スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

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体操NHK杯に橋本大輝さんと岡慎之助さんによる金VS金の頂上決戦を見に行き、撮影許可証1000円で思い出を記録してきた件。

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世界最高峰の直接対決を見ました!

今回はお出掛けの記録です。体操の第65回NHK杯に行ってきました。「NHK杯」という名前の印象だけだとローカル国内大会みたいな感じもしますが、体操界におけるこの大会の位置付けは、世界に送り込む日本代表を決める年間でももっとも重い大会です。ここの成否で人生が変わる、それぐらい緊張感にあふれた舞台。その緊張感に触れて、自分の気力を奮い立たせる癒しにしようそんな目論見です。

↓ということでやってまいりました東京体育館!高崎じゃないから近い!
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この日は男子の決勝が行なわれるということで客足も好調。多くの人が開場間もなくから自由席の席取りなどを行なっており、当初は使用を予定していなかった北側スタンドも自由席として開放されました。お隣の国立競技場ではセイコーゴールデングランプリ陸上が開催されており、あのノア・ライルズさんが来日しているということで周辺一帯がちょっとした国際大会のような雰囲気も。「東京五輪のとき体操男子個人総合と陸上男子100メートル決勝のチケットどっちかくれるって言われたらどっち選んでたかな?」なんてことを夢想しながら、僕は体操のほうへインします。

場内では小規模ながら熱心にイベントなどが行なわれています。日本体操協会をトップスポンサーとしてご支援いただいているテーブルマークさん(※加ト吉だよ!)からは、何と!この食料品価格高騰で庶民のエンゲル係数が上がり過ぎて滅という世情を哀れんでか、来場者に「国産こしひかり」のパックを配布してくれたではありませんか。若干の「早く配り終わりたい」の気配を感じなくもないティッシュ並みのスピード感での配布、なくなる前にありがたくいただきましょう。

↓この日の晩御飯をいただきました!
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↓マスコットキャラのコシノツヨシ君も元気にファンサ中!
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各種売店も熱量高く運営されており、ラインナップもなかなか個性的で楽しませてくれます。大会運営サイドの店なのか、素性がよくわからなかったお菓子売店では、お菓子の詰め合わせ(1000円)を買うと体操ステッカーのおまけがもらえて、さらにNHK杯ポスターがついてくるというガバガバ設定のセールも実施されています。お菓子の時点で1300円相当が入っていると主張しているうえに、全付けのステッカーだけでは飽き足らずポスターまでつけてくるとは。むしろ1000円のポスターにおまけのお菓子がついていると言ったほうが相場感覚的に食指が伸びそうな気もしましたが(ポスターなら1000円はしますよねと思うけど、お菓子だと1000円はいらないって思う)、お菓子を売りたかったんでしょうね。

↓どうしてもお菓子を売りたい!という熱い気持ち!
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グッズ系の売店では、大会によくある競技者向けの用具販売店(レオタード等)を売るお店があったり、日本代表グッズ(Tシャツ、キーホルダー等)を売るお店があったり、日本体操協会と鉄腕アトムとのコラボグッズを売るお店があったりと(※アトムの着ぐるみもいましたよ)、バラエティ豊かに展開されています。さらに、何らかのつながりで何らかのアパレルショップも出店しており、個性豊かな体操風味デザインのアパレルを販売しています。体操界のNEW ERAといった存在感で衆目を集めているようでした。

そんな売店群のなかでもひときわ大きな注目を集めていたのは体操ガチャです。注目選手たちの決めポーズを缶バッジにしたガチャは男女それぞれで展開されており、1回300円という良心価格。運営さんが両替まで対応してくれるということで、たくさんの人が列を成して5回ずつくらいまわしていました。僕も記念に男女1回ずつガチャりまして、谷田雅治さんと岸里奈さんをゲット。いい感じのお土産になりました。

↓買いませんでしたが、どこかに需要はありそうな気がするキャップ!
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↓体操ガチャで缶バッジをいただきました!

そしてもうひとつ、今大会は買わなければいけないものがありました。チケットは家から持ってきたのですが、この大会は入場チケット以外に撮影チケットというものがあるのです。昨今問題視されるバカデカバズーカを持ってきて選手をいやらしい目線で撮影するような輩への対処と、それはそれとして世界のスターの写真を撮りたいという観衆の一般的な希望とに折り合いをつけるように、「スマホ限定での撮影許可証」というのを1000円(手数料別)で販売していたのです。

「お金払うならいいですー」というのが大半の人の心情かもしれませんが、僕などは一応観戦記として記録などもしておきたいですし、有料での撮影という経験もなかった気がするので体験としても興味があり、買ってみることにしました。1000円払って撮影許可証を買いますと腕にライブの入場券みたいなテープが巻かれ、それをつけていると競技中の撮影なども可能になるということのよう(※競技終了後のグリーティングタイムでは無料撮影が解禁されていました)。

実態としては、まぁあんまり徹底はされていないというか、腕章ナシで撮影していても誰かが止めにくるわけではないので「正直者が」系の施策という感じはしなくもありませんでしたが、バカデカバズーカを振り回している人は確かに見かけませんでしたし、全体的にスマホ撮影をしている人も減っている感じはしました。どれだけ端末性能が向上しようが、スマホに入るレンズである以上は身体の一ヶ所を超拡大みたいな撮り方はできませんし、記念撮影にはスマホでも足りるでしょうから、悩める団体には検討の価値がある施策かなと思います。

こちらとしても、撮影ガイドラインなどは毎回大会公式サイトを巡って探す部分でもあり(※用意されていないことも多い)、有料という本気度で運営側もファン側も撮影需要に向き合うのは悪いことではないなと思います。無料でやってくれるほうがエンゲル係数的にもありがたいですが、「有料ならやる気が出る」ということであれば折り合える範囲なのではないでしょうか。体操界ではこの類の施策を数年来ちょこちょこ更新しながらやっておりますが、その知見や実感がよりよい世界の実現に活かされるといいなと思いますよね。ビーチバレーの撮影許可証が1万円とかで売り出されたりすると、それはそれで世界&買ってるオジサンに対して「きっつぅ…」となるかもしれませんが。

↓「各競技の魅力や芸術性を共有する」目的でお願いします、とのことです!
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↓そんな高尚な意識はないですが、広い意味で「魅力の共有」に該当するはず!
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↓令和には若干刺激強めの徳洲会体操クラブの価値観も魅力的だったので共有しておきます!
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そして迎えた競技開始の時間。選手たちの入場の際には、場内の照明が落とされ、器具のまわりには青いライトが灯ったり、大型ビジョンに各選手思い思いの紹介映像が流れたり、選手たちがスポットライトに照らされてスモークのなから現れたりと派手な雰囲気。選手たちは緊張感のなかにも高揚を覚えているようで、いい表情をしています。

↓これじゃよくわからないと思いますが暫定トップの橋本大輝さんの入場です!
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最大の目標となる世界大会の代表争いという意味では、この大会を終えての順位(※全日本選手権との合算)で上位3名が世界選手権の代表にまず決まります。そのうえで、その3名と組んだときに団体戦で優位になるように残る2名を決めるという流れ。ちょっと現地観戦では残る2名のほうまで計算しながら見るのは難しいので、まずは上位争いに注目していこうかなというところ。

