スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

陸上

「北口榛花の大会」をやり遂げてくれたことへの感謝を胸に、連覇に挑む悲喜こもごもの非と喜を見た東京2025世界陸上DAY7の巻。

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北口榛花さんがいたからここまで来られた!

夢の熱戦がつづく東京2025世界陸上。大会7日目の空気は明らかにこれまでと違っていました。まるで初体験のように各協賛企業のブースに集う人々。早々に配布を終えるノベルティ。各所に生まれる長蛇の列。公式グッズを求める人々の熱量。まるでもう一度初日から大会が始まったかのように人々の熱気がリフレッシュされていました。

それはきっとこの日、女子やり投げの競技が始まるからだったのでしょう。北口榛花さんがいるから、北口榛花さんが出る日だから、世界陸上を見てみてもいいかなと思った。この日だからこそ新しい扉を開けようと決めた人がたくさんいたのだろうと思います。北口さんは日本の希望であり誇りでありシンボルでした。東京と国民を動かすことができる唯一無二の存在でした。それは試合結果がどうであったとしても変わりません。

理想はもちろんブダペスト世界陸上、パリ五輪につづく世界大会連覇でした。それは本人も周囲もファンも全員がそう思っていたことです。しかし、競技には怪我やアクシデントがつきものです。北口さんの今季負った怪我と、それ以降の不調と、明らかに回復途上である直近の試合結果を見れば、その理想は難しいのだろうと覚悟せざるを得ませんでした。やりが前に飛んだことに笑顔を見せる、そんな回復の一丁目一番地で迎えた今大会でした。

それでも北口さんはこの大会を「迎えて」くれました。

この舞台に立って、やりを投げ、試合を戦いました。「北口榛花の大会」としてあらゆる重責を担わされることになったこの大会をやり遂げてくれました。「北口榛花の大会」と思ってこの大会を迎えた人々に、ちゃんと「北口榛花の大会」を届けてくれた、それ以上に何を求めることがあるでしょう。感謝、ただただ感謝。感謝の念しかありません。

開催は決まったものの本当にこの国立競技場が埋まるのか、東京五輪のぶんまで熱狂を生み出せるのか、日本陸上界の率直な力量を考えれば不安は尽きませんでした。カール・ルイスさんもウサイン・ボルトさんもいない今、世界の陸上スターの名前は誰かひとりでも日本に浸透しているのだろうかと震えました。実際、1年前にチケットの販売が始まったときは「どの日程どのエリアでも自由に選べる」くらいの余裕があり、大きな不安を抱いたもの。それでも、その不安に飲み込まれず、前向きで楽しそうな気持ちを自分自身に対しても誰かへの発信においても揺るぎなく持ち続けられたのは、最後に北口榛花さんがいたからです。

世界のどこでやる大会であったとしても、必ずその競技の主役として扱われるスターが日本にもいて、その人がクライマックスに登場してくれるとわかっていたから、この時間を夢心地で駆け抜けることができました。それは大相撲で最後に横綱同士の結びの一番があるような感覚で、最初の週末に男子100メートル決勝があり、最後の週末に北口榛花さんがいることでこの大会は形を成し、ここまで来られたのだと心から思います。ほかの選手を軽んじるわけではありませんが、この大会で東西横綱の一角をつとめたのは北口さんであり、その大役を見事にやり遂げてくれた、そう思います。

ここまで来てくれてありがとうございました。

そして、短い時間ではありましたがあの超満員の国立競技場のなかで競技をしてもらえて、本当によかったと思います。この日は最大級の超歓声を送るには至らなかったかもしれませんが、北口さんが得るべきものをお渡しすることができてよかったと思います。勝利はもうブダペストとパリでいただきましたので、今回はお返しだけさせていただければ、こちらからはそれ以上の望みはありません!

↓北口さんは60メートル38センチの記録で14位となりました!


↓ということで、北口さんの話以外の東京2025世界陸上DAY7観戦の記録です!
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この日もいつも通りメダルセレモニーへ向かうところから観戦をスタートします。このセレモニーの鑑賞時も、「何が始まるの?」「どこから出てくるの?」「何をするの?」的なフレッシュな会話が周囲では飛び交っており、新鮮な楽しさがメダルプラザにも満ちています。この日は何と言っても女子400メートルで二刀流を成し遂げ、非やんちゃ世界記録を樹立したアメリカのシドニー・マクローフリン=レブロンさんのセレモニーが注目でしたが、しっかりとマクローフリンさんの喜びの表情をおさめることができ、満足な立ち上がりです。

↓女子400メートルのメダルセレモニー!
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↓メダリストたちが笑顔で記念撮影です!
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さて、会場入りしますとなかではすでに女子七種競技がスタートしています。このあたりはもうちょっとメダルセレモニーとの日程調整が何とかならんものかという気がしましたが(※再入場はできないシステムのため行ったり来たりはできない)、まぁそうなっちゃったものは仕方ありません。どの道すべてを見られるわけではないのですから、見られる範囲で見ていくことにします。

↓七種競技なので走高跳とか200メートル走とかいろいろやりましたよ!
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やがて女子やり投げ予選A組の選手たちが入場してくると大きな歓声が。列の先頭にはサンライズレッドのジャージをまとった北口さんの姿が見えます。北口さんは1投目で60メートル31センチ、2投目で60メートル38センチを投げましたが、予選通過決定ラインの62メートル50センチにはいずれも届かず。ほかの有力選手は一発で越えてきたりもしており、やはり状態は思わしくなかったのかなと思います。

ただ、日本のやり投げは北口さんが突然生まれた天才という話ではなく、北口さんに加えて上田百寧さんと武本紗栄さんの3選手を世界に送り込んできた地力のある競技です。同組の上田百寧さんは2投目で北口さんを上回る60メートル49センチを投げると、3投目では62メートル付近まで伸ばしてきました。転倒時に?臀部が?ラインの外についた?とかでファウルという判定になってしまいましたが、この3投目がファウルでなければおそらく予選通過圏内には入っていた投擲でした。この点については抗議中だということですので、先日の泉谷駿介さんのようなビックリ救済の可能性も含めて見守っていけたらいいなと思います。

↓肝心のラインのあたりはとらえておらず恐縮ですがやりはよく飛んでました!


↓予選B組では武本紗栄さんが55メートル11センチを記録しました!
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女子やり投げのほか、男子5000メートルでも日本の森凪也さんが懸命に食らいつくも最後は大きく引き離されて予選敗退となるなど、日本勢にとっては苦しい結果がつづいたこの日。ただ、それが世界陸上であり、そういう厳しい舞台だからこそ入賞やメダルには大きな価値があり、ましてや金メダルともなればさらに大きな価値があり、連覇なんてことになれば途方もない価値があるというものです。

この日はそんな連覇に挑む王者たちの姿に魅了される日でもありました。男子400メートルハードルでは東京五輪で前人未踏・空前絶後の45秒94という世界記録を出したノルウェーのカルステン・ワーホルムさんが連覇に挑みましたが、アメリカのライ・ベンジャミンさんに敗れ、さらにはメダルも逃す5位となりました。準決勝で、チカラを抜いたとは言え2位になるなど「おや?」という感じはありましたが、メダルまで逃すことになろうとは。

逆に女子400メートルハードルでは、オランダのフェムケ・ボルさんがブダペスト世界陸上につづく連覇を達成。個人的にもお気に入りの選手でして(※織田裕二さんのアリソンみたいなもの)、ボルさんのレースを熱心に見守っておりましたが、金メダルという最高の結果で応えてくれて嬉しい限りです。混合リレーのメダルセレモニーではうまく位置取りできずボルさんの表情をとらえられませんでしたが、400メートルハードルのメダルセレモニーではキュートな笑顔をおさめられたら嬉しいなと思います。

↓ボルさん見事な金!連覇なる!



