スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

その他

いよいよ来年にパリ五輪が迫ってくるなか、全日本体操種目別選手権をリアル観戦して体操ニッポンの「美しい体操」に魅了された件。

08:00
パリの灯が見えてきました!

本日はお出掛けの記録です。早くも来年に迫るパリ五輪を見据え、世界に誇る体操ニッポンの選手たちを激励すべく、全日本体操種目別選手権を見てまいりました。体操界隈からすると全日本個人総合かNHK杯をまず見るべきという声も上がりそうですが、激励するのによい日もよくない日もないということで、気にせずにまいります。(※何となく日程が噛み合った)

↓本日の会場は、みんな大好き国立競技場代々木第一体育館です!
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↓おおっ、シンプルにして力強い看板!
今回の試合は今年9月にベルギーで行なわれる世界選手権の国内選考の最終ステップということで、代表入りを狙う選手たちには気迫と緊張感が漲っています。男子はすでに2022年の世界選手権で団体としてのパリ五輪の出場権を確保していますが、女子はまだこれからという段階。ここで選ばれたメンバーが世界選手権でしっかりと結果を残すことで、パリという大目標が具体的に見えてきます。男子はすでに内定を決めている橋本大輝さんらに加えて2名を、女子は宮田笙子さんら内定済みメンバーに加えて1名をここで選び、堂々世界へと発進する所存です。

この日は各種目の決勝が行なわれたわけですが、早速「世界」の演技を見せつけたのは、ゆかを4連覇中の南一輝さん。「ふぁんがすきかってかんがえたさいきょうのゆか」みたいな高難度構成の演技は圧巻の一言。演技中盤にはかつて内村航平さんが世界を制したときの大技リ・ジョンソンも繰り出しました。この時点でも世界選手権の種目別金相当の演技ですが、本人的にはさらにDスコアを上げる算段もあるとのことで、期待は高まるばかり。ゆかの連覇を5まで伸ばした南さんは、跳馬でもロペスを見事に決めて優勝し、種目別2冠を達成しました。ゆかのスペシャリストとしてではなく、五輪団体メンバー入りへの意欲あふれる演技、本番に向けて心強い限りです。

↓リ・ジョンソン(後方2回宙返り3回ひねり)からさらに半分ひねる超大技も仕込み中です!


男子のあん馬・つり輪、女子の跳馬・段違い平行棒と進んで午前の部が終わると、ステージではリオ五輪団体金メンバーである山室光史さんの引退セレモニーが始まりました。山室さんにメッセージが届いております、との前振りから大型モニターに映像が流れるくだりでは、「内村さんだな」「内村さんだろう」「うん内村さんだね」と会場の誰もが正解を予想するなか、内村さんが自宅の玄関みたいなところで撮影した動画が上映されます。

内村さんは山室さんの引退セレモニーだから「あえて」なのか、胸にでっかく「体操クソ馬鹿野郎」の二つ名がプリントされたTシャツ姿で登場。引退セレモニーだって言ってるのに「これは放送禁止で言えないヤツですが…」という高校時代のロシアでの思い出にわざわざ言及するなど、すごく楽しそうです。自身が切り開く新しい体操の未来に、頼もしい助っ人が加わってくれそうな期待感を滲ませるように、涙とは無縁の明るく楽しいはなむけの言葉となりました。

その明るさを反映するように、引退のご挨拶ではちょっとした笑いどころも。引退挨拶の中盤で山室さんが強めに「ありがとうございました!」と言ってみたところ、観衆は「ヨシ終わったな」と思って大拍手をし、司会も「ヨシ終わったな」と思って「山室選手に改めて大きな拍手をお願いします!」と挨拶ごと締めちゃったのです。山室さんは慌てて「まだある、まだある」とアピールして挨拶を続行しますが、完全に引退セレモニーではなくコントの空気になりました。まぁコントの空気になるぐらい心はもう未来に向かっているということなのだろうと思います。みんなが悲しくて名残を惜しんでいる状況なら、「ヨシ終わったな」でサッサと切り上げたりはしませんからね。見つめるのは明るい未来だけ、今後のますますのご活躍、期待しております!

↓なお、内村さんが言及した言えない思い出は、こんな話だったとのこと!

おお…そこで二人がロシアに幽閉されていたら、あの数々の思い出はなかったのか…!

お金で話が通じる相手でよかった!(←何か違う)



さて、いよいよ代表争いが佳境を迎える午後の部。男子が跳馬の競技を進めるなか、女子ではここが焦点となるであろう平均台の競技が始まります。注目は、前日の予選でもDスコアEスコアともに圧倒的な演技を見せていた芦川うららさん。東京五輪にも種目別平均台で出場し、その後の2021年世界選手権では金メダルも獲得している平均台の名手は、チーム貢献度から見ても代表入りが濃厚な存在でした。

ところが、そこは魔物がいつも寝そべっている平均台です。練習ではビシッと決まっていた技が何故か本番では上手くバランスを取れず、芦川さんは演技途中で落下してしまいました。これまでの持ち点が活きて代表入りこそ果たしますが、この日は4位という結果に。まぁ逆に考えれば、どんな名手もときどき落下するのが平均台ということ。日本には2022年の世界選手権でこの種目金の渡部葉月さんや同じく銅の宮田笙子さんもいますので、本番では平均台と仲良しになってもらえたら、団体戦にもいい光が差すのかなと思います。上手くチョーンと乗っかったまま止まるように祈っておきます!



その後、男子は平行棒、女子はゆかの演技へと移っていきますが、女子のゆかではサプライズが。昨年6月に一度は引退したものの、その後競技への思いが再燃して現役復帰をしていた杉原愛子さんが、復帰戦でいきなりの優勝を果たしたのです。4月の全日本、5月のNHK杯ではレポーターをしていた人が、映像審査で全日本種目別に駒を進めてきてしかも勝っちゃうというまさかの展開。Dスコアでは上回る選手もいるなか、着ビタ連発の神演技と、観衆を手拍子で煽るなど競技を楽しむ心で勝ち切りました。この一年は引退していたというよりは「いい休養」だったくらいの感じで、さらなる飛躍が見えてくるような演技でした。

そして、個人的にもいい思い出が生まれた大会となりました。大会終了後に会場を出てスマホなど見ておりましたところ、どうやら出口付近で後援者の方々と待ち合わせをしていたらしく、入場客の通用口から普通に杉原さんが出てきたところと出くわしたのです。「そこから普通に出てくるのかーい」と思いつつ、秒で杉原さんであることを察知して、秒で「お疲れ様です!」の無敵ワード(※いつ誰に言ってもアヤしい感じにならずに声掛けできる最強の挨拶)を放り込めたのは、我ながらいい瞬発力だったなと悦に入りました。次の機会があれば、今度は「おめでとうございます!」まで添えられるように頑張ります!

↓試合を楽しむ人は強いなと思いました!


