スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

F1

遅い遅いとチーム内から非難殺到のマクラーレン・ホンダが今季初ポイントを獲得し、断トツビリ⇒10位に急浮上の巻。

07:00
やっぱりマリオカートが一番面白い!

「とにかくホンダがクソのように弱い」という噂だけが伝わっている昨今のF1界隈。フジテレビの中継に対する意欲は日々減退をつづけ、DAZNでは別に囲い込もうとまでしていないのに、来年あたりは「結果的に」DAZNに囲い込まれてしまうんだろうなぁという未来がクッキリと見えてきています。ふってわいたように「日本人ならインディやろ!」というお誘いもあり、乗り換え民も多発していることでしょう。

しかし、そんな暗いF1界隈に差し込んできた一筋の光。25日に行なわれた2017年のF1・第8戦アゼルバイジャンGPでは、何とマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソさんが9位に入り、今季初のポイントを獲得したのです。おめでとう!アロンソさんおめでとう!2ポイントおめでとう!

去年もおととしもポイントはチョボチョボ獲ってはいたものの、それは「マクラーレンなのに何たる有様」というバッドニュースでした。しかし、もはや空気もガラリと変わりました。現在のマクラーレン・ホンダは押しも押されぬぶっちぎりの最下位チーム。アゼルバイジャンGPが始まる時点での獲得ポイントはゼロ。ちなみにトップのほうは200点くらい獲っています。もうそこを見てはいけない。エベレストのふもとからエベレストのてっぺんを見るような気持ちで、「高いなぁ」とだけ思っていればいい世界。そこに2点がやってきた。これはもう拍手喝采のガッツポーズです。

わずか2点、たった2点ではあるけれども少しずつ、少しずつ状況は元気だった頃に近づいてきています。前戦カナダGPではレース終盤までアロンソさんがポイント圏内を走りました。惜しくも残り3周でパワーユニット(※いわゆるエンジン)がぶっ壊れましたが、ある程度やれるなというところを見せていました。さらにひとつ前の第6戦インディ500では、アロンソさんは一時トップを快走するなど、気を吐きました。ホンダはともかくとして、アロンソさんには上昇気流が漂ってきていた。

そこにようやくホンダも足並みをそろえてきた。今のF1はとかく信頼性・信頼性なのですが、ホンダのパワーユニットはバブル期のアプローチで「壊れてもいいじゃない!速ければ」という清々しさを備えています。問題は遅くて壊れるということだけです。ホンダ魂を持つスタッフたちは「なんでかなー?」「計算上のデータと実測値があわない…」「うーむ」という数々の技術的問題をクリアし、日進月歩でバージョンアップ中。往年のファンを「風洞の設計が狂ってた年の既視感…」とホッコリさせています。

ちなみに、昨今のF1ではエンジン等を交換したりすると信頼性至上主義に反するということで決勝のスタートグリッド(順番)が降格させられたりするのですが、アロンソさんのマシンは容赦なく新型エンジンを積んだり外したりまた積んだりするので、このアゼルバイジャンGPでは「予選順位から40グリッド降格」というペナルティを課せられました。全部で20台しか走らないなかでの40グリッド降格。ゾンビが「俺はもう死んでるから何をされてもノーダメージ!」と言っているような無敵感さえあります。

↓なお、マクラーレンチームは前戦カナダGPで行なわれた「チーム対抗!伝統のイカダレース」に勝利!今季初の勝利をあげています!


アロンソ:「9月までに優勝できたら残留するで」
スタッフ:「イカダレースで勝ったで」
メディア:「アロンソの残留決定!」

おぉぅふ…朗報やの…!

哀しみを笑いに変えて生きろ、強く!

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そして迎えたアゼルバイジャンGP。コチラはアゼルバイジャンの首都バクーの市街地を走るレース。昨年のGPでは時速378キロというF1最高速を記録したパワーサーキットで、海岸沿いを走る2キロ超の区間はほぼ真っ直ぐというレイアウトになっており、パワーユニットのチカラが大きく結果に影響を与えると見込まれます。要するに「ホンダエンジンじゃ、ダメそう」ということです。

40グリッド降格だし、予選結果もいつもと変わらないし、バクー市街地コースだし、まぁ捨てレースと言ってもいいテンション。ということで、現行のものより0.3秒ほど速いと自称するVer3のエンジンも投入を見送られました。まぁ「ココは捨てて、次で頑張ろう」くらいの意気込みです。

しかし、フタをあければ話は違っていました。最後列からのスタートとなるアロンソさんですが、この日はそれすらもラッキーに変えてしまうような風が吹いてくるのです。レース開始の1コーナー、狭い市街地コースということもあって先頭のほうでマシンが接触し、壁にたたきつけられるという派手なクラッシュが発生。さらに後方でもコース上でスピンするマシンが出るなど、混乱をきたしています。アロンソさんは最後方にいたことで華麗に難を逃れ、いきなりのジャンプアアップをはたします(19位⇒16位)。

↓先頭のほうでは緑銀のクルマが右に寄って赤いクルマに当たり、赤いクルマが壁でグシャッとなっている!


速いクルマは当たると派手ですなぁ!

アロンソさんはこのトラブルを華麗に回避!


その後も誰かのマシンの何かのパーツが空中をビューンと飛んでいったり、ブレーキダクトにモノが詰まってレース開始早々にピットに戻ってくるマシンがあったり、壊れるマシンがポツポツ出始めたりと、レースは波乱ぶくみ。コース脇に停止したマシンが出たことで、撤去作業のために12ラップ目にはセーフティカーが出る展開になります。上位陣は一斉にタイヤ交換を行ない、あるいはこのまま最後まで走り切ろうかという構えです。

ところが、ようやく撤去作業が終わってレースが再開された17ラップ目、その周回内にフェラーリのライコネンのマシンから何らかのパーツが飛び散ってしまい、再びセーフティカーが出るという始末。落ちたパーツを係員が全速力で走って取りにいき、クルマに轢かれる前にダッシュでフェンスを乗り越えるという軽作業の連続。「やっぱ単純に狭いわな…」とさらなる波乱の予感が高まります。

↓狭いし、誰かが踏んじゃうと危ないんで、飛んだパーツは拾いに行きます!

後方の赤いクルマから何かが飛んでるな!

いいよいいよ!マシンはこれぐらいペラッペラでいいんだ!

1戦で壊れるけどアホみたいに速いマシンこそ、バブルの発想だ!


