スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

バレーボール

龍神NIPPONパリへと飛翔!全日本男子バレー16年ぶりの五輪予選自力突破で「メダル候補」として堂々パリへと向かいますの巻。

08:00
パリへは堂々とメダルを獲りに行く!

やった、やった、やってくれた、全日本男子バレー龍神NIPPONがパリ五輪の切符をつかみ取りました。7日、開催中のワールドカップバレー2023にて、全日本男子は切符を争うライバル・スロベニアとの試合を行ないました。世界ランク8位、昨年の世界選手権では4位に入った強豪ですが、日本は3-0のストレートでこれを一蹴。もはやこの強さは世界のトップオブトップの一角と言っても差し支えないもの。世界のトップ6のなかにいる「メダル候補」である。パリの目標はメダル、堂々とメダル、そう宣言すべき素晴らしい自力出場となりました!



スロベニアに3-0で勝てばパリ行きが決まる。何度もセット率を確認して迎えたこの日、ドラマのような漫画のようなこの一週間は本当に劇的でした。内心で「全部勝つ」という大いなる自信を持って迎えたはずが、フタを開ければ「おっかしいなー?」と首を180度傾げずにはおれない苦しい立ち上がり。フィンランド戦はフルセットにもつれて勝点を失い、エジプト戦ではあろうことか負けよりました。

個人的な恨み節を言えば、厳しい抽選のなかでようやく取れた2枚のチケット(フィンランド戦、エジプト戦/後半は全部落ちました)が、いずれも「おっかしいなー?」という試合だったのは、龍神が悪いのか、ネットで「逆神」と呼ばれる僕が悪いのか、一度トントコトンまで話し合ったほうがいいんじゃないかとさえ思いました。入口には川合俊一さんのノボリなんか立てちゃってるし、川合俊一さんののぼりが複数種類用意してあったし、エジプト戦の帰り道には「ははーん?舐めてるな?」と思ったほどです。

まぁ「舐めてた」は言いがかりとしても、やっている本人たちも「おっかしいなー?」と思っていたことでしょう。ネーションズリーグで見せた強さ、しぶとさ、奔放さはすっかり影を潜め、「ユーキお願い!」を連発する小さくて弱気なチームがそこにはいました。五輪出場ラインは1敗までと踏んでいた計算がガタガタッと崩れました。これが歴代の先輩たちも阻まれてきたオリンピック予選の壁で、「史上最強」も所詮は壁の手前側かとくじけそうになりました。

しかし、そこからの龍神はまさに天翔ける昇り竜でした。チュニジア戦でストレート勝ちをおさめると、トルコもストレート勝ちで歯牙にも掛けず、世界の強豪セルビアもストレートでボコりました。全日本男子バレーを長年見てきた人なら「セルビア!強いな!よし負けた!」と反射的に思ってしまうイヤーな記憶の数々が甦る相手ですが、まったく問題にしませんでした。「ひき肉でーす!」がミンチにしてやったぜの意味で誤解されないといいなと心配になるくらいの快勝でした。もはやOQT(オリンピックが急に遠くなる)の呪いは無きが如くでした。

セルビア戦の結果を受け、他国の試合結果にもよるけれども、「スロベニアに3-0勝ちならパリ五輪が決まる」とわかったとき、もはや心は「いける」としか思いませんでした。スロベニアに3-0勝ちは決して容易いことではありませんが、「あぁもういけるな」としか思いませんでした。もともと持っていた自信と、暗い影を跳ね返してみせた龍神の「本物」ぶりが、大会前以上の強さで確信へと変わりました。負ける気がしない、負けるわけがない。ココで決めないで終わったらどんなヘボ漫画だ。漲る自負がはち切れんばかりで迎えるスロベニア戦です。

↓このスタメンの映像、ウルトラ6兄弟とか7兄弟って感じですね!



パリへ向けての第1セット。序盤はスロベニアが走ります。日本のサーブミス、チャレンジ失敗、ローテーションミスなどなど独り相撲がつづき1-6の5点差に。やはりOQT(オリンピックが急に潰える)かと不安がよぎりますが、キャプテン石川祐希さんがひとりブロックで相手の攻撃を断ち切ると、セルビア戦でもサーブが効果的だったセッター関田誠大さんのサーブ番で連続ブレイク。バックアタックを決めた盒桐さんのひき肉ガッツポーズも冴え渡ります。

ミドルブロッカーのブロック連発でジワジワと追い上げながら迎えた中盤戦。またもセッター関田さんのサーブ番で大きな流れがやってきます。石川さんのブロック、スパイク、プッシュ、多彩な技術の引き出しを開陳して、一気に逆転までもっていきます。そして、ローテまわって石川さんのサーブ番では強烈なサーブで連続ブレイク。自分で見事なスパイクレシーブをして、そこから自らバックアタックを決めに走るなんて、攻防兼備の圧巻ぶり。「ココで決める!」「誰が決める?」「もちろんそれは!」とでも言いたくなるような石川祭で日本が第1セットを先取です!

↓バレーボールのすべてをできる、三刀流も四刀流も備えた史上最強のキャプテン!


パリへと近づく第2セット。互いに譲らず一進一退のなか、随所で日本の判断力が光ります。西田有志さんが繰り出す単純チカラ押しではない「空中でのとっさのフェイント」、関田さんが見せる「身長が低い俺を狙ってくると思ってましたブロック」、高橋藍さんの「パイプ攻撃に張っていた3枚ブロックの裏にポトリと落とすフェイント」、小野寺太志さんの「じっくり見てからクイックを止めるリードブロック」、相手の動きと思考がよく見えています。思わず「上手い!」と声が出るプレーの連続です。落ち着きながら研ぎ澄まされています。これだけ判断の部分でしてやられると相手も苦しいでしょう。完全にチカラで決め切らないと点にならないのですから。

中盤からはネーションズリーグで見たような、打っても打っても拾いまくって逆に点にしてしまう日本のディフェンスが光りました。思えば大会序盤の苦戦の際には、こうした光景が見られませんでした。何かがちょっとズレている、そんな感覚でした。第2セット終盤の集計では、高さで10センチ上回る相手に対して日本がブロック9点、スロベニアはわずか1点。いかに守備陣形として日本は相手をしっかりとらえ、かつ相手をかわしているかの表れです。攻守に渡る合理性と美しさ、ようやく世間にお披露目したい龍神本来の姿となりました。最後は追いすがる相手をしっかりと振り切って、パリまであと1セットです!