そして競技はいよいよ最終種目・男子の鉄棒へ。この種目にはすでに代表入りを決めている橋本大輝さんも出場しておりましたが、五輪金メダリスト何するものぞと各選手が奮闘を見せます。前田楓丞さんはカッシーナからコールマンを連続で成功させるという曲芸のような構成でDスコア6.5の演技を見事に通し切ります。この連続技の浮遊感はオオッと腰が浮くようでした。杉野正尭さんはあまり見る機会がないペガン(※バーを越えながら前方2回宙返り2分の1ひねり)を取り入れた、Dスコア6.6という高難度構成の演技をまとめてきます。こちらもコバチからコールマンの連続など見せ場の多い楽しい演技です。

↓冒頭の離れ技がペガンです!前方系の技はあまりやる人がいないので楽しいですね!


いずれも、どの国であっても十分その国の1位が狙える演技たちでしたが、さらにそれを上回ったのが、リオ五輪団体金メダルメンバー・33歳の田中佑典さんでした。田中さんの演技はDスコアでは6.2と決して構成が際立って高いというものではないのですが、とにかく姿勢の美しさが際立っていました。カッシーナやコールマンといった離れ技は「鉄棒を掴む」のではなく、空中姿勢のまま伸ばした手が自然とバーに引っ掛かって次の回転につながる流麗さがあります。多くの選手がちょっとした乱れや角度のズレを見せるアドラー系のひねり技も、お手本のように美しい。真っ直ぐな1本の棒のようになる倒立、そのまま自然にまわる車輪、ちょっとしたことで減点される鉄棒にあってEスコア8.9で通してみせる、これぞ「美しい体操」でした。最後の演技者となった橋本大輝さんがリューキン(※伸身トカチェフ1回ひねり)で落下したこともあって、何と田中さんがそのまま優勝。2014年以来の鉄棒日本一ということで、これはまだまだパリの灯も点いているぞと思いましたよね!

↓田中体操クラブ、楽しそうで結構です!
山室さんが引退セレモニーをやった日にリオの仲間が優勝を見せるとは!

年齢を重ねても、美しさは衰えない!



そんなこんなで大充実の観戦となった今大会。「世界」を狙える選手がぞろぞろ出てくる体操ニッポンの強さ、改めて噛み締めるようでした。大会終了後の代表発表では女子では芦川うららさんが代表入りし、男子では種目別2冠の南一輝さんと、全日本・NHK杯で好成績を残していた千葉健太さんが代表入りを決めました。パリ五輪へ向けては来年の熱い代表争いがあるわけですが、大本番の前に国内選考が非常に楽しみになる充実ぶりだなと思います。ひとつの着地、ひとつの乱れで運命が分かれる、ひりつく代表争い。来年のお楽しみとしてカレンダーに入れておきますね!

↓代表選手決定インタビューで千葉さんが「最初で最後の代表のつもりで…」と言い出したときの会場の引き感、伝えたいです!

意気込みは伝わってきたんですけどね!

「ここからスタートでしょが!」と一斉に突っ込まれてた感じでしたよ!


久々のリアル競技会観戦で「美しい体操」の美しさを改めて実感しました!

悪夢の失格から歓喜の優勝へ至ったテニス全仏オープンでの件に思う、体力・技術・戦術以上に結果を変える人間性というチカラの巻。

08:00
即興力が問われる時代、人間性は最重要指標のひとつ!

最近ずっとAIの恐怖に震えています。AIに取って代わられるという恐怖、早くAIがコイツを取って代わってくれないかなぁと周囲から思われているんじゃないかという恐怖。自分も野球の審判とかに向かって「ストライクとボールの判定はAIでいいんじゃないですかね?」とか言っている手前、甘んじて受け入れざるを得ないのですが、「AIに比べて自分は何と無能な…」と、これまで以上の無能感に苛まれています。

そして、人間対AIという観点だけでなく、人間対人間の観点でもAIの存在によって取り残されていく未来が確実に迫ってきているなと震えます。最近聞いてビックリした言葉に「SNSなんだからちゃんと盛れ」という言葉がありました。意味としては、SNSに載せる写真はしっかりと加工をして、表現を整えて、よりよく見える状態で掲出するのが当然のマナーである…という感じの意味です。僕はその言葉を聞いて、まさに落雷を受けたような気持ちになりました。

SNSで加工をバリバリ効かせた写真や動画を載せている人を見たとき、僕はこれまでずっと「ウソつきの人」だと思ってきたのです。本当の自分を隠して、自分をよく見せようとウソをついている不誠実な人なのだと。あの「一発録りです」みたいな触れ込みの歌ってみた動画に対して、「あのライブ映像に比べてめちゃウマですね」「あの映像は一発撮りだとしてもあの音声はバリバリ直してますよね」「あの歌は100年かけても生では録れないと思う」などと否定的な目で見る感じで、あらゆる「盛ったもの」に対してウソつきだなぁと思いながら、うっかり指摘してしまわないように心からそっと逃がしてきたのです。

しかし、時代はもうそういう段階ではなかった。

ファッションやメイクが当たり前のものとなり、むしろそうした要素をTPOに合わせて整えるのが社会規範となった現代。それがどうして「SNS」という公共空間だけはありのままでいられるでしょうか。ファッションやメイクは当然のこととして整えるなかで、SNSというデジタル空間ならではの追加要素である「加工」は施さないというのは、むしろマナー違反なのではないかと。自分が思っていたことと真逆のほうに世界の正しさは向かっていっているのではないかと気づいたわけです。

確かに、少しでも自分の印象を良くし、自分の思いを正しく伝えようとする努力はSNSのなかでも行なわれるべきであり、それが加工によって満たされるのであるなら積極的にやるべきかもしれないなと思います。「あなたそんな感じじゃないですよね」とツッコミながらありのままの姿を求めるのは、ビジネスの現場において「私のありのままの普段着であるTシャツとジーパンです」とやってくる態度の悪そうな企業家モンを支持するような、時代と逆行する態度なのではないかと思い至ったわけです。騙すためのウソではなく、正しく伝えるための身だしなみがデジタル空間にもある、そんな気づきです。

今はまだAIは「一部の技術者」だけが使うツールといった雰囲気もありますが、早晩そうした技術が普及していったとき、自分自身もまたAIをしっかりと使いこなしていかないと、人間同士のなかでも取り残されていくんだなと思うのです。写真や歌声だけでなく、こうしたテキストだってありのままの不適切な発言が残らないように、身だしなみとしてAIチェックをするようになるのでしょう。僕らが今「何でも紙を要求するスマホ持ってないオジサン」を見るような目で、「何でもありのままで出してくるAI使えないオジサン」が冷ややかに見られる世界が近づいてきている。そんなことを思って震えるのです。

↓確かに、しっかり身だしなみを整えてもらったほうが楽しくなりますよね!

SNSなんだから、ちょっとモヤ出すくらいするのがマナー!

「自分が見せたいもの」と「みんなが見たいもの」が一致するように努力するのは、むしろ誠実!