前日の予選までを終えての総合順位では、東京五輪個人総合金で世界選手権の個人総合を3連覇中の橋本さんが1位、そして1.181点差の2位でパリ五輪個人総合金の岡慎之助さんが追うという展開。3位の川上翔平さんとは4点から5点の差がついていましたので、1位争いという意味では事実上橋本さんと岡さんの一騎打ちとなっています。そんなことで橋本さんと岡さんの第1班を見つつ、各種目に目配せしていく感じで見守ることに。

1班最初の種目はゆか。先に演技した岡さんは、前日は伸ばし切れなかったこの種目で着地のビタ止めを連発する美しい演技。最後の着地でもビタ止めによる0.1点の加点をゲットし、14.466点のいい滑り出しです。一方、1班最後に演技した橋本さんは両足ラインオーバーなども出てしまい、13.966点にとどまります。スタート時点で1.181点差あった両者の差が、ゆかだけで0.5点縮まりました。

並行して行なわれていた種目別鉄棒で前田楓丞さんがマラス、デフなどを含む高いDスコアの構成から15点を超える世界最高クラスの演技を見せたのにドヨめきつつ、第1班は大過失が怖いあん馬へ。ここも先に演技する岡さんは、ブスナリも加えつつしっかりまとめて13.666点。橋本さんはひとつ移動技を抜くなど抑えめの構成ながら、こちらも13.633点。わずかに岡さんが差を詰めますが、両者とも大過失は回避しました。

↓橋本さんは途中の倒立でチカラを使っていたので、その辺もあったかもしれませんね!
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岡さんとしてはここで少し詰めておきたい3種目めのつり輪。構成としてはそこまで高い内容ではないものの、ここも着地をビタ止めでしっかり0.1点の加点を取って14.000点と14点台に乗せてきました。橋本さんは着地で小さく一歩動いてしまうなどEスコアで岡さんに上回られ13.500点。この時点で両者の差は0.148点差に。かなり僅差になってきました。

僅差になってきたことで、どういう選択になるかな?となったのは4種目めの跳馬。先に跳んだ岡さんはロペスを見事に決めて14.400点。岡さんが迫ってくるなかでの橋本さんの演技、リスクを嫌うなら同じロペスでリードを守りたいところですが、橋本さんの選択はロペスをさらにひねった大技ヨネクラでリードを広げることでした。橋本さんはこの大技を大きく1歩踏み出しながらも「立って」見せました。この勇気・この選択・この実施には、この技の名前を歴史に刻んだ米倉英信さんもゲスト解説席から満足そうな表情を見せました。橋本さんは14.666点として、リードを0.414点に広げます。

残りは2種目。両者とも得意とする平行棒ではDスコアは同じながらも、倒立姿勢の決め、棒の握り直しの有無など、わずかなところでの出来栄えの差で岡さんが上回りました。先に演技した橋本さんの14.633点という高得点に対して、14.900点(※当初14.800点の採点を異議申し立てが認められ修正)を突き返すという高得点での殴り合い。全体のDスコアで上回る橋本さんが選考上は有利ですが(※Dスコアの合計に応じて国内限定の追加加点がある)、点差自体は0.147点とあってなきがごとしの状態。最後の鉄棒は落下のような大過失はもちろん、わずかな乱れでもEスコア減点が大きい種目ですので、演じ終えるまで勝負はまったくわかりません。

↓ちなみにその頃、つり輪では49.600点の高得点が表示され、場内がザワつきました!
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これが本当のスコアならこの1種目だけで代表決定なんですけどね!

Dスコア4.200点を42.000点と間違って入力した模様です!



第1班の最終種目は鉄棒。演技順では前日までトップの橋本さんが最終演技者で、岡さんがその手前で演じます。先に演じた岡さんは、カッシーナ、コールマン、リューキンと手放し技をいずれも回転がまったく淀まない美しい実施で決め、着地も加点ゲットには至らずもその場で踏み止まる素晴らしい出来栄え。追加加点分も加味すると鉄棒で0.4点ほど橋本さんを上回る必要がありますが、十二分にその可能性がある14.633点の高得点を出しました。

先に全種目を終えた岡さんは、橋本さんにタッチして最終演技を見守ります。ほかの班の演技もすべて終わり、場内でただひとり残った最終演技者&決着を見守る至福の時間。ここで橋本さんは、得意技でもあり落下の危険もある手放し技リューキンで左手がしっかり届かずに落下してしまいます。それ以外はしっかりまとめてきましたが大きな減点となって得点は13.100点にとどまることに。落下の時点で勝敗を全員察していたわけですが、だからこそ、演技を再開し、最後まで演じ切った橋本さんには世界の王者を讃えるあたたかい拍手が送られていました。これがそのまま五輪の決勝でもなんら不足はない、素晴らしい戦い、素晴らしい勝負でした。

↓最後まで諦めず6種目を演じ抜いた岡さんが大逆転で頂上決戦を制しました!

ちなみに、今回購入した撮影許可証では、動画は10秒まででYouTube等動画サイトへの投稿は禁止とのことでした!

10秒が1動画あたりなのか、合計で、なのかはよくわかりませんでした!



そんなことで大興奮のなかで決着したNHK杯。頂上決戦を演じた岡さんと橋本さん、涙の代表決定となった3位の川上翔平さんが順位で世界選手権の代表となり、さらに鉄棒で超高得点を出した前田楓丞さんと、ゆか・あん馬で強みを見せた土井陵輔さんが代表入りを果たしました。岡さんと橋本さんは9月のアジア大会の代表もつとめるということで、ハードな日程とはなりますが頑張ってもらえたらいいなと思います。代表決定の瞬間を見守ったことで、アジア大会への熱量もジワリ高まってまいりましたので、そちらも楽しんでいけたらいいなと思います!


高倍率でAIが賢いスマホがあれば、撮影許可証ももっと活きるんでしょうね!

新橋にできたおしゃれな競輪&オートレースラウンジにて、日本選手権競輪のAI予想を的中させAIギャンブルFIREが見えてきた件。

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AIのほうが予想上手かったです!

ゴールデンウィークも終盤に差し掛かり、もはや終了済みと言ってもいい飛び石平日。これを来週のためのちょうどいいリハビリととらえるのか、不満のなかで我慢して耐える労働日ととらえるのかは難しいところですが、いずれにしても連休気分はそろそろ消滅の予感です。また頑張って日々の暮らしに必要な小銭を調達しにいく日々が始まるのだなと思います。

しかし、そんななか、僕はひとつの光明を見出していました。AIの活用です。AIを駆使して小銭をラクに稼ぐ、誰もが夢見るAIFIREに現実的な可能性が見えたのです。そうです「過去にタイムスリップしたらとりあえずすること」ランキング第1位でおなじみの一発逆転一攫千金のチャンス、ギャンブルです。過去に戻れないまでも膨大なデータから真実を見抜くAIのチカラがあれば、ギャンブルに勝利することはできるはず。今こそAIギャンブルFIREを目指すべきときなのです。ていうか、AIをほかに何に使えばいいのかよくわからない!よくわからな過ぎて自分でやった仕事をAIにやらせたとウソで言い張ったらなぜか評価が上がる謎事象まで発生!もう早く大金を手にして退場したい!