↓ブロック、レシーブ、その連携!そしてレシーブに入った選手がすぐさま攻撃に移行!攻防一体!


ココでパリを決める、確信をもって臨む第3セット。互いのサーブ番でブレイクをし合う、出入りの激しい展開のなか、まるで日本は「ゾーン」にでも入ったかのように勢いを増していきます。相手のエース・ウルナウトさんのスパイクに対して盒桐さんが仕掛けた、「ブロックアウトを狙ってくると思ったのでブロックしないで避けました」の頭脳プレーは何故ここでソレができるのかと驚くような仕掛けでした。

ブロックアウトを狙ってくる相手には「ブロッカーもたまに手を引けよ」と言うのは簡単ですが(※エジプト戦など)、実際にそうするのは難しいもの。手を引いてズドンと打たれたらタダの守備放棄ですし、相手がブロックアウトを狙いそうなときというのはブロッカーがいい態勢であるという意味でもあります。止められそうだから相手もブロックアウトを狙うのであって、止められそうなときにコチラから手を引くというのは容易な決断ではありません。だからこそ、決めれば大きい。これで相手は、まずやってこないとはわかっていても「ブロックが避けるかも」と意識せざるを得なくなりました。盒桐さんの頭には第2セットの22-20の場面でやられたブロックアウト狙いのプレーが「カチン」と残っていたのでしょうが、早速そのお返しをする、とんでもない強心臓です。この試合、オリンピックが懸かってるのに何故それができる!

↓日本がチームで「ゾーン」に入っている感じで、ボールが落ちない!


やがて試合は何だかよくわからない不思議な世界に。これが五輪という魔物の片鱗なのか、スロベニアはスパイクを空振りしたり、何でもないボールを打たずに日本に返してしまったり、チグハグなプレーが次々に生まれます。その果てに生まれたのが「セッター関田さんのスパイクポイント」でした。ツーアタックとか、ネット際で押し込んだとかではなく、相手がトスをあげて関田さんがそれを打ち抜いた正真正銘の「関田のスパイク」です。自分がスパイクを打つ展開など基本的に考えていないはずの関田さんが、相手のトスがネットを越えてきたとき見事なスパイクで打ち抜いた。思考、備え、判断力、瞬発力、「勝った!」と思ったポイントでした。こんな得点が生まれて負けるわけがない!

↓これはもう漫画でしょ!見開き2ページくらいセリフなしの無音で展開して、「関田だーーー!!」ってセリフが入るヤツ!


「関田のスパイク」で一気に傾いた勝負の流れを、盒桐さんのサービスエース2本でガッチリと地固めし、5連続ポイントへとつなげた日本。これで18-14。もうサイドアウトしているだけで25点は目の前です。スロベニアもちょっと意気消沈したでしょうか、力んだスパイクが次々にアウトになります。そこをあざ笑うように、短く前に落とすサービスエースなども決めた日本の賢さ、美しさ、見事でした。石川さんのスパイクでマッチポイント…つまりオリンピックポイントを握ると、最後は相手のサーブがアウトとなって試合終了。日本が強豪スロベニアをストレートで下し、パリ五輪行きを自力で決めました!

↓相手が待っていないコースに思っていない球質で決めた、「見逃し三振」のようなサービスエース!


↓「コイツ小さいのにジャンサ強いんだよな」の撒き餌を回収する、ここ一番でのショートサーブ!


↓最後は相手のサーブが外れて日本勝利!パリ五輪行き決定!



素晴らしかった、美しかった、見事だった。サーブで攻め、ブロックとディグの連携でチャンスを作り、ミドルを中心に4選手がシンクロした多彩な攻撃を繰り出す。合理性の塊のような組織を作り上げ、龍神はパリへと翔け上がりました。幾多の名選手たちが阻まれてきた五輪への壁を、16年ぶりに自力で越えました。オリンピック予選敗退が当たり前である全日本男子バレーにとって、大きな大きな飛躍。しかも、そこにもはや「サプライズ」はありません。こうなるだろうと思った通りになった、歴史的な前進だと感じます。

その前進を見守っていた背番号3のユニフォームが現れたとき、胸にこみ上げるものがありました。2017年に全日本入りし、東京五輪にも出場した今は亡き名セッター藤井直伸さんのユニフォームです。健康であれば、今もこのチームにいたかもしれない藤井さんのユニフォームを東レのチームメイトである富田将馬さんが携えて歓喜の輪に加わり、同じ東レの盒況鯊析困気鵑泣きながらそれを掲げ、やがてセッター関田さんが袖を通したとき、長い道のりが甦ってくるようでした。

振り返れば2017年、中垣内監督のもとブランコーチが招聘されこのチームの原型は生まれました。自らを「お飾り」のポジションに置くことも厭わず海外の名将を招いたレジェンド・中垣内の決断は自分のプライドよりも日本の未来を選ぶものでした。そのチームには若き石川祐希さんや、今大会で日本のセンター線を支えた山内晶大さん、高橋健太郎さん、小野寺太志さんもいました。そして今は亡きセッター藤井直伸さんも。まだ手札が足りず、世界の強豪には跳ね返されましたが、2017年のグランドチャンピオンズカップで見たミドルを勇敢に使っていく藤井さんのゲームメイクは、よく言えばエースに託す、悪く言えばサイドに逃げてきた全日本男子に新しい未来を予感させるものでした。