さらにこの波乱を盛り上げてくれたのが、先頭争いをするメルセデスのハミルトンと、フェラーリのベッテル。セーフティカーに連なって走る両名は、クルマとクルマでリアルなバトルを始めます。ハミルトンが「のろのろ走って後ろのヤツを困らせてやろう」という底意地の悪さを見せたかと思えば、ベッテルはそこに追突したあと「オイコラ!お前のろのろしたろ!」とアピールをし、文句をリアルに表現するために横から並びかけて幅寄せしてマシンを当てるという実力行使!タチの悪いケンカが始まりました!

↓命懸けでマリオカートをやっている先頭争い!

「カートの後ろにバナナつけてブロックやで」
「甲羅発車体勢で追突してバナナ消すで」
「でもそれだけじゃムカつくから横から当てるで」

人間性wwwwwww

どっちもどっちの底辺バトルwwwww

※なお、前を行くハミルトンは次のセーフティカーでもまた同じことをやる鉄の心の持ち主です。
※さらに5位走行中の終盤には、3位を走るチームメイトに「お前、下がってきて4位のマシンの邪魔をしろ」と指示する鉄の心の持ち主です。
※ちなみに、その提案は「コッチも2位を目指しているからヤダ」と却下されました。


↓別のバトルでは後方に火花を吐きつづける攻撃を繰り出すマシンも!

もっと火花出るようにすれば面白いのに!

後ろのクルマが可変ウィングで追いかけ、前のクルマは火花で撃墜!

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レースは一気に大混乱に。フォース・インディアはチームメイト同士でぶつかってマシンを壊すわ、フェラーリのライコネンは誰かが巻いたゴミを踏んでタイヤがパンクするわ、それらがまき散らしたゴミによってコースが全面的にパーツだらけとなるわで収集がつかず。一旦レースは赤旗中断とし、ゴミ拾いに注力することになりました。いやー、これは近年の何も起きないレースにあっては、久々に燃える展開です!

レース再開後も荒れ模様はおさまらず。普通のクラッシュも含めて次々にマシンが消えていきます。この展開に乗じて、スルスルと上がってきたアロンソさんはいつの間にか6位に。さらに、先頭を行くハミルトンとベッテルは先ほどの人間性マリオカート問題で審議対象となっています。これはうまくすれば表彰台まであるか!?そんなワクワクもすこーし生まれてきます。

↓さらに先頭のハミルトンにはヘッドレスト(ドライバーの頭を覆うように保護するパーツ)がしっかりハマっておらず、風でパカパカ浮き上がるという問題が!


ドライバー:「浮き上がってきたで」
ドライバー:「頑張って手でおさえるで」
スタッフ:「しっかりハマってないな」
スタッフ:「頭で叩いて押し込め!」
ドライバー:「無茶やで」
スタッフ:「無茶でもやれや!」
ドライバー:「完全に浮いてるで」
ドライバー:「手でおさえるで」
スタッフ:「仕方ない、ピットに入れ!」
スタッフ:「ガムテープ用意しとくわ!」

ハイテクマシンに残された最後の手段はローテクwww

最後の手段は「手」「頭」「ガムテ」wwww


↓「手でおさえる」という荒業は、何か舐めた運転をしている人みたいな雰囲気!

ちょっとオシャレやんwwww

オープンカーで片手ハンドルwwww


先頭のハミルトンはヘッドレストパカパカ問題でピットインし、2番手のベッテルは人間性マリオカート問題でペナルティのピットイン。これによって上位は予想外の顔ぶれとなり、アロンソさんも5位まで上がってきました。一旦は後方に沈んだハミルトンやベッテルに結局は抜き返されますが、それでも落ち着いたところでの順位は8番手。今季初ポイントが現実味を帯びてきました。

↓アロンソさんはチームとの無線で「残念、勝てたかもしれない!」と悔しがった!

アロンソ:「残念だ!」
アロンソ:「今日は俺たち勝てたかもしれない!」
スタッフ:「…………?」

んなこたーないわな!

でも、一瞬、夢は見られました!


大波乱のレースは最後の最後までいろいろなことが起きました。優勝したのはレース開始早々にブレーキダクトにモノが詰まって、後方に沈んでいったリカルド。2位にはスタート直後のコーナーで幅寄せ体当たりをして、やはり後方に沈んでいたボッタスが「最終ラップの最後の直線で前のマシンをかわす」というドラマティックな形で飛び込みました。そして、3位に入ったのはトラブルに巻き込まれずに走り切った、18歳のストロール。賭け事なら誰も予想できないような顔ぶれでの決着となりました。

そして、アロンソさんはホンダエンジンというハンデを抱えながら9位フィニッシュ。もし、もしも、自称「1周あたり0.3秒速い」という新型エンジンを使っていれば、それが自称通りの性能であれば、あるいは優勝さえあったかもしれないという好位置のフィニッシュとなりました。

稀に見る大荒れのレースとは言え、普通に遅くて普通に抜かれてきたのが今季のマクラーレン・ホンダ。しかし、この日はトップチーム以外には簡単に抜かれるほどの遅さではなく、区間によってはトップクラスのタイムを出すほどに。また、かねてより問題だった信頼性についても、マシン2台が壊れないままレースを走り切ることができました。一説にはマクラーレンが違約金を払ってでもホンダと縁を切ろうとしているとも言われていますが、この2ポイントによって空気も変わってくるはず。チームとしての順位もノーポイントのビリから、一気に2ポイントの10位にジャンプアップしましたしね!

2ポイントを獲って、新エンジンを次戦に投入するという期待感。これはマクラーレンも「あと1試合ようすを見よう」となるのは必定でしょう。そこで大きな結果を残せば、また違った未来も始まるというもの。時間は少ないですが、懸命にアップデートにつとめ「後方にものすごい量の煙を吐き出すエンジン」とか「電撃で周囲のマシンを狂わせるエンジン」とかさらなる改良を加えていってほしいもの。マクラーレンとの縁はたたっ切られるかもしれませんが、「タダならそのエンジン欲しい」というチームは来季もあると思いますからね!

↓マクラーレンの話してるとは思えない、小さな一歩を刻む殊勝なホンダサイド!


去年のマクラーレンと去年のホンダなら、この結果でも怒ってただろうけど、もうそんな余裕はない!

2ポイントでも率直に嬉しい!

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「2台とも壊れなかった」「そんなに遅くなかった」だけでも大満足!

豪雨の日本GPは小林可夢偉さん凱旋、あびる結婚、まだステッカー届かず等の全部が吹き飛ぶ結末となった件。

07:00
雨の鈴鹿、波乱の結末!