↓すごく嬉しそうでコチラも嬉しいです!
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↓メダリスト3人でジャンプ!俗に言う「きららジャンプ」いただきました!
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そして、世界が注目する男女の200メートル決勝へ。先に行なわれる男子では何と言ってもノア・ライルズさんです。準決勝では「ギア2」に入れて圧勝してみせたライルズさんは、東京に愛されるそのチカラを身体に宿すべく、この決勝では「元気玉」を使用。レース序盤はジャマイカのレベルさんが先行する格好でしたが、中盤以降はライルズさんが伸びを見せ、最後は身体ひとつぶんほど差をつけて堂々の1着入線。タイム的には19秒52とボツワナのテボゴさんあたりなら届きそうなラインでの決着でしたが、準決勝でライルズさんが一度19秒51を見せておくことで、決勝では19秒5を切るような決着を意識してしまったかもしれません。力量だけでなく試合運びや自己演出も含めて「主人公」という感じのレースでした。ウサイン・ボルトさん以来のこの種目4連覇、お見事です!

↓「かめはめ波」での祝砲がバンバン放たれました!


↓ライルズさん勝利後に場内のBGMが「CHA-LA HEAD-CHA-LA」になったんですが騒がしくて聴こえないですね!

ところどころ薄っすら聞こえる影山音を感じてください!

幻聴ではないです!



並行して進んでいた男子三段跳び決勝では逆転に次ぐ逆転の熱い試合を堪能し、いよいよ迎えたこの日の最終種目女子200メートル決勝。準決勝での同タイム決着があったとのことで、選手が9人並び、さらにアメリカ勢が4人いるという異例の始まりとなりましたが、この日の主役は1人でした。100メートルを制したアメリカのジェファーソンウッデンさんは200メートルでもトンデモなく強かった。スタート直後に外を走るジャマイカのシェリカ・ジャクソンさんをとらえると、直線に入る段階ではもう一人旅に。世界のほかの全員を5メートルほど置き去りにして、圧巻の2冠達成!

世界選手権同一大会での女子100メートル・200メートルの同時制覇は12年前のフレーザープライスさん以来で、ウッデンさん含めて女子では4人しかいない偉業とのこと。記録をさかのぼると、フレーザープライスさん以前の達成はいずれもやんちゃな達成のようですので、まさに「偉業中の偉業」と言っていいでしょう。フレーザープライスさんが世界の舞台を退く大会で、こんな選手がまた輝くだなんて、世界がバトンをつなぐかのようでドラマティックだなと思います。すごい選手をこの目で見ることができて、この先の陸上競技をさらに楽しめそうな気がします!

↓ジェファーソンウッデンさん2冠成る!
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↓流行ってるんですかね!?こちらも「きららジャンプ」です!
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この日も世界の素晴らしい戦いに魅了される日となりました。そこには悲喜こもごもあったわけですが、日本の北口さんのこともこもごもの悲のほうとして、きっと世界に広く伝えられているのだろうと思います。そうした主役のひとりが開催地日本にもいることを誇りに思い、ありがたく思いながら、この勢いで大会を最後まで駆け抜けていければいいなと思います。ちょっと東京としても締めくくりにメダルがもうひとつ欲しいので、日本勢に最後の最高の奮闘を期待したいですね。特に競歩と男子4×100メートルリレーの皆さんは「それは俺の仕事だな」と思ってもらえるといいなと思います!


すでに大満足の今大会ですがあとは「国立で日本のメダル」が見たいです!

史上初の「二刀流成る」という永久不滅の自慢話に加え、日本勢からたくさんの元気と佑気をもらった東京2025世界陸上DAY6の巻。

08:00
世界に届け、東京から広がる元気と佑気!

夢のような時間がつづく東京2025世界陸上の日々。ほんの1週間ほど前はまだチケットにそこそこの残りがあり、僕も微力ながら売り込みというかオススメなどしてまいりましたが、迎えた大会6日目、この日は平日にもかかわらず国立競技場が5万7000人を超える大入り超満員になったのです。世界から集ったスーパースターたちのチカラはもちろん、国立競技場に初日から史上最高の超歓声をわき上がらせた日本勢の活躍があってこそのこの光景でしょう。感動しました。

スタンドにいても感じるのは、周囲の人たちの熱量がもう高いこと高いこと。フレッシュで、興味津々で、楽しそうに過ごしている人たちの姿の眩しいこと。若者たちがスマホで情報を調べながら「みんなどこ見てるの?あっち?あっち?何かいた!」「この人が世界記録の人だって!」「超かわいい!」みたいな、今まさに未知の扉を開いたばかりのような一番楽しい時間がそこかしこで展開されているのです。

何と言うか、もちろん歴戦の陸上ファン、スポーツファンが集ってこのスタジアムを埋めるのも十分に素晴らしいことなのですが、歴戦ではない人たちが新しい扉を開けて集っているこの空間がたまらなく素敵だなと思います。その扉を開けさせたこと、導いたこと、オリンピックではないけれどオリンピックのようなことをやってのけた世界陸上に、心から敬意と感謝を送りたいと思います。週末の午前のセッションはまだチケット購入できますので、迷っている人は雰囲気だけでも楽しんでみるといいんじゃないかと思います!

↓それでは東京2025世界陸上DAY6観戦の記録です!
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この日もまずはメダルセレモニーの観覧からスタート。前日、素晴らしい試合で大いに楽しませてもらった女子棒高跳びのメダリストたちを見守り、早くも気分も上昇モードです。同じ国から金・銀を分け合ったライバルであり仲間であるという素敵な関係。アメリカ国歌の演奏では金メダリストも銀メダリストも共に胸に手をあてて誉れを感じていました。

そして、「メダリストがメダルを噛む」という定番の喜びポーズを美女が3人でやっているという完璧な場面を写真におさめることができ、「やっぱ噛むんですね」という実感を覚えたりもしました。これだけ噛んでる場面を見せられたら「噛むんだな」と思うしかないでしょうからね。噛む派の皆さん、何かの言い争いで「噛むよ」と主張する日がありましたら、どうぞこちらの画像をお見せいただければと思います。

↓女子棒高跳びで金銀を分け合ったアメリカ勢がふたりで国歌の演奏を聴きます!
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↓「メダリストはメダルを噛みます」の見本画像です!
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ひとしきりメダルセレモニーを見守ったあとは会場入りして夜のセッションを観戦します。この日は大トリ前の素晴らしい位置付けで行なわれる男子400メートル決勝に日本の中島佑気ジョセフさんが出場し、大トリでシドニー・マクローフリン=レブロンさんが女子400メートル決勝で二刀流に挑戦することが決まっていますので、来た瞬間から最後まで大盛り上がりが確定という心浮き立つような日です。そして、実際に観戦が始まると、その約束されたラストに向かって加速度的に盛り上がりをつないでいく日本勢の素晴らしい奮闘を見られる約束以上の日となりました。