Vリーグでも「縦のB」と呼ばれる、セッターがネットから離れた位置に動かされてもなお繰り出すクイックでゲームメイクをした藤井さんは、東京五輪でも李博さんとの「東レ」コンビで日本をベスト8に押し上げることに貢献しました。2017年に予感した未来が、一時代に集ったことが奇跡と思えるような選手たちの集いによって結実したのが今この2023年のように思います。全日本男子は世界で戦える、戦う道がある、ようやくそれを確信できる足跡が刻まれたような気がします。スロベニア戦の第3セット、11-11の場面で生まれた関田さんと山内さんとのコンビによる「縦のB」は、日本が世界で勝っていくための決意表明のような一撃でした。「つながっている」そう思いました。つながった先にある未来が今なんだ、そう思います。

さて、「1試合残してパリ行きを決める」というのは若干想定外でしたが、もとより視線はパリのメダルに向いていますので、ココはあくまで通過点。パリでは、この先のステージで待っている真の強豪を倒さなければメダルはありません。その一角にいるのが、8日の最終日に対戦するアメリカです。ともにパリ五輪の切符を決めており、若干テンションが下がったりメンバー編成が変わったりするかもしれませんが、ならばこそここでガツンと叩いておきたいもの。ホームでこの勢いで勝てないで、パリでどうするものか。見つかるのは希望か、課題か、いい試合でシメちゃってください!

↓エジプト戦後にメンタル崩壊しかけてた関田さんに「藤井さん特集」を見せたフジテレビ、いい仕事でした!


↓中央から真っ直ぐ堂々と突破する、そんなマインドをこれからも大切にしていきます!



毎試合の前日にいろんな藤井さん特集を流してもらうといいかもですね!

日本開催なのに日本戦で相手方のサービスエースに「エースエース!」する運営は巡り巡って開催国にとってもプラスであると思う件。

08:00
両方応援することで気持ちよく贔屓を応援できるバランス!

ちょっとSNSで話題になっていたことで、僕なりの意見などがある出来事があったので、いい機会として自分の考えをまとめておこうと思います。何の話かと言うと、バレーワールドカップでの応援についてです。この大会ではアリーナを盛り上げるDJさんがつきまして、応援のコールなどをしてくれています。そのなかで「日本の試合で、相手チームの好プレーにコールを行なう」というパターンの盛り上げがあるのです。

日本のスパイクが相手チームのブロックにかかると、「モンスターブロック、モンスターブロック、モンスターモンスターモンスターブロック」みたいなラップが始まりまして、それに合わせて観衆が手にしたバルーンスティックを振ったり振らなかったりするわけです。あるいは相手チームのサーブがバチーンと決まってサービスエースになりますと、「エースエース!エースエース!エースエース!」みたいなラップが始まりまして、それに合わせて観衆がバルーンスティックを振ったり振らなかったりすると。

まぁ日本戦などでこれに遭遇しますと、一瞬ギシッとなるわけです。日本でやっている試合で、日本の代表が今試合をしているのに、相手チームのサービスエースを盛り上げるのか?と。そのギシッとなるのは自然な反応として一旦受け止めつつ、ギシッとなる代わりに生まれているものなどを考えると、これはこれでいいんじゃないかと思ったりもするのです。トータルでのホーム感というものをしっかりとクリーンに出すことにつながっているのではないかと。

↓もちろん日本の好プレーでもガンガン盛り上げてくれるわけですが!


今回に限らず、長らく日本開催のバレーの世界大会というのは楽しい盛り上げというものとともにありました。ときにはコートで素晴らしいアーティストたちが最高のライブパフォーマンスをしてくれたり、伝統のニッポンチャチャチャで観衆が声をあげたり、カンカン音が鳴って気持ちいいバルーンスティックを無料配布してくれたり。ドンドン盛り上がってくださいというスタンスです。

今回などはDJさんの嗜好もパリピ感があり、推し選手のバナーやタオル、ウチワなどを持っている観衆には積極的にカメラを向けてきますし、何なら「さぁー、ハグしちゃってくださーい!」なんてコーナーもあったりします。人によっては困惑するかもしれない盛り上げ方で、僕もカメラが近づいてきたときはそっと身を伏せたりしていたのですが、誰かがそうやって楽しくパリピってくれること自体はとても楽しく思っていました。ノリのいい人だとバルーンスティック振り回しながら通路で踊り出したりしていたくらい。とてもいい雰囲気だと思います。

↓アリーナを盛り上げてくれるDJさん、お疲れ様です!
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↓盛り上げの号令をかけてくれることで、皆がスマホのライトを点灯する光の演出も!
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↓「エースエース!」などのコールで観衆が一斉にバルーンスティックを振ります!
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そういう盛り上がりを楽しくできているのは「ある程度フェア」だからだと思います。DJさんたちは何も日本の試合だけを盛り上げているわけではありませんし、「エースエース!」も日本の試合だけやっているわけではありません。ほかの国の試合でも素晴らしいプレーがあれば双方にコールを行ない、素晴らしい選手の活躍やチカラを発揮したチームの勝利を讃えています。それを第1・第2・第3試合とやってきたなかで最後の第4試合の日本戦を迎える流れです。普通に考えて、日本戦のときだけ急に「この試合は一方的に日本側だけ讃えさせていただきます」というのはダサイと思います。

ましてや日本は開催国。リーグ戦で対戦相手が乗り込んできた「ホームチーム」なのではなく、開催国として各国をお迎えする「ホストカントリー」です。世のなかには「自国開催ということは何をやっても許されるという意味ですよね!」と思っている野蛮な国もあるとは思いますが、日本はそうであって欲しくはないですし、どの国がやってきても「日本ではとても気持ちよく試合ができた。日本戦では負けたけど」と思ってほしい。そういう意味では、見事なサービスエースや見事なブロック、見事なスパイクが決まったときには、その「技量」をちゃんと讃える運営であって欲しいと思います。そこにいるのは何も日本の観衆だけではないわけですし。

そして自分自身も、たとえ自分の贔屓サイドでなくても「すごいな」と思えるプレーがあったら「すごいな」と思える自分でいたい。「エースエース!」で踊り出すかはさておき、拍手くらいはできる余裕と公平さを持っていたいなと思います。運営やDJさんがどれだけ煽ったとしても、やる・やらないの自由は観衆それぞれに委ねられているのですから何の不都合もありません。ちなみに、現地で見ていると、相手方の好プレーでも「エースエース!」している人はそこそこいました。日本比で3割くらいはいたと思います。敵とか味方とかではなく、「いいね!」を打ちつづけるようなそんな雰囲気の人が。もう、試合的には結構ヤバイくらい追い詰められた状況だったりでしたが、そのハラハラドキドキを含めて楽しむような感じで。