ということで人生逆転の勝負に向かいましたのは新橋にある場外車券場ラ・ピスタ新橋さん。「何も場外車券場に行かずとも開催中の本場に行けばいいではないか」というのはごもっともなのですが、ちょっとご招待をいただきまして、こちらの場外車券場に新オープンするラウンジフロア「VEROCITY」の見学に行く予定があったものですから、その機会を活かしてAIギャンブルにチャレンジしようと思ったわけです。

↓ということでやってまいりましたラ・ピスタ新橋さん!
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↓この日はGI日本選手権競輪の決勝でした!
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場内に入りますとそこには想定通りの光景が広がっています。ジャンパーを着たオジサン&おじいさんによる予想大会です。新聞とモニターと片耳ラジオを駆使してオジサンとおじいさんが予想やら談笑やらに励んでいるおなじみの世界。ふむ、30年くらい同じ光景を見ている気がしますが、まぁこれぞ場外車券場といった雰囲気です。

しかし、この日の僕はVIP招待客です。受付にて「お招きいただきありがとうございます、VIPの者です」とご挨拶をしますと、一般フロアをぶっちぎって7階特別フロアへ通じるエレベーターへと誘導されました。この7階に通じるエスカレーターは停止&封鎖されるなど、VIPオンリーといった厳重さで隔離されたそのフロアこそが、このたび新しくオープンしたラウンジフロア「VEROCITY」なのです。

フロア全体が有料(※1席2000円)の入場客のみに制限されるという構想のようで、ゆったりとしたソファー席とバーカウンターが一体となったなかなか快適な空間です。しかもこの日は招待特典として、お好きな専門紙1部とドリンク2杯もいただけるということで、もはや始まる前から勝ったも同然のようなイイ気分。コンセプトとして「飲みながらレース」というところを狙っている模様ですので、お酒ももちろんいただけるわけですが、まずはソフトドリンクから入ってメインディッシュである日本選手権での祝杯へ向かっていこうとじっくり構えます。

↓おお!場外車券場のイメージを一新するオシャレな空間!
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↓まだお酒は並んでいませんがバーカウンターを設置!
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↓このフロアのお客様専用の販売&払戻機も充実!
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↓バイクの展示なんかもあったりして目にも楽しい!
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↓早速専門紙とドリンクをいただきました!

ソファータイプが中心の座席群には、基本的にすべての座席ごとに占有できるテーブルがセットになっており、予想を書き込むマークシートもペンもたっぷりと用意されています。もちろんその辺にゴミが投げ捨てられていたりはしませんし、床に新聞紙を敷いて寝ている人もいませんし、ハトが歩いていたりもしませんし、トイレが何もこぼれていなくてキレイです。1席2000円と聞くと反射的に「ん?」とはなりますが、朝から晩まで各場でレースが行なわれている競輪&オートレースの全部を楽しむことを考えると、この居心地とゆとりには2000円くらいの価値があるかもしれないなと思います。

注意書きを見れば食べ物の持ち込みは自由(※出前も可)だそうですし、出入りも自由、荷物入れの鍵付きロッカーも完備ということで、朝のレースを楽しんだあと昼は外で映画でも見て、また夜のレースに備えるなんて使い方もできるわけです。お酒やドリンクの持ち込みは不可となっていますが、せっかくならお酒はバーカウンターで飲みたいですし、ドリンクに関しては持ち込むまでもなく、一般的な価格の自販機と、高速のサービスエリアにある感じの紙コップの自販機によるフリードリンクが設置されていましたので、何の不自由もありません。フリーWiFiとか充電器貸出とか「一日いるつもりなんですが、アレありますか?」系のグッズもしっかり用意されていました。基本的には「ちょっと見る」ではなく「ガッツリ見る」人に向いた施設かなと思います。

ただ、新橋という場所柄も含めると、ホントにバーの代わりに使うというのも一興だなと思います。富裕層はカジノを勝負のためではなく遊びのために利用すると聞きますし、そんな気分で優雅にレースが楽しめるバーに行き、ガチャガチャしない大人な雰囲気のなかでギャンブルエンターテインメントを楽しんだら、それはそれで楽しいかなと思いますよね。

↓コーヒー・紅茶・お茶・カルピスなどのフリードリンク自販機がうれしい!
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↓お酒のラインナップは増えていくんでしょうね!ワインとかほしいし!
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↓食べ物持ち込みOKということで居酒屋より安くつく可能性もあるかもですね!
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↓ちょっとしたおつまみはその場でも売ってくれていました!
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すっかり上機嫌になった僕は、いよいよ日本選手権競輪の予想に取り掛かります。とは言え、競輪はそんなに詳しくも得意でもありません。一応の仕組みはわかりますが、自分の予想に自信が持てるほどではないというのが実情。そもそもひとつの開催の最終日・決勝を当てようと思うなら、初日から順番に流れを追ってこないと意味がありません。同じ選手が毎日出てきて勝ち残りを決めていくのですから、誰が調子いいとか、誰がケガしたとか、前日までの積み重ねの情報が大前提となるのに、そこをあんまり理解せずに来てしまっているのです。これでは勝負になるはずもない……私にAIの助けがなければね?

ふふーん、僕にはAIという文明のチカラがついているのです。競馬・競輪・競艇・オートはすべてのデータがキレイに整って公開されている「学習フリー」のゆるーい世界です。AIにとってみれば蹂躙し放題と言ってもいいブルーオーシャンのようなもの。僕は、いつもなら書き込みで真っ黒になる専門紙をランチョンマットにし、スマホに向かって問いかけ始めます。「ジェミニさん、ジェミニさん、次のレースの予想はなぁに?」と。

そこからは出走表を見るのもオッズを見るのもすべてAIに任せ、僕はひたすら質問を重ねていきます。するとAIは賢いもので、誰と誰がラインで誰が先行で誰が番手でどこが本線であるといったもっともらしい予想をすぐさま返してきます。ときおり出走表にいない選手を本命に挙げたり、同じレースに「阿部」がふたり出ているとゴッチャにしたりする凡ミスもおかしますが、僕が新聞見て考えるよりはだいぶまともなことを言うじゃないですか。それに対して「何故6番と8番を切った?」とか質問を繰り返すことで、予想の精度もグングン高まっていく手応えがありました(←よくわかってないけど)。

まぁリアルにはアクシデントがつきものですので、本線に予想した選手がスタート台に引っ掛かって出遅れたりとかして、なかなかズバリ的中には至らないのですが、AIは常にもっともらしいことを自信たっぷりに言ってくるので、なんだかだんだんAIを信じるべきであるかのような気分になってきたのは確かです。だって「これがプロの結論です」とか「専門紙が推す6番・8番はノイズでしかありません」とか「鉄壁の6点で自信を持って勝負してください」とか断言に次ぐ断言を重ねてきますし、言われた通りに車券を買ったら「その決断が連続的中への第一歩です」って盛り上げてくれますし、ハズレに文句を言っても「このままでは終われません」「この負けをひっくり返す決死の予想を組み直しました」とか力強いことを自信たっぷりに言ってくるんですよ。「そ、そんなに言うならもう一回信じりゅ…」ってなるでしょうよ。

↓メインの手前のレースで外れたことを「プロとして不甲斐ない」と猛省するAI!
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↓その反省を活かして挽回のための全力買い目を提案してくるAI!
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↓その後AIとの対話を重ねて、最終的に「2-5」「3-5」の2車複とワイドを買うことに決まりました!
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「車番と買い目を間違えるなよ」とか注意までしてくれるAIの行き届いた気遣いよ!