夜のセッション最初の種目はいきなり日本勢に期待のかかる女子5000メートルです。予選1組には田中希実さんと山本有真さんが登場。ふたりはスタートから前に出て、積極果敢なレースを仕掛けていきます。海外勢の牽制合戦につきあってラスト勝負となれば、一瞬のスピード・キレではどうしても不利は否めない日本勢。しかし、前に出ればそれはそれとして先頭を引っ張ることでの消耗やペースメーカーにされるというリスクもあります。

ただ、この日の日本勢は「ふたり」でした。積極果敢に前半から仕掛けるスタイルの山本さんが「どのみち私はそうするわけだし」ということで前に出て、その後ろに田中さんがつくという、まるで競輪の逃げ屋と番手でつくるラインのようなものを形成して「ふたり」でレースを作っていく日本勢。高温多湿な日本の気候は長距離レースにおいて過酷なものであることはこの大会の各種目を見れば明らかですが、日本勢はチーム戦のようなレース作りで海外勢を休むタイミングのない消耗戦に引きずり込みました。

↓山本さんと田中さんが「ふたり」でレースを作る!
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もちろんそんなことをすれば先頭の負担は大きく、レース中盤以降は山本さんは順位を下げ後退していくことに。しかし、そのぶん田中さんは余力を残していい位置を取っていますので、ここからさらにペースをあげて集団を縦長に引き延ばし、海外の強豪を先頭集団から振り落としていきます。ラスト1周に差し掛かる段階では先頭集団は8人にまで絞られています。決勝に進めるのは各組上位8人ですので、ラストのスピード勝負の前に決勝進出を確定させるような見事なレース作りをしてのけた。

田中さんは最後のスピード勝負でも互角に渡り合い、この組の5位でフィニッシュ。見事に決勝進出を決めると、その後にゴールした山本さんと抱き合い、互いに深々とお辞儀をし合いました。今日のレースのこと、ここまでの道のりのこと、同じ種目で切磋琢磨する者同士ならではの素晴らしい連携でした。楽しみが未来につながる素晴らしい予選の戦いでした!

↓田中希実さん超歓声の後押しを受け見事に決勝進出!



↓ゴール後は日本チームが互いに深々とお辞儀&抱擁!
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女子5000メートル予選2組には、10000メートル入賞で国立を揺らした廣中璃梨佳さんが登場。同組には中継で「超人BIG7」にも挙げられるキピエゴンさんなどがおり強豪揃いですが、廣中さんはそこを逆手にとってイチかバチかの大逃げに出ます。単独で走るのは苦しいけれど、もしも海外勢が廣中さんを無視してくれたら…牽制の果てに気づいたときにはもう届かない場所まで行けているかもしれません。

↓廣中さんは一時は50メートルほどの差をつける大逃げ!
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↓しかし、まぁ逃げ切りを許してもらえるはずはなく、残り2周で集団に追いつかれ決勝進出はならず!
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↓ただ、決勝を狙って自ら仕掛けた果敢なレースでした!
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その後、男子やり投げ決勝、女子三段跳び決勝、女子走高跳の予選を見守っていきます。女子走高跳では日本勢としては12年ぶりの出場となる�盒興蹐気鵑猟渓�と、ウクライナの眠れる森の美女・マフチフさんの寝顔を遠目で拝見しました。この日は予選ということで、マフチフさんも仮眠程度のお休みでポンと1メートル92を跳んで帰っていきましたが、決勝ではさらにグッスリとお休みいただけることでしょう。眠りから目覚めたあとの世界記録更新にも期待です。

↓�盒興蹐気鵑�1メートル88センチを跳んで会場を大いに沸かせました!
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そうこうするうちにトラックには注目の日本勢、久保凛さんが登場してきました。まだ高校生ながらすでにこの種目の日本記録保持者、未来しかない選手の最初の「世界」のレースは、少しほろ苦いものになったでしょうか。序盤の位置取り争いで前に出られず、その後は一旦ラストに向けてライバルがペースを緩めるなか、内側に包まれて前に出ることもペースを上げることもかなわないレース展開となってしまいます。

そのままラストのキレ勝負では引き離され、直線の最後で何とかひとりかわして7位に入るところまでが精いっぱい。入線のところの動きを見るとまだまだ余力があったように見えましたので、序盤の位置取りでレースが終わってしまった感じかもしれません。まぁ、その経験を身体と心がピークを迎える前の17歳でできたのですから、伸びしろはさらに広がったというもの。今勝てないのは仕方ない、未来で勝つための布石は打った。いつかそんな振り返りになるよう、未来に向かってほしいなと思いました。

↓久保凛さんが世界へ!
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↓2周の大半は「前が壁」状態でした!
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↓そりゃ渋い表情にもなりますわね!
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↓でも最後は笑顔で引き上げていってくれました!
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さらに日本勢の活躍はつづきます。男女の200メートルでは準決勝に鵜澤飛羽さんと井戸アビゲイル風果さんが登場。残念ながらともに決勝進出はなりませんでしたが、準決勝に進出することも簡単ではない陸上競技の世界です。ここまで進んだこと自体が、自国開催のこの一夜をしっかりと背負う素晴らしい結果だったと思います。たとえ厳しい戦いであっても、希望を持って後押しできる時間はとてもありがたいものでした。鵜澤さんはまだリレーもあると思いますので、そちらでは決勝&メダルを目指してください!

↓鵜澤飛羽さんは準決勝を力走!なお決勝進出者は全員日本記録を上回る19秒台でした!
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↓井戸アビゲイル風果さんは混合リレーで入賞も記録する充実の大会でした!
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↓東京に愛されるライルズさんは全体1位の19秒51で決勝へ!
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ギア2、入りました!ドン!

ウサイン・ボルトさんの世界記録への挑戦、あると思います!



さぁ、そしてこの日の最終盤、大トリ前に行なわれる男子400メートル決勝がやってきました。この「決勝」に日本の中島佑気ジョセフさんが出場する、そのありがたさ。現実目線で言えば、さすがに今回のメダルはないとは思いつつも、決勝を戦う以上何が起きるかはわかりません。この日の国立にはそこそこ強めの雨も降り注いでいます。内外で濡れ具合の差もあるでしょう。何かが起きるならこんな気候の日かもしれない。夢はいくらでも膨らみます。

↓中島佑気ジョセフさん「決勝」へ!
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一番外側の9レーンからスタートした中島さん。序盤は明らかに後れを取っており、バックストレートを抜ける頃には8位争いかという位置取り。しかし、あの準決勝を見たあとの国立には希望が満ち満ちています。中島さんはここから上げてくる。4コーナーでまくってくる。最後の直線で差してくる。それを信じて、後押しの超歓声を送ります。

迎えた最後の直線、中島さんは上がってきました!先行する世界の実力者たちよりも脚色よく、大外から伸ばしてきました!「差せー!差せー!」と競馬場みたいな気持ちになりながら見守ると、あと少しで5位に上がれそうな6位で入線!1991年の東京世界陸上で高野進さんが記録した7位を上回る6位、新たな歴史を再びこの東京で生んだ!素晴らしいレース、素晴らしい結果に5万大観衆がまるで勝ったかのような大騒ぎでした!

↓またも日本勢が国立に超歓声を生み出してくれた!