↓場内は常にカメラが徘徊しており、楽しそうな観衆を探しています!
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↓お手製の推しグッズを掲げる人などはキャッチされやすいですね!
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↓もちろんDJさんやカメラは相手方の応援団もしっかりパリピってくれていました!
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そうやってある程度の公平さを保つことが相手に利するかと言えば、僕はそんなことはないと思います。「自分たちだけエースエース!するのはダサイよね」というのと、「誰かがリードしないと声援はまとまらないよね」というのと、両方を足し合わせたときに「両方の応援を盛り上げましょう」は現実的な回答だと思うのです。野球やサッカーでは自主的な応援団が存在してそれぞれに応援を盛り上げたりしていますので、それぞれの国がああいうものを組織する形でもいいっちゃいいんでしょうが、それだとゲスト側の負担が大きくなります。「熱心な旅行好き」がすべての国にいるわけではありません。ホストとして相手のことを思うなら「運営が両方の応援を盛り上げましょう」は、僕は公平で優しくてメリットがあるやり方だと思います。DJさんたちが盛り上げてくれることで、日本側の声やスティックの音もまとまっているわけですから、そこに自国の利もちゃんとあるわけですし。「相手チームのときにエースエースやるのは何なん?」と思う向きもあるでしょうが、「自国チームのときだけやるのはホストとしてダサイから、日本のときにもガンガンやるために常に両方にやってます」だと僕は思うのです。

両方公平にやりますよ、第1試合からずっとやってますよ、でも自国のチームが出てきたときは自然な感情の発露としてちょっとだけ熱くなっちゃうんです……は「そりゃそうだよね」と皆が納得できるラインでしょう。たとえ相手方の見事なサービスエースに「エースエース!」と場内コールがされることにギシッとなる瞬間があったとしても、それ以上に熱くて若干肩入れ感のある「ニッポン!」とか「サリナ!」とかで盛り上げてくれるのであれば「自国の応援」という観点でもプラスのほうが大きいと思います。基本のサイズで全員にチャーハン出すけど「学生さんにだけ妙に盛りが多い中華飯店」みたいなもので、「あり・なし」ではなく「盛り」で贔屓をする、それがホストなのではないかなと僕は思うのです。

↓フェアに両方盛り上げたとしても、盛り上がりをより享受するのは当然開催国側ですからね!
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ここからの3連戦はパリ五輪に向けて全部勝つ必要がある試合です。細かい可能性を考えればゼロではないかもしれませんが、まぁ、あとひとつ負けたら今大会でのパリの切符はないでしょう。追い詰められた厳しい瞬間もあるかもしれません。そんな苦しい状況でも「外せー!」「落とせー!」「ブー!」みたいなコールが鳴り響く互いに敵対する雰囲気ではなく、「ぐぬぬ見事だ…エースエース!」と讃え合うような雰囲気であるといいなと僕は思います。

そんな慎みがあることが、「開催国」という巨大なメリットを享受するにあたってのあるべき姿勢なのではないか、僕はそう思う者なのです。

もちろん「贔屓への盛り」にはドーンと差をつけさせていただきますけどね!

日本だけセイエンマシマシスティックカタメバリバリって感じで!

↓「ない」わけじゃなくて「盛り」が少ないのは、そういうものだと思ってもらうしかないです!


ヨソのチーム:エースエース!

ウチのチーム:エエエエスッエエエエスッッ!!エエエエスッエエエエスッッ!!



こうして日本開催が好評だと、また爆裂有利な自国開催ができるという寸法!

全日本男子バレーは「アメリカ戦まで全勝でいって2位確保」の計算が崩れるも、今こそ「アメリカにも勝つ」の覚悟を決めるチャンスの巻。

08:00
はじめから「全部勝つ」を見せる予定だったはずです!

「おっかしいなー?」と首を傾げている全日本男子バレーファンの皆さま、お元気でしょうか。僕もまったく同じ気持ちで首を傾げています。パリ五輪予選を兼ねたワールドカップバレーの第2戦エジプト戦で全日本男子は敗れました。「格下」などと侮る気は毛頭ありませんが、直近の実績やクオリティ、過去の対戦成績や自国開催という点も踏まえて、しっかり勝てるだろうと思っていた相手です。個人的には「3-0で勝つ」を想定していました。「どうぞ皆さま、史上最強の全日本をご覧ください」とお披露目でもするくらいの気持ちで見守る大会序盤でした。それなのに2試合ともフルセットで、エジプトには逆転負けしてしまった。僕も「おっかしいなー?」と首を傾げております。



実際、試合途中までは目論見通りの展開でした。第1セット、序盤は一進一退の展開ながらも、フィンランド戦でも連続ブレイクを見せた小野寺太志さんのサーブから連続得点で突き放し、以降もジワジワと加点しながらセット終盤へ向かった日本。再び小野寺さんにサーブ番が回ってきたところで、連続得点につなげ勝負を決めました。攻撃の組み立てもミドルを中心に、バックアタックで時間と位置をずらしながら相手の高いブロックを翻弄しました。相手のブレイクはわずか2、ほぼ完璧なセットでした。

↓どんなチームでもミドルの速攻は怖い!だから警戒するし、ズラせば穴が開く!


つづく第2セットも見事な戦いぶりでした。中盤には石川祐希さんの連続サービスエース。山内晶大さんのサーブでは相手のローテーション違反などもあって4連続ブレイクと日本が大差をつけて走ります。終わってみれば25-10、日本のブレイクが15でエジプトはゼロです。サーブ権があるときだけ得点が入るという古い時代のルールなら「15-0」で日本がセットを取る計算です。セット終盤はエジプトも逆転への意欲を捨てていたかもしれませんが、三味線を弾くにしてもハードロックばりにかき鳴らしている感じで、日本が圧倒したという点では疑いようがありません。「今日は次のセットで終わりだな!」と思いながら、僕も写真を撮るテンポを上げたほどです。電池残量もSDカードの容量も気にせず、「3セットで使い切る」の想定でした。ここまでは。

↓「勝ったな!」と思いましたよね!ていうか、普通こんなセットのある試合で負けないです!