という新たなAI未来世界が訪れたとき、人間に求められるのは即興力だろうと思います。将棋などを見ていても思いますが、AIが示す手が実際に強くて人間を凌駕するものだとしても、「もうAIのほうが強いんで解散!」とはなりません。むしろ、強いAIに迫るような優れた手筋をその場の即興で紡いでいく人間の凄みが際立ち、それが新たなエンターテインメントとなっています。「AIみたいな手が打てるなんてすごい!」と見る側のレベルもアップしていくのです。音楽だって完璧なMVで聴けば済むものではなく、会場の雰囲気に合わせて感情をこめたりアレンジしたりする即興性によってライブは盛り上がっていきます。その場の瞬間瞬間で何ができるのか。その判断と対応を即興で人間がやることが、とても価値の高い、希少な行為になっていくのだろうと思うのです。「AIを駆使してギリギリまでチューンした以上のものが、即興で紡がれていく」その鮮やかさへの「人間ってやっぱりすごいなぁ」という感動とともに。

スポーツなどもその即興の最たるものです。機械でやればもっとすごいことができるのだとしても、あえて人間がやる。上手くいったところの映像だけをつなげばもっと見事な演技に仕上がるのだとしても、あえてその場で即興でやる。その場の即興で紡がれる一度きりのプレーだからこそ生み出せる感動がありますし、その一度きりで消えゆくその場限りのものだからこその尊さがあります。その即興のために、何度か撮り直してもいいならもう十分に仕上がっている演技を100万回も練習したり、どんな不測の事態にも対応できるように技術を磨いたりしているのだと思うと、誰かが人生を捧げた没頭の上澄みをいただくような、とても贅沢なエンターテインメントなのだなと改めて思うわけです。

だからこそ、今まで以上に人間性というものが問われるようになると思います。

あらゆる方向からカメラが映像を残し、それが即座に分析されるようになっていくなかで、単に何かすごいことをできるとか勝った負けたということではなく、その瞬間瞬間で人間が何をしたか、何を示したか、そういうところがより細かく注目されるようになっていくのだろうと思うのです。勝敗や記録といった結果以上に、その結果に迫る過程でどんな一瞬の即興というものが生まれたのか、それによって結果自体の価値さえも変わってしまうようなことが起きていくのだろうと思います。表情ひとつにしても、舌打ちしながらのイヤーな感じの勝利なのか、苦境をも楽しむような爽やかな態度での勝利なのか、それによって生み出される価値や感動が変わるし、ときに敗北にも等しい勝利が生まれたりするのだろうと。

先日来世界で話題となっているテニス全仏オープンでの加藤未唯さんの失格の件もそうです。あの試合、加藤さんは失格と判定され、対戦相手のペアはそれによって勝利を手にしたわけですが、本当に残ったものはまったく逆の価値を持つものでした。加藤さんの「もしかしたら、やや強かったかもしれない返球」は、失格になるような行為とは到底思えないものでしたが、結果としてボールパーソンの少女に当たってしまいました。その不幸を加藤さんは「苛立ち」ではなく「申し訳なさ」で受け止め、不可解な判定ながらも失格という処分に従って、その場を去りました。判定を不服として荒れ狂う道や、何かに八つ当たりをするような道だってあったかもしれないシチュエーションでしたが、その態度は真摯なものでした。その後の、各方面へお詫びをしつつも、しっかりと自分の主張は表明するという行動も含めて誠実でした。

一方で対戦相手はそういう不幸な状況をむしろ「幸運」と受け止めたか、審判に対して何らかのアピールを行ない、ベンチでは笑顔を見せるような一幕が映像で捉えられていました。選手にとって試合をすることは何よりも大切なことであるのは同じ選手として理解が及ぶはずなのに、相手の不幸を思いやる気持ちだけではない部分が垣間見えてしまった。結果的にそのペアは、その試合での勝利こそ手にしたものの、大きな批判の対象となり、そうした批判的な空気も影響したか、つづく試合では敗れてしまいました。悪夢の失格から一転、加藤さんが混合ダブルスでは優勝したのとはまさに対照的で、敗者だった勝者と勝者だった敗者へとクッキリと明暗が分かれました。





その明暗を分けたものがあるとすれば「人間性」だろうと僕は思います。自分が生み出した不幸をどう受け止めるか、相手が生み出した不幸をどう受け止めるか。その場の即興での対応を左右した「人間性」というものが、体力・技術・戦術以上にこの試合の結果の価値を変えました。そして同じようなシチュエーションはこうしたアクシデントに限らず、試合のなかで数限りなく訪れます。試合のなかではいいプレーもあれば、悪いプレーもあります。そのひとつひとつに即興でどう向き合うか、それによって世界は即座に変わっていく…そういう時代なのだろうと思うのです。これまでもそうだったのかもしれませんが、これまで以上の精度と速度でそうなっていくのだろうと。プレーに夢中になっている合間に滲む抑えの効かない感情が、拡大され拡散され大きな影響を及ぼすようになった現代社会において、それを制御する「人間性」は即興を生業とする者すべてに求められる重要な能力となるだろうと。最高に興奮する勝利の瞬間だからこそ、我を忘れる瞬間だからこそ、我を忘れても美しくいられることが求められるだろうと思うのです。

昨今は「すごい選手は人間性も優れている」ような気がしますが、偶然ではないだろうと僕は思います。即興を生業とする者はすべて、一瞬一瞬を問われているし、一瞬一瞬で世界が変化しているのです。すごい選手でいるために必要な支援やサポートや応援も、一瞬一瞬で変化しています。世界の「見る」チカラが増したぶん、より細かく、より素早く、世界が変化しているのです。たったひとつの舌打ち、たったひとつの言葉遣い、たったひとつの表情で、すべてが様変わりしてしまうくらいに。それを良い方向に導けるものがあるとすれば、「人間性」しかないのです。練習だけでは身につかない、人生すべてで培うチカラの重要性がより増しているのだと。

「結果さえ出していればいいじゃないか」と言ってあげたい気持ちもゼロではないのですが、そうは思わない人もたくさんいて、そういう人たちの気持ちも影響するのが今のSNSだったり社会です。そこで結果を出していくために、「常に半分くらいの人から嫌われている」なんて環境ではどれだけ体力や技術があってもままならないというもの。体力・技術・戦術があればある程度は緩和されるとしても、高い人間性というものを育んでいかないと、より一瞬一瞬の即興の価値が高まる未来においては、上手く生き抜いていけないだろうと思うのです。

僕もいちプレイヤーとして自分を見たとき、メールやテキストだと何とかオブラートでグルグル巻きにして底意地の悪さや短気さを隠すこともできるのですが(※隠せてない説もあるが)、リアルタイムの会議やプレゼンテーションになると途端にそういったものが露見してしまう日々です。普段から思っていることと、普段の暮らしぶりが、やはり即興の場面では出てしまうなぁと反省するばかりです。人間性を育んで「会議でキレる」「慣れると舐める」「ナチュラルに失礼」を直していかないと、いつも穏やかなAIには太刀打ちできないなと思います。ホント、全力で運動したあとに意地悪な話とか振られても舌打ちしない選手たちとか、その時点で相当な偉人だなと思いますからね!

↓どんな世界で戦うかの影響はほんの少しだとしても、そのほんの少しで未来は変わっていく、はず!
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人間性が伴わないままトップに行けるような時代ではない、そう思います!

「ボートレーススタジアムパス」という競艇のお得なタダ券をもらったので、モニター謝礼1000円分の熱い「お気持ち」を表明しますの巻。

08:00
アンケートでもらうアマギフのぶんお得でした!