最近はトンと人気も注目度もかげってきた感が否めませんが、やはりこの日だけは特別。三重県は鈴鹿サーキットに集ったのべ10万人。その期待感。今年は日本人ドライバーが2年ぶりに戦線に名を連ね、来年からはホンダがパワーユニット(※エンジンに相当)の制作者として「マクラーレン・ホンダ」を復活させるという上向き気配で迎えた鈴鹿です。その熱気はあいにくの雨をも吹き飛ばさんばかり。

僕も今年はケータハム・F1チーム、要するに小林可夢偉選手のスポンサーの一角としてグランプリに参戦してきました。しかし、残念ながらここまでケータハムおよび可夢偉さんは満足な結果を出せていません。初戦オーストラリアGPでは予選こそ15番手に入りますが、決勝ではスタート直後にブレーキが故障し、他車に追突するという「アカンやん」な幕開け。1戦目で早くも今季の終了を予感します。

その後もつづく受難&環境・能力・予算・政治力の全方位不足。マシンが壊れたら、「交換する部品ある?」という心配から始まり、チームから「部品ない」という返答が来る感じと言えばよいでしょうか。ない・ない尽くしの態勢は、ワクワク感だけは無駄にあった往年のスーパーアグリF1さえも下回るという体たらくでした。

ライバルであるマルシャチームとのテレビに映らない小競り合いも、思うようにいきません。第4戦中国GPでは、やっとこマルシャのビアンキを最終周で抜いたと思ったら、運営側のミスで1周前にチャッカーが振られ、レースは終了していたというオチ。抜いたことさえ帳消しにされ、それが別に世界に特別なインパクトも与えないという存在感のなさ。

そして、じょじょに戦いは他チームとではなく、チーム内に移行していきます。シーズン終盤のベルギーGPでは、ドイツ人ドライバーのアンドレ・ロッテラーにシートを奪われるという悲哀まで。スポット参戦、お値段は約4000万円という話で恒常的な交代ではないようですが、そのぐらいの金で簡単にシートを切り売りされてしまうというこの現状。

この日本GPの間も、可夢偉さんのシートを売るべくロベルト・メルヒというスペイン人ドライバーをフリー走行で起用していました。「前にいっぺんシートを売ろうとしたんだけど、走行距離が足りずに免許が取れなかったよてへぺろ。なので、カムイくんの代わりにフリー走行に出走させて距離稼ぐね」という話なのですから、ヒドイものです。

そして極めつけは、第14戦シンガポールGPの最中に発表された、あびる優さんの結婚。ケータハムに捨てられるのは百歩譲ってビジネスの問題としても、あびる優さんにまで捨てられるとは。普通、いたって普通の恋愛じゃないですか。F1ドライバーなんて、どんな無茶をしてもガッチリ女性側から食いついてくるセレブ界の住人のはずなのに。

とまぁ、こんな感じですので、僕もスポンサーという立場は置いておき、今年の鈴鹿は世界の走りをじっくりと堪能していきたいもの。どっちみち可夢偉さんはテレビにもほとんど映りませんしね。映らないから前フリのところで振り返りをやっているわけですし。

ということで、豪雨の中での波乱のレースとなったF1日本GPについて、5日のフジテレビNEXT中継よりチェックしていきましょう。


◆久々に地上波でF1をやった日、テレビで映してはいけない幕切れに!

木曜日のフリー走行2回目に出走した小林可夢偉さんは、S字コーナーでクラッシュし、マシンを破損。「部品がない!」という最悪の事態こそ回避されたものの、「古いパーツならあるよ!」という微妙な回答で、相変わらず苦戦はつづきます。

迎えた土曜日の予選でも、予選1回目(Q1)で21位となり早々にキックアウト。もはや予選というよりも、不足したセッティングのための走行をするというイメージで、誰よりも先にサーキットに飛び出していった可夢偉さんの後ろ姿に、僕もカムイサポート枠スポンサーとして唇を噛む思いです。

↓カムイサポートの小さいロゴが運転席内側面につくクルマで走る、カムイさんじゃないドライバーたち!

金返せケータハム!

これじゃ「1戦あたり4000万円」の持参金を、まとめて先払いしただけの人みたいじゃないか!


↓あまりに金がない部品がない言うので、ナイジェル・マンセル氏も300ドルをカムイサポートしてくれるとのこと!
<可夢偉、琢磨、マンセル登場の日本GP前夜祭>

続いて登場したのは、ケータハムの小林可夢偉。マンセルは「近い将来のワールドチャンピオンですよ」と紹介。司会のピエール北川氏は「そりゃあマンセルさんを尊敬して、フリー走行でターン3でクラッシュしましたからね」と応じると、マンセルは「まぁ、そんなこともあるさ」とおどけて見せる。これに可夢偉は「それより、右フロントのダメージを心配した。実は右フロントのスペアがなくて、それが壊れてたらその後走れなかったんですよ……」と発言、するとマンセルはポケットから300ドルを差し出す。「ホンダとマクラーレンが、彼をサポートするべきだよね。その時は、僕がマネージャーをやるよ」とマンセルが語り、会場を沸かせる。

http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=60424#page2

300ドルのカムイサポートwwww

ステッカーとリストバンド送っといてwwww

3口分ね!忘れずに!

ちなみに僕の1口分、まだ届いてません!

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そして迎えた決勝。来場者にはカムイさんサポート用の応援フラッグも配布され、凱旋ムードを漂わせます。あいにくの雨、というか豪雨にも負けない日本のファン。帰ってしまうわけでもなく、傘を広げる人も少なく、レインコートを羽織って自席でじっと雨に打たれる姿。もはやこれは日本人がとか、日本のメーカーがとかではない、真のモータースポーツファンの集いです。

スタート時間を待つ間にもどんどん降る雨。路面には水が浮かび、川になる場所も生まれます。セーフティカー先導でのスタートとなるも、ケータハムのエリクソンは慣れ親しんでいるはずの鈴鹿で、セーフティカー先導中なのにスピンしてコースアウト。あまりにもヒドイ状況のため、2周を終えたところでレースはすぐに赤旗中断となります。

F1の規定では2周すればレース成立ということになっています。「まさかコレで終わりか!?」「チケット代の返還ナシだけを確定させてきただと!?」「いっそセーフティカー先導で53周走ってくれませんかね!?」とどよめくファンたち。しかし、そこはさすが世界のドライバーたち。そして、彼らに愛される鈴鹿。約20分間の中断を経て、レースは再開されます。「全然いけるよ」「インターミディエイトでもいけそう」など力強い無線交信。よーし、レースがやれるぞ。カムイさんの持参金もコレなら報われそうです!