テレビを見ている人も試合よりもホタテに興味が移ったであろうジャパネット明けの第3セット。序盤アンラッキーな失点などもあってわずかにリードを許しつつも、互いにサイドアウトを重ねてセット中盤へ。ここで相手エースのジャンプサーブで3連続ブレイクを許し、8-13と5点差がつきます。これ自体は「ジャンプサーブ強いですね」で終わりなのですが、日本のブレイクがここまで1本も出ていないのはよくない兆候。

日本は第1・第2セットにサーブで狙っていた選手が引っ込み、相手のレセプションが改善したことでなかなかサーブで崩すことができなくなっていました。そのなかでエジプトが先にリードを築いたことで、エジプトはより大胆に攻めることができるようになり、日本はより慎重になりました。単純に高く上げて強く打つ大胆さと、低くて速いトスで相手をかわそうとする慎重さの攻防。単純ですが、この単純さを連続で止めるのは簡単ではありません。日本も盒桐さんのつづけざまのブロックなどでジリジリ追い上げはしますが、結局追いつくまでには至りませんでした。

惜しかったのは22-23の場面で日本に訪れたチャンスボールでしょうか。セッターを外してブロックに賭けていたということもあって、ここでは石川さんがトスに入る格好になりました。セッター石川さんは西田さんのミドルからのバックアタックを選択しましたが、うまくつながりませんでした。狙いはよかったのですが、慣れないことをしているぶんクオリティがついてこなかった。ここで一気に同点までいっていれば最後粘り勝ちできた気もしますが…、まぁ序盤に離され過ぎたというところでしょうか。

↓最後も「腰が痛くない万全の石川祐希」であればどこかで決められたのでしょうが…!


ストレート勝ちを逃した日本と、セットを取り返して勢いに乗るエジプト。第4セットも先に大きな波をつかんだのはエジプトでした。6-5と日本が1点リードの状況からエジプトに4連続得点、さらにひとつサイドアウトを挟んでエジプト3連続得点で7-12の5点差とされます。日本は勝ちたい、負けたくないという気持ちが出過ぎたか、サイドサイドサイドという手堅いけれど読みやすい攻撃になってしまいました。相手はいろいろ考えさせられるよりも男と男の真っ向勝負的なものを望んでいるだろうことを思うと、こちらから相手の土俵で戦ってしまった嫌いがありました。

ここから日本もセッターを交代することで攻撃のチョイスとリズムを変え、3連続得点などで追い上げますが、セット中盤以降ははサイドアウト合戦となり、最後までそのまま行ってしまいました。一気に同点・逆転まで持っていく連続ブレイクにつながるとすればやはり石川さん・西田さんのジャンプサーブになるのだろうと思いますが、それがつづけてネットにかかってしまったのが惜しかった。さぁ、これで日本は2試合つづけてフルセットの試合にもつれ込みました。もはやセット率など気にしている場合ではありません!

↓たっぷり見られるのは嬉しいけれど、勝てるかどうかが心配になってきました!


最終第5セット、場内からは割れんばかりの歓声があがり、日本を後押しします。先手先手でいきたいところですが、このセットもサイドアウト合戦となります。日本はサーブで崩して相手スパイクをブロックにかける場面もあったのですが、相手もブロックアウト狙いという感じの打ち方で、止めるには至らず。互いにブレイク少なく、スコアは12-12という状況まで進みます。するとここで相手に連続ブレイクを許し、一歩前に出られてしまいました。結局その差を取り返すことができず、最後はタッチネットで試合終了。よもやの、痛恨の、敗戦となりました。

↓2-0から2-2になると相手も俄然元気になりますからね!



いやー、惜しかった。もったいない。勝つべき試合を落としたという感じが否めません。試合後半は日本のミドルからの攻撃がほとんどなく、古典的なエースによるサイドからの打ち合いみたいな試合でした。もちろん真っ向勝負も望むところではありますが、やはり日本はもっと多彩な、緩急変化出し入れのあるバレーで相手を翻弄していきたいところ。日本が真っ向勝負には向かない「小さい集団」であることは今も昔も変わらないのですから。

だからこそ狙いを絞らせないように、止められたとしてもミドル、雰囲気悪くなったとしてもミドルを打っていきたいところ。真ん中を意識させずして素直なサイド勝負では勝てる試合も勝てません。そこはやはり勇気というか、多少ブロックされてもOKという割り切りというか、捨てポイントを作る駆け引きというのが必要なのかなと思いました。終盤は「盒桐さんのパイプ攻撃撮るぞ!」とカメラを構えていても、トスさえ上がってこなかったですからね。

まぁ、でも、これもまたキッカケになる負けかなと思います。日本は「上手く戦えば2位でパリ五輪の切符をつかめそう」という守るもののあるマインドで迎えた大会でしたが、エジプトに負けたことでマインドが「残り全部勝つしかない」に強制的に変わりました。追い詰められましたが、これは大胆に開き直るチャンスでもあります。ネーションズリーグでの躍進、あの強さ、あれが偶然たまたまであるはずがありません。もともとこの大会に大きな期待を持っていた人は「全部勝つ」を内心で思っていたはずです。アメリカだろうがスロベニアだろうがどこだろうが、全部勝つと。それぐらい自信があったからこそ「おっかしいなー?」と首も曲がるのです。

あの強さを世間にお見せしてパリ五輪の切符をつかんでこそ、史上最強への道は開けるというもの。バレーボールは五輪期間中ずっと試合がつづいて、なんじゃーかんじゃーとほかの注目競技が並行していることから、よほど上のほうまで行かない限り「注目」の順番はまわってきません。史上最強を証明するのなら、ただ出るのではなく、何かをやってくれそうな大きな予感をまとって本番を迎えないともったいない。そのためにはココでいっちょ世界の強豪アメリカをガツンとやっつけて、日本の大観衆と地上波中継の視聴者の皆さんに龍神ここにありを見せつけないでどうしたものか。はじめからそうするつもりだったのですから、まだ何も状況は変わっていません。アメリカだろうがスロベニアだろうがどこだろうが全部勝つ、そうすればパリ五輪の切符は手に入ります。ただ出るだけではなく、メダル候補の一角としての切符が。

小さいからこそ大胆に。小さいからこそ勇気をもって。

ときにズバッと真っ直ぐを投げ込むからこそ、相手バッターがワンバウンドのフォークを空振りするのと同じ話です。

こんな縮こまった試合をするチームではないと思ってます!