ゴールデンウィークが終わり憂鬱なみなさん、こんにちは。今日からまた平日という名の壁が我々の前に立ちはだかってきました。こう言うと「私はゴールデンウィーク中も普通に仕事でしたが?」的な人が現れますが、十分に不幸せな気分を感じている状況で「もっと不幸せな人もいるんだ、ヨシ!」などと元気が出るはずもありませんし、「もっと不幸せな人もいるんだから愚痴ってなどいられないな!」などと前向きになるはずもありません。せめてもの今の願いは、このあと1週間ぶりに立ち上げる会社のパソコンに【至急】タグとかのついたイヤーなメールが飛んで来てませんように、くらいです。

しかし、そんな日々を脱するため、僕もただただ果報を寝て待っているわけではありません。西武ホールディングスの株に投資したり(※やっとコロナ禍スタート時くらいまで値が戻ってきました)、キャッシュレス決済を駆使して日々の出費を圧縮したり、できる範囲でYouTubeに動画投稿をしたり、懸命に取り組んでおります(※根本のところで「ラクしたい」的な発想が見え隠れする手法揃い)。そして、そうした取り組みの一環として、いつか一攫千金が当たらんかと夢見て各種のクジにも挑戦をつづけているところなのです(※挑戦していることはクジですというクズ感/絶対にラクをしたい!)。

すると、そんな僕に嬉しいお誘いが。お舟のクジを発売している団体から、「タダ券+αをあげるのでお舟を見に来てくれませんか」というメールが届いたのです。「Jリーグ並みのかっこつけたタダ券バラマキ手法ですね…」と関心を持った僕は、「お舟のコーチ屋さんに絡まれたらどうしよう」とか若干の心配がありつつも、プラスアルファの部分を含めて非常にお得な内容となっておりましたため、ゴールデンウィークのゴールデン案件としてお舟に繰り出すことにしたのです。よーし、一攫千金しちゃうぞ!

↓お舟の団体から「ボートレーススタジアムパス」なるものをいただきました!
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こちらの「ボートレーススタジアムパス」とは、お舟を広く世の中に広めていくために生み出された多機能タダ券である模様。今回はその「タダ券のモニター」として東京在住の舟ファンが集められ、ご意見などを募りたいということのようでした。早速メールで案内されたタダ券配布のアドレスにアクセスしますと、LINEアカウントに紐づく形で、上の画像のようにいくつかのタダ券がセットで配布されてきました。

セットになっていたのは「入場券」「指定席券」「お食事券500円分×2枚」「おみやげ券」「友だちに配る用のギフトパス」の5種類。入場券は名前の通りの入場券で通常100円ほどかかる入場料がタダになる券です。指定席券も同様に指定席がタダになり、こちらは1500円相当の換算です。お食事券は場内レストラン等での飲食に使うことができる券(※2枚1000円分を一度に使える/お釣りは出ない)。おみやげ券は会場ごとに用意した何らかのお土産がいただける券だとのこと。まともにお金を払う前提との比較で言えば、2600円から3000円相当お得になるという話のようでした。

そして、ひとつ謎深い「友だちに配る用のギフトパス」というのは、LINEなどを通じて友だちにタダ券を渡すことができる機能で、これを使うと友だちにも「入場券」「指定席券」「お食事券500円分×2枚」が配布されるのです。つまり、ふたりで一緒にお舟を見に行き、それぞれ指定席に座って、それぞれ1000円分のお食事ができるということ。これはなかなか大盤振る舞いではありませんか。

↓「ギフトパス」を渡した友だちにも「おみやげ券」をつけるべき、というのはさすがに甘えですよね!
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ひとりだけお土産もらったら気まずいとか言ってはいけない!

お土産くらいケチケチするなとかも言ってはいけない!

舟好きの友だちにギフトパスを500円で売るのが一番儲かるんじゃない?とかも言ってはいけない!

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ここまででも十分に嬉しい提案なわけですが、今回はさらにモニター参加のお礼として、後日送られてくるアンケートに答えるとアマゾンギフト券1000円分を追加でいただけるという申し出も(※参加本人のみ/友だちはもらえない)。要するに「交通費分も出すから来てください!」ということです。タダ券をカッコよくバラまきまくっているJリーグでも、見に行ったらアマギフがもらえる設定はさすがになかったというのに。そこまでしてお舟を見せたいとは、「呼んでさえしまえば中毒にしてかっぱげる」という自信が相当あるのでしょう。なるほど、かっぱげるかどうか試してみるがいいでしょう。この挑戦、受けて立つしかありません!

↓やってまいりましたモニターの舞台となるお舟の会場へ!
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会場入り口にロクに案内がないので本当にタダ券が使えるんだろうかといきなり不安になりますが、入場ゲートまで行きますと会場の雰囲気に似つかわしくない背広組がゲート横で待ち受けています。そちらでドーンとタダ券を見せますと、スンナリとなかに入れてくれました。ゲートの番人がチケットのもぎりとかでよくあるデジタルスタンプを押すと、スマホに表示したパスにも「済」のマークがつきました。当たり前ですがスマホがないと使えない券のようです。

入場しますと、場内にはマッドマックスみたいな世界が広がり、殺伐としたオジサンたちがギラギラした目で予想屋さんを取り囲んでいます。「ボク、お舟大好き!」と軍艦のおもちゃをお風呂に沈めていた少年がそのまま大人になったらこうなる…そんな世界観。「改めて見ると、よっぽどの友だちじゃなきゃ誘えないな」「経験者以外呼べなくない?」「連れて来られたら単純にビックリすると思う」と若干の緊張感をまといつつ、マッドマックスのフロアを静かに通り抜けていきます。

今回はせっかくタダ券をいただいたので通常価格1500円の指定席に座ることに。入場口から見て最奥にある指定席券売り場まで何故か場内を我が物顔で歩いているハトと一緒に歩いて向かいますと、まだ席は残っているとのことで無事に指定席をゲットすることができました(※先着順のため売り切れたら終了です)。

ただ、何も考えずに最前列のシングルシートを要望したところ、「券売機からお席が遠いですがよろしいですか!?」って強めに確認されたのは謎でしたね。列で言えば3列、階段で言えば15段くらいの差だと思うのですが、そのわずかな差すらもこだわるような職人たちが集っているということなのでしょうか。券売機ダッシュとかそういう文化でもあるのでしょうか。まだ見ぬ世界にさらなる緊張が走ります。

↓指定席をゲットして、高層階へと向かいます!この券にまでクジがついていました!
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↓「で?」って感じかもしれませんが、お舟の展示などもありました!
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長いエスカレーターをのぼって高層階にたどり着くと、そこはまったくの別天地。さっきまで刑事ドラマで悪の組織が取引をする倉庫みたいな場所にいたはずなのに、高層階は一転してどこかの公民館みたいに小綺麗になっています。「直接ここに入場できるなら野郎は誘えるかも…?」という感触。1500円かかることもあってか、基本的にお客さんの数は少なく、ゆったりとした雰囲気です。床には何とカーペットが敷いてありました。もちろんハトも歩いていません。

↓お舟のクジの買い目を記入する台も空いていてゆったりできそう!
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こちらのフロアで「何らかのお土産」の引き換えも行なっていたので、そちらも早速引き換えてもらいました。あまりにヒマだったのか、あまりに利用者が少ないのか、引き換えスタッフ側にも「本当にもらいに来るんだ…」という若干の驚きの色が見受けられましたが、しっかりとお土産をいただくことができました。今回のお土産は「応援グッズとしても使える、被れるエコバッグ」とのこと。「う、うーん、ありがとうございます!」という感謝の気持ちでいただきました。勝手に「ビールとかもらえるのかな?」と思っていた行く前の自分は、あとで𠮟りつけておきます!