↓なお、フェラーリのアロンソはセーフティカー先導中にマシンが壊れてストップ!雨天早退です!

雨め…!

余計なことを…!

僕もこのくらい早々に今日は会社を引き上げたいわ…!


セーフティカーが引き上げたのは9周目になったところ。ようやくここからがレース本番です。しかし、この日はもともと欧州での中継などにも配慮されていたこともあり、スタート時間は15時の設定。そこから赤旗中断やセーフティカー走行などで40分ほどをロスしています。日没は17時すぎ。そこまでに規定の周回数を終えられるかどうか、微妙になってきました。75%に相当する40周を終えてフルポイントのレースになるか、それ以下でハーフポイントのレースとなるか。早くもそこが焦点となってきました。

コンディションは回復傾向にあり、レース再開と同時にバトン(※道端)ら数台はピットに入り、インターミディエイト(※雨用タイヤ2種のうち軽微な雨用のもの)にタイヤを交換。上位陣は隊列を崩しませんが、先にタイヤを変えたバトン(※道端)のタイムは、上位陣を上回る勢い。いずれどこかでタイヤを変えなければならない感じの路面状況であることが判明し、各チームも動きが慌ただしくなります。

レース再開直前に「インターミディエイトにする?エクストリーム(※フルウェットのタイヤ)にする?」と無線で聞かれたレッドブルのリカルドが、その場は「エクストリーム!」と答えていたのに、2周後に「タイヤ替えるわ…」と戻ってくるなど、ぞくぞくとタイヤ交換を始める各チーム。フルウェットのままコースに留まっていたメルセデスの2台も14周目・15周目でピットインし、戦いは中盤戦へ移行していきます。

↓早めのタイヤ交換が功を奏し、道端が3位へジャンプアップ!


こ、これが日本GPのお客さんへのおもてなし演出なのだな!?

そういうことなんだな!?

道端ガンバレ!

なかなかテレビに映らないカムイさんのぶんまで!

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レースとしては、序盤・中盤・終盤にかけてひたすらメルセデス勢のチーム内バトルの様相。とにかく今季はメルセデス勢の強さが際立ち、チームランキングでは2位レッドブルを200ポイント近く離す独走ぶり。そのせいか、外の敵より内の敵とのバトルが熱を帯び、ベルギーGPではチームメイト同士が追突するという遺恨も発生しています。

この日も、メルセデスの2台だけが遠くで競り合いをつづけ、それをバトン、ベッテルらが後ろから追いつかない程度に眺めるという格好。25周目にはDRS(※可変リアウィング)の使用が許可され、1位・2位争いがグッと激化していきます。ほかにコレといった争いもないので、ココだけが熱い!「追突しろ!」「両方跳べ!」「バナナ撃て!」など我が家の茶の間も小興奮!

↓そして迎えた29周目!ついにハミルトンがロズベルグをパス!

何か今年は長い長い紅白戦を見ているような感じだな!

いっそ鈴鹿の1コーナーでぶつけるとかシケインでぶつける的な展開もアリだったな!

チームメイト同士で!


結局レースはそのままハミルトンが先頭を守り切ってゴール。チャンピオンシップを争うメルセデスの両者は、10点差で残り4戦に臨むこととなりました。なお、今年は最終戦のアブダビGPで「このレースはポイント倍です!」というクイズダービーみたいなことをやることになっているので、この差のまま行くと「ポイント倍」のせいで、大変な泥沼になる予感もしてきます。

チームからの無線で仄めかされる「順位入れ替わってくんない?」的なメッセージと、それを無視するドライバー、そして指示を無視されたことに立腹してチームメイトに追突するドライバー。レースというか揉め事みたいな決着、セナ・プロストを彷彿とさせる追突決着が久々に見られるかもしれませんね。

さて、このレース、コース上の戦いとは別に大変なことが起きます。レース終盤、再び雨脚が強まった42周目、ザウバーのスーティルがダンロップコーナーでスリップ。コース上を後ろ向きに滑りながら、デグナー(というコーナー)の入り口あたりでタイヤバリアに突き刺さります。

とは言え、そこまではよくある話。キレイにコースオフしたことで、セーフティカーも入らず、黄旗のままレースは進行します。ここでセーフティカーを入れれば日没までに規定周回数を終えられないことは確定的でしたので、セーフティカーが入らないことも普通の判断だろうと思われました。中継サイドも、その時点では「まぁ入らないよね」という納得も見せていたほど。のちの情報では現場付近ではダブルイエロー(※いつでも止まれるよう注意して走れ、の意)が出されていたとのこと。このシグナルが出れば、全ドライバーにコース上の手旗、チームからの無線、ステアリング上のサインで通知がされるはず。過去の事例から見ても、対応は「いつも通り」と言えるものだったように思います。

ところが何故か、44周目に入ったところで、セーフティカーとメディカルカーが一度にコースインしてくるという非常事態に。どうやらコースオフしたスーティルのマシンを撤去するため、リフトが出動したのですが、そこにマルシャのビアンキが追突する二重事故が発生していた模様。タイヤバリアなど「当たるもの」と想定して作っている場所とは違い、想定外の衝突となったようで、「深刻な」事故であるとの発表もされました。こうした事故の際、ドライバーの安全性を確保するために工夫を重ね、今年はノーズ高を大きく下げて追突での「乗り上げ」系の事故への対処もしたところだったのですが…。

↓結局レースは2度目の赤旗中断を経て、打ち切りに!

これはもう仕方ない…!

レースよりも救助に専念すべき状況です…!


のちほどBSフジや地上波の中継を見ると、2度目の赤旗中断に至った理由や、表彰式でトップ3が何故喜びを見せなかったのかについてはふれられていませんでしたが、レースどころではなかったというのが実態。日本GPがこうした形で幕切れとなるのは残念ですが、すべては命あっての話。来年こそまた楽しいGPになるよう、ビアンキの回復を祈りつつ待ちたいものです。鈴鹿を疾走するマクラーレン・ホンダ、楽しみですしね。

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もはやどうでもいいことですが可夢偉さんは19位でレースを終えました!

F1ドライバーが運転中に「手元のボタン」を押そうと手元だけ見ていたら、前方不注意で事故発生の巻。

12:03
よし、マリオカートと同じ操作にしよう!

