイスリンクの氷解水を配っていただける、前代未聞の冬の思い出が誕生してしまったようなのです。

↓え!?2023年2月に使ったアイスリンクの水を今の今まで保存してあったんですか!?



丸一年以上の時を経てついに封印を解かれた氷解水たち。これまでどこでどう眠りについていたのかはわかりませんが、途方もなく遠大な計画のもと生まれたギフトであることは間違いありません。公演の映像商品化はもとより視野に入れていたでしょうが、その特典にまですでに思いを馳せていたとは。「この夜の記憶を形として遺したい」「そうだ、リンクの氷解水を配ろう」という発想がなければ決して誕生し得ない特典グッズが、今の今まで秘密裡に眠っていただなんてどこまで伏線を張り巡らせてあるのか。

僕らが夢を見ていたあの夜に、羽生氏が遠い未来を想像しながらリンクのかけらを拾い集めていたかと思うと胸が熱くなってくるでしょう。ほら、嬉し涙が出るね。まぁ、本人がやったとは限りませんが、「この辺がキレイですよね」「ここ演技中に触ってます」「ここ阿修羅ちゃんで掘ったところ」などの指示くらいはあったかもしれません。よくぞそこまで、あの生命を振り絞った公演のあとでやっていてくれたものです。「今日は疲れたから洗濯は週末にまとめて…」なんて言っている我が身が恥ずかしくなります。

あれから一年あまり、羽生氏の自宅には「氷解水の部屋」があったのでしょうか。ペットボトルなのか、ガラス瓶なのか、それは何本分なのか。もしかしたらちょっとしたウォーターサーバーコーナーみたいになっていたかもしれません。自宅で梅酒を漬けるときのように、密かに熟成を重ねていた氷解水はきっと、羽生氏の創造や悩みや苦しみをすべて見てきたのでしょう。ときには「もうすぐ届けてあげられるからね…」「今、職人さんに瓶を作ってもらっているんだよ…」「蒸発しないで待っていてね…」なんて言葉も聞いていたかもしれません。もはやこれはただの水ではなく、この一年あまりの時間を共に過ごし、駆け抜けてきた同士のようなもの。その水が過ごした時間ごと家宝として大事にしたい…そう思いました。

キーリングのサイズからして氷解水の瓶は1センチ角くらいのサイズ感でしょうか。ということは、1リットルの氷解水が保存してあったとしても1000個程度、標準的な梅酒の瓶(4リットル)くらいの量があったとしても4000個程度。詰めている間にも蒸発したり、こぼれたりすることを勘案すれば、絶対数は相当少ないはず。入手への抽選は狭き門となりそうですが、それでも果敢にこの抽選に臨むしかありません。二度と戻らないあの夜の氷解水を手に入れる唯一無二のチャンスなのですから…!

↓氷解水キーリングはA!SMART限定販売です!

抽選に漏れた人には風呂の水をペットボトルに詰めた残念賞とかないですかね!

ないですか!そうですか!わかりました!ありがとうございます!



もしも僕がこの氷解水キーリングを手にすることができたら、心はどんなに安らぐことでしょうか。熱い砂漠で彷徨うときには、氷解水キーリングの決して蒸発することのないガラス瓶のなかの雫は最後まで心の支えとなることでしょう。悪夢に怯える夜は、もしも何かが現れてもこの聖なる氷解水をふりまけばたちどころに闇は掻き消えると強く信じられるでしょう。そして、もしも誰かが傷つき倒れていたときにも…