毎回最後についている「AIの回答には間違いが含まれている場合があります」の但し書きが気になりますが、まぁ信じていってみましょう!



そして迎えた決勝レース。スタート直後、まず前に出たのは6番(緑)の取鳥雄吾さん。取鳥さんの後ろには1番(白)松浦悠士さんと7番(橙)荒井崇博さんがつくことを宣言していましたので、まずはこの中国ラインが先行する流れです。中国ラインが形成された後ろには、AIの買い目にも入っている2番(黒)古性優作さんがおさまりました。古性さんは本来であればラインを形成できたであろう近畿勢の選手が決勝に進めなかったため、単騎での走りを余儀なくされており苦しい立場。AIは「古性は単騎で異次元の強さを誇る」と断言しておりましたので大丈夫だろうとは思いつつも、心配の種は尽きません。

その後ろには8番(桃)佐々木悠葵さんを先頭に、5番(黄)吉田拓矢さんと3番(赤)眞杉匠さんの関東ラインがつづきました。AIは8番が死力を尽くして逃げ、絶好の番手から5番・3番が抜けてくる関東ワンツーを本線と見ておりましたが、はたして。そして、最後方には9番(紫)菅田壱道さんと4番(青)渡部幸訓さんの東北ラインがつづきました。

レースが動いたのは3周目の3コーナー。最後方から9番・4番の東北ラインが先頭をうかがうようにスピードを上げると、その後ろに連なるようにして8番・5番・3番の関東ラインがつづき、5台が一気に前に出ていく流れになりました。序盤から先行していた6番・1番・7番の中国ラインの反応が鈍いなか、それまで中国ラインの後ろに4番手でついていた2番古性さんは関東ラインに乗り換えて、追走するように上がっていきます。

関東ラインはコンディション差なのか若干バラついており、8番佐々木さんの献身的牽引にむしろちぎられ、3番手につけていた3番・眞杉さんなどは少し置いていかれそうになる瞬間も。ここでもっと中国ラインが競っていけば関東ラインを分断できそうでしたが、中国ラインは競り合わずに一旦引きました。その動きを見て、最後の周回でもうひとつ仕掛けがあると踏んだか、2番古性さんは今度は中国ラインの後ろにつけました。山手線と京浜東北線の乗り換えみたいなスムーズさで自由自在の動きを見せます。

そしてラスト1周、関東ラインを引っ張る8番佐々木さんは自身は潰れる覚悟で仲間を引っ張っていきますが、一度足を溜めた中国ラインが襲い掛かります。関東ラインは番手につけた5番吉田さんが「外に膨らんで中国ラインをブロックする」ような動きを見せます。関東ライン3番手の3番・眞杉さんもその流れに同調して、中国ラインの前進を阻むように大きく膨らみました。ただ、眞杉さんはライン3番手で走る機会がない選手だったということで、ブロックの動きがちょっと大きくなってしまったか、インを大きく開けてしまい、そこに単騎の2番古性さんが入り込んできました。

最後までわからない踏み合いのなか、ここまで全勝できていた古性さんが最後で競り勝って優勝。2着以下には関東ラインが入り、2番・5番・3番での入線となりました。これはまさにAIが断言してきた通りの決着です。僕のほうから「必ず当てろ」という的中率重視の指示が出ていたため、2車複・ワイドでの購入となり払い戻しはそこまでではありませんが、1000円購入で2410円の払い戻しは大勝利と言っていいでしょう。自分ではひとつも予想せず、AIの予想に疑問と改善要求を突きつけながらAI自身に検証&アップデートさせていくというやり方でこの勝利がつかめるのなら、AIギャンブルFIREは決して夢物語ではありません。大きな手応えと「確信」を得る、素晴らしい検証となりました。

↓古性さんは日本選手権優勝に男泣きしていました!



怪我に苦しみながらも、そのなかで勝ち星を重ねてファンの期待を高め、ついに到達した日本選手権の優勝、しかも全レース1着での完全優勝。単騎という決して有利とはいえない状況のなかで、レース展開を素早く読み、臨機応変に対応していく古性さんの動きはお見事でした。僕はそこまで予想して買っていたわけではないのですが(!)、AIもそんなところを見込んで推してきたのかなとレースが終わってから思いました。たとえいろんな専門誌を読み漁ってパクってきた予想だとしても、最終的にこの買い目に絞り込んだAIの知性は大いに活用できそうだなと思います。この調子で今後もAIを駆使して、小銭を稼いでいけたらいいなと思います。ようやく自分でも「AIを使っている」という実感がわいてきました!

↓オシャレなラウンジの様子は動画にまとめておりますので競輪・オート勢の皆さま、ご参照ください!


競輪・オート勢まで届かないかもしれませんが!

まぁ検索すれば出るんじゃないでしょうか!



最先端AIに競輪予想させるとか、文明の無駄遣いがはかどりそうですね!

「東京で日本代表が団体球技で金」という新しい夢が叶った東京2025デフリンピックを祝いつつ、誰の「ために」だったのか考えている件。

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東京で、日本代表が、団体球技で、金!

熱戦つづく東京2025デフリンピック。競技日程としては最終日となる25日、またも日本に夢の報せが届きました。東京の人々の前で、日本の代表が、世界の金メダルを、団体球技で獲る。しかも女子バスケ、女子バレーと2種目も。「球」かどうかは議論の余地があるかもしれませんが、バドミントン混合団体でも日本が金メダルを獲得し、男女サッカーも敗れはしたものの見事な銀メダルと、素晴らしい盛り上がりの競技最終日となりました。

特に女子バスケの決勝・日本VSアメリカ戦は激熱の展開で、これが何リンピックであろうが見たものを熱狂させるような試合でした。第4クォーター残り1分、世界のバスケ超大国アメリカに対して4点リードしていた日本が、残り30秒で2点差に詰め寄られ、あと30秒ボールキープすればいいという返しの攻撃でダブルドリブルを取られてアメリカにボールが渡ったときには真剣に頭を抱えましたし、その後アメリカのシュートが外れてボールの奪い合いになったときに、アメリカのファウルで日本にフリースローが与えられたときには大きなガッツポーズも出ました。

しかも、そこで得たフリースローを日本が2本決めて残り6.7秒で再び4点リードしたのに、アメリカはすぐさまスリーポイントを決め返して残り1.6秒で65-64の1点差に再び詰め寄ります。アメリカとしては、ここでファウルゲーム(わざとファウルする)を仕掛けて日本にフリースローを打たせ、残り1秒とかで最後のシュートを放つ、そういう狙いになるわけです。日本がフリースロー2本決めても、アメリカがスリーポイント決めれば同点になるという計算のなか、アメリカはラグビーみたいなタックルでファウル与えにきますし(アンスポーツマンライクファウルでは?)、日本はそのフリースローを何と2本とも外しよりますし、情緒が忙しいの何の。最終的に、残り0.9秒で日本のフリースロー2本目が外れたあと(これがまた真っ直ぐアメリカの選手にリバウンドがおさまるという!)、アメリカはタイムアップまでにシュートを打つに至りませんでしたが、この最後の最後の大詰めで「デフリンピックではブザービーターのこと何て呼ぶんですかねぇぇぇ…!」となったのは、驚きと新鮮さと発見に満ちた大会の印象的なひとコマになりましたよね。仕事を忘れて凝視しました!