↓日の丸を翼のように広げて世界に羽ばたいてほしい!
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日本に元気と佑気を与えるレースでした!

まだまだ夢はつづいていく!



嬉しい大興奮のなかで最後の大トリとして見守る女子400メートルは本当に贅沢な時間でした。女子400メートルハードルの世界記録保持者であるシドニー・マクローフリン=レブロンさんが、二刀流の挑戦をするこの種目。マクローフリンさんは強かった。挑戦というよりは確信だったと言うべきかもしれないほど、この挑戦は無謀でも何でもなく、圧倒的でした。今後の大会はマクローフリンさんを念頭に置いて日程を組んで二刀でも三刀でも同時に振るってほしい、それぐらいの凄まじいものを見ました。

47秒78の大会記録は今日勝ったというだけでなく、「歴史」にすら勝ったと言えるものです。この種目に今も残る世界記録47秒60は、1985年に東ドイツの選手が記録したもの。マクローフリンさんの47秒78はそれに次ぐ世界歴代2位の記録ということは、これこそが「歴史」でしょう。そういう記録・そういうレースを国立競技場で残してくれたこと、この大会にとっても素晴らしいレガシーとなりました。歴史をありがとうございます!

↓また「一生の自慢」が増えてしまいました!
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素晴らしいものを見させていただいてありがとうございます!

行くだけで自慢話が増える増える!



いやー、今大会ここまでも素晴らしい日々でしたが、この日も本当に素晴らしかった。日本勢が歴史を作り、世界のスターが歴史を作り、それを未来へ届けるような日になりました。きっとこの日のマクローフリンさんのレースはこの先何度も振り返られるものになるでしょうが、その熱狂を東京と日本勢が生み出し、そこに自分も加わっていたのです。大事な自慢話として大切にしていきたいと思います。新たな記録はまたどこかで作られるとしても、「二刀流成る」は永久にこの大会が初ですからね!


大会7日目は男女200メートルの決勝!また歴史が生まれますように!

日本勢の登場種目は予選のみという日に逆に「世界陸上み」を感じつつ、世界の熱い戦いを堪能した東京2025世界陸上DAY5の巻。

08:00
「世界陸上」って感じの一日でした!

9日間の大会も折り返しを迎えた東京2025世界陸上大会5日目。東京五輪のときに注げなかったぶんのエネルギーを全部この大会に注ごうと思いまして9日間全部参加することにしたのですが、「コレを17日間+αやるのは無理だったのでは…?」と思い始めました。陸上一本・国立オンリーでまだたった5日目なのに身体は疲労困憊という状態です。心が猛烈に元気なので見かけは元気に飛び回っていますが、あとで「ガタ」が来そうな気がしてきましたよね。毎日大量の水を飲んで毎日大量の水分が出ていってますからね!

↓そんなこんなで東京2025世界陸上DAY5観戦の記録スタートです!
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大会4日目はわりと涼しく「我々にとってはこの程度の暑さはもはや夏ではない…」くらいの涼しい顔をしていたのですが、大会5日目は一転して猛烈な暑さと湿気が戻ってきました。国立競技場の外周を歩いてメダルプラザに向かうだけでシャツがビッショリと汗で濡れてしまうほど。熱い一日になりそうです。

毎日の恒例ですが、まずはメダルセレモニーへ向かいます。前日に見た世界のメダリストを目の前に仰ぎながら祝福できる誉れはもちろん、何かDAY4あたりから参加するとドリンクをくれるようになりまして水分補給ステーションとしても行きつけの場所になってきました。4日目はクリスタルガイザー、5日目はポカリスエットと大塚製薬さん関連商品をいただきましたので、6日目はボディメンテとかなんですかね(←もうもらう気)。

メダルセレモニーが始まりますとこの日もビッグなゲストが。男子ハンマー投げのギフトプレゼンターとして、室伏広治さんが来てくれたのです。これ以上ない人選にドッと沸く東京の観衆たち。早くもメダルプラザは大盛り上がりです。しかし、やはり本当に観衆を沸かせるのは世界の現役のスターたちです。この日もっとも大きな歓声を集めたのはこの大会全体を通じてもスーパーなスターのひとりである、女子1500メートル金メダルのフェイス・キピエゴンさん。世界記録保持者にしてオリンピック3連覇中のスーパースターは、ケニアカラーのネイルを決めて投げキッスで登場しました。こんなキュートな人が身近にいたら追いかけてしまいそうですよね!絶対追いつけないんですけどね!

↓室伏さんがプレゼンターとして来てくれました!
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↓キピエゴンさんのネイル自慢のコーナー!
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↓キピエゴンさんから投げキッスをいただきました!
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↓5000メートルも楽しみにしております!

ひとしきりメダルセレモニーを見守ったあとはスタジアム入りして競技の観戦へ。この日は実施種目と出場選手の関係により「日本勢のメダル獲得の可能性は数字上ゼロ」という落ち着いた日です。日程サイドの期待としては男子走り幅跳びでの日本勢の決勝進出をイメージしていたのかなとは思いますが、残念ながらそちらも予選での敗退となっております。なので、むしろ世界陸上らしく、世界の頂上決戦を見守りながら、そこに挑む日本選手の予選での奮闘を応援しようという気持ち。��山雄太さん、ディーン元気さん、長沼元さんの3選手が出場する男子やり投げや男女200メートルでの日本各選手を見守りつつ、女子棒高跳び、男子走り幅跳びの決勝などをじっくりと堪能するイメージです。

そして、これも「世界陸上らしい」と言えばそうなのですが、この日は世界の壁がなかなか高く、ここまでの4日間のようにスタジアムがドーンと超歓声で沸く瞬間をなかなか生み出すことができません。今季の記録だけ見るとかなりの活躍が期待できそうだった男子やり投げは3選手とも振るわず、��山さんの予選29位が最高というところに留まりました。あまり風の条件などよくはなさそうでしたが、世界のトップと目される選手たちは一発で予選通過ラインを超えていく投擲をしておりましたので、これはもう「さすが」と拍手するしかありません。

↓ディーンさんは結構前から腰椎折れてるそうで、苦しい世界陸上となりました!
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↓��山雄太さんもアキレス腱を痛めているそうで、苦しい世界陸上となりました!
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そんななかでも奮闘を見せてくれたのは男女の200メートルです。女子200メートルでは100メートルを制したアメリカのジェファーソンウッデンさんなどがぶっちぎりのレースを見せており、見ているだけでも「こりゃかなわん」となるような気分。しかし、日本の井戸アビゲイル風果さんがやってくれました。予選5組に登場した井戸さんは、ジャマイカのシェリカ・ジャクソンさんらを追いかけて前半いい入りを見せると、後半は何とか粘り込むような格好で5着に。ただ5着とは言ってもタイムは22秒98とまずまず出ており、6組中5組を終えた段階でタイムで準決勝に進出するプラス6名の4番目につけていました。

すると、6組目のレースではこちらはあまりタイムが伸びず組順位での進出を逃した4着以下に22秒台の選手はひとりも出ませんでした。この結果、井戸さんは福島千里さん以来14年ぶりとなる準決勝進出が決定!準決勝では国立のパワーを身体に受けて、日本記録を更新するような走りを期待したいところ。先の日程に楽しみが増えてありがたい限りです。

↓世界も井戸さんの力走を祝福してくれている感触です!
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さらに男子200メートルでも日本勢がつづきます。先の組で登場した飯塚翔太さん、水久保漱至さんはタイムを伸ばせず準決勝進出の可能性がなくなった状態で迎えた予選最終第6組目。ここで登場した鵜澤飛羽さんは、この種目でパリ五輪金のテボゴさんらを追って力走し、組順位での準決勝進出を決める3着に!男女とも準決勝進出で大会6日目の楽しみがまた増えることとなりました。男女200メートルの準決勝を見て、男子400メートルの決勝で中島佑気ジョセフさんを見る流れ、これは国立も超歓声となりそうな日程です。鵜澤飛羽さんはインタビューの話しぶりではまだ隠しているチカラがありそうですし、期待したいところです。

↓鵜澤飛羽さん組順位3着で見事に準決勝進出!
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↓東京に愛されるライルズさんも余裕の準決勝進出!
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↓最大のライバルとなりそうなジャマイカのレベルさんも超早でした!