↓「応援グッズとしても使える、被れるエコバッグ」をいただきました!
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↓応援グッズとして使用するとこんな感じになります!使用すればですが!
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自分の席に向かいますと、そこはなかなかのゴージャス空間。競馬場でも1500円くらいで指定席が売っていたりしますが、同じ価格帯の指定席よりもグレードとしては上です。フカフカのソファー、じっくりとお舟クジの予想ができるテーブル、周囲の視線を遮る目隠し、ドリンクホルダー、充電用のコンセントが用意されています。各席には小型テレビサイズの専用モニターが設置されており、手元のボタンで全国各地の会場の様子へとチャンネルを切り替えることも可能。ひたすらクジの倍率だけ表示しているチャンネルなどもあって、環境としてはベリーグッドです。

↓こんな感じの座席でした!
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↓コンセントやドリンクホルダーも完備!
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↓あらゆる情報を閲覧できる多チャンネルシステム!
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↓全面ガラス張りで視界も良好です!
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そして至れり尽くせりなのが、こちらの指定席券を購入しますと、高層階に設置されたVIP向けの施設を利用させていただけるのです。すでに十分にVIP扱いをしていただいている感じがするのに、この上さらに「え!?本当に利用させていただいてよろしいんですか?」と驚くようなサービスが提供され、さすがVIP向けの施設だと唸りましたのが…

↓何とフリードリンクが提供されておりました!
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コーヒー、紅茶、ジュースなどに加えてあったかコンポタの提供も!

こちらすべて無料となっております!ヒャッハー!コンポタだコンポタだ!



さすがにフリーアルコールの提供まではなさそうでしたが(←すぐ調子に乗る)、コンポタをいただけるなら十二分&大満足です。ノドを潤すだけでなく栄養補給までできて、これは予想も捗るというもの。感謝の心で余裕があるせいか、早速購入したお舟クジでは200円購入して200円をズバリ的中させるなど、予想の面でも絶好調です。いやーお金も落とさず、ドリンクチューチューしてしまって申し訳ない限り。

ひとしきりレースなどを楽しみました僕は、終盤のメインレースへと向かうに先立ち、腹ごしらえをすることに。何せ1000円分のお食事券をいただいておりますので、お大尽メニューでガッツリと楽しませていただきましょう。こちらの会場では「牛炊」という牛すじ肉をじっくりと煮込んだ雑炊が名物だそうですので、それもちょっとトライしてみてもいいかもしれませんよね。

……と思って館内のお食事処を訪ねたのですが、そこでは衝撃の報せが待っていました。高層階にあるVIP用フード売店に掲示された「本日の販売は終了致しました」の立て札。え?ええっ?この日は18時までレースがあり、売店に向かった時点でもまだ3レース・2時間弱を残す段階だったのですが、フード売店は早くも閉められていたのです。

「VIPのお昼は早いのか…?」と思いながら場内をさまようも、レストランも売店も軒並み営業を終了しているではありませんか。行けども行けども開いている店はなく、ようやく見つけたまだ買い物客がいる売店でも、「もう終わっちゃった」と取りつく島もない反応。あちこち聞いて回るも「やってればやってるし、やってなければやってない」ということしかわからず、もちろん「私が行って店を開けさせますよ!」なんて提案があるわけもなく、結局開いているお店は見つけられませんでした。まさかのお食事券使えずじまいという大失態でした!

↓VIP用売店では揚げ物全品220円の良心的価格で提供されていた!が、食べられず!
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↓レストランのラストオーダーは15時30分とメインレースを待つ気はサラサラない運営姿勢!
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↓お食事券は確かに使えるが、店がずっと開いているとは言っていない、という厳しい現実!
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なるほどー……勝手にメインレース前にビールを買って飲みながら観戦、みたいなスタイルを思い描いていましたが、野球場みたいに最後まで売店が開いているとは限らないわけですね。競馬場だって(全部の店が何時に閉まるのか確認したことはありませんが)ランチタイムが終わったら閉まっている店もあったような気がします。そんなフワッとした記憶しかない時点で、「メインレース前後に飲み食いをしているわけではない」というのが個人的な実態なわけです。そりゃあ店も閉まるでしょうな。勝手な思い込みで出遅れるという痛恨のお得ミスでした。

「メインレースぐらいまではお店やってると思うだろ!」と叫びたい気持ちは無知な自分の失態とグッと堪えねばならない。「お食事券を使える店一覧のページに営業時間も書けただろ!」という要望は過剰な甘えとして封じなければならない。「まだお店の人がいるのに『もう終わっちゃった』はさすがに何とかならんか!?」という憤りは単なるクレーマーでしかないので慎むべき。「まぁでもよく考えたらそんなに食べたいものもなかったけど!」という身も蓋もない感想はグルメ気取りとして非難されても仕方ない。有効期限付き商品券と同じで、すべては使えるうちにとっとと使わなかった自分が悪いのです。

ただ、何か、もらった気分でいたお食事券1000円が使えなかったことで、「1000円負けた」という気持ちになり、それまでのワクワクしていた気持ちはスーッと覚めていきました。今まさに同じ最寄り駅から行ける東京競馬場では馬が走っている時期なのに、タダだからと言ってあえてお舟を見ることもなかったなと。アンケートでもらう予定のアマゾンギフト券1000円から足が出ないうちに撤退するのが吉であろうと、レース観戦は決然と打ち切って帰ることとしました。後日もう一回出直してもいいのですが、まぁ、ちょっと別の用事もあるので、お食事券はこのまま静かに眠らせようと思います。

細かい部分は後日アンケートで改めてお伝えしようと思いますが、事前のワクワク感と現実との乖離が大きかったなと思いました。行く前はね…すごく楽しい気分だったのですが、いざ行ってみたら言うほどお得でもないという。入場料100円にはそもそもこだわってないし(※100円だし)、指定席は基本行かないし(※タダなら行くかな程度)、フードも別に食べないし(※帰りに何か美味しいもの食べます)、着られるエコバッグは着ないし(※エコバッグとしては破格のデカさ)、「もう1回」同じ券をもらっても今回ほどワクワクはしないかなと思いました。基本に返るようですが、大レースがあるとか、大谷翔平さんが来場するとか、何か別の理由のほうが大事だなと思いました。あと、場内がキレイとか、集っている人に清潔感があるとか、ハトが場内をゾロゾロ歩いてないとか、そういう大前提の部分での敷居の高さを何とかするほうが王道かなと。

なので、タダ券を配ってもいつものお客さんが割安に遊ぶだけになって、新しいお客さんを増やす効果はほぼナイと思いますが(※一度は行ったとしても再訪しないと思う/友だちにもおみやげとアマゾンギフトがあれば再考するかも)、もしかしたら10年行ってませんとかの休眠層には有効なプロモーションとなるかもしれないなと思いました。メルマガだけ登録してる人とか、オンライン投票の会員になってるけど最近買ってない人とか、抵抗感のない人に送りつけることができたら効果的かなと思います。僕も、行く前はすっごくワクワクしてましたから。

というような話を後日アンケートでビッシリ書かせていただこうと思います。1000円分の熱い「お気持ち」、ぜひ参考にしていただければ幸いです。あと、末筆になりますが、場内の掲示物を見ておりましたら、「あれ?この掲示物があるということは、そういう情報に精通した人が紛れているのかな?」と思って怖くなってしまったので、もうちょっと穏便な掲示物にされたほうがいいなと思いました。ポスターを替えるか、ポスターを貼る甲斐がない環境にするか、どちらかがオススメです!