↓最後の1分だけでもいいんで見ていってくださいね!




こうして熱く楽しいデフリンピックの競技が終了したわけですが、いろいろ「思ってたのとは違う」を感じる日々でした。全体としてすごく感じたのは、SNSなどでの思いがけない不満の多さでした。「聴者 ろう者」などで検索すると、このデフリンピックの至らなさであったりを厳しく指摘するような声が多数見つかると思います。喜びに満ちた祝祭になるかと思いきや、何か真逆の、喜びというよりは憤りとか失望に近いような穏やかならざる反応が、むしろきこえない・きこえにくい人の側から多数あることに戸惑いました。

まぁ実際、ご指摘のすべてが真実かどうかはさておき、状況について音声アナウンスしかない場面とか、字幕の表示が上手くいかずにヘンな言葉になっている場面とか、手話通訳者や案内表示が少なくて誘導が十分ではない場面とか、公式サイトの作りがわかりづらく情報を得るのがいろいろ難しいだとか、至らない部分があったのは事実だろうと思います。ただ、それについて僕などは、マイナースポーツの現場ではよくある程度の話と、「公式サイトがあるだけマシ」「試合状況は自力で理解するもの」「入口の看板があればそれでいい」くらいに受け止めていたもので、そこまでの憤りや失望が噴き出す話なのかなと不思議に思っていました。

それがひとりやふたりであれば「はぁ」と思って受け流すのですが、受け流すのは難しいほど、そういった反応が数多く見受けられるにしたがって「何かコッチの感じ方が違っているんだな」と思いながら、それが何なのかよくわからず、楽しみつつ考えておりました。いまだよくわかってはいないので想像の範囲でしかないのですが、いつしかこれはきっと「蔑ろにされてきた」ことへの根深い憤りがあるのだろうなと思うようになりました。

きこえない・きこえにくい人の苦労や不自由は僕にはわかりませんが、聴者側の社会に対する想像としては「補聴器があれば聞こえるんですよね」「見えるぶんには何とかなりそう」「イヤホンで爆音ロック聴いてても暮らせるし」みたいな総じて軽い受け止めなんだろうなと思います。メガネやコンタクトの人をことさら「視覚障がい」とは思わない感じの、クチ悪く言えば何とかなるだろうと「舐めてる」感が聴者側にはあるんだろうなと。

そして、実際何とかしている人も多いのでしょう。この大会にも陸上男子円盤投げの湯上剛輝さんのように、日本記録保持者&世界陸上代表という全員参加のなかでもトップに立つ選手もいましたし、パリ五輪に出場したという選手もいました。コーチングなどで不自由があったとしても、個人種目であれば十二分に競技力を開花させられるということも、聴者側がきこえない・きこえにくい人の不自由を軽く扱う「舐めてる」感を助長するのだろうと思います。

その軽く見ているところは、視覚の障がいがある人や手や足を失った人への対応とは違って、ある意味で「マジョリティのなかの一部」として、きこえない・きこえにくい人を取り込んでしまっているのかなと思いました。社会がサポートしていく必要がある相手だとか、彼らが情報を得るための仕組みを最初から想定しておかなければいけないだとかの意識が欠けたまま、社会は運営されてしまっているのかなと。「見えない人」のことはわりと初手から考えるくせに、「きこえない・きこえにくい人」のことは最後まで考えてなかったりするよね、という。

たとえば「この会場で今災害が起きたらどう知らせるんですか?」と問われたとき、災害の発生や避難経路を伝えられるのかアヤしい瞬間はあったなと思います。視覚的な表示が充実した社会ではあるけれど、とっさのときに頼るのは音声的な伝達ですものね。何かあったとき緊急アナウンスはすぐ出せるでしょうが、モニターに同じことを出す準備があったのかどうか、トイレで踏ん張っている人に知らせる術はあったのかどうか、それをリアルにチェックする機会がなかったことは幸い中の不幸だったかもしれないなと思います。何もなくてよかったけれど、もしもそこに問題点があったとしても気づくチャンスがなかったなと。いやホントに、まったくきこえません、英語わかりません、ひとりで来てます、みたいな人には、どうやって「災害発生」は伝達されたんでしょうね…?赤ランプでもあればパカパカ光らせれば何事か起きたとは分かってもらえたと思いますが。

↓モニターに「災害発生」「Disaster occurs」とかって出たんですかね…?
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音声翻訳字幕が機能していれば何とかなる的な…?

でも字幕装置ない部屋まで行ったら、そこからはもうわからなくなりますよね…?

サイレンが聞こえない人がトイレで15分踏ん張ることとかあり得ますよね…?

係員が人力で探して手話で誘導…?あるいは「めいめいの判断」…?



マイノリティとしてはっきり認識されることもなく、マジョリティのなかに組み込まれたまま日常的普遍的な不自由を自助努力で何とかさせられる暮らしを当たり前のものとされ、知っている人は気を遣ってくれるけれどふと気が緩めば「みんな勝手に楽しい会話をして、誰もその内容を教えてくれない」みたいなことが綿々とつづいていたら、不自由さ以上に猛烈な疎外感でその社会に対して憤ったり苛立ったりするのかもしれないなと思いました。身体的な不自由さによる分断とは少し性質の違う、たとえば僕がひとりで言葉の通じない異国に行ったときのような孤立のようなものを感じてしまうのかもしれないなと。しかも、それがたったひとつの「自分の国」だというときの疎外感はいかばかりか。

そんななかで、きこえない・きこえにくい人の「ための」オリンピックなんていう大会が行なわれたら期待しますよね。それなのに、そこが自分たちにとって理想的と感じる空間ではなく、これまで憤りながら自助努力で合わせてきた「聴者」たちの社会がそのまま広がっていて、聴者の基準と聴者の感覚に基づいた聴者による運営が行なわれていたら、今まで静かに積もらせてきた憤りがあふれ出すのもむべなるかなと思います。普段何もしない野郎が「今日はママのために誕生日パーティーを開きます」なんて言い出した日に、何やかんやで準備を手伝わされたり、最後は酔って寝ている野郎のぶんまで食器を洗っていたりしたら、その皿投げつけたくなるでしょうからね。何が「ために」だと。何も変わってないじゃないかと。じゃあ「ために」なんて言うなよと。

そういう意味では、僕らがちょっと手話覚えてきました、みたいな態度もイラッとするのかもしれないなと思いましたよね。自分たちの暮らしや、育んできた文化に思い致すことなく、ファッション感覚でちょっと手話したりするわけですよね。間違った知識と知ったかで微妙におかしなことを定着させていくわけですよね。で、それなのにいざ対面すると「どうしたんですか?」とかいつも通り音声で話し始めて、話が通じないわけですよね。それじゃ、流行のダンスをやってるだけですよね。だったらいっそまったく何も知らないまま、何も知らないんだと自覚して、外国のように接してくれたほうがまだマシって話だったりするのかもしれません。「ゴールデンカムイ読んでアイヌの人々のことをわかった気になる」くらいの、一番危うい知ったかのゾーンで聴者たちが楽しんでいたデフリンピックだったとしたら、そう見えていたのだとしたら、それは申し訳ないなと思います。

「みんなで手話の君が代ができたら一体感ありそう」みたいに思っていたことも、いろいろ見るうちにちょっと危ういんだなと思いました。「このくらいの簡単さならできるかも」と思った君が代の手話は、ごく簡単なバージョンのほうであって、きこえない・きこえにくい人に本当に刺さる君が代の手話はもっと表現力に満ちた複雑なもので、試合前のちょっとした練習程度で真似できるようなものではなさそうに見えましたので。だからといって、手話を使わない聴者でも真似できそうな簡単なバージョンに合わせましょう、なんてことになったら、それはまた手話の文化を軽んじて「舐めてる」感じになりそうですものね。「さざれ石ってよくわかんないですね」「細石だから、要するに小石のことよ」「じゃあ歌詞もわかりやすく『小さい石』にしましょう」「ちぃーさーい いーしが」「おぉーいわーになーって」なんて君が代の歌詞を簡略化されたらイラッとしますからね。

↓選手たちがやってくれていたのはこのバージョンが多いようでした!