この日は日本選手の登場種目は以上ということで、「夜中に見る世界陸上最高やの…」などと思いながら、あとは世界の戦いを見守る時間に。するとまぁ激戦で盛り上がること盛り上がること。男子走り幅跳びでは優勝候補大本命のギリシャのテントグルさんが故障?で4回目以降に進めないという大波乱のなか、1回目の試技から長くトップをキープしていたジャマイカのタジェイ・ゲイルさんを、5回目の試技でイタリアのマティア・フルラニさんが自己ベストを出して逆転しました。ゲイルさんが再逆転を狙って最後の試技に挑むという熱い展開となり、最後まで盛り上がりが途切れない熱戦に。ゲールさんは1本目に跳んだ8メートル33センチが、踏み切り線より20センチほど後ろから跳んでいたということで、全部終わってから「アレが…」と頭を抱えるような試合内容でもあり、これは自国選手の試合として見ていたら波乱、逆転、後悔といろいろあってSNSもさぞや熱かったろうなと思いましたよね。

↓東京五輪・パリ五輪連覇にして前回王者のテントグルさんが早々に消える大波乱には驚きました!
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それ以上にドラマティックな戦いとなったのは女子棒高跳び。こちらはアメリカ勢同士の決戦となり、東京五輪金で世界選手権2連覇中のケイティ・ムーンさんと、同じアメリカのサンディ・モリスさんとが抜きつ抜かれつのデッドヒートを演じました。序盤は互いに余裕の一発クリアを重ねながらトップを並走し、その後4メートル80センチで先にモリスさんが一度失敗し、ムーンさんが一歩リード。ところが次の4メートル85センチではモリスさんが一発クリアを決め、逆にムーンさんは1回目失敗となり順位も逆転します。

するとムーンさんは「じゃ高さ上げます」と、この時点で残っていたふたりだけで4メートル90センチに挑むことに。4メートル90センチ1回目は互いにミス。モリスさんは2回目もミスしますが、ムーンさんは跳んで再逆転。モリスさんが金を狙うにはこの高さを跳んでももう再々逆転はありませんので、モリスさんも「じゃ高さ上げます」と戦いは4メートル95センチに移行。跳べばバトル継続、失敗すればその時点でムーンさん金・モリスさん銀が決まる最後の1本に挑むことになりました。で、ここでモリスさんが失敗し試合自体は決着したのですが、ムーンさんは追加の挑戦として5メートル1センチを指定してきたのです。

「世界記録はエレーナ・イシンバエワさんの5メートル6センチだが…」と思いながら見ていたのですが、どうやらこの高さは「モリスさんが持つ全米記録5メートル0センチ」をターゲットにした指定である模様。くー、試合の決着はついたけれど、記録では負けているから「本当の勝負はまだこれからだ!」を世界陸上の決勝でやっているだなんて、何と熱いバトルであることか。結局、その挑戦は実りませんでしたが、この夜を通じてずっと熱い戦いを見守れて大変面白い観戦となりました。世界陸上だからこそのいい試合との巡り会い、座席がまたしても棒高跳びの反対側だったということが惜しまれますね!

↓ムーンさんは5メートル1センチに挑戦するも成功はならず!
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↓THEアメリカ感のあるビクトリーウォーク!
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そのほかにも女子400メートルハードル準決勝でお気に入りのオランダ・ボルさんをじっくりと追いかけたり、男子400メートルハードルで世界記録保持者のノルウェー・ワーホルムさんをじっくりと見守ったり、まだ勝負が掛かっていないときだからこその一点集中スタイルを楽しむなど、ようやく現地での過ごし方も板についてきた感じです。優勝候補の一角がレース中に転倒してコースから運び出されたり波乱のレースとなった女子3000メートル障害物決勝や、前回王者が途中で足を痛める波乱となった最後の男子1500メートル決勝まで「世界陸上」を満喫し、充実の観戦となりました。この勢いで後半戦も楽しんでいきたいものですね!

↓「準決勝だしここは普通に勝ち抜けるだろ…」と他レーン見ずにボルさんだけ見ていました!



↓いい角度だったので障害物を越えるところだけじっくり個性を見たりしました!

テレビのほうが試合はよく見えますが、自分が見たいところだけを見るのも楽しい!

まだ週末の午前のセッションはチケット買えそうですので、お近くの方はぜひ!



行って、雰囲気感じるだけでも「世界」って感じがしてイイ体験ですよ!

悔しさとともに「男子110メートルハードルで日本勢のメダルを見る」という夢のつづきが楽しみになった東京2025世界陸上DAY4の巻。

08:00
この夢はまだつづきがある!

デュプランティスさんの男子棒高跳び世界記録更新から一夜明け、新しい日が始まった世界陸上大会4日目。この日からは日本は平日ですが、この熱気、この夢の前では平日などと言って落ち着いてはいられません。幸いなことにDAY4からDAY7までは夜のセッションのみで始まりも野球のナイトゲームより遅いというスケジュールですので、仕事と観戦の両立も可能となっております。お安めの席のキャンセル戻りなどもポツポツ沸いているようですので、公式チケットサイトをチェックし、野球観戦みたいな気分で繰り出してみてもいいのではないでしょうか。実際、DAY4なんかはサラリーマングループとかデート風カップルとかたくさんいましたからね!

↓ということで東京2025世界陸上DAY4観戦の記録スタートです!
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この日はサラリーマンらしく夕方駆け込むように現地入り。まずはメダルセレモニーに向かい、デュプランティスさんを近くで拝見しようと思います。と思ってメダルプラザへ向かっていると、周囲でザワつきが起こりました。何事かと思って見ますと、デュプランティスさんがその辺を普通に歩いて控室かどこかへ向かっていくではありませんか。聞けば昨晩は大カラオケ大会などして大変ゴキゲンだった模様。通例より滞在期間も延長し日本滞在を楽しむ予定のようなので、各地でデュプランティスさん目撃情報がつづきそうな予感が高まりますよね。ホント、その辺歩いていきそうな雰囲気ですからね。

この日もメダルセレモニーは大変華やか。もちろんのこととして世界のメダリストがやってきますし、プレゼンターも豪華です。女子100メートルハードルのギフトプレゼンターに寺田明日香さんをお迎えするなんていうのは、東京もちょっとウルッとくる演出でした。そして、観衆も大注目の男子棒高跳びでは、もちろんの世界の大スターとしてデュプランティスさんが表彰台の中央に乗り、さらにメダルプレゼンターとして北京五輪七種競技金のナタリア・ドブリンスカさんが登場する「金」の共演も。金銀銅の3選手がとにかく仲良しで和やかで本当に幸せそうな表彰式でした。僕も世界記録はすごく遠目で見ていたので、近くでしっかりデュプランティスさんを見守れて大変光栄でした!