僕はクルマを運転しません。免許も持っていません。ツタヤでAVを借りたり、ももいろクローバーZのコンサートで本人確認をするときはパスポートを持っていきます。保険証でもいいですが、会社の名前が載っていたりすると恥ずかしいじゃないですか。たとえば僕が子供向けの会社…バンダイとかトミーとかの社員だったとした場合。「プリキュアの玩具などで知られる、夢・クリエイション企業バンダイの社員さんがAV借りにきましたよー」とか思われたらちょっとイヤじゃないですか。

しかし、僕はクルマの運転には自信があります。何故ならマリオカートで鍛えたから。僕はレース中、基本的にBボタン(ブレーキ)を踏むことはありません。常にアクセル(Aボタン)全開。親指でAボタン(アクセル)を押したまま、人差し指を器用に伸ばしてXボタン(バナナなどを撒く)や、Rボタン(小ジャンプ)などを繰り出します。精神的動揺によるコントロールミスはゼロと思っていただきたいレベルでです。

だから、マニュアル・オートマに加え「マリカー」という免許種別があれば、僕も遅まきながら免許を取ってもいいかなと思うのです。すぐ取れると思うので。S字に曲がったり、バックで操作したり、坂道で発進したりすればいいんですよね。楽勝です。何だったら空飛んだり、溶岩をジャンプで避けたり、水中をターボかけて走ったりする試験でもOKです!

ぜひトヨタ・ホンダ・日産あたりにはマリカー仕様のクルマを開発してもらいたいもの。そうしたら僕も免許取得・新車購入という形で売り上げに貢献できると思いますし、アクセルとブレーキを踏み間違えたりする事故も起きなくなると思いますから。何せ、マリカーでは基本的にブレーキボタン使わないですからね…。

ということで、もしF1にもマリカー仕様のクルマがあったらこんな事故は起きなかったのにという事例を、18日の「F1中国GPフリー走行」からチェックしていきましょう。


◆マリカーにもあと20個ぐらい微調整ボタンがあったら面倒臭くて辛い!

マリカー仕様と対極にある複雑な仕様となっているクルマ、それがF1。ステアリングと呼ばれるパーツは、乗用車のハンドル的なものなのですが、もはやそれはハンドルと呼べる状態のものではありません。複雑怪奇な計器とボタンがギュッと凝縮されたゲーミングコントローラーのような世界。もはや「つかんでひねる」という部分は、なきゃなくてもいいんじゃないかという状態ですらあります。

↓マリカーでこんな取説ついてたら、読むの止めて投げるわ!


「ゲームを始める前に:操作方法」のページが40ページくらいありそうwwww

読むだけで購入初日が終わるwwww

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この複雑なステアリングはさまざまな操作ミスを引き起こしてきたと言われています。

1991年にはナイジェル・マンセルが優勝目前の最終ラップで、客に手を振っていたら「エンジンを強制的に止める」ボタンを間違って押してしまったことでマシンが停止し、優勝を逃したとされています。また、2005年には佐藤琢磨がレース冒頭のフォーメーション・ラップ中にエンジンを停止するボタンを押してしまい、レースを台無しにするという事例もあったといいます。それ以外にも「うっかりスタート用のボタンを押してしまい」マシン設定が初期化されて失速とか、ついうっかりのミスがたびたびあるのだと。

確かに3DSやWiiUにもリセット的なボタンはあります。しかし、3DSのホームボタンはかなりチカラを入れて長押ししないと反応しませんし、よしんば反応したとしても「本当にHOMEメニューに戻りますか?」という確認が入るもの。マリカー仕様のステアリングであれば、「本当にキルスイッチを押しますか?」という確認が出て、佐藤琢磨さんも大爆笑エピソードを残すことはなかったのではないでしょうか。まぁ、琢磨さんの場合「本当にキルスイッチを押しますか?」と聞かれたあとに「はい」と再度操作ミスをしそうな気もしますが…。

そんな中、中国GPでは新たな方向性でのミス疑惑が発生します。疑惑の渦中にいるのは、ロータスのマルドナード。マルドナードさんは「ステアリングボタン関連のミス=押し間違い」という既成概念を打破。まったく新たな方向性で、「な、これ難しいだろ?」を全世界に打診してきたのです。押し間違いではなく「押せず」という新たな方向性で…!

↓マルドナードは左手で何かの操作をしようとするも、上手くボタンに指がかからず「くそっ」と躍起になっている間に事故!


コーナーに入る

曲がり終えて立ち上がりの加速をかけるあたりに

左手でボタン操作を試みる

押せず!

しかしボタン操作に夢中になり右手でハンドルを戻すのを忘れる

引きつづき、押せず!

クルマはハンドル操作どおりに曲がりつづける

「やべっ!!」

慌ててハンドル戻すもクルマはスピン

押すのに夢中になりすぎだろwwwwww

「ブレーキとアクセルを間違えないように慎重に足下を見ながら踏んだら前のクルマに突っ込みました」みたいな本末転倒感wwww


↓ちなみにマルドナードは同じ日の2回目のフリー走行でも普通に曲がり損ねてクラッシュ!


ボタンは押せないわ、曲がり損なうわwww

3DS上下さかさまに持ってるんじゃないかwww


↓ちなみにロータスのステアリングはこんな感じ!

操作の様子からすると「BB」を押したかったのかな?

BBはブレーキバランスの略だと思われるので、次のコーナーに備えて前後のブレーキ力の配分を変更しようとしたら、スピンしたと!

結局F1レーサーもコンビニに突っ込むジジイも、本質的にはそんなに違わないなwww

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しかし、みなさんも想像してみてください。ドライバーは毎年のように進化するステアリングと、時速300キロの世界で格闘しているのです。確かにロータスのステアリング自体は2年くらい前から大きく変わっていません。ボタンの名前が多少違ったりはするものの、大体同じ機能が同じ場所にあります。チーム内ではしっくりと手になじんだものでしょう。

ただ、マルドナードさんは今季からロータスに加入したところ。まだこのコントローラーが本当の意味で手になじんではいないのです。3DS版のマリオカート7を遊び倒したあと、急にWii版を持ってこられたら操作に戸惑うでしょう。あるいは、急にスーファミ版を持ってこられたら「アナログパッドがない!」とか、根本的なところでビックリするじゃないですか。しっかり手元を見ないと、どれがどの操作かわからない瞬間があるんです。僕レベルのマリカー達人でも。

それでも、仕様そのものがマリカーだったなら、結局はハンドルとアクセルしか使わないので、ボタンに指を当てっぱなしにしておけば絶対に押し損ないはないのです。マリカーよりも複雑なコントローラー・複雑な操作形態を作ってしまったことの過ち。マルドナードさんの事故には、「発展しすぎた文明が生む悲劇」的なものを感じてしまいますね…。

↓ちなみに今季トップを快走するメルセデスのステアリングはこんな感じになっているとのこと!