↓この会場なら「拳銃情報」がなんぼでも寄せられそうだという期待感をにじませるポスター!
DSC_1031

「それは拳銃情報ちゃうやろー」に遭遇したことはナイし、

「ほな拳銃情報かー」に遭遇したこともナイです!

むしろ入場口に金属探知機でもつけたほうが拳銃情報が集まる気がしますね!

平和島と江戸川でも使えるようになったら、またタダ券を下さい!

第57回スーパーボウルは最後の8秒まで見通して、コイントスから試合の流れを描いたカンザスシティ・チーフスのゲームメイク勝ちの巻。

08:00
勝負はコイントスから逆算されていた!

素晴らしい試合、凄まじい熱戦でした。世界スポーツの祭典、第57回スーパーボウルは今年も最高峰VS最高峰の戦いとなりました。ともにプレーオフ第1シードから勝ち上がってきたカンザスシティ・チーフスとフィラデルフィア・イーグルスとの戦い。どちらが勝っても頂点にふさわしい頂上決戦です。

ただ、雰囲気はほんのわずかにイーグルスに傾いていました。鉄壁の守備を誇り、レギュラーシーズンからプレーオフと圧勝を重ねてきたイーグルスの強さはもちろんですが、「呪い」はことごとくイーグルスを支持していました。

チーフスにはシーズンMVPを獲得したQBマホームズがいましたが、MVPを獲得したQBは何故かスーパーボウルでは勝てないというジンクスがありました。しかもマホームズは右足首に故障を抱えているという不安要素がありました。さらに、試合前のコイントスで勝ったチーフスには「8年連続でコイントスで勝ったチームが敗退している」というコイントスの呪いまで降りかかりました。

ただ、振り返ればこのコイントスの段階から勝負は始まっていたし、コイントスでの選択も含めて「最後に1点勝っていればいい」というチーフスのゲームメイクこそが、この最高峰にして互角の頂上決戦をを制した要因だったのかなと思わずにはいられません。そんな微差を、遥か手前の段階から積み重ねていくような、まさしく紙一重の勝負だったと思います。

↓これぞアメリカという感じの壮大なエンターテインメント空間!スーパーボウルの始まりです!


コイントスで裏表を選ぶのはビジター扱いのチーフス。見事に当てたチーフスは、自分たちのキックからゲームを始めることを選びます。自分たちのキックから始まるということは、ボールを捕った相手方が先に攻撃するということです。一般論で言えば「先にレシーブして自分たちの攻撃からゲームを始め、先行して優位を築く」ほうがやりやすそうなものですが、あえての後攻選択でした。

「先に攻撃させていただけるのですか、では」とばかりに先制パンチを繰り出したのはイーグルス。鉄壁の守備だけでなく、このチームは攻撃も強い。攻撃を牽引するQBハーツはスーパーボウル初出場という緊張感など微塵も見せません。ランを引き出し、パスを通し、そして特長でもある自ら持って走るプレーを繰り出し、順調にファーストダウンを更新していきます。

そしてタッチダウンまであと1ヤードないというキワまで迫ると、このチームの十八番「QBスニーク」が飛び出します。通常ならセンターから少し離れた位置でスナップされたボールを受けるQBが、オフェンスラインのすぐ背後に構えて手渡しでボールを受けると、オフェンスラインが相手を押していくのについていってそのまま1ヤードほどを獲得するという「最後の1ヤード」を削り出すプレーです。

仕組みとしては単純ですが、自分たちのオフェンスラインが押し勝てる場合、相手にはコレを止める手段がほとんどありません。キワまで迫ってしまえば押し込める。ラグビーで言うところのスクラムのような、モールで押し込むような、そんなプレー。見事に最初のドライブでタッチダウンを決めたイーグルス、自分たちのいいところをこれでもかと発揮する素晴らしい立ち上がりでした。

↓実際問題コレをやられたらどうやって止めればいいのかわかんないですね!


もちろんチーフスもこれでうろたえるようなチームではありません。QBマホームズからTEトラビス・ケルシーへのホットラインを軸とした多彩な攻撃は、返す刀ですぐさまタッチダウンを奪い返します。決してイーグルスの守備が緩いわけではないのに、レシーバーがほんの一瞬自由になる瞬間を未来でも予測するように見定めてパスを通していくマホームズは、とにかく判断が早い(※鱗滝左近次の声で)。ともに最初のドライブをタッチダウンに結び付け、早くも7-7。今日は乱打戦になりそうです。

その後、イーグルスは自分たちの反則で攻撃を実らせられず、一方のチーフスもフィールドゴールをポールに当ててミスするなどして、7-7のまま第2クォーターに突入。すると第2クォーター最初のプレーがビッグプレーとなります。敵陣45ヤードから攻撃を再開したイーグルスは、試合再開直後の1本目のパスでタッチダウンを獲得したのです。クォーター間にバッチリと示し合わせてきた「次はこれでいこう」というドンピシャのプレー。チーフスの守備が緩かったわけではありませんが、ここしかないというところを通してきました。これでイーグルスが再び勝ち越し!

↓しっかり守ってしっかりついているのにイーグルスの攻撃が上を行った!


↓しかしチーフスも、イーグルス・ハーツのファンブルをリカバーしてタッチダウンで同点に!

ハーツやってもうたぁぁぁ!

やっぱり今日は乱打戦!



失点につながる痛恨のミスを犯したハーツですが、これもまた自分の特長を出そうとしたなかでのミスです。ファンブルの場面ではいかにもパスプレーかのようなフォーメーションから、自ら持って走ることで相手の裏をかこうという狙いでした。投げられて走れる、ハーツの特長を活かすプレーです。相手の裏をかくために味方も「パスです」の顔で動いているのですから、ボールを持った本人がミスすればこうなっても仕方ないところ。

それでもハーツが見事だったのはミスを引きずらず、すぐさま取り返していったところ。失点後の攻撃では再び同じ狙いのプレーを繰り出して今度は大きくゲインすると、最後は自らエンドゾーンまで駆け抜けてタッチダウンを取りました。ミスを帳消しにしてさらにお釣りが来るような攻撃で、またもイーグルスが勝ち越しに成功します。

↓自分のミスを見事に取り返した!