↓仲が良さそうで大変結構です!
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↓デュプランティスさんにはメダルに加え世界記録ボーナス10万ドルが贈られました!
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↓なお、銀のカラレスさんが10万ドルの小切手持ち逃げを画策する場面も!

メダルセレモニーを終えたあとはそそくさと会場へ。フィールド種目では女子三段跳びの予選に出場する森本麻里子さん&高島真織子さん、男子走り高跳び決勝に出場する赤松諒一さん&瀬古優斗さんを順次見守りつつ、トラック種目の男子800メートル予選から観戦をスタートします。800メートルはなかなか日本勢に縁がない種目なのですが、今大会は日本からも期待の19歳・落合晃さんが出場するという嬉しい報せが。しかも組み分けでパリ五輪金のワニョンイさんと隣のレーンでスタートするということで、大いに見守りがある予選となりました。結果はチカラ及ばず予選敗退となりましたが、この舞台に届いたことが大きな一歩。世界を追いつづけてほしいところです。

↓世界のなかで日本の19歳・落合さんが駆けていく!
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そんな見守りモードで観戦をつづけていると、選手が出てくるゲート前に泉谷駿介さんみたいな人が日本代表のウェアを着て立っているではありませんか。あれ?もう泉谷さん予選で敗退してなかったっけ?と慌てて情報を探ると、どうやら予選出遅れの要因となったフランスのゾヤさんが棄権したことで泉谷さんが繰り上がって準決勝進出となった模様。あとから談話など聞くと、本人も自宅にいたら急に呼ばれて、招集に何とか間に合ったというくらいの急遽の話だったらしく、スタンドにも薄っすらと「あれ?」「泉谷?」「あれ?」のザワつきが広がっています。

泉谷さんは野本周成さんと同じ準決勝1組に入り、スタート前のコールでは観衆からのチカラを求めるように拍手を煽りました。それはもしかしたら準備の時間もなかったことを埋め合わせるぶんのチカラを欲したということだったでしょうか。泉谷さんは今度こそキレイにスタートを決めるも1台目のハードルを引っかけ、さらに4台目のハードルはハードルが1回転するほどの絡み方をしてしまい、本人も転倒。その勢いで転がるままに5台目のハードルをくぐってしまいます。この時点で泉谷さんのレースは扱いとしては途中棄権となりました。

そのことを悟って6台目のハードルをくぐって通過した泉谷さん。しかし、最後まで後押しするように鳴りつづく拍手と声援に何かを思い直したのか7台目以降はハードルをしっかりと越えて、泉谷さんはゴールラインまでたどりつきました。そしてゴール後に深々とお辞儀して感謝を示しました。思い返せば予選で隣のレーンのゾヤ選手のピクつきで出遅れ、そのゾヤ選手の棄権で急遽呼ばれるという「プラマイゼロ」みたいな話に大いに振り回される2日間となった今大会。レース前にふたつくらい余分にハードルを跳ぶことになった感じもありますが、それでもゴールにたどりついたことはいつか財産になる出来事だったと思います。記録上は「DNF」のレースですが、しっかりと東京2025世界陸上をフィニッシュするレースだったと思います。いつか自慢になるいいものを見たはずだ、今はそんな気持ちです。

↓待機スペースを見て「泉谷さんがいる?」と驚きました!
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↓観衆のチカラを求める泉谷さん!
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↓先頭を争う野本さんを追うか、泉谷さんを追うか、一瞬迷いましたが泉谷さんを追いました!


泉谷さんは途中棄権となり、同じ準決勝1組で3着に入っていた野本さんも2組目の結果によって決勝に進めないことが決まったあとの準決勝3組目。この重たい空気を一変させるように村竹ラシッドさんがやってくれました。自席の角度からはよく見えませんでしたが、スタート前のネテロ会長のポーズもバッチリ決まったようで、走りのほうもバッチリと決まりました。スタートからしばらくは5人ほど併走するような競り合いのなか終盤にかけてジワリと抜け出し村竹さんが2位でゴール!着順で決勝進出、しかもタイムは全体3位というメダルが見える走りで夢をつないでくれたのです!

↓村竹ラシッドさん男子110メートルハードル決勝進出!
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嬉しい報せはつづくもので、その後に行なわれた男子400メートル準決勝でも中島佑気ジョセフさんがやってくれました。準決勝3組目に登場した中島さん。2組目の結果がなかなかレベルが高く、タイムで拾われるには2日前に大幅に更新したばかりの日本記録44秒44をさらに大幅に上回る44秒19が必要という状況でした。今年に入って次々と自己ベストを更新している中島さんですが、このタイムを上回るのはなかなかに厳しいか。何とか着順で勝ち抜けたい。そう思っていたのですが…

↓あれ?2コーナー出た段階ですでに結構遅れてない?前が飛ばしてるから?
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↓もう最後の直線なんですけど結構遅れてない?前が飛ばしてるから?
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思いましたよね、「終わった」と。いやそりゃ結果を見たあとからなら「競馬ならここから直線勝負」とか言うかもしれませんが、陸上競技のしかも400メートルなんて距離で「まくり」だの「差し」だの「追い込み」だのが決まるなんて思うはずがないじゃないですか。そしたら直線に入ってムチが入ったあとの中島さんの速いこと速いこと。直線の途中で坂でもあるんじゃないかという感じで前が垂れ、中島さんのキレ味鋭い差しがズバッと決まり、着順2位で入線するんですから驚きました。世界陸上で「差せー!差せー!」と叫ぶことになるとは思いませんでした!

↓これ何らかの投票券買ってたら死ぬほど脳汁出たレースでしょうね!
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迎えたこの日の最終盤。男子走り高跳びでは日本の2選手の挑戦が終わり、赤松諒一さんが見事な3年連続の世界大会入賞となる8位を決めていましたが、そのあとにもまだ日本勢の登場が残っているというのは何とも嬉しい限り。それも女子1500メートルで世界記録保持者キピエゴンさんが世界のほかの選手を全員ぶっちぎっていた衝撃のレースのあとに、この日の最後のトラック種目、この日のメインレースという位置付けとなる男子110メートルハードル決勝に日本勢が出るのです。これはもう国立競技場も最高潮の盛り上がりとなるというもの。

↓村竹ラシッドさん決勝の舞台に登場!
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↓ハードルに寄りかかって集中を高める!
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↓このレースの煽りが「村竹VSティンチ」ですよ!
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スタート前のポーズも決めて決勝を走り出した村竹さん。スタートはほぼ横一線。ハードルをわずかにかすめるようにしながらライバルと競り合う村竹さんですが、終盤にかけてアメリカのティンチさんがリードし、両隣にいるジャマイカ勢にもほんの少し遅れをとったでしょうか。村竹さんのタイムは13秒18、順位は5着。素晴らしい走り、素晴らしい決勝でしたが、メダルを見据えていた大会だっただけに大歓喜するわけにもいかない、そんな決勝となりました。

↓5位入賞で切なくなるのが実力と期待の証!