↓「最終日まで全勝でアメリカに負けた」では世間は驚かない!アメリカに勝つことが始まりです!


来年パリで世界を驚かせるために、まず日本を驚かせてください!

それができるチャンスがやってきました!


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背面スパイク!フェイクセット!数々のトラブルに見舞われながらも楽しくて遊び心のあるバレーで全日本男子がパリ五輪へ好発進の巻。

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遊び心で数々のトラブルを跳ね返した!

行ってまいりましたワールドカップバレー、今度は男子の部です。今季の国際リーグ戦・ネーションズリーグで3位となり「46年ぶりの国際大会メダル獲得」となった全日本男子は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。個人的にも生涯で見たなかで最強の全日本男子だと思いますし、パリ五輪で「証明」することができれば栄光のミュンヘン五輪代表をも超え得る存在だと感じています。この全日本は強い、そして面白い。なるほど、激烈なチケット争奪戦と爆発的な熱気となるのも納得です。

↓おなじみ国立競技場代々木第一体育館に日本のバレーファンが集結!
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↓場外では間違い探しののぼりも設置してありました!
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女子の部で数回観戦していたこともあって散策はほどほどに会場入りする僕。ただ、男子の部は少し趣が違うところも。入場口のロビー周辺にはやたらとやる気を出したキリンさんがブースを出展しており、お茶とビールを販売しています。「ビール買いやすくていいですね!」とベテランファンもニッコリ。さらにスポーツドリンクを無料で配布してくれたりもしています。僕も1本いただきまして水分補給にはまったく不安ありません。

↓スポドリありがとうございました!
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全日本男子の試合を迎える頃には場内は超満員。外周部のコンコースには自由席を見つけられず立ち見観戦を余儀なくされた人たちの姿も。チケットを買えなかった人たちが場外にもあふれているとかで大変な盛況ぶりです。女子の部が100%の入りだとすれば、男子の部は120%。ギッチギチのドッカンドッカンで盛り上がっています。

ユニフォームの着用率も非常に高く、手に手に自作のウチワやバナーを持っているなど楽しみ上手な観衆たちが集っている様子。「ははーん、推し活だな?」と僕も観戦モードから熱狂モードへとスイッチオン。練習時間から大歓声が鳴り止まない熱狂の波に乗るようにして、石川祐希さんと盒桐さんが互いにスパイクを打ち合うアップなどをしている際には「ランくーん!」などの声掛けを楽しみます(←いい年してクンとか言ってるんじゃない説)。

↓「一時代にひとりいればラッキー」クラスの選手が何人も集っている奇跡の全日本男子です!

日本男子はサイズこそあまりありませんが、とにかくよく整備されたチームです。石川祐希さんや盒桐さんのような万能タイプの選手を擁し、守備でも攻撃でも穴がありません。西田有志さんらが繰り出すサーブは強く、攻撃的。エースも含めて多くのブレイクポイントを生み出します。攻撃に掛かればブラジル代表でも見ているような美しいシンクロから、ミドル・レフト・ライト・バックアタックを多彩に打ち分けてきます。司令塔であるセッターのトス回しもミドルを常に意識させるような勇気と駆け引きのあるもので、相手に的を絞らせません。賢く丁寧に立ち回れば、これほど違うものなのかと驚かされる、美しくて強いチームです。

グループ内の世界ランクでも2番手ということで、上位2ヶ国が得るパリ五輪の切符もココで獲りたいところ。そのためにも一番世界ランクが低いフィンランドに対してはしっかりとストレートで勝っていきたい…そんな気持ちで迎えた初戦です。迎えた第1セット、「1点目はエースで」という開幕感で石川さんが最初の得点を決めると、日本は順調に得点を重ねていきます。石川祐希さんがサービスエースを連発すれば、盒桐さんはミドルからのバックアタックやブロックでも得点を重ね、山内晶大さんもサーブとクイックで存在感を示し、日本のいいところが存分に発揮されるようなセットに。セット途中にはブザーの押し間違えといったトラブルもありましたが、最後は期待の大砲・宮浦健人さんが決めて第1セットを先取。上々の立ち上がりです。

↓長いラリーとなったセットポイント、最後は宮浦さんが決めた!


第2セットに入ると、日本はさらに躍動します。スコア2-2の場面では何と盒桐さんが「背面スパイク」を決めてみせます。フランス代表のエースであるイアルバン・ヌガペトさんが得意とするプレーですが、「あれいいなーやってみたいなー」とでもいう気持ちで取り入れたものでしょうか。まるで子どものような遊び心で、自身のプレーの幅を広げ、日本の視聴者の「スパイクは前向きに打つもの」という固定観念を打ち砕いていきます。

さらに盒桐さんは、すでに全日本男子の代名詞ともなっている「フェイクセット」(※スパイクを打つ素振りから空中でトスに切り替えて相手のブロックを翻弄する)を繰り出し、会場も大盛り上がり。盒桐さんは自由というか囚われないというか、とにかく相手のコートにボールが落ちればいいんだという、柔軟なプレーがとても魅力的です。「レシーブ、トス、スパイク」が必須なのではなく、1手目でも2手目でも「ボールを落とせるならそれでいい」し、いつでもそのチャンスをうかがっているぞという目の離せなさがある。「バレーって楽しそうだな」と思ってしまう選手です。

↓最近、「漫画みたい、というか漫画を超えてる選手」が多過ぎやしませんかね!