って、オイ!ステアリングにモニターついてるぞ!

WiiUだwwwこれはWiiUだwwww

これに比べると、ロータスのステアリングは古臭いなwww

何だあの昭和のデジタル時計みたいな赤色LEDパネルwwww


↓F1のステアリング操作に興味がある方は、コチラの取説をご覧ください!


めんどくさいwwww

マリカーでこんなのやられたら楽しくないわwwww

●「K」:ダッシュキノコを使う

●「K3」:トリプルダッシュキノコを使う

●「PK」:パワフルダッシュキノコを使う

●「STAR」:スーパースターを使う

●「B1」:路面にバナナを撒く

●「B2」:バナナを前に飛ばす

●「B+10」:いつもより遠くにバナナを飛ばす

●「B-10」:いつもより近くにバナナを飛ばす

●「B3」:トリプルバナナを使う

●「BB」:バナナをクルマの後ろにつけたまま走行する

●「OK」:使うかどうかの確認に対してOKと答える

みたいにやたらボタンが増えてそうwwwww

バナナ使おうとするたびに自分が滑るわwwww

とんでったバナナ

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「L押しながらX」とか二重押しの仕組みのほうが、操作はラクだと思います!

2014年F1開幕!うちの小林可夢偉さんは豪快な1コーナー大破でテレビにしっかり映るGJの巻。

12:30
ぼ、ぼくのスポンサードロゴがテレビに映った…気がする!

ついに2014年のF1世界選手権が開幕しました。今年のF1に対する僕の意気込みはひとかどならぬものがあります。それは、僕がスポンサードする小林可夢偉選手が2年ぶりにドライバーとして参戦をはたすからです。

1万円。

僕が投じた1万円。

「カムイサポート」と呼ばれる一口馬主システムに投じた僕の1万円は、可夢偉さんを後押しし、F1に復帰させた。そしてマシンのコックピット脇にロゴを掲出させる、紛うことなき公式スポンサーとなりました。

可夢偉さんは、ケータハムF1チームからF1復帰するにあたり、その交渉の舞台裏を明かしました。持ち込み額としては正直物足りないカムイサポートに対して渋い表情を見せるケータハムに、可夢偉さんはこう言ったといいます。「このお金は1万人以上の人から集まったものだ。金額じゃない。これはケータハムのファンが1万人増えるということなんだ」と。

おおっ、そうだったのか!

僕はケータハムのファンだったのか。確かに気にしている。テレビにロクに映らないケータハムのことをずっと探している。僕のロゴを探している。そうか、それはケータハムのファンということだったのか。僕は可夢偉さんの言葉を噛みしめながら、こんなことを考えていました。「気にしてるのとファンになるのは別じゃないのか…?」「ひょっとして僕は佐村河内さんのファンだったりするのだろうか…?」「ていうか、ケータハムってどんなハム…?」と…。

ということで、どうやら僕はケータハムのスポンサーでありファンらしいので、その責務としてフジテレビ中継による「F1オーストラリアGP」をチェックしていきましょう。


◆右京さんもケータハムのサイトで「いいね!」したって!


大きなレギュレーション変更が加わった今季のF1 。マシン形状の変化はもちろん、ハイブリッドカーとなったことでのエンジン音の変化や、速度を含めたマシン性能の変化なども注目です。

もちろん大変革の初っ端ということもあり、まだまだ手探りの部分は多い様子。特にルノー製のエンジン…いや、ターボエンジンと電池を融合させた「パワーユニット」は、かなり不安定な代物のよう。公式テストやフリー走行では、まともに走れもしないという状況がつづいていました。

そう、それは可夢偉さんが乗るケータハムもまた、同じ状況。まぁもっとも、ケータハムの場合、パワーユニットというか、マシンのすべてがアヤしいので、何が原因で止まっているのかの確認がまず難しいわけですが…。

迎えた土曜日の公式予選。可夢偉さんは予選1回目(Q1)で可夢偉さんは1分34秒274のタイムを残し、Q2進出ギリギリの16番手につけます。そして、ここで可夢偉さんに恵みの雨が。何と、予選途中でいきなりザンザン降りの天気となったのです。

雨が降れば晴天時のような高速走行など不可能。ノンビリ走り出そうとしたロータス(昨年までは上位チーム。今年は金欠でアヤしい)はタイムすら残せない状況で、可夢偉さんの後塵を拝することに。そして、フォース・インディアのペレスも。ザウバーで可夢偉さんと競り合い、マクラーレンなどに調子込んで移籍したペレスは、しっかりとマクラーレンをクビになり、今また可夢偉さんの下の順位にきた。何か、完全に雨のおかげですが、悪くない滑り出しです!

↓小林可夢偉、復帰初戦で「チーム史上2度目となるQ2進出」の好結果です!


うぉぉぉぉぉ雨すげぇ!

雨のチカラすげぇ!

雨、万歳!

雨、サンキューな!

毎回、「可夢偉さんが一回走った直後」に土砂降りで頼むわ!


↓何言ってるかはよくわからないが、困っていることだけはよくわかる、予選後の小林可夢偉インタビュー!
----今日走って、大変なことが見えたのか、それとも、やればできることが見えたのですか?

可夢偉:今日走る前から、大変なことは見えてますよ。なにせ、キャンバー変えるのに1時間以上かかるという状況ですから。フロントのスタビ(ライザー)を変えるのに50分、というように、なにもできない。

----そこから考えていかないと、という。

可夢偉:もともとフリー走行3と予選の間が2時間しかないのに、このチームは1時間ミーティングをやっている。そりゃ、無理でしょ、と。それから見直さなければ。クルマがどうこうではなくて、予定の組み方なので。クルマのことだけじゃなくて、効率よくオペレーションをしていかないと。そこまでやらなければいけないことを理解してください(笑)。

----マップはウェット用に?

可夢偉:ドライのままです。非常に怖いです。ダウンフォースもないクルマで、慣れていないクルマで、なかなかそれをやるのは、勇気が要ります(笑)。フロントウィングのスペアもないんで。ひとつ壊すと、もう、完全終了に近いので。

http://www.f1-stinger.com/f1-news/news/2014/03/15/050938.html

可夢偉さんのマシンには「雨天用の走行マップ」はインストールされていないとのこと!