結局前半は、さらにイーグルスがフィールドゴールで3点を追加して、イーグルスの10点リードで折り返します。点差はもちろん、プレー時間や獲得したヤード数などを見ても「イーグルスがゲームを支配した」と言いたいような内容でした。チーフスは自慢の攻撃陣を送り出すこともできず、ずっと守勢に回っています。しかも第2クォーターの終盤には頼みのマホームズが痛めていた右足首を再び痛めてしまうというアクシデントも。チーフスはここからどう立て直してくるのか。どうすれば立て直せるのか。これはイーグルスの試合かな…と思うような前半でした。

↓お楽しみのハーフタイムショーではリアーナさんが圧巻のパフォーマンス!


↓全然違う場面の写真ではありますが、NFL公式が「全米が泣いた」のアメリカンジョークを披露!

まぁ、気になることがあり過ぎてリアーナさんの歌が全然耳に入ってこなかったですけどね!

こういう「ご報告」もあるんだなと思いました!

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チーフスの攻撃から始まった後半戦。後半最初のドライブではイーグルスの厳しい守備にあいながらも、マホームズが痛めた足で自ら駆け上がって大きくゲインするなどしてタッチダウンを取ります。前半厳しい展開になるだろうことを想定したうえで、ここで試合の流れを取り返すための「後攻」選択だったでしょうか。いい時間帯の得点でチーフスが息を吹き返しました。

そこからジワリジワリと流れを取り返していくチーフス。最終的に判定が覆りはしたものの「あわや逆転のファンブルリカバータッチダウンか」というプレーも飛び出しましたし、第3クォーター中盤から終盤にかけての8分近くに及ぶ長い長いイーグルスの攻撃をフィールドゴールの3失点だけで凌ぐという粘りも見せました。そして終盤戦はまさにチーフスが「ゲームメイク」をして、試合を奪還していきます。

第3クォーターを自分たちの攻撃の途中で終えて第4クォーターに移り、第4クォーターに移ってから逆転のタッチダウンを決めるというタイミングの見事さもそう。そういう勝負所まで「レシーバーが一度内側にダッシュして相手の守備を引っかけてから、逆走してフリーになる」という秘策を温存しておくあたりもそう。試合全体を見通しての組み立てが光ります。

↓これはイーグルス守備陣、完全に引っ掛かった!


尻上がりに勢いを増していくチーフス。イーグルスの攻撃を凌いだあとのリターンでは、味方が次々に壁を作りながら敵陣エンドゾーン付近までリターンするというビッグプレーを見せ、さらにイーグルスを突き放すタッチダウンへと結びつけます。このタッチダウンを奪う際にも温めていたトリックプレーを繰り出しており、攻撃のオプションが本当に豊富です。

↓キックオフからのリターンで「味方が次々に壁になって」66ヤード駆け上がるビッグプレー!


↓先ほどのタッチダウンと同じプレーを逆サイドでやりました!

一度内側にダッシュしてから逆走、にまた引っ掛かった!

これはイーグルス悔しいし、ちょっとバツが悪い!

「同じ技が二度通じる」とは!


これでチーフスが35-27と8点リード、残りは10分弱。イーグルスは懸命に攻めます。素晴らしい攻撃で前進し、長いパスを通し、タッチダウンを取り返します。さらにタッチダウン後にはキックで1点を狙うのではなく、勝負の2ポイントコンバージョンを成功させて同点にまで持ち込みます。QBスニークを駆使して最後の1ヤードを確実に取っていく強さ、強かった、見事だった。

ただ、勝つのは最後にリードしていたほうです。チーフスが見せた最終盤のゲームメイクは、まさしくアメリカンスポーツの醍醐味といったものでした。35-35の同点で試合は残り5分15秒。アメリカンスポーツの残り5分はまだ一波乱も二波乱もある段階です。残り2分からでもドラマが起きる、そういう仕組みのスポーツです。

だからこそチーフスは得点だけでなく時間もコントロールしました。残り5分15秒から始まったチーフスのドライブでは、自ら時間を消費しながらノロノロと進め、イーグルスに反撃の時間を残さずに得点を挙げるというゲームメイクを見せます。その狙いをイーグルスも察知し、タイムアウトを消費して時計を止めながら守りますが、限られた回数のタイムアウトだけでは時計を止めきれません。

ついには、イーグルスは「もうこうなったらタッチダウン決めてもらおう」とわざと守備を緩めてチーフスのタッチダウンを誘おうとする動きさえも見せ、チーフスもその狙いを察知して「タッチダウン直前で自ら止まる」という、世界最高峰の譲り合いみたいなプレーまで生まれました。愚直にベストプレーを繰り出すのではなく「最後に勝っているための知略の応酬」。そしてようやくチーフスがフィールドゴールで自分たちの攻撃を終えたとき、試合時間は残り8秒でした。

↓タッチダウンをさせようとする守備側と、タッチダウン直前で自ら止まる攻撃側!



さすがのアメリカンスポーツでも、残り8秒、タイムアウトなしという状況からではどうすることもできません。キックオフからの爆走リターンタッチダウンか、2回ほどのパスで一気にタッチダウンにつなげるか、超ロングフィールドゴールか。いずれにしても8秒では厳しい。どちらが強者だったのかはこの互角の試合では決めかねますが、最後に勝っていたほうが勝者であることは確か。その意味で、最後に勝っているために試合のすべてを組み立てたチーフスはまさしく勝者でした。試合のすべてを見通して、最後の8秒だけ前にいればいい、そんな勝負師の試合を見ました!

↓どっちが強いかはわからないけれど、勝ったのはチーフスです!


いやー、毎年見るたびに「いくらNFLでもたまにはつまんないスーパーボウルやるんじゃない?」と思って見るのですが、なんやかんやで毎年面白いし、毎年タダでは終わりません。これぞエンターテインメントという試合に今年も感服しました。素晴らしかった。最初の1秒から最後の8秒まで一瞬の隙もなく面白い、そういう試合を今年も見せていただけてありがとうございます!


「ひとりもマヌケのいない映画」でも見るような素晴らしく濃密な時間でした!

スポーツ界が「声出し応援解禁」へと一斉に舵を切る今こそ改めて伝えたい、「声はイイけどツバはイヤ」という新しい世界のラインの巻。

08:00
マスクという最終ラインを巡る攻防!

またひとつかつての世界へと近づく一歩が踏み出されました。日本中が「もう面倒だし、いいかな…」と警戒心を解き始めた2023年、エンターテインメント各界で「声出し解禁」の動きが進んでいます。音楽界では「100%収容での声出しライブ」が戻りつつあり、スポーツ界ではマスク着用というのが基本線ではありつつも「100%収容での声出し応援解禁」へと一斉に舵が切られました。

11日に行なわれたサッカーのFUJIFILM SUPER CUP2023でも、当初設定されていた座席エリアによる声出し応援の可否という区分けを取り止め、全席声出し応援可能(※マスク着用のこと)という方針に切り替えての開催となっていました。スタジアムに流れるチャント、響き渡るコール、4年くらい前の光景が甦ってきた…と感慨深いものがありました。歓声の上がるスタジアム、いいものですね!

↓久々の感覚で「わー、ワールドカップのスタジアムみたい!」と思いましたよね!


↓ラグビー・リーグワンも声出し応援解禁!