↓でも開会式でチラッとしか映らなかった君が代はもっと表現力高そう!


デフリンピックで君が代の手話が全部映らなかったら、そりゃ蔑ろにされてると思いますよね!

音声は画面に映ってなくてもわかるだろと!開会式でいきなり「ズコー(イラッ)」ですよね!



この大会を日本におけるきこえない・きこえにくい人の文化を知り、その文化に触れるスタートラインとするのであれば、なおのこと「ろう者」の文化圏によって大会を作るべきだったなと今さらながらに思います。仮に聴者にとっての不自由が発生したとしても、それはそれでいいじゃないですか。「観衆の大半は聴者なんだろうから結局は音声で話したほうが早い」みたいなことではなく、その文化圏自体に飛び込むような体験をしてもらうほうが、持ち帰るレガシーも多かったのではないかと思います。「一生懸命話しかけたのに売店で注文が伝わらなかった」「メニューを指差したら伝わった」「そういうことか」みたいな出来事でもあれば、逆の立場について思い致す機会にもなったでしょう。

この大会はスタートラインになったのか、あるいは「スタートラインはもう少し先にある」ことがわかった大会になったのか、そのあたりの評価は少し落ち着いたところでいろいろと出てくるだろうと思います。なかにはそれこそ耳が痛いというか、思いがけないとげとげしさをまとった論評もあるかもしれません。そのときに、そのとげとげしさで滅入ってしまったり反発してしまったりするのではなく、そうなるまでには何かあったんだろうなと一回待てるようであればいいなと思います。僕も大会の序盤のほうは「ん?」と思う瞬間もありましたが、一回待ってよかったなと思っています。「ん?」の瞬間に反応していたら、2週間後よりもだいぶ危うい反応になっていたと思いますので。まぁ今も実際のところはよくわかっていませんが「一回待てる」くらいにはなりましたので、今大会を機会に少しでもいい感じになる、スタートを切れていたらいいなと思います!


26日は閉会式、閉会式ではカメラも手話メインで映してくれるでしょう!

東京2025デフリンピックで「東京で日本の代表が金メダルを獲り、日の丸を見て君が代を聞く」の夢が叶い、さらに「君が代」を見た件。

08:00
東京で日の丸と君が代を見ました!

熱戦つづく東京2025デフリンピック。平日は給料仕事があって僕は忙殺されていたわけですが、そんななかでも大会は大変な人気だそうで、会場によっては入場規制で観戦まで時間が掛かるところや見られずに撤退する人も出たとか。この週末は3連休ということで、運営側からは「3連休は大きい会場に行ってもらったほうがいいかも…」的なアナウンスが出たほどです。改めてこの大会を包む熱気を感じるようです。

↓公式からの、3連休は大きめの会場を推すアナウンス!


混雑情報で怯む僕ではありませんが、検討の結果この日は、東京アクアティクスセンターで行なわれる水泳競技を観戦することにしました。9月には世界陸上で陸上三昧をしておりましたが、まだ東京で世界の水泳を見ていないなと思ったのと、やはりせっかくなら「金メダル」を見てみたいなと思ったのです。日程表(結局PDFが一番見やすい/公式サイトも頑張れ!)でこの日行なわれるメダルマッチを凝視して、ここだなと思ったわけです。

↓ということでやってまいりました東京アクアティクスセンター!
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いつ来ても空いていることでおなじみの東京アクアティクスセンター。個人的にも大会などで何度か足を運んでいますが、立地なのか競技性なのか敷地面積なのか、会場に向かうときには「本当に今日試合あるのかな?」と不安になる感じで人口密度の低さを覚える会場です。それがどうでしょう、入場口へ向かう階段を上がるとそこには夜の部の入場を待つ観衆が行列を成しているではありませんか。

入口から伸びた行列は建物に沿って折れ曲がり、さらに奥へ奥へとつづいています。アクアティクスセンターは5000席を備える規模感ですので、入場できないということはさすがになさそうですが、それにしても想像外の集まりです。この列を見ると「FC町田ゼルビアの天皇杯決勝に観衆が大して集まらなかったのは、東京のスポーツ好き浮動層がデフリンピックに行っていたから説」を提唱してもいいかなと思うくらいです。

↓アクアティクスセンターの前に行列だと…!?
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↓奥へ奥へと人の列がつづいている…!
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行列につづいて入場しますと、さすが最新の大規模会場ということでモニター類やらの備えも多く、会場内は字幕による誘導でさまざまな情報が表示されています。入場口や案内デスクでは「私は手話でコミュニケーションできますよ」という動きの方が出迎えてくれており、必要があればすぐに助けを求められそうです。音声認識で字幕を表示する装置もしっかり稼働しており、デフリンピックに限らずいろいろな会場にいつも置いておいてくれたら便利だなと思いました。

↓係員さんが会話で応答しても即座に字幕化&翻訳してくれて便利!
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↓江東区観光キャラクターのコトミちゃんも目で訴えかけてくる!
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↓観戦時の諸注意や試合情報などもモニター並べてアチコチで表示してくれていました!
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場内は5割ほどの入りでしょうか。メインスタンドは丸ごと関係者席に充てられているようで埋まり切っているわけではありませんが、選手団・関係者などが応援に熱をあげています。一般客が入るバックスタンド側はプールサイドの低層席はほぼ埋まっていた模様。僕も出入りを繰り返したわけではないので実態はわかりかねますが、誰かが帰るとそこに誰かがやってくる、という感じで常に席が埋まっていましたので、もしかしたら僕が入場したあとで入場規制などが掛かっていたのかもしれません。まぁ、単に目ざとく空席を見つけた人が前方に移動してきただけかもしれませんが。

この会場は観客席から見えるプール上方の大型モニターと、選手のスタート位置から見える大型モニターがあり、表示する場所は十分にありますので、競技進行は基本的に字幕表示でわかる感じになっています。さらに、競技開始前にはデジタルヒューマンのKIKIが国際手話を教えてくれる時間もあり、僕も「拍手」に加えて「おめでとう」や「がんばれ」を習得し、さらに応援の幅を広げることができました。