交換用の予備パーツもないとのこと!

マシンをいじくるのに時間がかかるため、いじくれないとのこと!

そして、2時間しかないときに1時間のミーティングを行うとのこと!

その他、いろいろ含めて「スーパーアグリとどっこいの手さぐり集団」という感じで、大変です!

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昨年まで仕事をしていたフェラーリのスタッフからは「可夢偉、お前はバカだ」と引き留められたといいます。なるほど、こうした状況を見れば、ここで仕事をすることはバカかもしれません。有り体に言えば、自分から金を払って、無報酬で運転し、しかもチームの至らないところをひとつひとつ指導・改善していくということなんですから。それでも可夢偉さんは、夢を追ってコースに立ちます。コースにいさえすれば、自分の腕で夢をつかむチャンスがあるから。

そして可夢偉さんは14番グリッドから決勝レースに臨みます。本来の予選順位であれば予選15番手だったのですが、別のマシンがパーツ交換をしたということで、可夢偉さんより後ろに降格したのです。

「あれ、降格じゃなく昇格してる」「あいつら夜中にマシン壊して降格するかと思ってたのに」「ていうか、あのマシン、小学生の組み立てたプラモみたいに自然にどこかが壊れそう」と心配していた僕も、14番グリッドにつく可夢偉さんを見て手応えを感じます。まずは僕のF1スポンサーデビューレース、第一の関門をクリアしました!

オーストラリアGPの舞台となるアルバートパークサーキットは公道サーキット。路面状況や縁石の状態、さらに公道ならではのタイトなコースなど、危険度はほかのサーキットに比べても高め。慎重に。遅くてもいいから慎重に。

可夢偉さんもその辺は心得ているようで、「どうせ遅いんでスタートはあんまり頑張りすぎずに」と語っていました。ヘンなもらい事故に巻き込まれるくらいなら、避けてやり過ごしてでも自身の完走を目指すこと。テストや練習自体が足りないケータハムでは、レースで少しでも長く走ることが最重要課題なのですから!

↓そして可夢偉さんはF1復帰戦の決勝へとアクセルを開いた!


シグナル、オールレッド!オールブラック!スタート!

第1コーナーへの突込み!

大破ぁぁぁぁぁぁぁ!!

第二の関門で大破ぁぁぁぁぁぁ!!

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言葉とは裏腹に好スタートを決めた可夢偉さんは、まっすぐ1コーナーへ。文字通りまっすぐコーナーへ突込み、キミ・ライコネンと軽く接触し、ウィリアムズのマッサにドーンと豪快に追突。スタートから真っ直ぐ1コーナー脇のエスケープゾーンに向かい、そこでクルマを止めたのです。

こうして可夢偉さんのF1復帰戦は終わりました。僕の1万円のうち、526円程度が終了しました。原因はリアブレーキのトラブルとのこと。幸いなことに、「お前のせいじゃないよ。マシンがポンコツだったせいさ」ということになり、可夢偉さんへのペナルティはありませんでした。まぁ、マシンがポンコツな時点で、いいニュースじゃないかもしれませんが…。

↓で、その後いろいろありましてレースはメルセデスのロズベルグが優勝しました!

マグヌッセンが3位フィニッシュから、2位のリカルドが失格したことで繰上りで2位!

ウィリアムズのボッタスがタイヤが脱落するトラブルを乗り越えながら5位入賞!

ベルニュー&クビアトのトロロッソ勢がダブル入賞!

ロータスの2台、ハミルトン、そしてベッテルがリタイア!

新シーズンはいろいろとグチャグチャだな!


開幕前から噂されていたメルセデスの速さは本物でした。ただ、同時に同僚のハミルトンはマシントラブルがつづいており、その意味ではロズベルグのマシンが壊れることも当然ありそう。後ろにぴったりとマクラーレンの2台がつけており、開幕戦の勢いのまま「圧勝」となるかはまだまだ不透明。

今年はダメだろうと言われていたレッドブルも、失格はあったものの2位フィニッシュを果たしており、ここからの挽回に明るい兆しが見えました。フェラーリもペース的には悪くなく、上位争いには加わりそう。まぁ、大改革の新シーズンですが、強そうなところがやっぱり強いのかな…という開幕戦だったように感じます。

ただ、盤石というほどの安定性はどのチームにもなく、間隙を縫って上位に滑り込むチャンスが、中位チームにもありそう。「ベッテル圧勝」で終わってきたここ数年に比べると、盛り上がりのあるシーズンになりそうで楽しみです!

↓なお、可夢偉的に気になるのは繰上りで13位になったチルトンさん!


うわ、やっべぇwwww

マルシャ(※ケータハムとどっちがよりポンコツかを競う直接のライバル)が13位完走扱いになってたwwww

ケータハム、これ上回れるのかなwwww

上回れないと、もう今年ビリ決定じゃないのかwww

ぼくのおねえちゃんはビリだぞ

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昨年、とにかくひたすら完走だけしてきたミスター完走・チルトンさん。「参戦全レース完走」の安定感が、混乱の開幕戦で自己最高位ゲットの原動力となりました。ちなみに、ケータハムF1チームの過去最高順位は11位。昨年の最高順位は14位。何か開幕戦からピリピリしてきましたね!

↓なお、ケータハムF1チームは公式ツイッターでほのぼの画像を投稿するなど、F1を心から楽しんでいる模様!

何が「This is the Future」だwwww

今そこにあるおたくの現実が、ほぼほぼこんな感じやぞwwww


可夢偉さん!次のレースもテレビに映るヤツお願いしますよ!

ケータハムF1チームの新車「CT05」発表!僕もF1チームスポンサーとして世界デビューを果たした件。

12:00
ウチの新車が完成しました!