↓これぞ全日本男子!フェイクセット決まった!


余裕の2セット連取となった日本。会場でもストレート勝ちへの期待が高まりますが、どうもこの日はトラブルデーである模様。第1セットにはブザーが間違って鳴っていたりしましたが、第3セットではさらに大きな機材トラブルが発生します。何と、上空からプレーを撮影しているスパイダーカムのワイヤーが切れてしまったようなのです。ブラーンブラーンと振り子のように揺れるカメラは、バランスを失って残ったケーブルも捻じれてしまっているようでした。この重量のものが落下すれば大変な危険がありますので、試合も中断せざるを得ません。一度は下に降ろそうとしたようでしたがそれもままならず、結局、以降は天井付近にスパイダーカムを固定して、使用するのは止めることに。

ただ、処置が終わるまでにかなり長く掛かってしまったこともあって、第1セット・第2セットの日本の勢いはすっかり失われてしまいました。第3セットはシーソーゲームのような展開となり、日本は一度はマッチポイントを握るも、際どいコースのスパイクがアウトになることがつづき、最後はデュースの末にフィンランドが競り勝つことに。うーむ、これが初戦の難しさでしょうか。

↓ワイヤーが切れたか緩んだかして、スパイダーカムは振り子のようにしばし大きく揺れていました!
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俄然勢いを取り戻したフィンランドは第4セットに入ってもノッています。日本はレセプションで苦しみ、ブレイクを次々に許します。自慢のサーブでお返ししたいところですが、それも決まらず。ジワジワと離されて、セット終盤には6点差をつけられる格好に。これはもう第5セット勝負ということで割り切っていくしかありません。ストレート勝ちどころか、よもやよもやの初戦でのつまずきが不安になるようなフルセットの戦いにもつれ込みます。

↓そんな苦戦のなかでもピンチサーバーで甲斐優斗さんが登場するとドッカン盛り上がる場内です!


勝負の第5セット。日本は盒桐さんのサービスエースなどで中盤まで10-6とリードするも、この試合中にたびたびブレイクを許していた相手2番のサーブでまさかの5連続ブレイク、フィンランドが10-12と逆転します。相手にマークされて決定率が上がってこない石川祐希さんはベンチに下がってしまいました。まさか負けるのか、史上最強の全日本男子がアッサリ負けるのか。大エースを下げて、ここから勝てるのか。しかし、日本はエースひとりのチームではありませんでした。ここで悪い流れを断ち切ったのは盒桐さん。バックアタックを決めてようやくサイドアウトにすると、日本は小野寺太志さんのサーブから相手を崩し、怒涛の5連続得点で逆転!大接戦となりましたが、見事に初戦勝利となりました!

↓最後は盒桐さんが決めて、日本勝利!


いやー、苦しかった。ここまで苦戦するとは思っていませんでしたが、これが「勝てそう」なチームの重圧でしょうか。ここで勝って、パリ五輪を決めるというのは、当然できるし、やらねばならないという意識で見据える目標でしょう。挑戦者というよりは守るべきものがある側の戦いです。ホームの大歓声、度重なるトラブル、そういったものも空気を重くしたかもしれません。

ただ、そんななかでも軽やかに、しなやかに、楽しくバレーをすることができました。追い詰められると「手堅く」という意識でエースエースエースになったり、レフトレフトレフトになったりするものですが、最後まで自分たちの自由で多彩なバレーをやり抜きました。エース不在で逆転勝利は、強さ・しなやかさの一端でしょう。ヒヤヒヤしましたが、見ていて面白い試合でした。この面白さにパリ五輪の切符が加われば、最高の気分になれるはず。期待して見守りたいと思います!

↓なお、試合後の記念撮影でバボちゃんが起き上がれなくなって起こしてあげるトラブルもありました!ほんとトラブルつづきの日です!
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↓まぁ、いろいろありましたが選手は楽しそうなので心配無用でしょう!
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↓ブラブラするスパイダーカムなど現地の様子は動画でまとめておきました!


落下しなくてよかったですが、あぁなると降ろすこともできないんだなと思いました!

上からの映像も欲しいので、ガッチリ直しておいてくださいね!

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大熱狂&大興奮でもっとたくさんチケット取ればよかったなと思いました!

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023で日本VSペルー戦を観戦し、「勝負」の来週末はミセス特等席を狙おうと思った件。

08:00
パリ五輪、ココで決めましょう!

ワールドカップ、ワールドカップ、ワールドカップのコンボがやってきた2023年。前のワールドカップがまだ終わらないうちに、また新たなワールドカップが始まりました。今度はバレーボールです。日本も開催地のひとつとなったFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023はパリ五輪の切符がかかる重要な大会。自国開催の追い風を受けてココでポポポーンと五輪切符を決めたいところ。僕も奮って応援に出かけました。

↓やってまいりましたおなじみ国立競技場代々木第一体育館!
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↓選手ののぼりなどがお出迎え!
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日本戦は19時過ぎの4試合目ということですが、昼の時点から出足は好調です。会場には多くの人が詰めかけ、グッズの売店などに行列を作っています。ラインナップは8割バボちゃんグッズという感じで「せ、関菜々巳さんのアクスタはどこかね!」「た、盒桐さんの抱き枕はありますか!?」という需要には対応してくれていない感じですが、レプリカTシャツなどを買い求めるお客さんが多い模様。子どもたちはバボちゃんぬいぐるみなどを買ってもらっているようでした。

スポンサーさまからも出展があるようで、「やっちゃえ!」でおなじみの日産さんは電気自動車をバックに記念撮影ができるブースを出展。カプコンさんはバレーのスパイクを撃って球速を測れるゲーム筐体を出展しており、僕も体験させていただきました。自分のイメージでは「ズドン!バーン!」という鋭いスパイクをイメージしているのに、実際に飛ぶボールはポヨーンという感じで何となく釈然としませんでしたが、体験した人はクリアファイルをもらえるということで早速お土産をゲットです。