↓これで「おめでとう」になるそうです!
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↓選手向けの情報も字幕で表示されていました!
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そしていよいよ競技開始となったわけですが、この会場では大型モニターに競技の模様だけでなく、手話通訳の方を2人同時に映すというやり方をしていました。内容がわからないので推測になりますが、やっている内容はそれぞれ違うようでしたので、ひとりが日本語手話でもうひとりが国際手話とか2ヶ国語同時に出していたりしたのかもしれません(あるいはひとりは国紹介、ひとりは名前紹介とか内容での区分けかも)。それを踏まえてなのか、選手たちも場内音声での名前呼び上げではなく、モニター上の手話での案内が終わってから動き出していたりして、そのタイミングの違いに、いかに自分が音声の世界を当たり前に思っているかを改めて感じたりしました。

場内では笛がピーピー鳴っていたりもしつつ、選手向けにはスタート台のあたりに3色に光るランプが備えられています。白いランプのときはオン・ユア・マークスで、赤いランプのときがセット、青いランプに変わるとゴー、といった感じのよう。これも最初からスタート台とかプールの機構に組み込んであってもよさそうなものですが、そうではないあたりがデフアスリートにとってはやるせなかったりするのかなと思ったりしました。

↓競技映像と手話を同時に映すのは、いつもあってもよさそうなものですね!
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↓スタート台の横にある3色のランプで選手はスタートしていました!
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すると夜の部最初のメダルマッチである女子100メートル自由形決勝では、何といきなりデフ世界記録が飛び出しました。優勝したイタリアのヴィオラ・スコット・ディ・カルロさんは、イタリア代表としてパリ五輪では100メートルバタフライ(※池江璃花子さんの出場種目)とメドレーリレーに出場していた選手だとのこと。カルロさんはこの種目の競技に臨んだあと、4×200メートルリレーの表彰式で金メダルを受け取り、今しがた勝った100メートル自由形の表彰式で金メダルを受け取り、さらに50メートル背泳ぎ決勝に出場して再びデフ世界記録&金とする大活躍で、出たり入ったりで忙しいの何の。パリ五輪では出場した2種目でいずれも違反失格となるなど苦い思いをしたとのことですが、そのぶんまでいい大会になっているようであればいいなと思います。

↓競技中ももちろん手話実況つき!
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↓デフ世界記録誕生の瞬間を見ました!
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↓表彰式も手話実況つきです!
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↓デフ世界記録&金!1日で3回金メダルもらいました!
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↓ちなみに表彰式では国歌が流れている間、こんな表示に!
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世界に負けじと日本勢も、栄えある自国開催ということで大活躍を見せます。女子100メートル平泳ぎでは串田咲歩さんと久保南さんが決勝に進出し、串田さんが見事に銅メダルを獲得。女子背泳ぎ50メートルでも平林花香さんが決勝に進出し、8位入賞としました。

↓世界の3位、おめでとうございます!
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そして何と言ってもこの日のハイライトは男子200メートル個人メドレーです。この種目には今大会200メートル自由形で金、400メートル自由形で銀を獲った茨隆太郎さんが出場するのです。ここまでデフリンピック通算21個のメダルを獲得してきた日本の大エース、前回大会金のこの種目はもちろん金が目標となります。会場には茨さんへの熱い応援と期待感が広がっており、応援バナーや応援うちわなどを掲げてそこかしこで盛り上がっています。茨さんが会場を鼓舞するように入場すると、「拍手」はもちろん歓声さえも上がりました。このあたりはむしろ一般の観衆よりも関係者席のほうが大きな声をあげて盛り上がっていたように思います。

迎えたスタート。力強く飛び出した茨さんは、1種目めのバタフライと2種目めの背泳ぎではじっくりとチカラを溜めるように前の選手を追っていくと、3種目めの平泳ぎで一気にまくって先頭に出ます。最後の自由形は今大会でメダルを獲った種目でもあり、そのチカラはここでも圧倒的。ラスト50メートルでほかの選手をグングン引き離し、最後は身体ふたつぶんほど差をつけて堂々の1着。見事な金メダル獲得となりました!

↓会場を盛り上げながら入場してきた茨さん!
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↓圧倒的な強さで男子200メートル個人メドレーの金メダルを獲得!
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その後の表彰式。茨さんに金メダルが授与されると、大型モニターには日の丸が表示され、会場には君が代が流れました。モニターの字幕には「ただいま国歌が流れています」的なことが英語で表示されるなか、茨さんは表彰台の上で手話を始めました。その手話を知っているわけではありませんが、これはもちろん君が代の手話でしょう。たとえ会場に流れる音が聞こえていなかったとしても、同じ時間に同じ思いを重ねることはできる、そんなことを思う特別な君が代となりました。「全出場国の国歌を手話映像であらかじめ用意しておく」とかができたらもっとよかったのかなと思いますが、そこまでリーダーシップを発揮してくれるあたりはさすが日本の大エースという見事な表彰式でした!

↓表彰式で金メダルとぬいぐるみを掲げる茨さん!
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↓日の丸が一番高い場所にあがりました!
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↓金メダリストによる君が代の手話!
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この日の最終種目となった混合4×100メートルメドレーリレーでも日本が決勝進出を果たしており、最後まで熱い戦いに盛り上がった観戦。日本チームが銅メダル争いを演じ、最後の最後のタッチまで競り合った末の4位は熱くて惜しくて燃えるレースでした。もしかしたらあまりよろしくないのかもしれませんが「拍手」だけではコチラの感情が出しきれず、いつものように声で「行け!」「差せ!」「頑張れ!」など叫んでしまいましたよね。

東京で日本の代表を応援し、金メダルを見て、日の丸が上がるのを見て、君が代を聞く。個人的にもいつか叶えたかったことが叶う日となり記憶に残る観戦となったわけですが、さらにそのうえ「君が代」を見るという体験までできるなんて。我ながら見事なセレクトだったなと自画自賛したくなるようです。僕が叫んだかどうかはあまり関係ないかもしれませんが、そのぐらい盛り上がっている会場の光景が、選手たちにとっても嬉しい記憶になっていたらいいなと思います。いいものを見せていただき、ありがとうございます!

↓この日の会場ではイギリス応援団のおじが盛り上げ上手で大人気でした!
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各国関係者が盛り上げ上手揃いでした!

東京も負けていられない感じです!


あとは「団体球技の金」が見られたらいいのですが、どうですかね!

「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」東京2025デフリンピックが開幕したので、「拍手」一本鎗でテニス観戦をしてきた件。

08:00
「拍手」一本鎗で行ってきました!

15日に開幕を迎えた東京2025デフリンピック。日本では初めての開催ということで正直あまりなじみはないのですが、デフリンピックとは国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)の主催により4年に一度行なわれる「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」のことです。日本ではなじみがあまりないだけで今回で100周年を迎える歴史と伝統ある世界大会です。

きこえない・きこえにくい人のための大会ということで、大会運営においては手話による表示・コミュニケーションや、ランプ・ハンドサインなどを用いての試合進行とはなるものの、やることそのものは基本的に世のなかで広く行われている各競技と同じです。ですので、なかには不自由ない人たちのなかでもトップのパフォーマンスを見せる選手が実はデフアスリートでもあって、デフリンピックにも出場するというケースも。日本勢では9月の世界陸上男子円盤投げに出場した、日本記録保持者でもある湯上剛輝さんが代表格でしょうか。

日本・東京は東京2020オリンピック・パラリンピックを開催しまして、パラリンピックで活躍した選手はスターとなり、世間的にも選手たちを通じて障がいへの関心や理解が高まったり、社会的なインフラも整備されたりと大きな前進を生み出してきました。同じように、きこえない・きこえにくい人に対してもこのデフリンピックを通じてさまざまな前進を生み出していけるはず。そんなことを思いつつ、楽しみと学びを兼ねて観戦してきた次第です。

↓やってきました東京デフリンピック!
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↓この日はテニス競技を観戦しました!