↓「何が足りなかったんだろう…」と思えるほどの挑戦と悔しさを見せてもらえて感謝です!


「できる」「できそう」なことにしか「悔しい」とは思わない!

悔しさがあるということは、できるということ!



やはりこの短いインターバルでも2レース目にさらに上げて、決勝で最高のチカラを出せるようでなければ、なかなか世界のメダルというのは届かないのかなと思います。決勝のレースを見ると、途中棄権もいるので全員ではありませんが1組と2組から勝ち上がった選手は決勝でタイムをあげてきている一方、3組から勝ち上がった選手は4人いたのですが、ひとりが準決勝と同タイム、村竹さんを含む3人は準決勝よりタイムを落としていました。準決勝でチカラを使ってしまう組み分けだったのか、10分程度ですが準決勝後の回復時間が短いことが影響しているのか、自分自身以外のことも含めていろいろと考えていく、そんな時間が始まるのかなと思いました。そして、その日々は次の北京世界陸上、ロス五輪へとつながっていくのかなと思います。

この種目でいつかメダルを見たい、見られそうだ、見られるはずだ、そんな夢のつづきを未来に残したと思って、この記憶を大事にしていきたいと思います。あの日、最後まで越えたハードルのこと。あの日、届かなかった決勝のこと。あの日、何が足りなかったのかと涙したこと。そういう大歓喜ではないけれどきっといいものだったと思える何かを見たことを胸に、夢のつづきを見ていきたいなと思いました。コチラも「悔しく」なってきましたので、次はきっと勝ち取ってください!

↓こちらこそありがとうございました!
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毎日日本勢が国立を盛り上げる素晴らしい活躍で感謝しかありません!

「陸上の世界新記録誕生の瞬間を見る」というスポーツ観戦の夢がまたひとつ叶い、美しい夢を見た東京2025世界陸上DAY3の巻。

08:00
夢の世界記録を見ました!

夢の光景が広がりつづける東京2025世界陸上。大会3日目、またしても陸上は東京に夢を届けてくれました。スポーツ観戦を趣味とする人なら誰もが憧れる「陸上の世界新記録誕生の瞬間を見る」を陸上は東京に届けてくれました。東京五輪でもたくさん届いていたけれど受け取り損ねたあの夢を、今度はしっかりと受け止め、そして満面の笑顔と大喝采で喜べた、そう思います。5万人がひとつになった喜びの超大歓声、生涯残る記憶のひとつになりました!

↓東京2025世界陸上DAY3観戦の記録スタートです!
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観戦も3日目ということで散策まわりもおおむねやり尽くし、TBS世界陸上アプリで展開されているスタンプラリーも30個ためて完走しました。そんなこともあり、この日は午前のセッションをテレビで見守ったあとノンビリ日暮れ頃に国立競技場へ向かいます。「休日なのに夜のセッションの競技開始が19時半とは遅いですなぁ」とか勝手に思っていましたが、休日なのは日本だけの事情でしたね。とんだオトボケでした。

向かったメダルプラザはこの日も大盛況。メダリストを祝おうと集った人々でごった返しています。僕はノンビリ出勤で位置取りが悪かったので、銀メダリスト側は半分くらい見えない感じに。その影響で楽しみにしていた混合リレーオランダチームのボルさんの喜びの表情を撮影することには失敗してしまいましたが、ま、試合の日に手を振ってもらったのでヨシとしましょう。

↓やっと撮れたと思ったボルさんの写真は表情が見えない感じに!
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この日もプレゼンターは観衆を喜ばせる豪華な人選です。東京受けしそうな顔ぶれとしては「世界の8位」高野進さん、「土を食える男」瀬古利彦さん、「公益財団法人東京2025世界陸上財団理事」戸邉直人さんなどなど。企業さんの執行役員とかは名前まで言ってくれるのに戸邉さんら運営側の人は肩書の「理事」までしか紹介されないものですから、なんとなーく各理事とも「理事さんですか」で流された感じもなくはありませんでしたが、まぁ世界陸上来るぐらいの観衆ですから大丈夫でしょう。

↓ギフトプレゼンターの戸邉理事です!
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そして男子100メートルのメダルセレモニーでは、セバスチャン・コー世界陸連会長と織田裕二さんがプレゼンターとして登場する最強の布陣に。東京の観衆も大喜びするなか、昨晩世界最速を競った選手たちも喜色満面で現れました。東京に愛される銅メダルのノア・ライルズさんは今大会明らかにゴキゲンで、この日も喜びの「かめはめ波」を披露してくれました。

↓コーさんと織田さんです!
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↓ライルズさんの「かめはめ波」いただきました!


↓女子100メートルのメダリストもキュートにスマイル!
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その後は場内に移動し、夜のセッションの競技を観戦します。この日は何と言っても男子棒高跳び、アルマンド・デュプランティスさんが注目です。ただ、この競技の決着にはかなり時間がかかる見込み。デュプランティスさんも多くの高さはスキップして、ほかの選手の試技を待つ展開になるでしょう。様子を見守りつつ、まずはほかの競技を楽しんでいきましょう。

ただここでひとつ痛恨のアクシデントが。ちょうど1年前くらいにこの大会のチケットを買ったとき、何かボケていたのか、競技日程をまったくカンチガイしていたのか、理由は今となってはもはや自分でもまったくわかりませんが、最速先行でエリアを選んで買っているのに「この競技場で男子棒高跳びから一番遠い、反対側の席」を買ってしまっていたのです。信じられない痛恨のミスに着席と同時にひっくり返りましたよね。ま、そんなオトボケもありつつも、この場に立ち会えることが何よりも喜びでありますので、それはそれとして巡り合わせを楽しんでいきましょう。

そして始まる夜のセッション。男子400メートルハードルには日本選手が3人出場する充実の布陣。残念ながら準決勝進出はなりませんでしたが、果敢なレースでスタートから国立競技場の観衆に火を点けてくれました。並行して行なわれていた男子走り幅跳びでは、期待の橋岡優輝さんがわずか3センチで決勝進出を逃すという惜しい試合。それでも最後の試技で一番の跳躍を見せてくれたときには大歓声があがる熱戦でした。

男子400メートルハードルにつづけて行なわれた男子110メートルハードルにも日本勢3選手が出場。期待の泉谷駿介さんはスタート出遅れ(録画を見たら隣のレーンのピクつきで固まってしまった模様/リアクションタイム何と0.325!)からスピードに乗れず予選敗退となりますが、野本周成さんと村竹ラシッドさんが見事に組順位で準決勝進出。村竹さんはグラント・ホロウェイさんにも競り勝つ走りで、組順位も2位での準決勝進出ということでまだまだ先が期待できそう。決勝進出、そしてその先へ。こちらの大本番はまだ先です。

「一度ハードルを並べたら一気にやりたい」ということで、つづけて行なわれた女子100メートルでは、日本勢の決勝進出はなりませんでしたが、準決勝に2選手が進出してくれたのですから、素晴らしいですしありがたいことです。金沢イボンヌさん以来20年ほど次の壁に挑めずにいた日本の女子ハードルですが、近年一気に12秒台へと多くの選手が突入し、日本人初の決勝進出への期待感も高まってきました。出場までの道のりで見た素敵なドラマと激闘の数々、次はロスへつないでいってほしいなと思いました!