↓クリアファイルをいただきました!
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散策はほどほどに早速入場しますと、場内ではご自由にどうぞのウチワのほか、久光製薬サロンパスさんより試供品のプレゼントなどが。さらに自席につくと、背もたれにスティックバルーンが貼り付けてあります。これを膨らませて、カンカン叩いて全日本を応援しようじゃないかというご提案です。金色のバルーンは華やかで、会場の応援もグッと盛り上がりそう。場内DJの方が積極的に応援練習を促してくれたり、掛け声やスマホ点灯指示で誘導してくれたりするので、観衆もスッと応援に入っていけている感触。試合の合間合間で「ここでハグしてちょーだい!」的なパリピ感強めの盛り上げをしてくるので、僕は目立たないように気配を消していたりしましたが、強火の「ホーム感」が演出されています。

それにしても会場の熱量が高いなぁと思っていたところ、どうやらこの日は日本代表応援ソングを歌うMrs. GREEN APPLEさんも来場していた模様。ゲスト放送席には専用のテーブルがありましたので、あるいは今後も会場で見守ってくれるのかなと思います。ミセスさんのファンの人たちは推しがいる興奮と「これがバレーボールか!」というフレッシュさで会場をグッと盛り上げてくれています。僕もワンチャン「ANTENNA」の生歌が聴けるか?と思ってテンション上がったのですが、会場でのパフォーマンスは見られず。コートでのパフォーマンスはしない運営のようなので「一緒に応援」を楽しむのがよさそうです。もしミセスさんをガッツリ見たいという人がいたら、早めの時間に入場して、南側の2階スタンド自由席のDブロックとかEブロックとかを確保すると放送席の角度的にいいかもしれません。

↓応援用のバルーンスティックは全員膨らませて叩くように!
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↓日本戦の始まる頃には場内は一気に華やかになりました!
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↓放送席にはレジェンド木村沙織さんと大会テーマソングを歌うMrs. GREEN APPLEさんが来てくれました!

早めの入場でライバル国のチェックなどをゆったりしておりますといよいよ日本戦の時間に。この日の対戦相手はグループ内で世界ランクが一番下位のペルーということで、日本としてはしっかり勝って勢いをつけたいところ。そして、その目論見通りに日本は素晴らしい躍動で発進します。

第1セット、日本は課題としていたサーブからの攻撃をしっかり繰り出します。特に宮部藍梨さんの前後に揺さぶるサーブが効果的でブレイクを重ねていきます。第1セット中盤には宮部さんのサーブで8連続ブレイクという場面も。無回転サーブが伸びていたりするのか、ペルーは後ろに下がりながらのレセプションで真上に上がってしまうケースがよく見られました。日本はセッター関菜々巳さんがミドル、レフト、ライト、バックアタック、ブロード、ブロードをおとりにバックアタックなどなど多彩な攻め手を演出し、ペルーを圧倒。「スタメンみんなが点を取って気持ちよくスタートしましょう」というセットにすることができました。まずは25-9の大差で先取です。

↓林琴奈さんのスパイクがよく決まりました!
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↓宮部さんのサーブはクセがありそうです!
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第2セットに入っても日本は優勢に試合を進めます。井上愛里沙さんや古賀紗理那さんがバックセンターからズドンとスパイクを決めるのはもちろん、守備面でも落ちそうなボールを粘って粘ってひとつふたつつなぐというところが見られ、この大会へ向けての意気込みがうかがわれるような戦いぶり。セット中盤には和田由紀子さんの「相手が避けたくなる」ような強烈なサーブでのサービスエースや、石川真佑さんの得点も生まれるなど、「全員出場して全員持ち味を発揮して気持ちよくスタートしましょう」に向けて順調に試合を進めます。このセットも25-19と取って、勝利まであと1セットです。

↓中継で和田由紀子さんは「異次元ユッコ」というキレのあるニックネームをつけられていました!


そして第3セット。ようやくペルーもエンジンが掛かってきたようですが、日本はすでにほぼ全員が出場し、ほぼ全員がいい感触を得ている状態です。ライトからは和田由紀子さんが角度のあるスパイクをズバスバ決め、渡邊彩さんが相手ブロックを翻弄するようにブロード攻撃を決め、要所要所では古賀紗理那さんが得点を重ね、余裕あるリードを保ったまま勝利へ近づいていきます。試合終盤にはついに「全員出場」も果たし、この試合のミッションをきっちり達成しました。力量差から言えば勝って当然という試合ではあるものの、大事な大会の特別な初戦を万全な形で終えることができたのは何よりです。来週末の「勝負」に向けて、まずは満点の立ち上がりとなりました!

↓最後はまたも和田由紀子さんが決めて異次元の活躍でした!


↓試合を通じて古賀さんがドッシリと落ち着いていて頼もしかったです!




ここからの7試合でパリ五輪への切符を争うこの大会。日本のいるグループBでは世界ランク1位&今年のネーションズリーグで優勝したトルコ、東京五輪&2022年世界選手権で銀のブラジルがライバルとなるでしょう。各グループの五輪切符は2枚。有り体に言えば、日本とトルコとブラジルとでやり合って2枚の切符を取り合うという格好になるだろうと思います。互いの対戦は来週末ですので、日本としては5連勝(できれば全部3-0勝ち)で23日のトルコ戦、24日のブラジル戦を迎えたいところです。

よしんばこの大会で切符が獲れなくても、世界ランクで常に上位につける日本はこの先の選考で順当に出場権を獲れるだろうとは思いますが、そうなれば切符が確定するのは2024年6月以降となります。300日近く「切符が確定した状態での準備時間」が変わってきますので、やはりココで獲るのがベストです。そもそも本番でメダルを目指そうと言うのなら、この「3分の2」程度は勝ち抜かないといけないというもの。勝って、ココで、決める。その精神でしっかりパリ行きを決めましょう!

↓会場の雰囲気や散策の記録などは動画でまとめておきました!


次はミセス特等席を狙いますかね!

五輪が決まる試合を見られるといいなと思います!



男子バスケがパリ行きを決めたなかでバレーが遅れを取るわけにはいきません!

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (幻冬舎文庫)

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