「あら、あんなところに人が…」
「あなた、どうされたの!?」
(道に倒れた男、肌は冷たく白い)
「呼吸低下…脈拍微弱…」
「こんなに衰弱されて…」
「このままでは生命さえも…!」
「誰か、誰かいないの!?誰か来て!」
(う…うう…)
「あなた、あなた聞こえて!?」
「しっかり、しっかりして!」
(み…水…)
「お水ね、お水が欲しいのね!?」
(周囲を見渡すもそれらしきものなし)
(氷解水キーリングを握り締める)
「これは生命の次に大切な氷解水…」
「二度と得られない思い出…」
「彼にもらった大切なGIFT…」
「でも、生命の次…」
「生命にはかえられない…」
「ゆづ、ゴメン…!」
(キーリングの角を砕く)
ピキィィィッ!
「さぁ、クチにふくんで…」
「これはGIFTが行なわれた日の」
「アイスリンクから生まれた」
「奇跡の氷解水」
「飲料水ではないけれど…」
「きっと生命をつないでくれる…」
(雫をクチにふくませる)
(しかし弱々しく消えゆく命)
「ダメ…まだこれでは足りない…」
「どうしたらいいの…!」
(足音が近づいてくる)
「フモ美!どうしたの!」
(友人たちの声に振り向く)
「花子、月乃、星奈、み、みんな…!」
「この方が、この方の生命が…」
(手のなかには砕けたキーリング)
「フモ美、まさか、あなた…」
「氷解水キーリングを…!」
「その氷解水は、一夜の夢…」
「二度と得られない光なのに…」
「あなたはそれを与えたのね…」
(うなずくフモ美)
「GIFTは、誰かに届けるものだから…」
(うなずき合う友人たち)
「大丈夫、大丈夫よ」
「あなたは独りじゃない」
「独りになんかさせない」
(友人たちが懐を探る)
(氷解水キーリングを取り出す)
「氷解水なら、まだあるもの!」
(キーリングを砕く)
ピキィッ!ピキィッ!ピキィィィッ!
(次々に氷解水を与える)
(真っ白だった男の身体に生気が宿る)
「う…うぅ…」
(フモ美は男の手を握り締める)
「頑張って、大丈夫よ!」
「私たちがいるよ!」
「この光を、受け取って!」
(輝く光が男の身体を包む)
(ゆっくりと目を開ける男)
「う…キ…キミは…誰…?」
(フモ美は微笑みながら)
「あなたの味方…」
(友人たちも微笑む)
(男は身体を起こして)
「ただいま…」
(うなずき合う一同)
「おかえりなさい…」
(手のなかで青く輝く砕けたキーリング)
(誰とも知らぬ嬉し涙が落ちて)
(砕けた瓶に溜まる)
(揺れる雫)
(反射する光)
=Fin=

……といった感じで奇跡のひとつくらい起こるんじゃなかろうかと思います。実際に起こるかはさておき、そう信じられる気持ちがあれば、人生を少し前向きに進んでいけるのではないかと思います。言うなればこれは強力な数量限定パワーストーンみたいなもの。あのGIFTの夜の夢が、自分の手のなかにあると思えば、もう一度あの日のような夢を見ようと願う強さや、あの日もらったGIFTを誰かに与える優しさが胸に宿ることでしょう。球児たちがその土にもう一度甲子園に行くことを誓い、その土を撒くことで後輩たちに自分の想いを託すように。

とにかく、映像商品化という報せのみならず、氷解水キーリングという夢のギフトの誕生によって界隈は沸き返っています。何だかよくわからないけれど、とにかく欲しい。そういう熱気が渦巻いています。その熱気はきっと羽生氏のもとにも届いていることでしょう。この盛り上がりを見たら「氷解水の部屋」はさらに拡大されてしまったりするかもしれませんね。念のため遺しておいた「RE_PRAYさいたま氷解水1」「RE_PRAYさいたま氷解水2」などと記された梅酒の瓶に、「減らせなくなっちゃったね…」なんて呼び掛けながら。

氷は解ける、けれど水となって遺る。

公演は終わる、けれど円盤となって遺る。

形のない夢が形となって甦る奇跡。

爆速で申し込みはしたので、あとは当たることを祈るばかりです!

↓いっそマイ氷室でも作って、あの夜の氷を遺しておくのもアリだったかもですね!


衛生観念ぶっちぎってよければ、柚子蜜かけて氷食べるんですけどね!

法が許せば僕のほうは大丈夫なんで!



将来的には「氷解水スノードーム」「氷解水入りマグカップ」の登場にも期待!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)

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