↓バスケ・Bリーグも声出し応援解禁へ!



そんななか我が埼玉西武ライオンズを含めたプロ野球でも、いよいよ声出し応援が解禁されることとなってきました。すでに巨人、ロッテ、中日、DeNA、ヤクルト、楽天、西武が今季は声出し応援を解禁することを公表しており、このあとも残りの球団がつづいていくことでしょう。最後の最後に阪神だけ「ウチは声出し禁止を貫きます!」「大切な人を守るために心で応援を」「声を出さないことが応援になる」とか宣言したらちょっと面白いかなと思いつつ、まぁ「足並み揃えて」となりそうです。

コロナ禍においては「ライオンズ応援スタイル特設サイト」などを作って「叩く!掲げる!振る!」とハリセン、タオル、フラッグでの応援を推奨し、「声を超える応援を」などと謳ってきた我が西武ではありますが、まぁ、正直、「視界のウザさが前にも増してアップしただけで声は超えなかった」というのが率直な感想です。なかでも、平均的に安定して耳障りだったハリセンは「もうお役御免かな」という感じがします。

僕もアチコチの会場で「折るとハリセンになる紙」をいただき、せっかくなので叩いてみたりしましたが、耳障りなわりにはヘタるのも早くて、なかなか上手く使いこなせずにいました。配布するときに「これなら手を叩けばいいのでは?」と気づかなかったあたり、日本全体が戸惑いながらだったのだろうなと、今にしてみれば思うところ。生きている間にもう何度か似たような状況はあるだろうと思いますが、「ハリセンはすぐヘタる」は次回への貴重な学びとしたいなと思います。ハリセンへの期待値は高過ぎだったな、と…!

↓ついに我が方も声出し応援解禁かー…!



さて、僕は声出し応援解禁自体には賛成でありますし、東京五輪は有観客で開催できたと思っていますし、2020年からいろいろな大会を中止してきた動きにはそもそも反対でしたし、ようやく民意がこちら側に戻ってきたなと思うばかりなのですが、完全にかつてとまったく同じ状態に戻すことには賛成いたしかねるグレーな気持ちでいます。

これは完全にスーパーコンピューター富岳をくだらんことに使った人たちのせいですが、かつて僕が抱いていた「発声はただ空気を振動させているだけ」という美しい幻想は完全に崩壊し、「あー、やっぱり声と一緒にいろんなものが飛び出してるんだなー」「飛距離もすごいなー」「クチから出たらすぐに重力で地面に落ちるなんてことはないんだなー」という現実に気づいてしまっています。僕が弁当を食べているときに後ろの人が大声で叫んでいたら雪のようにフリカケが降り積もっているんだなーと気づいてしまっています。

そうです、いわゆる「オッサンのツバ問題」です。まぁオッサンなら絶対にイヤというわけではないのですが、「この人とならキスしてもいいかなー」と思う人以外のツバは老若男女問わずイヤというのが正直な気持ち。そのなかでもオッサンはほぼほぼイヤですし、帽子とジャンパーのオッサンがストゼロ片手にツバを飛ばしてくる確率は非常に高く、こういう人ほど声量もデカいのが世の傾向です。オッサンは全般的に警戒せずにはいられない(←我が身を振り返らないタイプ)。

声はイイけど、ツバはイヤ。

この意識はもう「目覚めて」しまったのです。

とかくSNSなどを見ると、ようやく風が吹いてきたと勢いづいたか、阪神ファンおよびラーメンファンみたいな感じの人を中心に「声出し反対なら在宅してろ」などのゼロか100かの極端な意見も見られる昨今ですが、ゼロと100の中間にひとつ新しいラインがあるということを引きつづき僕は主張していきたい。それはスシローで醤油差しをベロベロして大炎上している高校生への怒りと根本的には同じ問題意識のはずなのです。

要するに醤油差しをベロベロ舐めてツバまみれにしているのがバッチイわけでしょう。「トイレに行ったあと手も洗わずに何かを握った手で醤油差しを握るオッサン」も目覚めてしまうと相当イヤーなアレですが(※自衛のために寿司は箸で食べよう!)、一旦そこは「そんな人いないよ!きっと!」でファンタジーに留めるとして、ダイレクトツバは目に見えてバッチイので絶対に許せないということですよね(※慰謝料で言えば160億円相当くらいのイヤさ加減)。であるならば、食事やカトラリーなど誰かのクチに入る物に向かって発声して、ツバをフリカケするのもそれなりにアカンはずなのです。

直接攻撃は国賊レベルの100%大問題なのに、遠隔攻撃は0%無問題というのでは、富岳も「人間ってバカだなぁ」と苦笑いするしかないじゃないですか。その粒々が空中を飛んでいくのが我々にはもう見えるわけですから「ベロローほどではないがフリカケもアカンな」ということをもっと意識していかなくては道理が通りません。感染症云々は屋外にあるスタジアムや空調が整ったアリーナではもともと心配していませんし、スシローで醤油差しをベロベロしたところで健康被害はまず起きないだろうとは思いますが(※前のヤツのベロベロは次のヤツがベロベロしているので常に一人前のベロローしか存在しない説)、そんなことではなくバッチイのは許せない、それが新しい世界の「民意」であろうと。科学ではなく民意がそれを許さないのであると。

しかるに声出し応援についても「声は出していいけれどツバを出されるのはイヤ」というラインは存在するし、僕はそれをを強く主張していきたい。仲間内での通常の会話の声量を超えて、フィールドやグラウンドにいる人に届けるような大声を発するときは「マスクをする」「手でクチを覆う」「持参した壺に向かって叫ぶ」などの声出しマナーを運営側からも呼び掛けていただきたいし、世の中もそういう意識を持っていくように微力ながら呼び掛けをしていきたいと思うのです。フィールドまで声が届くくらいであるならば、途中には漏れなくフリカケが届いているはずなわけですから。

ということですので、現状は「マスク着用での声出し」ということで大きな懸念はないものの、今後どんどん制限解除の流れになっていくなかで声出しと一緒にツバ出しがヌルッと解禁されることがないよう注意を払いつつ、ゼロと100の中間にある新しい世界を構築していきたいなと思う次第。それでこそ3年間くらいあーだこーだと揉めた甲斐もありますし、多くのものを失った先にあるのがかつてと同じ世界だというのではあまりにも空しい。せめて「俺たちのインターハイはなくなったけれど、オッサンのツバもなくなったよな」と若者たちが振り返れる世界を残していきたい。僕はそう思う者なのです。

従来のデザインだと筒状になっているメガホンを壺状にリニューアルする(※先端だけ穴が塞がっている)、継続的に大声を発する応援団・サポーターは専用のマスクを着用している(※声を出すときにつける/団名入り)、ビールもフタつきで売られるようになる(※フリカケ避け/コンビニコーヒーみたいに一部がめくれるフタ)といった新しいスタンダードを作って、次なる世代に受け継いでいこうではありませんか。何なら、昔の貴族みたいにフード類も全部、銀のドームで提供するくらいでもいいかもしれませんよね!

↓CG人間ならまだ耐えられるけれど、実写のオッサンだとこれは厳しい!



「マスク着用なら大声応援可」は科学ではない妥協ラインかなと思います!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)

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