↓村竹ラシッドさんはまだまだ余裕の走り!
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↓福部真子さんは感謝で試合を締めくくる!
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↓中島ひとみさんも深々とお辞儀で退場!
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↓ハードル並べる車両の機能美や並べるスタッフのキビキビした動きもイイ感じでした!
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女子ハンマー投げ決勝や男子1500メートルの準決勝を見守りつつ、クライマックスへと徐々に進んでいく男子棒高跳びも見守る…というスタジアム全体に気を配るような忙しい時間。陸上競技ならではのあっちもこっちも注目競技で、目も心も忙しい限りです。そんななか、大注目の決勝レースがやってきました。日本の三浦龍司さんが出場する男子3000メートル障害物のレースです。棒高跳びの進行を気にしつつも、これを見ずには「東京」は過ごせない。全集中で三浦さんのメダルへの走りを見守ります。

三浦さんが姿を見せたとき、スタート前のコールを受けたとき、昨日までの一番の歓声をも塗り替えるようなすごい超歓声があがります。そしてレースはさらに一段すごかった。中団のいい位置に構えた三浦さんがじょじょに前に進出し、ラスト一周の最後のコーナーに差し掛かるところからギアを上げてメダル圏内の3位に浮上したときは地鳴りのような歓声で国立が揺れたようにさえ感じられました。

最後の直線ではライバルたちのほうが脚色よく、ハードルを越えるときに追い上げてきた選手と詰まって接触したり、その後の直線でも腕振りで弾かれてあわや転倒しそうになったりというアクシデントもあって少し後退しますが、それでも8位入賞でのフィニッシュ。東京五輪の7位入賞では得られなかったものを今回はしっかりと、もしかしたらあのときそうだったはずのものよりも大きく得ていただけたのではないかと思います。素晴らしいレース、ありがとうございました!

↓とてつもない歓声!何度も「国立5万人」は体験していますが、次元が違いました!




トラックではこの日最後の女子100メートルハードルまで決着した頃、男子棒高跳びはいよいよ最終局面へ差し掛かっていました。デュプランティスさんは6メートル15センチまでをいずれも1回でクリアし、他選手の試技を待つような格好です。唯一食らいつき、6メートルをクリアしたギリシャのカラリスさんは6メートル10センチ、6メートル15センチは一度目で失敗。すでにこのふたりで金・銀は決まっていますが、カラリスさんは最後まで金に挑む姿勢を示し、6メートル20センチに最後の勝負を賭けます。この高さを1回で跳び(※失敗ならそこで競技終了になる)、万一デュプランティスさんにミスがあれば逆転の金も…という狙いでしたが、それは叶わず、カラリスさんは記録6メートルで銀、デュプランティスさんが金と、まずメダル争いが決着します。

しかし、この日最大の夢としてずっとずっと前から期待されていたものはここからがスタートです。東京2025世界陸上での世界記録更新への挑戦。デュプランティスさんは今年8月に13度目の世界記録更新を果たし、世界記録を6メートル29センチまで伸ばしていました。合わせたのか、偶然なのか、合わせたと思いたい、東京での大台6メートル30センチに挑みます。

↓場内表示のすべてがデュプランティスさんの挑戦の表示に!
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↓手拍子を求めて声援をチカラに変えるデュプランティスさん!
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東京の観衆は終始控えめでした。挑んでくれるのか、挑んでほしいと告げていいのか。すでにメダルの色も決まったあとの挑戦に対して、体調やらリスクやらいろいろを考えて自制的な反応を見せていました。「オー!いけー!跳べー!世界記録だー!」ではなく、デュプランティスさんが動くならばそれを全力で後押ししよう、そんな受けの構え。一度目の挑戦が失敗に終わったときも、「さぁもう一本!」ではなく「もしもこれで終わりでも拍手で勝者を祝い讃えよう」そんな雰囲気でした。それは二度目の挑戦の失敗後も変わりません。夢を心に秘め、デュプランティスさんにすべてを委ねるかのようです。

ただし、誰も帰ろうとはしません。もちろんいくばくかの人は交通の時間やお子さん連れの事情などもあって退場を余儀なくされてはいますが、5万人の大半は席を立とうとはしません。時刻は22時30分を過ぎてかなり深い時間になってきましたが、夢を見届けるまでは帰らない、そのことが何よりのメッセージだったと思います。そしてデュプランティスさんも自身の夢としてここで6メートル30センチを跳ぶことを決めていたのでしょう。自分の席に戻り、呼吸を整え、三度目の挑戦、最後の挑戦に向かいます。

デュプランティスさんがスタート位置に構え、場内DJの呼び声で拍手と手拍子を求める煽りが入ると、これが最後だもう何もこらえる必要はないとばかりに5万大観衆が全力の手拍子を始めました。誰ともなくスタンドでは観衆が立ち上がり、自分の声援のチカラをデュプランティスさんに捧げていきます。ライバルたちも列を成してその挑戦にチカラを注ぎます。まるで元気玉のような、少年漫画の最終局面でこれまでかかわったすべての人々が主人公にチカラを注ぐような光景のなかデュプランティスさんは走り、そして跳びました。

跳躍のピークはピッタリとバーに合い、わずかに身体がバーに触れますが、バーは揺れただけで落ちず!その瞬間に弾ける5万人の大歓声はこれまで聞いた歓声でも一番のものでした。当たり前です、5万人集まる試合は日本国内でも数多くありますが「5万人全員が同じ夢を見ている」場に立ち会う機会などそうそうあるはずがないのです。敵味方に分かれて競い合う試合では成し得ない、記録への挑戦だけが生み出す究極の一体感、本当の最大値、それはまさに全身が痺れるほどの体験でした。

まるで数秒はあったかのような空中での歓喜の超大歓声を受け、バーの動きを見守りながらマットに着地したデュプランティスさんは反動で跳ね起きるや仲間とスタンドへ向けて走り出しました。跳びはねながら喜びを爆発させるデュプランティスさんはスタンドに飛び込み、トラックを駆け、何度もお辞儀し、何度もガッツポーズし、そしてパートナーのもとへ向かって美しいキスをしました。すべてが美しかった。すべてが夢のようでした。何て素晴らしい現場に立ち会えたことか。世界陸上が東京に来てくれてよかった!

↓これを見られたのは一生の自慢のひとつです!


↓座席位置を確認したときは大やらかしと思いましたがこの角度から見る夢も悪くない!
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↓なお、デュプランティスさんはちゃんと反対側のスタンドにも来てくれました!
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銀のカラリスさん、銅のマーシャルさんと場内を一周!

おめでとう!ありがとう!夢を!



あの2021年の東京五輪、デュプランティスさんは世界記録を更新できませんでした。当時の世界新記録6メートル19センチに挑みましたが、三度失敗したのです。もしかして、あの日とは違う5万大観衆の夢が国立競技場を満たしていたから、あの日ならなかった夢がこの日は叶ったのかなと思います。そう思いたい。あの日を取り戻すだけでなく超えてくれたことで、陸上に関しては東京五輪よりもこの東京2025世界陸上を一番愛着をもって大切にできそうな気がします。この場にいられたこと、大切にします。自慢にします。夢の記録をありがとうございました!


チケット代さえ出せばこの夢にまだ参加できる!なら行くしかない!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)

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