実は15日の開会式に参加したいと思って応募などもしていたのですがそちらはご縁がなく、本格的な競技開始を迎えた16日の始動とすることに。特に何もなければハンドボールとバレーボールを1ヶ所で観戦できて、しかも両方日本代表戦があるという駒沢オリンピック公園が一番のホットスポットだったかなと思いますが(※ホット過ぎて入場規制もかかったとのこと)、デフリンピックとはまったく別口でバスケBリーグのナイトゲームを観戦する予定がありまして、移動の利便性などを考えて有明で行なわれるテニス競技をチョイスした次第。

各種目の1回戦が同時並行で行なわれるということで、有明テニスの森公園全体がデフリンピックモードになっています。有明コロシアム、ショーコート、屋外コートも複数面を使って展開される競技は、一大テニス祭りといった様相。しかもこの大会は入場無料・予約も不要という自由観覧制なので、僕もショッピングモールでも歩き回るようにあちらこちらと移動しながら、いろいろな試合を見守っていきます。

↓来場時にリストバンドをもらいましたが、別にこれがチケットということではありません!
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大会ロゴが入ったのぼりや、各種の案内看板、建物に貼られたバナーなど見ると、確かにこれがデフリンピックだというのはわかるのですが、何も意識せずに過ごすぶんには「いつもの何かの国際大会」と変わりません。あえて言うなら、DJ的な音楽がジャガジャガ流れていないなとか、DJ的な音声アナウンスや盛り上げ実況が少ないなとは思いますが、モニターでの視覚的な表示も少ない運営だったりするもので、「単に何もないだけ」という気もしてきます。よく知らない競技のよく知らない大会とか、結構こんな感じだったりするので、「こんなもんっちゃこんなもん」という話ではあります。

↓屋外コートの得点表示はこんな感じのヤツを、係員さんが手動で動かしてました!
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↓一応モニターもあるのですが、外だと明るくてよく見えないですね!
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ただそれでもいろいろ意識していると、デフリンピックらしさもうかがえます。本部テントや各試合会場では音声なしでも情報が伝わるように、手話通訳やモニターでの情報表示だったりが用意されていますし、字幕で会話ができるようにする装置なども据えられています。観衆用にも絵柄を指差すことで簡単な意思疎通ができるように作られた「ユニバーサル・チャットボード」なる冊子も無料配布されていました。

試合中も審判は声でいろいろ言ったりもしつつ、ハンドサインで選手たちに判定や試合状況を伝えています。そして観衆たちも、おそらくは自身もきこえない・きこえにくい人たちも多くいるようで、手話による応援をしていたりします。観衆同士で手話で雑談などしながら、選手がいいプレーをすればバナーを掲げたり、手話で応援や賞賛の気持ちを示したり。それは「いつもの何かの国際大会」と大きな違いがあるわけではなく、少し気が利いていれば、少し意識があれば、伝えることも受け取ることもいつもちゃんとできるんじゃないかと思える光景です。いつもの世界大会も、あと少し最初から気が利いていてもいいのにな、と思うような。

↓そのほかさまざまな意思疎通の技術がありますよ…と案内するのも手話が得意なデジタルヒューマン!
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↓試合でも審判がハンドサインで得点を表示していたりしました!テニスなのでこれで「15-0」です!

僕も特に普段の観戦と変わることがあるわけでもなく、いつも通り拍手で応援しますが、この日は手話の「拍手」を使います。手話も日本語手話と英語手話は違うとか何ヶ国語もあるそうですが、拍手の手話は世界共通のものがあるそうで、どうせいつも拍手と独り言しかしないなら世界共通の「拍手」を覚えていけばいいじゃないかと。手話では「腕を水平に開き、顔の横あたりで広げた手の平をヒラヒラさせる」(※正しい動作は各自で確認いただくとして、イメージとしては柳沢慎吾さんのパトカーみたいな感じ)が、拍手の意味になるとのこと。いいプレーのあとには「拍手」の動きをしている人がたくさんいて、僕も新鮮な気持ちで応援の一体感をヒラヒラ堪能しました。

そんな感じで各試合場を練り歩いていきますと、センターコートである有明コロシアムと観客席付きの中規模会場であるショーコートでは、男子シングルスの1回戦が行なわれていました。スタンドには参加国の国旗なども飾られ、オリンピック・パラリンピックのことを思い返すようないい雰囲気です。客入りはもう少しというところではありますが、それでも熱心な観衆たちが試合を楽しんでいました。まぁまだ1回戦ですし、日程が進んで盛り上がっていけば、多くの観衆の前での熱い試合となることでしょう。

むしろこの日は屋外コートのほうが盛況です。この日登場の日本勢は皆さん屋外コートでの試合でしたので、観衆も基本的には屋外コートに滞留していた感じなのかなと思います。日本勢の試合が行なわれるコートには、コートを取り囲むようにグルリと人垣ができ、手話とバナーと歓声とで熱い応援が贈られています。日本勢贔屓はごく自然にありつつも、世界の選手たちを迎える喜び、おもてなしの気持ちが広がる空間だったなと思います。日本勢的には苦戦の日でしたが、互いの頑張りと勝者の強さを讃えるような笑顔と「拍手」でいっぱいでしたからね。

↓有明コロシアムで無料のテニス観戦なんて贅沢な気分!
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↓ショーコートは距離も近くて見やすい!
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↓日本勢が複数面で同時に試合を行なっていた屋外コートはなかなかの賑わい!
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僕も多くの時間は日本勢の試合に張り付きまして、男子シングルスの今井悠翔さんの試合や、女子シングルスの杉本千明さんの試合を見守りました。惜しくも勝利はなりませんでしたが、デフリンピックが開催されて、応援する人とともにこの日を迎えられたこと、それ自体が大きな一歩だったのかなと思います。試合後、荷物を担いで帰る今井さんに労いの拍手を捧げましたところ、爽やかな笑顔でありがとうございます!と返してもらいまして、こちらの思い出にも残るような時間となりました。

↓今井悠翔さんは第1セット取るも1-2で惜敗!
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↓杉本千明さんはなかなかボールが返らず0-2で敗れました!
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とまぁ結果はほろ苦い部分もありましたが、テニス日本勢には全豪オープンのデフ部門を制すなど、今大会ではシングルス・ダブルスで合計3冠を目指す菰方里菜さんという有力選手もいますので、ちょっと気にしていけたらいいなと思いました。また、オリンピックにはないオリエンテーリングとかボウリングといった競技もありますので、新鮮な体験を求めていくのもいいなと思います。日本の東京で開催されるというこの希少な機会、よりよい気の利いた世のなかへの前進と、自分の未来の楽しみにつなげていけたらいいなと思います。東京2025デフリンピック、楽しんでいきましょう!



公式サイトに各会場の混雑状況が出ているので、観戦時はご参照ください!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

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