すでにご存じのとおり、僕は小林可夢偉選手を通じてケータハムF1チームをスポンサードするパートナーです(参照:ニュースリリース【ケータハムF1チーム小林可夢偉氏に対するスポンサードのお知らせ】)。僕の拠出した1万円はケータハムF1チーム、そして小林可夢偉ドライバーをサポートする大きなチカラとなり、今日も世界を羽ばたいています。

そんな僕に1年でもっともワクワクする瞬間が訪れました。それが新車のお披露目会。発表されたニューマシン「CT05」を、僕は目を皿のようにして見つめました。そして僕は見つけました。「カムイサポート」の文字を。これこそ僕が拠出した1万円がケータハムF1チームの血肉となり、僕がF1チームスポンサーとして世界デビューを果たしたことの証明です。

そして各地のF1ニュースなどをチェックし、ウチのクルマが全世界に与えた衝撃にニンマリとします。「第3の発想の●●●」「完全なる●●●」「全チームで一番太い●●●」(※以下、●●●はノーズと読んでください)などの評価に小さく拳を握りしめます。やった、やった、やった。全世界がニューマシンに驚きの声をあげているぞ。僕はまるで愛しい息子でも見るかのような想いでCT05を見つめていました。

昨年は正直なところ「緑色した遅い物体」としか認識していなかったケータハムのクルマですが、今年は「キレイな緑色とヘンな形が悪目立ちして気にしたいわけじゃないけど無視できない遅い物体」として世界を席巻するに違いありません。それが「僕のクルマ」であるという無上の喜び。スポンサーとはこんなにも気持ちいいモノだったのか。

僕のクルマが駆け抜けるモナコ。

僕のクルマが爆音を轟かせるシルバーストーン。

僕のクルマがオー・ルージュを130Rをエス・ド・セナを切り裂く。

その喜びを胸に僕は今年のF1を見守りたいと思います。スポンサーになり損ねたみなさん、残念でした。ともにケータハムF1チームをスポンサードするお仲間のみなさん、よろしくお願いします。夢のポイント、そして表彰台へ向けて、●●●を力強く奮い立たせていきましょう。上へ、上へと。

ということで、確実に僕のクルマであることが確認できてホッとした、ケータハムF1チームのニューマシン「CT05」をチェックしていきましょう。


◆ひ、ひ、ひぇぇぇ攻めすぎぃぃぃ!●●●デザインが攻めすぎぃぃ!

今年のF1はマシンのデザインが非常に独創的です。その原因はレギュレーションの変更によるもの。昨年までに比べ、マシンの先端…フロントノーズと呼ばれる部分の高さが大きく下げられたのです。

もちろんピンと立ち上がっていた先端を、そのまま角度を下げて穂先のように垂れ下げれば、独創性も何もありません。しかし、そうはしたくない。現代のF1では何よりも空力が重視されます。高速で走る際にシャーシ周辺に発生する気流を制御することで、いわゆるダウンフォースなどを発生させることによって、安定した高速走行を可能としているからです。

その際、重視されるのがマシン底面を流れる気流です。マシンの底に空気を流すことで、マシン全体をウイングのように使い、地面に吸いつけられるようなチカラを発生させるのが狙い。そのためにはなるべくたくさんの空気をマシン底面に通したい。そこで重視されるのがマシンのフロント部なのです。

近年の高いノーズや大きく口を開いたノーズは、そこを空気の入り口としてマシン下に空気を送り込むように考えられていたもの。そうした狙いと相反する、マシンの先端部の高さを下げなくてはいけないという規定。両方を満たすために各チームが工夫をしてきている…それが今季の大きな特徴なのです。

↓マクラーレンは大きく口を開いたフロント部に、申し訳程度の突起をつけて問題解決!

これが想定されたアリクイノーズの基本形ですかね!

さすがマクラーレン、それなりに美しい!


↓フェラーリは大きく口を開いた先端部をそのまま下げてきた!

象の鼻みたいですがこれもアリですね!

さすがフェラーリ、それなりに美しい!


↓そして大本命レッドブルはアリクイノーズのタイプながら、カラーリングの工夫で突起を目立たなくしてきた!

これは上手いデザインですね!

高速で移動するところを遠目に見たら、アリクイに気づきません!

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こうした有力チームの解決策。多くのチームは似たような発想の似たような系列の形状を選択してきました。規定を考えていけば、どこか同じような結論に至るものなのでしょう。しかし、全部がそれではつまらない。同じ発想で戦いを挑めば、資金・環境・人材すべてで勝る上位チームを超えるのは難しいところ。大きくレギュレーションが変わった今年だからこそ、攻めたい。●●●を突きだして激しく攻めたい。それでこそ男なのです!

↓ロータスは独自の発想で二本の牙が突き出したようなデザインで攻めてきた!

これは消されるだろwwwwww

合法でも気に入らなければ消してくる世界だからwww


ロータスは「フロント部は1本の先端があって、それが何ミリ以下の高さじゃなければいけない」云々という規定の「1本」の部分に着目。よく見ると、この牙は左右で長さが違っているのですが、「長いほうが先端です」という主張で攻めてきたのです。バッファローマンがロングホーンの長さを左右で変えてくるような斬新な発想。何となく、ヨソのチームからケチをつけられて消されそうな気がしますが、発想力では花丸をあげたいくらいです。今年のF1デザイン大賞はロータスE22で決定だろう…僕もそう思ったもの。我らが愛車、ケータハムCT05を見るまでは…!

↓どうぞご覧ください!これが我らが愛車CT05です!

完全に突き出てるwwwwwwww

どこよりも太い●●●がwwwwwww

おちんちんのえほん

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この革新的発想。革新的デザイン。通常なら、フロント部の太いところから左右2点で支えるフロントウィングを、太く突きだした●●●1本で支えるという逆転のデザイン。これにより、●●●周りはグッと整理され、空気の通り道がガバッとあきました。どこまでがフロントウィングのパーツなのか、引っ掛けられたとき根元から折れやしないかなど若干の心配もありますが、それを上回る個性を感じます。

↓よく見るとフロントのサスペンションが下向きにつくタイプのヤツだな!

タイヤからマシン下部に向かって斜めに伸びているロッド!

これはマクラーレンがやってみたけど諦めたタイプのヤツだな!

大丈夫か!?ケータハムなのに!


まさにチャレンジング。強者に勝つには誰もやらないことをするしかないという発想で、全員が検討の上で捨てたアイディアに突っ込むかのような果敢さ。しかし、その果敢さがあってこそ独自のマシンで戦う意味もあるというものです。どうせ遅いなら、イチかバチかの賭けに出る。僕はこのクルマの男気に心惹かれました。太く突き出た●●●でほかのクルマのサイドポッドやリアタイアをズドンと貫くCT05の雄姿、サーキットで見るのが楽しみですね!

↓実際に走らせてみると、思ったより見た目も悪くないぞ!


ほら、一瞬で通り過ぎるから!

見た目は「緑色がキレイやな」という好印象しか残らない!


↓ちなみに、僕のスポンサーロゴはコックピット内のココです!

ついに僕もF1スポンサーデビューか!

よくぞこのロゴをマシンにつけてくれた!

カムイ!ファンタスティックジョブ!

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僕はもうケータハムの奮闘に満足しました!レース結果は問いません!
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